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プロのテーラーが教える『フルオーダースーツ』完全ガイド!選び方のコツと厳選おすすめ5店舗ご紹介

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ビジネスライフにおいて自分の振る舞いもさることながら、第一印象は言うに及ばず、例えばプレゼンそのものの印象さえも左右してしまうのが、出で立ち・身嗜みだという現実があります。

心理学的にも人間は情報の70%を視覚から得るとも言われます。と言うことは極論で言うと、いくら素晴らしいプレゼン内容であっても身嗜みができていないひとが発信していると、その内容の良さが伝わらないと言うことです。

また、完璧なフィッティングのスーツの着心地は、自信を持たせてくれて後顧の憂いをなくし、仕事に向き合わせてくれます。仕事の内容が薄っぺらいのは論外ですが、深く取り組んでいるなら、あとは「洗練された身嗜み」にすることで信頼度を高めることが仕事、ひいては人生を良い方向に展開するでしょう。

そのためにチカラを発揮するのがフルオーダースーツです。あらゆる意味であなたにフィットした服は、あなたを引き立てるばかりか、あなたで自身さえ気づかなかった自分の魅力を見える状態、感じられる佇まいにしてくれるのです。それはとりもなおさず、ビジネスライフの活性化を呼び起こします。

なぜ、そこまでフルオーダースーツの威力が素晴らしいのか、その裏付けを出来るだけわかりやすく解説します。どうか最後まで読んでくださいね!

フルオーダーは仕事の流れをダイナミックに活性化したい人におすすめ

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30代に入って仕事上のポジションが高いものになり、収入もさることながら責任も一回り大きくなったビジネスパーソンがいます。生き甲斐を仕事に感じながら、未来に向かって人生の果実をひとつ、またひとつ実らせることができるスタートラインに立った人達です。そこで問われるのが、お金で買えない人間的魅力です。

しかし実は、その人の基本的な美点(向上心や努力を惜しまない前向きさなど)があるなら、魅力を人に見えるようにすることはお金で買えるのです!

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その答えは簡単です。少し予算をかけて良い服地でフルオーダースーツを仕立て、それを着て仕事をすることです。間違いなく量販店のスーツを着ているあなたとは、同じことをしていても周囲の評価が別次元になります。まずは自分の実力を磨いて、次に身嗜みをブラッシュアップすれば、周囲があなたを放っておきません。

周囲の人達があなたに良い意味で注目してこそ、あなたの実力が発揮できる土壌になるのです。そうなってこそ、自分の描くストーリーを仕事や人生に重ね合わせてゆくことができるのです!そして気がつけば仕事の流れがダイナミックになりゆくことを実感するでしょう。服が仕事の流れを活性化させるのです。

フルオーダーのメリットとデメリット

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それではフルオーダーでスーツを作ることのメリットと、デメリットももちろんあるので、双方を確認してみましょう。フルオーダーのメリットはたくさんありますが、強いて代表的なものを三つ挙げておきましょう。

  1. 着心地がすこぶる良い
  2. 体型をより良く見せられる
  3. 自分の好きなデザインにできる

それぞれをもう少し詳しく解説します。

フルオーダーのメリット1:着心地がすこぶる良い

イージーオーダーやパターンオーダーはベースとなる型紙があり、コンピューター処理で近いサイズから修正を加えるやり方です。一方、フルオーダーは依頼者ごとにカッター(裁断士)が入念な採寸作業を経て実際に型紙を引くのです。

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ちなみにカッターはフィッター(パターンオーダーやイージーオーダーで採寸をする人)を兼ねています。カッターは自ら採寸して自ら型紙を引き、さらに自らの手作業で裁断します。裁断された各パーツを、仕付け糸による簡易な縫い合わせで依頼者に着せて微調整する「仮縫い」をします。

そういった手間をかけて作られるので、出来上がった服は窮屈感もなければゆる過ぎることもなく、動きやすくて最高の着心地です。完璧にフィットしたスーツというものは、着ていることを忘れさせるほどの軽い着心地になります。

フルオーダーのメリット2:体型をより良く見せられる

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プロフェッショナルのカッターによる入念な採寸、型紙作成から手作業の裁断、仮縫いでの微修正を経て縫い上げられる服がもたらすものは着心地の良さにとどまりません。その人の体型をより良く見せる効果があります。なぜなら、熟練したフィッターはヌード寸法(実際の体型の寸法)にゆとり寸とよばれる余裕をもたせる度合いの判断が優れています。

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身体のそれぞれの部位で、スーツと肌の間にどれほどの余裕があると気易くて見た目も良いか、どうなると見た目は良いが着にくいか、どんな場合着やすいけれど見た目が悪いかというあらゆるバリエーションを知悉しているので、着心地が良くて見た目も良い一石二鳥の型紙を作ることができるのです。

その型紙に加えて、縫製工程の中で「癖取り」と呼ばれる手作業のアイロンワークによって、平面の生地を立体的に丸みを持たせます。そうやってフルオーダーならではの曲線の強弱が出て、身体のラインをより美しく際立たせるシルエットが生まれるのです。

フルオーダーのメリット3:自分の好きなデザインにできる

フルオーダーは決められた型紙もデザインもない、全くのゼロから始まります。依頼者の要望は、可能な限り反映させることができます。

 

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人と違うデザインにしたい場合も、どこかでみた印象的なデザインにしたい場合も、あるいはプロフェッショナルであるカッターに、依頼者である自分を引き立てるにはどんなデザインを提案できるかを託すこともできます。

もちろん、いくら自分で良いと思っていても様々な理由でカッターがそれを推奨しない場合はゴリ押しはしないでおきましょう。ある程度要望を伝えたら、後は注文服のすべてを熟知したカッターに委ねるのが賢明です。

フルオーダーのデメリット

ではフルオーダーのデメリットも確認しておきましょう。

  1. 価格が高くなる(おおむね最低10万円以上で生地のグレード次第では20万円以上にもなる)
  2. 納期が長い(1〜2ヶ月から長い場合は半年)

この二つは連動してて、表裏一体です。手縫いで仕立てるにせよミシンを使う場合にせよその縫製も含めて、全ての工程が手作業であることは変わりません。手作業の型紙作成や手裁断をして、仮縫いを通して縫い上げる・・・言葉にするのは簡単ですが、大変な作業です。

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カッターと縫製技術者が別人の場合もありますが、一人の職人が全行程を丸ごとこなすこともあり、それを「丸縫い」と言います。わかり易くするために、熟練職人が一着の服をかかりきりで縫ったとしましょう。無理やり物理的な時間だけを凝縮すると、1週間か10日でやっと1着だと言われています。

ということは服地の代金とは別に、熟練職人の7〜10日分のコストを考えれば、なぜフルオーダーが高くなるか想像がつきますよね?

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そして実際は1着をかかりきりで縫うなどは非現実的です。並行して数着の製作の様々な工程が進行するのです。そのうえ、仮縫いや生地の縮絨(しゅくじゅう)作業(湯通し等で生地を引き締める)など時間を要することがいくつもあり、結果的に1着が滞りなく完成するまでには、1ヶ月から2ヶ月は最低でもかかるのです。

フルオーダーで満足いく1着を手に入れるための3つコツ

フルオーダーを作るにあたって、満足がいくスーツを手に入れるために心がけたいことを3つのコツとして紹介しておきましょう。

  1. テーラー選びは総合的かつ慎重におこなおう
  2. 担当のカッターに自分の要望を可能な限り具体的に伝えよう
  3. 意向を伝えた後はカッターに任せて提案に謙虚に耳を傾けよう

各項目を詳しく掘ってみましょう。

テーラー選びは総合的かつ慎重におこなおう

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昨今はテーラー選びもネット情報が豊富にあるので、ひと昔前よりもずっとやりやすくなっています。各テーラーの公式ホームページはもちろん、そのテーラーで実際にオーダースーツを仕立てた人の口コミや評判も検索すれば確認できます。

全体をざっと確認すればおおむね良好か、問題ありかは自ずと感じられるはずです。その印象と、ホームページで標榜されていることに違和感がなければ、信頼できるテーラーだということになります。

担当のカッターに自分の要望を可能な限り具体的に伝えおう

テーラーを決めたならいよいよ訪問して、まずは生地選び以前に自分が今回フルオーダースーツを作ろうとした背景や目的、思いをしっかり伝えましょう。担当者もそれが具体的であるほど、イメージしやすく、ひいては提案がしやすくなってスムーズに進行します。

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また、そのテーラーを選ぶにあたった要因なども伝えることで、お互いの信頼関係の構築がより滑らかにできるはずです。カッターにしても選ばれた喜びでモチベーションが上がるほど、よい仕事に結びつくので、肯定的なことは伝えないよりは伝えた方がお互いにメリットがあります。

意向を伝えた後はカッターに任せて提案に謙虚に耳を傾けよう

相手はプロフェショナルです。それが百戦錬磨のベテランであれ、新進気鋭の若手であれ、自分の流儀という職業意識とプライドを高く持つことが多い仕事です。自分の予防を余すところなく伝えたら、あとは一旦カッターに全面的に委ねてみましょう。

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そして彼の頭脳の中で培養された提案を受けて、よっぽど意向からずれた提案の場合はダメ出ししてもよいでようが、たいていはちゃんと理由や裏付けがあっての提案です。それを尊重してすすめていくことが、失敗しないために役立ちます。

フルオーダースーツ全国各地のおすすめ店舗3選

それでは全国の主要都市から札幌・東京・横浜・名古屋・大阪・京都で、フルオーダーのスーツが作れるおすすめ店舗を紹介します。

札幌のおすすめ店舗:テーラーA’bbellire(アッベリーレ)

https://tailor-abbellire.shopinfo.jp/

「テーラーA’bbellire」はイージーオーダー、フルオーダーともに対応しています。イージーオーダーは採寸後、約1ヶ月で出来上がります。一方、フルオーダーでは1人の専門技術者が採寸から仮縫い、仕立て上がりまでを担当する「丸縫い」により縫製するので、1~2ヶ月を要します。

https://tailor-abbellire.shopinfo.jp/

仮縫い作業には特にこだわっていて、完成前の微調整が生む効果を熟知した、まさに熟練職人の腕が冴えわたる縫製に期待が持てます。

  • 店舗名:テーラーA’bbellire
  • 住所:北海道札幌市中央区北5条西13丁目1番地
  • 電話番号: 011-211-5432
  • 営業時間:10:00~19:00
  • 公式HP:https://tailor-abbellire.shopinfo.jp/

銀座のおすすめ店舗:銀座 高橋洋服店

http://www.ginza-takahashi.co.jp/

明治23年(1890年)頃に創業された洋服裁縫店が母体となる、歴史のあるテーラーです。後進の育成のために、注文紳士服の縫製技術者養成目的の「注文紳士服縫製技術教室」を開講するほどの、確かな技術力を誇っています。

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スーツは決して消耗品ではなく、自己表現のツールであると訴える彼らのコンセプトの1つに挙げられるのが「良いものを長く愛用する」という英国の文化に共通する考え方です。そういう観点からのデザイン提案や縫製のきめ細かさには信頼が置けます。

  • 店舗名:銀座 髙橋洋服店
  • 住所:東京都中央区銀座4-3-9 タカハシ クイーンズハウス3F
  • 電話番号: 03-3561-0505 (FAX 03-3561-0390)
  • 営業時間:平日11:00~19:00 土曜11:00~18:00
  • 定休日:日曜・祝日
  • 公式HP:http://www.ginza-takahashi.co.jp/

 

横浜のおすすめ店舗:Tailor Grand(テーラーグランド)

http://www.tailorgrand.com

「Tailor Grand」は横浜の山下公園近くにあるテーラーです。オーナー兼カッターの長谷井孝紀氏が、海の近くに店舗を構える夢を実現した店であり、クラシックスーツを基本として長く間着用できて、折々の流行に左右されない普遍的な美の追求を標榜するテーラーです。

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納期は型紙製作から仮縫いまでが約3週間です。そして仮縫いから出来上がりまでが約4週間ですので、1ヶ月半ほどでフルオーダースーツが完成します。この納期はフルオーダーにしては早い方だと言ってもよいでしょう。

  • 店舗名:Tailor Grand(テーラーグランド)
  • 住所:神奈川県横浜市中区山下町25 インペリアルビル 301
  • 電話番号: 045-681-7050
  • 営業時間:12:00~19:00
  • 定休日:日曜
  • 公式HP:http://www.tailorgrand.com

名古屋のおすすめ店舗:テーラー神谷

http://www.t-kamiya.co.jp/

「テーラー神谷」は国内では珍しく自社内の工房に実に11人ものフルハンドメイドで服が作れる職人を抱えるテーラーです。彼らのこだわりは「ミリ単位」です。微細な違いにこだわった接客、採寸や裁断、補正、縫製、アイロンワークなどを含む製作過程にミッションを抱いているとのことです。

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効率性重視の大量生産とは対極にある、手仕事にこだわっているテーラー神谷は、自社内にいつでも職人がいることにより、他店では実現できないほどスピーディでダイレクトな対応、クオリティへのこだわりを貫けるのでしょう。

  • 店舗名:テーラー神谷
  • 住所:名古屋市中区大須四丁目11番50号 カミヤビル
  • 電話番号: 052-262-3008
  • 定休日:水曜(祝日の場合営業)
  • 公式HP:http://www.t-kamiya.co.jp/
▼テーラー神谷をもっと知りたい方はコチラ

大阪のおすすめ店舗:TAILOR TSUTAYA(テーラータツヤ)

http://www.tsutaya-biz.jp

テーラーツタヤは完全予約制のフルハンドメイド、フルオーダーのテーラーで、マシンメイドのフルオーダーも選択できます。採寸から型紙作成、裁断そして仮縫いからの縫製まで、すべて自家工房で熟練職人がおこないます。

http://www.tsutaya-biz.jp

彼らの理想は、本当のハンドメイド・オーダースーツとは、デザインやディテールなどではなく、手を通した時の得も言えない心地良い着心地の実現です。フルハンドメイド独特の立体感がある美しさを提供してくれるテーラーです。

  • 店舗名:TAILOR TSUTAYA
  • 住所:大阪市城東区蒲生3-15-10
  • 電話番号: 06-6931-1905
  • 営業時間:10:00~18:00
  • 定休日:日曜・祝日(完全予約制)
  • 公式HP:http://www.tsutaya-biz.jp

京都のおすすめ店舗:テーラー・ハタノ(TAILOR HATANO)

http://www.tailorhatano.jp

テーラー・ハタノは明治39年(1906年)の創業以来、蓄積してきた深い技術力で、クオリティの高い仕立て服を提供してくれるテーラーです。本格的かつ詳細で緻密な採寸法によって、垢抜けたシルエットを形成できる型紙を起こします。仮縫いでさらに細やかにバランスの取れた「魅力的に見せる服」を標榜しています。

http://www.tailorhatano.jp

スーツを使用する状況や過去のお気に入りの服、素材感や色柄・デザインの好みや予算など、依頼者の要望に応じて、どのようなスーツにするのかを相談しながら作るので、可能な限り要望を伝えて欲しいと彼らは言っています。

  • 店舗名:TAILOR TSUTAYA
  • 住所:京都市中京区寺町通三条上る天性寺前町538
  • 電話番号: 075-231-4243
  • 営業時間:10:00~18:30
  • 定休日:火曜
  • 公式HP:http://www.tailorhatano.jp

まとめ

フルオーダーのことを「ビスポーク」とも呼びますが、これは「be spoken」から来ています。つまり、依頼者とカッターがよく話し合って作る共同作業であることを意味します。対話がとても大切だと言うことです。

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ここだと思えるテーラーを決めたなら、カッターに自分の想いをしっかり伝えましょう。よく話し合うことで、彼の提案のモチベーションを引き上げれば、より良い注文服が仕立て上がることは間違いありません。あなたも仕事の流れをダイナミックに活性化するような、こだわりのフルオーダースーツを作ってみませんか?

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