最短3日で手元に届く！ユニクロが展開する新世代のオーダースーツシステムとは？

引用：uniqlo

「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングは、今や押しも押されもせぬ世界トップクラスの企業です。そのユニクロが新感覚のスーツオーダーシステムを始めています。なんと注文後最短3日で届くというふれこみです！

ユニクロといえば、程よい的確なセンスを確保したリーズナブルな商品に定評があります。当然このスーツオーダーシステムもそれなりに信頼できるものだと予想は成り立ちますが、カジュアル系としてここまできたユニクロです、実際のところはどうでしょうか？

この記事では長年紳士服のオーダーに携わってきた筆者が、ユニクロのスーツオーダーシステムを掘り下げますので、ぜひ参考にしてください！

ユニクロとは一体どのようなショップ？

そもそもカジュアルファッションのナショナルチェーンとして伸びてきたユニクロにとって、ドレスファッションは畑違いです。そんなユニクロがどのようなアプローチと精度でオーダーシステムを構築できたのでしょうか？

それを知るためにユニクロ発展の歴史を紐解き、そのうえでショップとしての特徴を認識しましょう。

 

「ユニクロ」の歴史

いまや世界的スケールの企業になったユニクロの歴史は古く、創業は1949年3月です。

現代表の柳生正氏の実父柳井等氏がお兄さんから任されていた小郡商事の一部門である繊維・洋服部門を個人営業の「メンズショップ小郡商事」と銘打って山口県宇部市に開店したことがそもそもの始まりでした。

1984年6月には広島市中区袋町に紳士服の枠を取り払ってユニセックス・カジュアル衣料品店「ユニーク・クロージング・ウエアハウス」(UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE)を開店します。

同年9月には息子の柳井正氏が代表取締役社長に就任し、本店の地元福山市出身のタレント小林克也を起用CMを打ったりなどの、話題を呼ぶ経営手法をどんどん取り入れました。1991年9月には社名を小郡商事からファーストリテイリングに変更します。

アメリカン・スタイルの倉庫風建物にクラシックなシネマポスターやスターのポートレイトを展示した店舗を全国に展開する一方、いち早く中国の優良工場との提携を開始してし低価格で調達するビジネスモデルを開発しました。

1990年代後半からオリジナル商品比率を高め、1998年にターニングポイントを迎えます。

2 -〜3万枚売ればヒットとみなされていた「フリース」を目標200万を完売、続く1999年は実に850万枚でまたしても完売し、2000年にはダイナミックなプロモーションが功を奏して51色展開したフリースは2,600万枚という凄まじいセールスを記録しました。

その後は世界戦略により紆余曲折もありましたが、現在世界のカジュアルファッション企業の中で売り上げは第3位、時価総額はにおいてはZARAを擁する「インディテックス」に次いで世界2位の堂々たるグローバル企業の地位を築いています。

 

ユニクロの特徴やこだわりはどういった点？

「ユニクロ」のファッション的なこだわりは、できる限り多くの人が好みに左右されずに着用できる「汎用性」にあります。

全身ユニクロづくめを目指しているわけではなく、コーディネートのパーツとして気軽に選びやすいものをしっかりとしたクオリティで提供しています。だからこそ、日本だけでなく世界中の人たちが、様々なアイテムのユニクロ製品による着こなしを楽しむのです。

 

ユニクロのオーダースーツのオーダータイプはどういうもの？

「ユニクロ」のオーダースーツは、コストパフォーマンスと買い物の利便性において画期的でユニークなオーダー方式を誇ります。実は厳密な意味ではオーダーではありません。「オーダー感覚」によるジャストフィットの製品を用意するというコンセプトです。

2モデルごとに基本のボディサイズが8種類あって、そこから着丈を4段階選べて袖丈を1cm単位で指定できます。パンツも同じ生地の既製品のパンツを裾上げしてセットアップ＝組み合わされるのです。

しかも、採寸はどちらかの店舗でおこない、そのデータを使って発注はネットショップにておこないます。これも他に類を見ないやり方ですね。

ファッションにとことんこだわる人には向いていないかもしれませんが、水準以上のファッション性であればあとコストや購入のイージーさを重視する人には打ってつけです。

店舗での採寸にて、モデルと一番近いサイズをゲージ見本（サイズサンプル）で試着して決定します。そのサンプルを基準に、袖丈や着丈など数カ所の修正数値も決めます。

パンツも同じく試着によってどのウエストサイズか決めて、あとは股下丈を決定します。ここから先は各ユーザーが自分でインターネットでの発注をおこないます。

システムの楽屋裏は明かされていないので、ここから先は紳士アパレル業界に長く従事した筆者の想像にて書きます。

ジャケットはモデルごとのボディサイズ8種類それぞれで、4種類の着丈で袖はハーフ（つまり仕上げていない状態）の在庫をある程度可能性のあるバランスを測って備蓄しているのでしょう。

オーダーが入ったら、該当するモデル・色・ボディサイズ・着丈のものを使って、指定の袖丈に仕上げるだけで発送できるようになっているかと思われます。

パンツはもっとシンプルに、モデルは1つなので色とウエストサイズのバリエーションを大量に備蓄しておき、オーダーごとの股下丈で仕上げて発送準備が完了するという具合でしょう。

 

ユニクロのオーダースーツのモデルと取り扱い生地は？

「ユニクロ」のオーダースーツ用の生地はスーパー110’sのウールストレッチ素材です。

2モデルで各3色の計6色展開となっております。

ハイクオリティな羊毛で上質感があり、ストレッチ性によって着心地もよい素材です。

 

レギュラータイプ

 

 

スリムタイプ

 

 

ユニクロのオーダースーツの納期はどの程度？

「ユニクロ」のオーダースーツの納期は最短3日なので、発注してから遅くとも４〜５日以内には届くでしょう。

その背景には前述のようにジャケットの基本サイズと着丈のバリエーションは相当な在庫量を持っているのでしょう。よってジャケットは袖直しだけで、パンツも同じく裾上げだけの補正なのでるからこそのスピード感だと思われます。

ユニクロのオーダースーツのオーダースーツの価格は？

「ユニクロ」のオーダースーツの価格は上下セットアップ価格で￥22,890になります。

購入はもちろん個別でも可能です。

• ストレッチウールジャケット¥16,900+消費税（本体価格¥14,900 + 加工料¥2,000）
• ストレッチウールスリムフィットパンツ￥6,990（＋股下スラックス仕上げ料￥280）

 

ユニクロのオーダースーツの有料オプションは？

「ユニクロ」のオーダースーツのには有料オプションはありません。選択できるのがジャケットは基本ボディサイズと袖丈、着丈の3点で、パンツはウエストサイズと股下丈の2点です。

そのポイントで最も自分に合うものを見つけなければなりません。通常の既製品で複数箇所の補正や特殊な補正がいつも付いて回る体型に人には、残念ながらおすすめできません。

 

ユニクロのオーダースーツの評判・口コミをチェック！

匿名

店頭で試着して購入しました。
スーツはいわゆる大きいサイズになると大幅に価格が上がることが多いのですが、標準サイズと同じ価格でクオリティの高いものが手に入って大変満足しています。
補正しても1週間以内に手に入ったのは助かりました。

こばたねさん

最初、店舗の方に採寸してもらって試着したものを着た時は、少しきつめかなと思いましたが、
出来上がったものを実際に着てみると、今まで着ていたものが大きすぎていたことに気がつきました。すごく着心地がよく満足しています。ダークグレイを1着目に購入して、長男にも勧めネイビーを作らせました。セミオーダーで店舗の方の対応も丁寧で、非常に満足しています。

ベジさん

上下でセットアップしていただきました。
大満足です。
丈を合わせたら袖が、袖を合わせたら胸板周りが、胸板周りを合わせたら丈が、という今までの悩みが解消されました。

引用元：ユニクロ公式ホームページ

ユニクロのオーダー取り扱いアイテムは？

ユニクロにてスーツ以外でオーダー感覚で選べるアイテムは、オーダーメイド感覚で選ぶ「ビジネスシャツ」です。ボディサイズと首回り、裄丈によって豊富なサイズバリエーションから最もフィットするシャツを注文できます。

ユニクロのオーダースーツの店舗一覧

ユニクロのショップの中では、各都道府県で採寸できる店舗が決まっています。以下の一覧表の都道府県名をクリックすると表示される店舗において、ジャケット・パンツのサンプルが試着できます。

まとめ

グローバル企業の「ユニクロ」が展開するオーダー感覚のセットアップスーツについて紹介しました。

サイズバリエーションが豊かなので、既製品とパターンオーダーの中間的な位置付けを確立する可能性がありますが、それは今後の展開と世間の評価を待ちたいところです。

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