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オーダースーツの世界への気軽な入り口こそ、オーダー専門店ツキムラ
30代に入ってそれまでスーツを色々着てみた経験から、確かにスーツの仕立てに良し悪しがあることは理解できて、そろそろ初めてのオーダーを作ってみようかなという人はたくさんいると思います。
でも何か敷居が高かったり、面倒に感じたり、価格的に勿体なかったりで二の足を踏んでいる人もまた多いことでしょう。そんな人には関西の有名オーダーショップ「ツキムラ」が絶対的におすすめです。
昭和元年に始まるという長い歴史を持ちながらも、関西らしい庶民的なイメージと、3着5万円という格安設定で多くの顧客を得ているオーダーショップです。安いだけではなく、こだわりのあるモノづくりで付加価値を高め、高いリピート率を誇るショップでもあります。
そんなツキムラを、この記事では徹底的に掘り下げて紹介します。はじめてオーダーを検討している皆さんも、ぜひ参考にしてください！
目次
「ツキムラ」とは一体どういうショップ？
「オーダースーツ専門店ツキムラ」は株式会社ラガゾットが多店舗展開するオーダー専門店で、3着5万円からという格安オーダースーツを提供することで知られています。大阪や奈良に合計15店舗を展開しており、圧倒的な価格設定を武器にオーダースーツの敷居を低くいています。
またラジオやテレビへの露出も多く、TwitterやFacebook、InstagramなどのSNSでも積極的に発信しているエネルギッシュなスタンスの会社です。しかし伝統を重んじる面も兼ね備え、京都四条烏丸店においては昭和時代に使用されていた屋号である「月村洋服店」を名乗っていたりします。
ブランドの良質生地を用いたオーダースーツを、できるだけリーズナブルな価格で提案するという方向性は創業当時からのもので、目下の彼らの戦略は若い人を対象に事業を伸ばしていこうとしています。そのためか、広告には相当力を入れています。
仕事着としてもちろん、普段着としてもオーダースーツを愛用してもらおうという発想で、オーダースーツを手軽に購入できるような価格設定を打ち出しているようです。
「オーダースーツ専門店ツキムラ」の歴史
現代表取締役社長の岸伸彦氏の祖父である月村保夫氏が、「月村洋服店」を創業したのは昭和元年（1925年）のことです。同33年（1958年）に月村保夫氏の子息である岸馨氏が後を継ぎ、翌年に国鉄(現JR)奈良駅前に店を構えます。その後、奈良県初の毛陽動展示会を近鉄奈良駅前店にて開催するなどで、話題を集めます。
昭和47年（1972年）に馨氏が病床に伏し、現会長の岸保美氏が代表代理になります。昭和54年（1979年）にそれまでの街商から店頭においての現金販売形式に切り替えました。その二年後に現社長岸伸彦氏が三代目の社長に就任します。
その後は社長自らイタリアに渡航して本場の服作りを学び、平成2年（1990年）に「株式会社ラガゾット」として法人化し、店舗を着実に増やしてゆきます。岸社長は大学や企業で「着こなし講座」の講師役を務めるかたわら、オリジナル服地「ラガゾット」の生産を、イタリアの毛織物のメッカ「ビエラ」にて開始します。
2000年代に入って社長自身が出演するラジオ番組も始めます。他にも奈良ドリームランドでファッションショーを開催したり、など店舗展開と並行した発信活動が続けられました。
2011年には接客にipadを導入します。その後も店舗展開の手を緩めず、令和元年（2019年）5月現在で関西圏と東京秋葉原店を含めて15店舗を展開しています。
ツキムラの特徴やこだわりはどういった点？
ツキムラと言えば関西人が思い浮かべるのは「3着5万円のスーツ」です。一般的に1着5万はするイメージのオーダースーツを、手頃な価格で楽しんでもらおうという願いを込めて企画されました。
生地やデザイン、デイテール、裏地やボタンを選べてなおかつそのプライスで販売できるのは、生産システムの充実と仕入れや縫製上の創意工夫などの企業努力の賜物であることは論を待ちません。彼らにはミッションとも言える「3つの想い」がありますので、それぞれを紹介します。
ツキムラのミッション1：オーダーすることへの壁をなくしたい
オーダースーツは敷居も高ければ値段も高いという一般イメージを払しょくすることが「3着5万円のスーツ」の目的です。1着あたり16,666円で、多くの老若男女にオーダースーツを身近に感じ、楽しんでもらいたいという考え方です。
ツキムラのミッション2：既製服を凌駕するプライスとクオリティの実現
これは「オーダースーツの着心地の素晴らしさ」に気づいて欲しいという願いから来ています。既製服よりもさらに手頃なプライスで、それまでの既製服では体感できなかった気持ちよいフィット感を広めてゆきたいと彼らは考えています。
ツキムラのミッション3：お気に入りを大切に、長く着て欲しい
この願いは「オーダースーツの楽しさ」を毎日味わって欲しいという意味です。1週間のうち6日間スーツを着用するとして、もしスーツを3着持っていれば、着るたびに2日間休ませることができます。そうすると傷みにくく、長持ちします。せっかく作ったスーツを大切に、長く着て欲しいからこその3着5万企画なのです。
ツキムラのオーダータイプはどういうもの？
ツキムラのオーダースーツはシステム化されたオリジナルの「パターンオーダー」方式で作られます。オーダー、つまりビスポーク（be spokenに由来する）の言葉通り、ツキムラの服作りは、依頼者の話に耳を傾けるところから始まります。
そして生地を選びデザインを選んだら、あとはゲージサンプルを試着して、バランス調整の確認をして採寸は完了・・・こんなにシンプルなので、誰でも気軽にオーダースーツ作りを楽しんでもらえると、彼らは主張しています。
ショップを訪問したなら、スタッフにこれから作るスーツを着ていくシーン、かけたい予算を伝えましょう。目的や用途によって相応しいスーツのタイプが変わえるので、スタッフとの共同作業で思いに見合う生地やデザインを考えていく時点で、もうオーダーの楽しさを味わい始めているのです。
ツキムラの取り扱い生地は？
オーダー用の服地としてはモンカーダ、サンタバーバラ ポロ、ハウスオブフローレンス、クレイトン、E・ゼニア、カノニコ、レダ、マリオバレンチノ、モンディランドなどのブランドや、その他にも店舗ごとの限定生地も含めて、潤沢なバリエーションが揃っています。
生地の色柄、素材感は幅広い選択肢の中から、好みに合わせて選べます。顔映りがよいものや流行のもの、普遍的なコンサバなもの、クラシカルなものなどを依頼者のイメージに合わせてスタッフからの提案ももらえます。
ツキムラが提案するスタイリングのモデル（型紙）は？
ツキムラのオーダースーツ用のモデル（型紙）は、基本的にジャケットで4型あります。ひとつひとつ確認してみましょう。ちなみにパンツはノータック、ワンタック、ツータックから選べます。ベストも付けてスリーピースにするのもお洒落でエレガントなオーダースーツとしてよいでしょう。
シングル2釦・・・ブリティッシュスタイル
最もオーソドックスなスタイルです。紳士服らしいモデルと言えるでしょう。
シングル3釦2掛け・・・ブリティッシュスタイル
90年代には主流だったタイプで、2000年代に入って影を潜めていましたが、また復活の兆しがあるデザインです。
シングル３釦段返り・・・クラシコイタリアスタイル
90年代中頃からのクラシコイタリアブームで認知度が高まったタイプで、現在もよく着られています。
ダブル６釦2掛け・・・ブリティッシュスタイル
80年代後半から90年代初期に爆発的に流行った4釦1掛けのイタリアンダブルとは大きく雰囲気が違う、エレガントで格調高いタイプです。主流とはなりませんが、これが好きな人達は連綿と着続けています。
ツキムラのオーダースーツの納期はどの程度？
ツキムラのオーダースーツの完成までの流れとしては、生地を選んでから基本的なヌード寸法、つまり身体の実寸法を計測しておおよそのサイズを確認たうえで、仮縫いの代わりにゲージサンプルで様々な部位の丈や長さ、太さの調整をおこないます。
そして工場で縫製するのですが、完成までの期間は約1ヶ月です。受注状況によって納品日は変動することがあるので注意が必要です。仕上がるまで楽しみにして待つ間もまた、オーダーの醍醐味でもあります。出来上がりの詳細寸法は、次回以降の注文時に使用できるように、大切に保管されます。
ツキムラのオーダースーツの価格は？
ツキムラのオーダースーツのエントリープライス、すなわち入り口となる最も値頃なものは、数量限定の特別企画品の3着5万円です。基本形の2着5万円があり、イタリア製の生地で仕立てる1着5万円のグレードや憧れの高級ブランドでお仕立てする1着10万円のグレードまで豊富に用意されています。
ツキムラの有料オプションは？
ツキムラでは、無料で選択できるディテールもありますが、有料のオプションは以下の通りです。
- 袖釦の重ね付け
- 本切羽（袖釦の開閉ができる）
- チェンジポケット（下前の腰ポケットの上に小さいポケットを付ける）
- デザイン釦
- 柄物裏地
- ピックステッチ（ラペルからフロントカットにかけての手縫い風ステッチ）
- パンツのパーマネント加工（プリーツ加工）
また、スーツ上下以外の追加パーツの価格は以下の通りです。
- スペアパンツ（10,000円）
- ベスト襟なし（10,000円）
- ベスト襟付き（13,000円）
ツキムラの評判・口コミをチェック！
良くも悪くも個性的なショップなので、評判は賛否両論と言えるのがツキムラです。代表的な「お客さんの声」をピックアップしてみました！
ツキムラのよい評判・口コミ
- 価格の割にまともな仕立てのスーツなので愛用している
- 格安と思って侮っていたが、作ってみたら品質は悪くなかった
- 低予算で作れるので、ローテーションを埋めるのによい
ツキムラの普通の評判・口コミ
- 地下鉄には必ず広告があるお関西では有名な店だ
- 有名芸能人でもこのショップでスーツを作っている人もいる
- 宣伝の多さがやや煩わしいが、2万円台のスーツは助かる
- 安物売りではなく、海外ブランド生地も取り扱っている
- 既製服よりは着心地は良いけれど、マシンメイドの限界はある（ハンドメイドほどではない）
ツキムラの悪い評判・口コミ
- オーダーと言ってもフルオーダーとはだいぶ意味合いが違う
- 期待が大きすぎたので、品質には不満が残る
- 中には外国人のスタッフもいて、意思の疎通に欠けることがある
ツキムラの取り扱いアイテムは？
ツキムラではオーダースーツ以外にも、スーツの周辺アイテムとしてオーダーシャツも扱っています。また既製品ですがネクタイ・シューズ・バッグ・ベルトなどの、スーツとコーディネートできる小物をセレクトして品揃えしています。店舗に品揃えの状況は異なります。
ツキムラの店舗一覧
ツキムラは令和元年5月現在、直営店舗数 15店舗 ( 奈良4店舗、京都3店舗、大阪4店舗、兵庫2店舗、滋賀1店舗、東京1店舗 )です。県別の店舗の内訳は以下の通りです。
- 奈良
-JR奈良駅前本店
– 学園前店
– 生駒駅前店
– 西大寺店 - 京都
– 京都精華店
– 京都北山店
– 京都四条烏丸店
– 京都寺町店 - 大阪
– 北船場店
– 淀屋橋店
– 肥後橋店
– 大阪梅田店 - 兵庫
– 神戸メリケンパーク店
– 夙川店 - 滋賀
– Oh!Me大津テラス店 - 東京
– 秋葉原店
※各店舗の詳細は公式ホームページの店舗紹介で確認してください。
まとめ
関西の有名格安オーダースーツショップ「ツキムラ」を掘り下げて紹介しましたが、いかがだったでしょうか？クオリティ的に上のショップは色々あるとは言え、まさに敷居が低くて取っつきやすい、オーダーへの入り口としての使命は充分果たしているショップと言って間違いないでしょう。
初めてオーダーを検討しているなら、気軽にチャレンジできるプライスと入りやすさを持った庶民的なショップとしておすすめします。ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか？
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