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パターンオーダースーツ徹底検証|既製服とオーダーのいい所取り!選定のコツと厳選おススメ店舗3選

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「スーツは既製品でいいんだが、気に入った色柄があったのにも関わらず、自分のサイズがないことがちょくちょくある」とか「いつも袖丈や着丈とウエストを直して買うけれど、補正代が結構高くつくわりに、出来上がりのバランスが良くない」なんて人いませんか?

結構いると思います・・・スーツの買い物あるあると言っても過言ではないぐらいに。そんな悩みは「パターンオーダー」で必ず解決できます!既製品とあまり変わらない価格でバランスの良い服ができます。

イージーオーダーやフルオーダーとの決定的な違いは体そのものの寸法を測るのではなく、ゲージサンプル(サイズ見本)を着せて、どのサイズが合うか、どういう修正をするかをチェックするところです。ひとことで言うとメジャーで測らず、サンプルで測るのです。

既製服とオーダーメードの良いとこどりとも言えるパターンオーダーについて、わかりやすく解説しますので、スーツを購入する際の参考にしてくださいね!

既製服に必ずプチ補正が必要な人には、パターンオーダーがおすすめ

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パターンオーダーはあらかじめ作られた型紙とサイズ展開がベースにあります。既製服の型紙が各サイズごとにデータとして存在し、作りたいサイズの型紙を実際に作らずして、コンピューターによる自動裁断のシステム(CAM=Computer Aided Manufacturing)を使用して作られるのです。

基本的なアプローチはイージーオーダーとよく似ています。しかし大きい違いは、イージーオーダーはそのCAMとCAD(Computer Aided Design)、つまりコンピューターグラフィック技術を用いた製図システムと連動し、より微細な調節ができるということです。

パターンオーダーではそこまではできません。決められた型紙の中で、主要部位のある程度(プラスマイナス2〜3cm)の長短の調整(袖丈や着丈、腰回り等)が限界です。

しかしいつも袖丈直しやウエスト直し程度で既製スーツを購入している人には充分です。また、価格も同程度の服地なら、イージーオーダーよりも既製スーツに近くてリーズナブルです。納期もイージーオーダーの半分ぐらい(1~2週間)で出来上がります。

そういういつくかの点から、プチ補正、すなわち既製スーツにちょっとした簡単な補正で済む人にとって、補正代金の追加に少し上乗せするつもりでパターンオーダーを選んだ方が良いと言えます。では、もう少し具体的にパターンオーダーのメリットを、そしてデメリットも含めて掘りさげてゆきましょう!

パターンオーダーのメリットとデメリットとは何?

パターンオーダーにはメリットがたくさんありますが、デメリットもあります。しかしそのデメリットに関しては、あくまでその人との関係性があって初めてデメリットになります。その人にとってデメリット部分が該当しない場合はメリットだけが残ります。では、メリットとデメリットを整足して確認してみましょう。

パターンオーダーの3大メリットはコレだ!

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ここではあくまで「イージーオーダーと比較した場合」の、パターンオーダーのメリットの代表的なものを3つ挙げておきます。

  • 同程度の服地を選んだ場合、価格がよりリーズナブルである
  • 納期がより早い(イージーオーダーの30〜45日に対して1〜2週間)
  • 出来上がりのサイズ感をサンプルにて確認したうえで注文できる

そして、この後に挙げるデメリットが関係ない人にとっては、パターンオーダーは良いところづくめになります。

パターンオーダーの3大デメリットとは一体何でしょう?

メリット同様に、パターンオーダーの、イージーオーダーとの比較においてのデメリットの代表選手を3つ挙げておきますので、該当するかどうかを確認してくださいね。

  • 体型にクセがある場合の体型補正に対応できない(怒り肩や鳩胸、O脚など)
  • 補正の程度が大きいほど、服としてのバランスが崩れる
  • オプションの選択肢が少ない(釦・裏地や、チェンジポケットやラペル等の各ディテールの変更)

ふたつめの「バランスが崩れる」という意味を補足します。イージーオーダーなら、たとえば着丈を変更するなら其の度合いに応じて胸ポケットや腰ポケットの位置など全てがコンピューター上で再調整されます。この作業をグレーディングといって、CADシステムが持つ優位性です。

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パターンオーダーのようにCAMシステムだけだと、元々の型から部位ごとに単純に、指定する距離を変化させるだけが限界なのです。例えば着丈を短くしてもポケット位置は変わりませんから、相対的にはポケット位置は下がることになります。逆に着丈を伸ばす場合は、ポケット位置が相対的に上がります。

あるいは袖丈を短くすると、袖口が広くなります。他にもいろいろとありますが、何れにしてもパターンオーダーでの修正は、全体のバランスを崩す要因となります。

パターンオーダーで満足いく1着を手に入れるための3つのコツ

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パターンオーダーで本当に満足いく1着を手に入れるために、心がけたいことが3つあります。

  1. 修正箇所が最小限になるサイズを選ぶ
  2. 生地の特性をよく確認して選ぶ
  3. トレンドに寄り過ぎない

それぞれをもう少し詳しく解説します。

1:修正箇所が最小限になるサイズを選ぶ

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たとえばA5とAB4の中間ぐらいのサイズの人が結構います。その場合は、A5で袖と着丈をマイナス調整するかAB4で腰回りをマイナス調整かという選択肢になることが多いのです。

スーツサイズ早見表2

例外はないとは言えませんが、基本的には修正個所が少ない方を選ぶ方がよいと言えます。なぜならデメリットの項目で述べたように、サイズ調整はできてもグレーディングはできないので、修正箇所が多ければ多いほど本来の型紙の理想形からバランスが崩れていくからです。

2:生地の特性をよく確認して選ぶ

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パターンオーダーに限らず、他の種類のオーダーにも言えることですが、オーダーというものは、同じ寸法でつくっても生地によって出来上がり具合が変わります。見た目の良さで選んだけれど、実際に着てみるとシワが目立ったり、丈夫な生地だと思って選んだら動きにくかったりなどです。

生地のグレードというより生地の特性の問題なので、自分がそれを着る主な目的やシーンを想定して、それにふさわしいかどうかをショップスタッフの意見も聞きながら、慎重に選びましょう。例えば以下のようなことです。

  • 出張用のおすすめ:ポリウレタンを使用しないウール100%のナチュラルストレッチ生地
  • プレゼン用のおすすめ:控えめな光沢と品格あるクラシックなバンカーズストライプ柄の生地
  • 式典参加用のおすすめ:スーパー120’sなどのラグジュアリー感のあるシルキーな生地

 

3:型紙選びはトレンドに寄り過ぎない

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パターンオーダーで注意したいことは、たいてい同じショップの型紙でも、トレンドを強く打ち出した型紙のものとベーシックあるいはコンサバなものがあるのですが、過剰にトレンド要素のきついものは避けてベーシック寄りにした方がよいということです。

トレンドは常に移り変わります。今年とびきりオシャレだとしても、来年はわかりません。せっかくパターンオーダーで作るのだから、数年は愛用したいものです。そのためにも、普遍的なカッコよさというスーツファッションの本質を基準に型紙を選びましょう。

パターンオーダースーツ・おすすめショップ3選

それではパターンオーダーでスーツが作れる多店舗展開のショップの中で、おすすめを3社紹介しましょう。

オンワード樫山の「KASHIYAMA the Smart Tailor」

https://kashiyama1927.jp/

国内最大手アパレルメーカーのオンワード樫山が全国にチェーン展開するオーダーショップが「KASHIYAMA the Smart Tailor」です。長年に亘って蓄積されたノウハウと160を超えるサイズ展開のベースを、使ってのパターンオーダーなので、精度の高い仕上がりが期待できます。

価格はスタンダードラインで30,000円から。納期は最短で1週間です。ハイグレードラインで70,000円から。納期は最短で10日間です。

オンリーの「Tailor Made by KOICHI NAKANISHI」

https://only.co.jp/

約20年ほど前に2プライスの先駆者として一世を風靡した「スーパースーツストア」を運営する「オンリー」が全国の主要都市で展開するオーダーショップです。

パターンオーダーを独自の解釈で精度を上げた手法を標榜しています。価格は38,000円からですが、「早割り」として2ヶ月納期で注文すると20%安く作れます。

ONLYの解説記事はコチラ!

メルボメンズウェアの「azabu tailor」

https://www.azabutailor.com

近年のオーダー業界では知名度が高まっている「麻布テーラー」は全国展開のオーダーショップです。オーダーの種類で分ければパターンオーダーの形式になります。

ただし、麻布テーラーとしてのデザインおよびシルエットの基本型紙から仕立てるので、パターンオーダーということにはなりますが、補正項目やデザインのオプションの豊富さはイージーオーダーに比べて、さほど引けを取りません。価格は40,000円からで、納期は約4週間となっています。

麻布テーラーの解説記事はコチラ!

https://kashi-kari.jp/lab/ordersuits-azabutailor/

まとめ

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オーダーメードの中でもっとも手軽に作れるパターンオーダーが持つ付加価値と、知っておくべきデメリット、おすすめショップなどを紹介しました。体型にクセがなくて既製スーツを買う場合に補正がない、あるいは少ない人で、オプション・仕様に特別なこだわりおがない人には、納期的にも価格的にもパターンオーダーがおすすめできます。

あなたも一度既製服の購入をお休みして、気軽に作れるパターンオーダーで「オーダースーツの世界」の一端に触れてみませんか?

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