2020/01/12

日本最古のオーダースーツ店「柴田音吉洋服店」日本の近代洋服はここから始まった!

服屋画像

引用:otokichi-kobe

日本最古のテーラーとはどこでしょうか?そして現存するのでしょうか?

実はそれは現存します。それは兵庫県神戸市にある「柴田音吉洋服店」です。

店を手づくりで始めてから150年以上経つ老舗という言葉では表現しきれないレジェンドな店です。

 

オーダースーツの業界はここ数年の傾向として、「メイドインジャパンのスーツ」という観点において、たくさんの消費者から支持されています。

それと同時に、確かなクオリティと価格以上の価値を追求するビスポークテーラーに対する注目度も増しており、ある種のビジネスチャンスにもつながっています。

しかしながら将来を見据えた場合には、熟練技術者の養成や後継者育成問題課題も山積です。その流れでオーダースーツ業界では次の世代への、技術の継承に重きが置かれ始めています。

老舗テーラーをはじめ、縫製、裁断が学べるスクールでビスポークテーラーの仕立ての技術を学ぼうとする次世代が澎湃と現れつつあり、都市部中心に積極的な継承の動きが見られます。

柴田音吉洋服店は以下のように語っています。

「神戸には近代洋服発祥の地という土壌があるだけに、消費者から注目度も高い。それだけに、後継者という難しい課題を看過できない。若い人たちが業界に関心があるということは、とてもうれしいこと。これからの業界を考え、若手で起業家精神を持つ人材の受け入れを視野に入れながら、神戸洋服の伝承、テーラー業界の発展に取り組んでいきたい」

この創業以来今も伝わる真ごころと最高の風格を備えた近代洋服普及の原点「柴田音吉洋服店」を、このメディアの読者である皆さんに詳しく紹介しますので、どうぞ最後までお付き合いくださいね。

柴田音吉洋服店とは一体どういうショップ?

柴田音吉洋服店の歴史

英国人であるカペル氏が神戸の旧居留地16番館にてテーラーを始めたのは、1869年(明治2年)のことです。この英国調紳士服を誂える店は日本の最初の洋服商となります。

同じ年に初代柴田音吉はそのカペル氏に弟子入りします。そして近代洋服、すなわち本場であるロンドン・サヴィルロウの仕立て技術を修得した日本人初のテーラーとなるのです。

 

1868年(明治元年)に神戸元町に工房を設けた初代柴田音吉は、当時のこの国では手に入れるのが困難であった極上クラスの服地を用いて、丁寧な仕立てで着心地のすこぶるよい洋服を提供していたと伝えられています。

兵庫県の初代知事であるあの伊藤博文公もスーツやコートを誂えました。その縁により、博文公と共に明治天皇陛下にある進言をしました。

それは「礼服には洋服の着用を定める」ことでした。これにより、近代洋服普及の立役者として伝えられるようになりました。

1883年(明治16年)に初代が神戸元町において合名会社「柴田音吉洋服店」を開業して以来、実に130年、5代にわたって引き継がれている仕立ての技術は、現代の最高水準のテーラーとして神戸のみならず、全国の顧客に喜びを与えています。

会社の歴史を開いた初代、発展の磐石なる土台を築いた2代目の偉業を受けて、国際的に飛躍・発展させた3・4代目の活躍で、明治、大正、昭和、平成から令和の時代へと洋服仕立ての技術が引き継がれてきました。

明治元年の神戸に近代洋服の日本人初のテーラー「柴田音吉洋服店」は、歴史と伝統の火を絶やすことなくこれからも伝え続けていくでしょう。

 

柴田音吉洋服店の特徴やこだわりはどういった点?

「柴田音吉洋服店」のチーフカッター稲沢治徳氏は「神戸マイスター」「現代の名工」に認定を受け、「黄綬褒章」をも受賞してます。その記念に店のノウハウを結集して、テーラードジャケットでは史上最軽量の「ライト-フィット」テーラード・ジャケット&スーツを提案しています。

遡れば戦後、業界初の夏物上着の「単衣(ひとえ)仕立て」を開発して大いに注目されたのは「柴田音吉洋服店」でした。

さらに1960年代に、裏地を一部しか使用せず胸部の芯地に軽量の「毛芯」や「不織布」のみを使用し、軽さと清涼感を前面に打ち出した「クール・スーツ」を発表したのは、はヨーロッパで「アンコン・スーツ」が流行するよりも10年も早かったのです。

週刊誌2冊分ほどもない軽さで、業界でも評判となった独自の仕立て技術と製造方法は、平成24年夏に実用新案登録を受理し、令和元年夏に「COOL SUIT ORIGINAL 1969」として商標登録されました。

夏だけでなく「冬にも超軽量のスーツを!」との声を受けて、試作を繰り返したながら軽さと着やすさと型崩れのしにくさを極限まで追求し、平成21年秋に発表さfれたのが前述の「ライト-フィット」テーラード・ジャケット&スーツなのです。

 

柴田音吉5代にわたる家訓

柴田家には音吉を襲名するものに代々伝わる家訓があります。以下の三つがホームページで紹介されています。

「歴史と伝統を重んじ、起業は存続することこそが最優先である」

「創業時の家業である柴田音吉洋服店を永久に存続させ、その時代に沿ったサイド・ビジネスを手掛けること」

「スポーツを愛し、ファッションセンスを磨き、真の国際人となり、企業としてまず何よりも社会に奉仕することが大切である」

引用元:http://otokichi-kobe.co.jp/style/

 

柴田音吉洋服店のオーダータイプはどういうもの?

「柴田音吉洋服店」のオーダータイプは極上のフルハンドメイドのフルオーダースーツです。「丸縫い」というひとりの職人が丹念に丸ごと一着縫い上げる至高のフル・ハンドメイド注文紳士服のみを提供しております。

上衣は熟練職人が28時間掛け、実に6万針の工程を丹念に縫い上げます。下衣は16時間掛けて、3万針の工程を縫い上げています。

また、「柴田音吉洋服店」はフルオーダーにパターン・オーダーの手法を取り入れつつ、仮縫いに中仮縫いを付加して、フィッティングと同時にスタイリッシュさを加味したテーラーリングを提案しています。

これは「STYLE-ORDER ORIGINAL 1995」として平成30年春に、特許庁より商標登録されました。これにより、出来上がりのイメージをあらかじめ認識しやすいパターンオーダーの良さを取り入れた、最強のフルハンドメイド・フルオーダースーツの誕生となったのです。

 

柴田音吉洋服店の取り扱い生地は?

初代柴田音吉が晩年に力を入れていた服地の輸入販売を、三代目柴田音吉がさらに本格的に軌道に乗せ多歴史があります。特筆すべきは1915年(大正4年)、世界的なマーチャントであるフランスの毛織物商社ドーメル社と独占契約を結ぶことに成功します。

当時のドーメル社の製品を一手に引き受けて、全国に販路を広げました。ドーメル社とのパイプづくりは三代目柴田音吉の大きい遺産です。

さらに四代目である柴田貴明は、戦争で一旦中断されたドーメル社との取引再開を果たします。そしてドーメル・ジャパンを組織して代理店としての業務に万全を期し、さらに業界初の合弁会社柴田ブリティッシュ・テキスタイルを発足させます。

 

ドーメル社のパートナーとしてドーメル・ブランドのシェアの拡大に努めた四代目の偉業を受けて、現在の五代目柴田音吉はドーメル社を軸に、エリザベス女王御用達の「JJミニス」をはじめ、「クリッツァ」「ジバンシィ」などの一流ブランド服地を導入しました。

このように「柴田音吉洋服店」では、ドーメルをはじめとした世界の一流服地ブランドを扱っています。

 

柴田音吉洋服店が提案するスタイリングのモデル(型紙)は?

フルハンドメイドのフルオーダーではあってもパターンオーダーの手法を取り入れている「柴田音吉洋服店」の「スタイル・オーダー」は、出来上がりのイメージを来店した顧客に伝えるため店頭には「スタイリング・イメージ」と呼ばれるそのままでも販売できるサンプル服が陳列されています。

独自のパターンによるスタイリング・イメージのサンプルとして、「ロイヤル・ブリティッシュ」「モダン・ブリティッシュ」「イタリアン・トレンド」の3つのスタイルから好みのシルエットを選べます。

肩にジャスト・フィットするサンプルを見極め、あとは上着をどれぐらい絞るのかや袖丈などを補正します。仮縫いと出来上がりの間に、ほとんど完成品に近い中仮縫いをおこなったりして、全体のシルエット感とバランスを見ます。

 

ロイヤル・ブリティッシュ

英国伝統のスタイルをベースに、チェンジポケットなどのディテールや細いウエストラインが特徴のモデルです。しなやかなショルダーラインと袖口の本切羽が標準仕様のビジネス・エグゼクティブにおススメのモデルです。オーダー服地には伝統的な英国製の服地を使用します。

 

モダン・ブリティッシュ

サイドベンツは極端に深くスラックスの裾は細めです。ウエストのかなりシェイプが効いたラインも特徴的です。ファッション・クリエーターなどにおススメのモデルです。オーダー服地はカラフルなファッション性のある英国製服地を使用します。

 

イタリアン・トレンド

ややソフトなショルダーとシェイプされたウエストラインで、サイドポケットはフラップ無しとなっているモデルです。ビジネス・クリエーターなどのおススメのモデルです。

オーダー服地はドレープ性とファッション性に優れるイタリア製服地を使用します。

 

柴田音吉洋服店のオーダースーツの納期はどの程度?

「柴田音吉洋服店」にてオーダースーツを注文した場合の納期は以下の通りです。

  • 仮縫い=約7日~14日
  • 本縫い~お渡し=約14日~21日

ただし注文が集中する時期には、2ヶ月以上かかるケースもあるようです。

 

柴田音吉洋服店のオーダースーツの価格は?

「柴田音吉洋服店」のオーダースーツのプライスは以下の通りです。すべてフル・ハンドメイドになります。

  1. スーツ上下お仕立て上がり(仮縫付) 中心価格=30万~40万円(税込)
  2. ジャケットお仕立て上がり(仮縫付)中心=20万~25万円(税込)
  3. スラックスお仕立て上がり(仮縫付)中心=7.5万~8.5万円(税込)

 

柴田音吉洋服店の評判・口コミをチェック!

さすが日本最古のテーラー「柴田音吉洋服店」は評判も半端ありません。Twitterでの「声」の一部を紹介しておきます。

 

柴田音吉洋服店の取り扱いアイテムは?

「柴田音吉洋服店」ではスーツ以外のアイテムとしては、フルオーダー・ジャケットを扱っています。

おススメのウイークエンド・カジュアルモデルのフルオーダー・ジャケットは、ボタンダウンのシャツにニット(カシミヤ)ベストを組み合わせ、ポケットチーフでオシャレを引き立たせる提案です。

 

柴田音吉洋服店の店舗情報

 

柴田音吉洋服店 神戸本店

  • 住所 〒650-0022 兵庫県神戸市中央区元町通4丁目2-22 元町本通り4丁目アーケード南側2F
  • TEL 078-341-1161 予約制
  • 定休日 水・日・祝(電話でのご来店は年中無休・訪問は都市によって可能)
  • 営業時間 正午~PM6:00(AM9:00~PM8:00電話でのご来店可)
  • 駐車場 当店1Fにあり

 

まとめ

日本最古のテーラー「柴田音吉洋服店」は150年を超える歴史持ちながらも、初代の新しいものをどんどん取り入れる開かれた商いの志向を踏襲しています。

つねにトレンドを吸収しながらも、職人の熟達した技術で縫い上げられる本格的な仕立て服を味わえる、稀有のオーダースーツ店だと言えるでしょう。

最近のシステマチックなオーダースーツショップも、時代の流れに沿ったものとしておススメできますが、この「柴田音吉洋服店」はその歴史が醸し出す一味違う深みを感じさせてくれるテーラーです。

 

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