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【保存版】エルメネジルド・ゼニアのスーツとは?現代紳士オーダースーツ服地の最高峰を識る

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イタリア発で世界に向けられた最高級紳士服地ブランド「エルメネジルド・ゼニア」は20世紀の初頭に創業し、同世紀の終盤から世界的に知名度が上がり続けました。

21世に入って以降もその名声の広がり方は衰えるどころか、神格化に近い憧れさえ多くのビジネスパーソンに抱かせています。現在は万人が認める紳士服地の世界最高峰としての座に君臨するのがエルメネジルド・ゼニアです。

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まさにクルマに例えたら「メルセデス・ベンツ」、時計に例えたら「ロレックス」に匹敵するような、伝統ならびに革新性と確かな品質を保証できるブランドが「エルメネジルド・ゼニア」であるという事です。

また、服地にとどまらずスーツファッション部門の製品に始まり、紳士婦人のファッションからライフスタイル全般にまで絡む、ありとあらゆる「装う」カテゴリーのエグゼクティブやセレブリティを対象とした、超一流のプロダクトを世の中に発信しているブランドとしても認知されています。

この記事では紳士服のオーダースーツにフォーカスして掘り下げます。現実に世界中のエグゼクティブがオーダーの素材としてこぞって選ぶのがこのゼニアの服地であることが、最高峰の証左と言えるゼニア・ワールドを垣間見てみましょう。

ゼニアスーツはこんな人におススメ!

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エルメネジルド・ゼニアを身につけて本当に「似合う人」というのは誰でしょうか?

一般的なエルメネジルド・ゼニアの持つイメージとしては、企業の重役や国際社会の指導者、弁護士や富豪や人気と実力がある芸能人などですが、それはあくまで結果論です。

ゼニアが似合う条件は必ずしも年齢や収入、社会的地位によるものではありません。それは結果として後からついてくるものです。

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たとえ今は無名であっても、重役でなくても、若くあっても、自分の生きる哲学を持ち、将来の展望を持ち、虎視眈々と未来に向かう人こそが「一流」であり、進行形であっても「心のエグゼクティブ」であれば、ゼニアが似合う人と言えるでしょう。

逆にいえば野望も展望もない人であれは、ゼニアのスーツに着られてしまうだけで、着こなすことはできません。

こむずかしく言いましたが、要するに人生に前向きな人であれば、エルメネジルド・ゼニアを身につけても恥ずかしくないと考えてくださいね。

さて、あなたはどちらでしょうか?

ゼニアの魅力、特長を徹底紹介!

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エルメネジルド・ゼニアの特徴をひと言で表すなら、紳士服地という意味からいえば、英国服地の持つ堅牢さとイタリア服地の持つ繊細さを兼ね備えた、言わば「文武両道」的な服地であると言えるでしょう。ある意味、紳士服地のひとつの理想形だと言っても過言ではありません。

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そしてまた、百万言を以ってしても言い尽くせないそのゼニアの魅力の裏側には、たとえば同じ価格帯でもシーズンごとにグレードを上げ続けたり、最高の原料にこだわりつつも技術革新をどこまでも進めてゆくといった、ストイックでプロフェッショナルな姿勢の貫徹があります。

超がつく一流の地位を築いた現在でもなお、決して驕ることなく過去のゼニアを常に刷新し、新しいゼニアであり続けるからこそ、世界中のエグゼクティブとセレブリティは慕い続けるのです。

ゼニアのおすすめスーツ生地

ゼニアの服地には色々な銘柄があります。ざっと目立つものだけを挙げても「エレクタ」「トラベラー」「トロピカル」「シャン」「ヘリテージ」「トロフェオ」「モヘアトロフィー」「クール・エフェクト」「ハイ・パフォーマンス」「アストラム」「15ミルミル」等々、それぞれがひとつのブランドを形成できるぐらい人気がある銘柄がひしめいています。

その中から、いくつかオススメの銘柄をピックアップして紹介します。

①ゼニアおすすめスーツ生地:エレクタ

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元々はエルメネジルド・ゼニアのオーダー・システム「ス・ミズーラ」に向けて開発されたシリーズがこの「エレクタ」なのです。最も基本とするグレードであるエレクタは、ゼニアの定番中の定番と言える安定した人気と品質を誇る銘柄でもあります。

スーパー100’sの高級極細繊維から紡がれた糸によって、打ち込みのよい織組織で作られます。打ち込みとは一定の面積にどれだけの質量の糸が織り込まれるかを示し、「目付け」として1平方メートルあたりのグラム数で表されます。

イタリアらしい艶やかで美しい表面感を持ちながらも、打ち込みの良さによって英国生地のようなハリと耐久性、型崩れに対する堅牢度が抜群な生地として仕上がっているのです。

②ゼニアおすすめスーツ生地:トラベラー

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「トラベラー」という銘柄名が示す通り、旅行者や出張に赴く人たちが身に付けることを特に想定して開発された生地シリーズです。

最新のテクノロジーをつぎ込んで生地に弾力性や伸縮性を持たせ、シワには極めて強くて連日の着用があってもくたびれた印象を与えないという優れものの生地です。その上で色彩感や柄の洗練度はさすがイタリアのトップブランドであると唸らせるものがあります。

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③ゼニアおすすめスーツ生地:ヘリテージ

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「ヘリテージ」という言葉の意味は「遺産」や「遺伝子」です。何を意味するかというと、一世紀以上前にエルメネジルド・ゼニアが創業した頃の生地サンプルを元に、昔にヒットした生地を現代のテクノロジーで復刻したユニークなシリーズなのです。

よって、質感や色調はまさにヴィンテージクロスの趣きがありますが、現代的に軽めに着心地良くアレンジされているので、古めかしさは特にありません。何と言っても100年前の柄ですから、レトロを通り越してクラシック、いやそれ以上に普遍的な価値観を感じさせる存在感ある生地です。

④ゼニアおすすめスーツ生地:トロフェオ

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ゼニアが毎年開催するブリーダーの品評会で優勝トロフィーを勝ち得たブリーダーの育んだ羊から採れる羊毛の、しかもスーパー130’sクラスの超上質なものだけを集めて原料として作り出される生地がトロフェオ(トロフィーの意味)なのです。

絹のような光沢と煌びやかさでは右に出るものがありません。どちらかといえばハードな着用で使うのではなくて、ここ一番の大事な局面での勝負服として仕立てたい逸品です。もちろん、そのうえで普段に着れば、より自信に溢れた日が過ごせるということです。

⑤ゼニアおすすめスーツ生地:トロピカル

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「トロピカル」はそのままの意味が生地の特徴を表します。亜熱帯地方で活躍する国際派のビジネスパーソンに向けて開発された、夏の暑さに強くタフな生地のシリーズです。

汗やシワに強いので、どちらかといえば高温多湿な日本の夏の気候でも、すこぶる快適に着用できる生地です。アフリカ諸国やタイ、シンガポールなどで活躍するビジネスパーソンにも大人気です。

ゼニアのスーツはどこで買ったらよいのでしょうか?

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さて、いざエルメネジルド・ゼニアのスーツを購入したいと思った場合に、どういうところで買えばよいでしょうか?

ショップの種類以前に、実はゼニアと一口に言っても買い方が色々とありますので、基本的な事情も含めてお話ししていきましょう。

まず、エルメネジルド・ゼニアの買い方のパターンをひと通り挙げてみましょう。

  1. ゼニアの直営店で既製スーツ(ゼニアブランド100%)最低価格約20万円
  2. ゼニアの直営店でオーダースーツ(ゼニアブランド100%)最低価格約30万円
  3. ゼニア以外のブランドが提案するゼニア生地の既製スーツ(ゼニア+別ブランド)最低価格約8万円
  4. ゼニア以外のブランドが提案するゼニア生地のオーダースーツ(ゼニア+別ブランド)最低価格約10万円
  5. オーダーショップでゼニア生地のオーダースーツ(ゼニア+オーダーショップ)最低価格約8万円

ざっと大別して5種類の買い方があります。どこまでこだわるかは予算とも兼ね合わせて考えましょう

直営店と一般ショップの違い

直営店は購入価格は高くなりますが、既製品もオーダースーツも製品そのものが100%エルメネジルド・ゼニア製となります。

ただし・・・オーダー(ス・ミズーラ)はその人に合わせて仕立てるのでよいのですが、既製品はイタリア物を寸法直し、仕立て直しをするので、直し箇所も多かったりします。既製品で20万円出すのなら、どうせならもう少し奮発してス・ミズーラをお勧めします。

ゼニア既製品は安いのか?

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この章の冒頭の一覧でわかるように、基本的にはどの買い方でも既製品の方が少し安くなります。ただし、お直し箇所が多かったりすると補正代が膨らみ、おまけにカタチは崩れていきますので、価格と満足度の兼ね合いで決めるべきでしょう。

おススメのゼニアスーツ販売店

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数あるゼニア取り扱いショップの中で、見事にゼニアに特化したオーダーショップ「スプレーモ」がお勧めできます。

スプレーモは、本店は織物衣料関係産業のメッカ岐阜にあり、東京では新宿と銀座に店舗を構えています。ゼニアにフォーカスしているので、安心して任せることができます。

価格も11万円13万円18万円のわかりやすい3プライス展開なので、予算に応じて選べるのも嬉しいですね。

  • 11万円コース:「トラベラー」「エレクタ」「クール・エフェクト」
  • 13万円コース:「トロフェオ」「ハイ・パフォーマンス」「スティーロ・リベロ」
  • 18万円コース:「15ミルミル」

初回のみ、上記の金額に「仮縫い代」と「型紙作成料」として合計1万5千円が必要ですが、2回目以降は不要となります。オプションも基本的な「ピック・ステッチ」や「本毛芯使用」、ポケットのエッジの「Dカン留め」などは無料です。極めて良心的な価格設定だと言えるでしょう。

当メディア「メンズファッション研究所 KASHIKARI」の副編集長松原が体験レポートを執筆していますので、そちらもぜひ参考にしてください!

http://kashi-kari.jp/lab/ordersuits-spremo/

激安のゼニアスーツが売られているのはなぜ?

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たまにネットショップやリアルショップで激安のゼニアスーツを見かけることがあります。あれは一体どうなっているでのしょう?私たちは普段高く買い過ぎているのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。ご安心ください。

正攻法でゼニアのスーツを買うためには最低でも8万円程度は掛かるものなのです。考えてもみてください。既製スーツを買うにしても普通のスーツの2倍あるいはそれ以上の対価を払ってでも、買う人が後を断たない人気ブランド生地なのです。それが3万9千円で買えるとかいう話の方が尋常ではないのです。

だから激安のゼニアには、当然それなりの理由や背景があります。

  • ショップが赤字覚悟で打ち出して、ショップの評判を高める集客戦略として
  • ショップがキャリー在庫(シーズンを持ち越して価値が下がった商品)を仕入れて、さらに特価で販売
  • いわゆる倒産品(廃業した業者から回収して売りさばかれた商品)

おおむねこのどれかなのです。もちろん服として問題があるのではありません。ただし検討をするのなら、そういう背景や理由を持っているであろう事を知ったうえでしましょうということです。過度な期待はやめておきましょう。

まとめ

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紳士服地の最高峰、憧れのエルメネジルド・ゼニアについて、様々な角度で紹介しました。お役に立てましたでしょうか?

あとはそういう予備知識を持って、実際に直営店や取り扱い店にいき、手にとって感じてみましょう。また、ショップのスタッフに聞きたいことを遠慮なく質問しましょう。ゼニアを担当しているスタッフなら、丁寧に答えてくれるはずです。

では、素晴らしいお買い物をされることを願って本稿を終わります。最後まで読んでくださり、有難うございます!

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