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人の気持ちがわからない人の心理や特徴は?自己中な性格の改善方法を解説!
人の気持ちがわからない人が、周囲にいた経験はありませんか?他人の気持ちを考えるという事が出来ないために、悪気はないのに周囲に迷惑をかけてしまう事が多いです。今回の記事では、人の気持ちがわからない人の心理、特徴や、そんな人との接し方、改善方法など詳しく解説します。
目次
人の気持ちがわからない人の心理
自分の身の回りに、人の気持ちがわからない人がいると、苦労する事も多いでしょう。他人の気を察するという事が出来ないために、様々な迷惑を被ります。まずは、なぜ人の気持ちを分かれないのか、その心理から解説しましょう。
心理①他人に興味がない
まず1つ目に考えられる心理は、他人に対しての興味がない事です。基本的に、人の気持ちを察する事の出来ない人というのは、他人に対する興味が非常に薄い傾向があり、自分と他人との境界線をしっかりと線引きしています。
無論、他者への興味がない事が絶対的に悪い事ではありません。しかし、実際には会話をしてみると、自分の話は饒舌なのに他の人の話には耳を傾けないなど、他人に対する興味が希薄な事がよく分かります。
これは、他人を嫌っている訳ではありません。嫌っているのならば、また別の対応をしたことでしょう。何も反応を示さないという事は、すなわち興味がないといえます。
心理②自分が一番大事
2つ目は、自分の事を一番に、最優先に考えている事です。勿論、誰だって自分の事は大事ですし、いざとなれば自分が一番かわいいものです。只、人の気持ちを汲み取れない人は、常に自分優先で物事を考えます。
自分が良ければそれでいい、自分の望む結果や流れでさえあればそれでいいと思っている人は、わざわざ相手や周りにいる人の事など考えたりはしないでしょう。他人よりも、自分の都合や気持ちが優先なのです。
もしかしたら、人の事など優先していたら自分の事がおろそかになってしまうと考えているのかもしれないです。後述する特徴である、自己中心的な印象を受ける人は、おそらくこのタイプでしょう。
心理③何も考えていない
そして3つ目は、深い考えが何もない事です。基本的に、深く考えたり相手を慮ったりといった事をせずに発言や行動をしていますので、非常に冷たい人物であるという印象を受けがちです。
こうした人が自分の身の回りに居たらどう思うでしょうか?おそらく親密な仲にはなりたいと思わず、距離を取る事でしょう。その為、親しい友人や友達と呼べる人が少なく、他人とは表面上の付き合いまでしかできないケースも多いです。
仮に知人が真剣な悩みや相談などを持ち掛けてきたとしても、全く相手の気持ちなどを考えていませんので、思った事をそのまま口に出します。オブラートに包むなどの気配りもしません。
人の気持ちがわからない人の特徴
まずは、人の気持ちの分からない人の心理に関してご紹介してきました。基本的には自分の事が最優先で、他人などどうでも良いと思っているのが共通しがちなようです。続いては、そんな人たちの特徴についてです。
特徴①自己中心的
まずは、自己中心的な行動や発言が目立つことです。心理の中でも紹介した通り、他人の気持ちを察したりといった気の配り方が出来ない人は、常に自分の事を最優先に考え、自分の一番望んでいる結果を欲しがります。
相手の事が大切であれば、自然と相手の立場になって気持ちを察したり、完璧にとまではいかなくとも理解しようとするものです。こうした他人への配慮が、自己中心的な人にできるとは到底思えないでしょう。
個人差はあるとしても、他の人の気持ちなど一々考えたりはしません。したかったことや話したかったことが一番優先されるのです。
特徴②思ったことをすぐ口に出す
2つ目の特徴は、思った事がそのまますぐに口に出てしまう事です。やはりこの特徴にも、心理の中にあった他人への興味の無さ、そして考えることを何もしていないのが影響していると考えられます。
まだ出会ってあまり年月が経っていなかったり、会話をしたことがない相手であれば、気遣ったりする事は特段珍しくありません。親密で気の知れた仲になったとしても、お互いに気を配るものです。
ところが、相手の気持ちなど考えようともしない人は、思った事をそのまま口に出します。嫌に思うからとオブラートに包んだりせず、ハッキリと思った意見を言うのです。
特徴③単独行動が多い
3つ目は、単独での行動が多い事が挙げられます。最初から自分一人で行動する方が好きで、その理由も複数人で居るとその分意見も多くて自分の思い通りにできなくなるけれど、単独なら思い通りに行動できるからというのが本音です。
端から単独で行動するのが自分に向いていると分かっていたり、好みであるケースもありますし、そもそも人の気持ちを考えない言動が目に付くために、一緒にいられる友人という存在が皆無であるのも原因と考えられます。
または、他人といることそのものを避けようとする時すらあります。過去にいじめなどの辛い経験をしたというケースもあり、友達という存在自体を面倒に思っているのかもしれないです。
特徴④相手が気にしていることを言う
相手が気にしている事をそのまま言うのも、特徴の1つに数えられます。通常、相手が何かを気にしているというのであれば、それをさり気なくフォローしたり、話題にしなかったりといった気配りをするものです。そうする事で、相手を余計に傷付けなくて済むからです。
ですが、人の気持ちの分からない人は、そもそもそんな風に相手を思いやったりする事は全くありませんので、普通は言わないであろう相手の気にしている事、コンプレックスなどをそのまま言って、嫌な空気にする場面が容易に想像できます。
特徴⑤想像力がない
5つ目は、想像力に乏しい事です。他人の気持ちを理解するためには、一定以上の想像力が必要です。完全に理解するのは不可能ですが、過去の経験や相手が体験した場面をイメージする事で、初めて相手の気持ちに寄り添った対応が出来るというものです。
こう言われたら相手はどう思うか、相手の立場に立ったらどう思うだろうか、という想像は、気持ちが理解できない人は最初からしないのです。想像力に乏しいゆえに相手を悪意なく傷つけてしまう事も決して少なくないのです。
そういった人は、単に想像力が欠如しているだけで、優しさは感じられたりリーダーシップを発揮できる事もあります。ですが、やはり人間関係においては要らぬ苦労が多いでしょう。
特徴⑥トラブルメーカー
集団の中に他人の気持ちが分からない人が一人でも入っていると、トラブルメーカーになる確率が極めて高いといえます。トラブルメーカーというのは、常日頃から問題事ばかり発生させる人の事を指します。
その最大の特徴は、人間関係において常にトラブルを発生させている事でしょう。先に挙げた特徴の中でも、思った事をすぐに言うなど、常識に欠ける言動が目立つために、口論になったり人付き合いが続かないのです。
また、悪口や不満といったマイナスな事も隠さずに言います。ネガティブな発言ばかりしている人が近くに居ても、周りの人は快くなどないでしょう。
特徴⑦わがまま
やはりというべきか、我儘である事も非常に多いです。そもそも、これまでの特徴で挙げてきた「自己中心的」や「単独行動を好む」「思っている事をすぐに口に出す」などは、全て我儘な人とも言い換える事が出来るでしょう。
自分の望む結果でなければ気に入らない、こういうやり方は嫌だと、常に自分の意見や考えばかりを優先しようとする言動がとても目立ちます。もしその人のわがままを受け入れたら、そのほかの人が妥協をしたり、我慢を強いられます。やはり多くの人に迷惑と不満を与えてしまうのです。
人の気持ちがわからない人は病気の可能性も?!
紹介した様な心理がそのまま当てはまっている相手であれば、相手をするのに困りはしますがまだ対応の仕方もあるというものです。しかし、どんな会話をしても、どんな対応をしても、暖簾に腕押しな反応しか返ってこない人もいます。
その場合、人の気持ちを理解できないというよりも、病気、発達障害の可能性が考えられます。先天性の脳の障害で、他人への共感性が大きく阻害されている高機能自閉症、あるいはアスペルガー症候群かもしれないのです。
これらが原因の場合、当人も人とは何かが違っている、トラブルばかり起こしてしまうと、悩んでいる事もあります。もし違和感があるレベルであれば、当人などへの受診を進めてみましょう。
人の気持ちがわからない人のメリット
人の気持ちを分かる事が出来ないというと、完全な欠点、悪いところと捉えられるでしょう。確かに大方はそういった見方をされますが、それでも実はメリットもいくつかあるのです。
メリット①感情に振り回されない
まず1つ目は、感情に振り回されることが無い点です。他人の気持ちに寄り添わないという事は必ずしも悪い事ばかりではなく、自分自身の感情に振り回される事無く、常に自分のやり方を貫く事が出来るとも言えます。
単に人の気持ちを分かりたくない、知りたくない人は、無駄な時間も省いて効率化をどんどん進めたいと考えている傾向があります。加えて、もしこれから何か将来成し遂げたい事がある場合、そちらを優先しようという考えにシフトします。
つまるところ、周囲の考えに自分の感情を揺さぶられたりといったことが無く、最初から一貫して自分の意思を持ち、ブレずに行動ができる訳です。
メリット②人間関係トラブルに巻き込まれない
2つ目のメリットは、人間関係のいざこざやトラブルに巻き込まれる危険が無い事です。生きていれば人には様々なストレスが降りかかるものですが、人間関係のトラブルは数あるストレスの中でも最も大きいと言われています。
実際、仕事場などでは様々な人との関わりを持ちますから、その分トラブルも起きやすく、人間関係が一番のストレッサーになっているというケースも決して珍しくは無いのです。
ですが、最初から人に興味がない場合、悪口や陰口、妬みなどの他人との悪いいざこざが最初から発生しません。こうしたストレスを回避できるというのは、大きなメリットと言えます。
メリット③ストレスフリー
そして3つ目は、本人はストレスフリーで生きていけているという事です。まず1つ目に挙げたメリットである、感情に振り回されて悪い結果に陥る事は考えにくく、何かやりたい事があった場合にはそれに向かって突き進めます。
また、2つ目のメリットとして挙げた人間関連のトラブルに関わることが無いのも、大きなストレスが自分に降りかかる事が無いゆえに要らぬ心労がかかりません。仕事でもプライベートでも、常に一定の距離を持ち線引きをしているのが功を奏している訳です。
周りからすれば、自分勝手ではた迷惑な人間だと思われているかもしれないですが、当の本人は自分の意見を貫いているために、ストレスの度合いに大きな差があるのです。
人の気持ちがわからない人のデメリット
この様に、他人の気位を理解できない、理解しようとしていない人にも、間違いなくメリットは存在しています。しかしやはり、少なくない周りの人に迷惑をかけてしまっている以上、デメリットも相応に抱えているものです。
デメリット①人を傷つけてしまう
まず1つ目は、やはり人を傷つけてしまう場面が多い事です。他人がどんな状況で、どんな気持ちで考えたり、悩んだりといった事をしているかを基本的に考えたりはしません。その為、自分が知らぬ間に他人の心に傷を与える事も十分に想定されます。
本人に傷付けた自覚が無いというのが一番厄介な部分で、そういった言動が重なったために知らない間に人から恨まれているのも珍しくは無いです。それゆえに、相手からは積もり積もったものを爆発させ、当人からすれば突然怒りをぶつけられる事もあるでしょう。
デメリット②心を許して話せると相手がいない
2つ目は、心を許して話せるような相手が存在しない事です。元から好きなのか、それとも不快にさせる言動が目立ったからか、原因はどうあれ、大抵単独行動ばかりしてばかりでは、心から信頼できる相手を見つけるのは非常に難しい話と言えます。
そもそも、深く信頼を置けるような関係性を他人と築くためには、それ相応に相手を思いやったり、気持ちを察して助けたりといった積み重ねが大切です。それらの信頼が合わさって初めて心を許せる相手となりますが、傷つけてばかりの人にそんな相手が出来るとは思いにくいです。
もしも本人が一人では解決できない様な悩みを持った時、この時が一番辛いでしょう。なにしろ相談できそうな相手が居ないのですから、一人で抱え込むしかないのです。
デメリット③評価されない
そして、会社などで評価を受ける事が無いのもデメリットです。仕事場においてはそれぞれに役割というものがあり、一人だけでは難しい事も、周囲との協調によって初めて達成できる場面が多くあります。
そして、そんな協調して物事に当たるためには、当然ながら相応に他人の気持ちを察する力も必要です。それなのに、人の気持ちを無視したり、自分の意見ばかり通そうとしていては、良い評価を受けられるとは到底言えません。
人の気持ちがわからない人の改善方法
もしも、自分が人の気持ちを理解できていないと客観的に分かっているのであれば、改善の方法はいくつも考えられます。無理をして改善をする必要は無いかもしれませんが、要らぬ恨みをもらわないためにも方法は知っておくべきです。
改善方法①周りの人と積極的にかかわる
まずは、周りにいる人と積極的にかかわる事から始めてみてください。なぜそんなことをするのかというと、一番の目的は、他人に興味を持つためです。気持ちを理解できないのは、そもそも興味を持てていない事が邪魔をしていると考えられます。
どれだけ自分一人でいるのが好きで合っているとしても、ずっとそのままでいては何時まで経っても他人を思いやった言動などはできないです。であれば、こちらから積極的に人の事を知ろうとすれば良いのです。
いきなり色々と話をするというのも難しいでしょうから、まずはたくさんの人に笑顔で挨拶をする、といった所から始めてみましょう。これだけでも、相手の印象は少なからず変わるものです。
改善方法②相手の反応を確認する
2つ目は、会話をしている時に相手の反応を意識的に確認する事です。会話中、相手の意見や反応を全く見ることなく、自分の言いたい事や通したい事だけを言って後は知らぬまま、というだけでは、到底改善などできないでしょう。
自分では悪い事をしている気が無くとも、相手を傷つけている可能性もとても高いです。その前に、意見や話をしている相手の表情、声のトーンといった反応に注意深く意識を向けてみましょう。
つまり、話し手ではなく、聞き手に回ってみるという改善方法です。最後まで相手の話をしっかりと聞けていれば、その相手にとっても十分話を聞いてくれている、と感じてもらえるはずです。
改善方法③考えてから話す
3つ目は、口に出す前に一度考える事です。自分では何の気なしに、言いたい事をただ言っているだけというつもりでも、相手にとっては空気を読まず、人の気持ちを考えていない傷つける発言だと受け取られている可能性があります。
しかし、自覚していない以上は、いったい何が相手を傷つけてしまっているのかわからないでしょう。そこで、実際に発言をする前に、いったんその言葉が相手へいうべきものなのかを考えてみてください。
考えずに発言すると、相手の怒りを買う事もあります。今頭の中に浮かんだ言葉をそのまま口に出しても良いものか、自分が言われたらどう思うか、一度深呼吸をしてから言ってもいいでしょう。
改善方法④自分の主観だけで決めつけない
そして、自分の中の主観だけで決めつけないようにする事も大切です。自分の価値観、自分だけの視点でしか考えたことが無いために、周りに迷惑をかけていると思われますから、一度視点を変える必要があります。
何をするべきなのかというと、相手の視点に立って考えてみるのです。他人の事を考えてこなかった今までよりも、今目の前にいる相手の立場に自分がなっているという想像を働かせてみましょう。
すると、それだけでも自分の主観的な視点だけではなく、相手の二人称的視点でも多少は考えが働くようになります。そうなれば、他人への興味も湧いてくるかもしれないです。
人の気持ちがわからない人との接し方
自分の身の回りに気持ちを考えない言動をしている人が居たら、それだけ気苦労も多い事でしょう。存在そのものが迷惑に思われるかもしれないですが、それでも仕事などでどうしても付き合っていかなければならない場合には、上手く接する方法を覚えましょう。
接し方①気持ちははっきり伝える
まず、自分の気持ちはハッキリと伝えるようにしましょう。なぜ何度も同じような事を言ってくるのか、なぜ怒らせてしまっているのか、という原因のところを理解できていない場合が多く、それがトラブルが起き続ける理由になっています。
とにかく自分が何度も同じことを言われている、怒らせているという事実のみしか受け入れていない場合がありますので、どの部分が怒らせたのか、何が伝えたい事なのかなど明確に言います。
今置かれている状況や、その時に感じた気持ちなどを、しっかりと説明する必要があります。それは面倒に思う事かもしれませんが、それでもハッキリと言えば、それ以降のトラブルを回避できる可能性も高まります。
接し方②空気を読んでほしいとは思わない
2つ目は、空気を読んだ言動をしてほしいと思わない事です。普通の人ならば相手の気持ちを汲み取った対応が出来るのに、なぜあの人は空気を読まない事ばかり、勝手な事ばかりしているのかと、ずっと気になってしまうのも無理のない話でしょう。
しかし、どれだけ気に入らないからと言って、その人の言動をずっと気にし続けていても、こちらの気力が削がれてしまうばかりです。ですので、過度に相手に期待をせずにいたほうが、こちらのストレスも大きくならずに済みます。
接し方③真に受けない
3つ目は、真に受けない事です。これも対策としては有効で、今相手にしているのは思っている事や考えている事がそのまま口をついて出てくる、ある種子供のような人です。そんな相手の言動を真に受けるのは、子供の言葉すべてを真剣に真に受けているのと同義でしょう。
突拍子の無いような行動をして、周りを振り回し迷惑を被ってしまう事も今まで少なからずあったことでしょう。しかしこれらも、相手は何となくだった、わざと迷惑を被らせるつもりではなかった、というケースも多いので、その都度、真に受けないでください。
接し方④コミュニケーションをとる
そして、出来る限りコミュニケーションも取るようにしてみましょう。対応をするだけの、所謂守りのコミュニケーションだけでは厳しいところがあります。であれば、その人を多少なりとも理解できるように、こちら側から歩み寄ってみるのも手段の1つです。
この積極的な会話というのは、タイミングも時に大切になる事があります。後になってから嫌な気分になったことを伝えても、相手には分かりにくいものです。なので、嫌だと感じたならば先に述べたようにハッキリと、その場で述べたほうが、伝わりやすいのです。
人の気持ちがわからない人とは上手に付き合おう
人の気持ちがよく理解できない人が近くに居ると、何かと迷惑をかけられたり、自分勝手な行動が目立ったりします。しかしそれらは、悪気があってやっているのではないのです。上手に付き合って、お互いのストレスにならないようにしましょう。