2020/01/12

「二枚裁ち」は伊達じゃない!オーダースーツ「コルヴォ」はコアな服好き向けのサロン

コルヴォ画像

引用:sartoriacorvo

本物の中の本物のオーダースーツを求めているビジネスパーソンに、ぜひともお伝えしたいことがあります。

スーツの上着の仕立て方の主流は「三枚裁ち」です。これは上着が後見頃(うしろみごろ)と前身頃(まえみごろ)、そして細腹(さいばら)の三枚から成る作り方です。

一方「二杯裁ち」とは上着が後見頃(うしろみごろ)と前身頃(まえみごろ)のわずか二枚から仕立てられる、仕立て服本来の仕立て方です。靴で言えば一枚革で作るフォールカットのようなものです。

この裁断・仕立ての特徴は、スーツの格好良さのひとつの基準である「イングリッシュ・ドレープ」、すなわち胸から腰にかけての砂時計状の美しいくびれを形成して、着る人の体を優雅に包み込み、ベントの収まりもよい上品な佇まいを現出できることです。

「三枚裁ち」よりも必要な生地の量が掛かるうえに、技術的な熟練度も要求されますが、出来上がったスーツのフォルムの華麗さや着心地の良さは「三枚裁ち」では得難いものがあります。

この「二枚裁ち」にこだわり続け、しかも普遍的なオリジナルの型紙を提案し続ける「コルヴァ」は数あるオーダーショップの中でもこだわりの強さと服への愛情がトップクラスのショップだと言えるでしょう。

そんな「コルヴォ」をこの記事では徹底的に掘り下げてみますので、オーダースーツに価値を求める人にはぜひとも、参考になるかと思いますので、お付き合いください。

コルヴォとは一体どういうショップ?。

「コルヴォ」はこだわりが強いショップです。それを顕著に表すのがオリジナルモデルの中で、「莞爾」「奉文」と「チェスターコート」は前述の二枚裁ちだという事実です。

この二枚裁ちか三枚裁ちという区別は、ほとんどのオーダーショップのスタッフでも知らない話です。ましてや一般のユーザーは知らなくても当然です。現代スーツの原型とされるラウンジスーツは本来「二枚裁ち」でした。

当時の上着はダーツもない、ボクシーでふっくらしたフォルムでした。20世紀の前半までは既製品が普及する前であり、スーツはオーダーメードでハンドメードが当たり前でした。

ハンドメイドの仕立てはアイロンで何度もなんども生地に熱および蒸気を当て、熱可塑性と呼ばれるウールの特性、つまり熱を当てることにより元の形状を回復できる性質を利用し、服を三次元的に構築するのです。

20世紀も後半になるとミシンを使った大量生産時代に入ります。それにつれて縫製工程はシンプルになってゆきます。

手間がかかるアイロンワークを減らしつつ、立体的な仕立てを実現するために・・・つまり効率よく立体的な服を作るために生まれたのが「三枚裁ち」と呼ばれる「前身頃」「細腹」「後身頃」の3パーツで仕立てる方法です。

「細腹」を使うのは本来、曲線部が多い女性用の服に使われていたやり方です。パーツを細分化すれば無駄になる部分が減り、生地の量は少なくて済みます。物理的にも技術的にも効率的なので、ドイツ軍などの列強の中で後進的立場にある兵隊の軍服に採用されていたようです。

そして本来の前身頃(まえみごろ)と後見頃(うしろみごろ)の「二枚裁ち」から、前身頃・細腹(さいばら)・後見頃の「三枚裁ち」の裁断・縫製が近現代メンズスーツの主流となったのです。

2枚裁ちは手間が掛かるだけではなく、生地もたくさん要るので、現在はあまり採用されない方法なのです。しかし、それは無駄ではなく、美しいイングルッシュ・ドレープと快適な着心地を約束するものなのです。

 

「コルヴォ」の歴史

コルヴォ画像

http://www.sartoriacorvo.com/

「コルヴォ」オーナーの谷口貴規氏は30代前半という若い代表です。スーツ好きが高じた結果、実に弱冠22歳の若さで「コルヴォ」を創業しました。

オーナー自身の美意識を反映させたオリジナルモデルを引っさげてオーダーサロンを展開する、フィッターはもちろんモデリストまでこなすという復職に関しての才能溢れるオーナーでもあります。

コルヴォのスーツは、北イタリアのスタイルをベースにした軽く柔らかな着心地に、英国的なディテールを取り入れた個性豊かなハウスモデルが揃っています。オーダーの愉しみ方は、様々ありますが、コルヴォでは裏地に洒落っ気を利かせることを薦めています。裏地が華やだと気分も華やぐ。オーダーならではの愉しみです。

「Corvoはブランドとして独自の路線を進むべきである。」と考えて、創業以降の課題である「価値の創造」としてオリジナル・モデル「旧奉文」を、2015年春に投入しました。デザイン面でも仕立てのグレードの面の上でも、考えられる限りの「最高のスーツ」を目指して作られたモデルです。

オーナーが考える「テーラードの世界で今後数十年通用する洗練された意匠」という逸品です。その「旧奉文」を元に、現在は「莞爾」「奉文」「駿」「季一郎」「仙弘」の5モデルが展開され、服にこだわるユーザーの強い指示を獲得して現在に至ります。

 

コルヴォの特徴やこだわりはどういった点?

丁寧なアイロンワークならびに絶妙な仕立てのテクニックから生まれる、美しいシルエットと快適な着心地を体現するスーツが「コルヴォ」の特徴です。

「コルヴォ」の考え方は、着心地はどこまでも柔らかくかつ軽くする仕立てを良しとしています。つまり、ノーストレスを体現する着心地にこだわっているのです。

オーダースーツは依頼者の体型を的確に掌握することが最重要です。だから採寸過程は徹底されてており、20箇所に及ぶ詳細な採寸と、各人の個性豊かな体型に合わせて50種類以上の体型補正を施せるのです。そういった巧みなるテクニックによって「ジャストフィット」する着心地最高なスーツを作り出すのです。

また「コルヴォ」では、日本人の体型を考慮して肩の構造は前肩仕様にしています。袖は腕のカーブに沿うように仕立てられ、袖付け部分の伊勢込みにはたっぷりと伊勢量を確保するので、ぴったりフィットしながらも非常に動きやすいしなやかなアーム部位となります。ハイドメイドの技が光るポイントですね。

さらに、ラペル(下襟)の美しいロール(返り)や胸の適度な膨らみを表現するために、芯地は本バス毛芯(弾力性に富む馬の尻尾の毛を使う高級毛芯)を使っています。

「コルヴォ」のユニークなサービスとしては「出張採寸」があります。依頼者の自宅やオフィスまでフィッターが採寸に来てくれるのです。出張エリアは関西圏は大阪府下、兵庫県全域、東海圏は愛知県全域で、その他の地域に関してはショップにお問い合わせください。

 

コルヴォのオーダータイプはどういうもの?

「コルヴォ」のオーダータイプには「イージーオーダー」と「フルオーダー」そして「フルハンドメイド・オーダー」の3段階があります。

パーソナルライン

このラインはイージーオーダーです。採寸にゲージ見本を使用し、そこに体型補正を施してフィットさせます。ただし、着心地に強く関係する芯地には、総毛芯を惜しみなく使用します。コストパフォーマンスがよいので、若いビジネスパーソンやオーダービギナーには持ってこいです。

 

フルオーダーライン

20箇所30項目という徹底的な採寸と微妙な補正を施し、要所要所を手縫いで仕上げるセミハンドのフルオーダーです。スーツの要、衿・肩・胸・背・袖付けを手縫いでおこないます。

 

フルハンドメイドライン

完全なる手縫いで仕上げて「理想のフィット感」を実現するラインです。このグレードで仕立てられたスーツは、衿は首に沿ってのぼり上がり、丸い肩のなせる技で肩に掛かる荷重を分散させるので、着心地が恐ろしく軽いのです。

 

コルヴォの取り扱い生地は?

「コルヴォ」では店頭にある在庫生地およびバンチサンプル(生地見本帳)などの総勢約3000種類の中から生地を選べます。希望の予算や色柄などがあればスタッフに伝えると、希望に沿うものを見立ててくれます。

ショップのおすすめの生地銘柄は以下の通りです。

 

ドーメル アマデウス 365

 

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カノニコ

 

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ロロ・ピアーナ ウール・コットン素材 ダブルフェイス

 

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コルヴォが提案するスタイリングのモデル(型紙)は?

「コルヴォ」のオリジナルモデル、いわゆるハウスモデルは「莞爾」「奉文」「駿」「季一郎」「仙弘」の5モデルです。

どのモデルもスタイリッシュで垢抜けた佇まいが約束されます。余談ですが歴史が好きな谷口オーナーは、昭和史に刻まれる、みずからの信条に従って時流に逆らい使命を遂行した歴史上の人物たちの名に因んで、ハウスモデルを名付けています。

 

莞爾(KANJI)

最高ランクの本バス毛芯が至高の縫製技術によって、構築的なフォルムでなおかつ極めて軽い着心地を体現した秋冬向けのモデルです。フロントの格好良さだけではありません。背中のスマートこの上ないシルエットも絶品です。

 

奉文(TOMOYUKI)

ナチュラルなショルダーラインが決め手の初夏向けのモデルです。すっきりした肩周りとボリュームある胸部の対比がしゃだつです。

袖着けはマニカ・ア・ピオッジァと呼ばれる、ギャザーっぽく仕上げる雨降らし袖です。フロントの大胆なカッタウェイや裾まで伸びた貫通ダーツが、体に沿ったラインを実現します。

ノータイで着用しても優雅な佇まいになります。シルク系の艶がある生地との相性も抜群です。

 

駿(HAYAO)

クラシックなフロックコートに触発された懐古的スタイルにトレンドを加味し、軽量毛芯を使った着心地が軽い仕立てや深いVゾーン、タイトシルエットという理想的なモダンクラシックモデルと言えるでしょう。

一般的なダブルブレストと違って、ダブルのウエストコート(ベスト)を着用して上着の前ボタンを開けえう着こなしを想定したタイトなウエストラインです。着物の羽裏にヒントを得た上質な柄裏地も粋な使用となっています。

 

季一郎(KIICHIRO)

「莞爾」をタキシードにアレンジした、深いVゾーンが優雅なピークトラペルのタキシードです。ゆったりした胸部とくびれたウエストはそのままで、フロントボタンの位置を下げたシャープなフォルムです。

 

仙弘(NORIHIRO)

タキシードはほとんどがシングルのショールカラーやピークトラペルですが、このモデルのような個性的なダブルのタキシードも1930年頃に流布しており、礼を失することはまったくありません。

 

コルヴォのオーダースーツの納期はどの程度?

「コルヴォ」のオーダースーツの納品予定日は、基本的には注文から約6週間です。ただし、エアー取り(海外からの取り寄せ生地)の場合は注文から約7週間掛かることになります。

 

コルヴォのオーダースーツの価格は?

「コルヴォ」のオーダースーツの価格は、ラインごとに以下の通りです。

  • スーツ (パーソナルライン) ¥58,000~
  • スーツ(フルオーダーライン) ¥72,000~
  • スーツ(フルハンドメイドライン) ¥112,000~
  • フルオーダーコート(フルオーダーライン) ¥88,000~
  • タキシード(拝絹、側章付) ¥110,000~

 

価格例を紹介

オーダースーツ 店頭在庫生地

  • フルオーダー 2P ¥92,000―
  • パーソナルオーダー 2P ¥58,000―

 

トレーニョ

  • フルオーダー 2P  ¥108,000―
  • パーソナルオーダー 2P ¥74,000―

 

ロロピアーナ/Lolo piana タスマニアン

  • フルオーダー 2P ¥168,000―
  • パーソナルオーダー 2P ¥138,000―
  • フルハンドメイド 2P  ¥188,000―

 

ゼニア/Zegna トラベラー

  • フルオーダー 2P ¥158,000―
  • パーソナルオーダー 2P ¥128,000―
  • フルハンドメイド 2P ¥188,000―

 

コルヴォの有料オプションは?

「コルヴォ」では一般的にオプション扱いとなる以下の仕様は標準(無料)です。

  • 本水牛釦
  • 本切羽
  • ステッチ
  • キュプラ裏地

以下はオプションです。

  • 仮縫い・・・スーツ¥16,000 スリーピース¥22,000
  • 総ステッチ(手縫い)¥6,000
  • パンチェリーナ、釦フライ 各¥2,000
  • サイド尾錠 ¥2,000

 

コルヴォの評判・口コミをチェック!

「コルヴォ」に関するTwitterのツイートを紹介しておきましょう。

 

コルヴォの取り扱いアイテムは?

「コルヴォ」のオーダーヅーツ以外の取り扱いアイテムは以下の通りです。

  • コート
  • タキシード&フォーマル
  • ドレスシャツ
  • ベスト
  • ジャケット
  • バッグ
  • 革靴

 

コルヴォの店舗一覧

「コルヴォ」の店舗は名古屋と大阪にあります。各店舗の詳細は以下の通りです。

コルヴォ名古屋店

  • 名古屋市千種区仲田2丁目14-16 G1ビル池下オフィス8階
  • TEL.052-898-0974 地下鉄東山線池下駅 徒歩4分 今池駅 徒歩6分
  • 営業時間:12:00~20:00(木・金曜定休)

 

コルヴォ大阪店

  • 大阪市北区梅田1丁目1-3大阪駅前第三ビル1F
  • TEL.06-6345-5115 大阪駅 徒歩8分 北新地駅 徒歩5分
  • 営業時間:12:00~20:00(金曜定休)

 

まとめ

こだわりと理想を貫くオーダーショップである「コルヴォ」はまさに「サロン」という表現が似つかわしい、優雅に服選びができる場所です。

オーナーのコアな知識は、決して蘊蓄のための蘊蓄ではなく、ひとえに最高の仕立て服を作るためのものです。あなたの探し求めている一着は、このサロンにあるかも知れませんね。

 

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