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心が疲れた時の原因やサインは?精神的にしんどい時の対処法をご紹介!
不安を感じる、すぐイライラする、気力が湧かないといったことは誰にでもありますが、心が疲れているサインの可能性もあります。
心が疲れている時は、そのサインを見逃さずうまく対処することが大切です。そこで今回は、心が疲れてしまう原因やサイン、精神的にしんどい時の対処法までご紹介していきます。
目次
精神的な疲れと他の疲れの違い
疲れには精神的なもの、肉体的なもの、神経的なものなどがあります。精神的な疲れというのは心の疲れであり、人間関係や悩みによるストレスが原因です。一方、肉体的な疲れの原因はエネルギー不足や疲労物質の蓄積、神経的な疲れの原因は視神経や脳の緊張です。
精神的な疲れの原因となる人間関係や悩みというのはなかなか解決できなかったり抜け出せないことが多いため、溜まりやすいのが特徴があります。また、目に見えないため自分でも判断しにくく、放っておくと深刻な状態になってしまうこともあります。
また身体と心は繋がっているため、精神的な疲れと肉体的な疲れも繋がっており、心が疲れると身体に、身体が疲れると心に影響してきます。
心が疲れた時に出てくるサインとは
心の疲れは、自分でもなかなか気づきにくいものです。ただ心が疲れた時にはさまざまな症状が表れ、これらのサインを見逃さないことで早めに対処することも可能です。まずは心が疲れた時のサインをご紹介していきますので、自分に当てはまるものがないかどうかチェックしてみましょう。
心が疲れた時に出るサイン①不安になる
ちょっとした事でも不安や焦りを感じやすいというのが、心が疲れた時の代表的なサインです。常に不安を感じているようであれば、心が疲れている可能性が高いでしょう。
不安な事や心配事が続くとストレスが蓄積していき、これまでは気にならなかったような事にも不安を感じやすくなります。そして気にしないようにしようと思っても頭から離れず、同じことでずっと悩み続けてしまいます。
また不安を強く感じている時にはマイナス思考になりやすく、不安や悩みを解決しようと思って焦ったり、自分に否定的になったりと悪循環に陥ってしまうこともあります。
心が疲れた時に出るサイン②すぐにイライラする
心が疲れていると心の余裕が無くなり、ストレスを感じやすくなります。そのため、少しレジで待たされただけなど、普段は気にならないような些細な事でもすぐイライラしてしまいます。
他人から言われた何気ない言葉や行動にイライラすることが増えたと感じたら、心が疲れているサインの可能性があるでしょう。
ストレスの無い人はいないと言われるように、誰にでもイライラすることはありますが、いつもイライラしている状態が続くようだと精神的な不調や暴飲暴食などに繋がることもあるので、注意が必要です。
心が疲れた時に出るサイン③気力が湧いてこない
体調が悪いわけではないのに、何に対しても気力が湧いてこないのも心が疲れた時に出るサインです。心が追い詰められて大きなストレスを感じ、心が疲れてしまうと無気力になります。
嫌いな事に気力が湧かないことは誰にでもありますが、友人などとの遊びの約束や外出が面倒に感じやすくなってしまいます。自分が好きな事にも気力が湧かないようなら心が疲れている可能性が高いため、要注意と言えます。
また気力が湧かないと集中力が低下し、仕事でミスが続くなど影響が出てしまうこともあります。頑張ろうとしても集中できず、注意力が散漫になることが続く時にも注意が必要でしょう。
心が疲れた時に出るサイン④寝つきが悪い
心が疲れると不安を感じやすくなり、何かに悩んでいる事が多くなります。就寝前にもいろいろと考えすぎてしまうため、体は疲れているのに寝つきが悪いという方も多いでしょう。強いプレッシャーを感じていると不安が強くなって頭が覚醒してしまい、寝つきが悪くなります。
また人間関係に悩んでいる場合、明日が来るのが嫌だという気持ちから寝つきが悪くなることもあります。寝つきが悪くなることで睡眠不足になり、集中力が低下して仕事などに影響が出てしまうこともあるでしょう。
心が疲れた時に出るサイン⑤感情的になってしまう
つい感情的になってしまうことが増えたと感じたら、心が疲れているサインの可能性があります。心が疲れると心に余裕が無くるため、些細な事でイライラしたり、他人の何気ない言葉で落ち込んだりと、ちょっとしたことでも感情的になりやすくなります。
普段は冷静で気にならないような事でも動揺してショックを受けたり怒ってしまうなど、感情的になることが多くなっていたら、ストレスが溜まって心が疲れた状態の可能性が高いでしょう。
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心が疲れた時に考えられる原因とは
では、心が疲れる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。心が疲れたときに考えられる原因としては、人間関係の悩みによるストレスや頑張っているのに結果が出ないといった精神的なものに加え、肉体的なものも考えられます。
原因を知ることで上手に対処することができるので、次は心が疲れた時に考えられる原因をチェックしてみましょう。
原因①身体が疲れている
心と身体は繋がっているため、身体が疲れていると心にも影響します。身体の疲れが取れずに溜まっているとストレスが溜まりやすくなり、心の疲れの原因となります。仕事などで毎日忙しく過ごしている方は要注意です。
寝ても身体の疲れがうまく取れていないと朝だるくなってしまい、前向きになれない、気力が湧かない、集中力が低下するなど心の疲れを感じるようになります。身体の疲れが取れないと心の疲れも取りにくくなり、逆に溜まる原因になってしまうため注意が必要です。
原因②仕事のプレッシャー
仕事をしている方の場合は、仕事のプレッシャーが原因となっているケースも多くあります。仕事では上司に期待されたり、重要なプロジェクトを任されたり、大きなノルマを抱えたりなどプレッシャーがかかる場面が多く、職場での人間関係に悩んでいる方もいるでしょう。
適度なプレッシャーはモチベーションや自身に繋がるものですが、過度なプレッシャーはストレスとなって心身の負担になります。期待に応えられなかったら、失敗したらどうしようと不安の気持ちが強くなり、自分を追い込んでしまうのです。
特に、生活のために好きではない仕事を続けているとプレッシャーを感じ続けることになり、ストレスが蓄積して精神的に負担がかかり、心が疲れて頑張れなくなってしまいます。
原因③人間関係がうまくいっていない
人間関係に疲れたという方や、人間関係がうまくいかずストレスを感じているという方もいるのではないでしょうか。人間関係は生活する上で避けては通れないものですが、ストレスの原因ともなりやすく、なかなかすぐには解決しにくいためストレスが溜まって心が疲れやすくなります。
仕事で上司や同僚と意見が合わなかったり、身近な方と喧嘩をしたりすると心が疲れてしまい、次第に人間関係自体が面倒になって人と接する事が嫌になることもあります。
特に自分の意見がうまく言えない方や神経質な性格の方、完璧主義者の方などは人間関係に疲れやすく、ストレスをうまく発散できずに悩みを抱え込みやすいため注意が必要でしょう。
原因④朝食を摂っていない
食事が心の疲れと関係があるのか、と意外に思われる方もいるでしょう。しかしある調査によると、過度なストレスにより心身が疲れている方は、そうでない方に比べると朝食を摂っていない傾向にあることがわかっています。
朝の時間帯は忙しい方が多く、つい朝食を抜いてしまうという方もいるでしょう。ただ朝食を摂らないと頭がぼーっとしたりやる気が出なかったりして、疲れてしまうこともあります。朝食は大切だと言われますが、朝食を摂らないことは心の疲れの原因ともなります。
原因⑤周囲に気を遣いすぎている
周囲に気配りをしたり、相手を気遣うことは悪いことではありません。しかし気を遣いすぎてしまうと周囲を優先して自分を後回しにしてしまうことになり、気づかないうちにストレスを溜めてしまいます。
親切な性格ゆえに積極的に仕事を引き受けたり困っている方を助けたりするので、周囲からは気配り上手な人、頼りになる人だと思われています。
しかし気を遣いすぎることで自分の仕事が増えたり忙しくなってしまい、その上周囲に迷惑をかけたくないと言う気持ちから悩みを抱え込んでしまうため、心が疲れやすくなるのです。周りからの評価を気にしやすい方も周囲の目を気にしてストレスを溜めやすいので要注意です。
心が疲れた時や精神的にしんどい時の対処法
ここまで、心が疲れた時のサインや原因をご紹介してきました。心が疲れた時にそのまま放っておくとどんどん悪化する可能性もあるため、早い段階で気づいて対処することが大切です。
身体を動かす、趣味に没頭するなどして心身をリフレッシュすることで、心の疲れを改善させることが可能です。ここでは心が疲れた時や、精神的にしんどいと感じた時におすすめの対処法をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
対処法①運動をしてみる
運動をして身体を動かすことは、精神的にしんどい時におすすめの対処法です。疲れているとなかなか運動をする気になれないこともありますが、いざ身体を動かしてみると心身ともリフレッシュできます。
運動が好きな方や得意な方は本格的なスポーツでも良いですが、運動が苦手な方は軽いランニングやウォーキング、ストレッチ、ヨガなどで無理のない範囲で行いましょう。
毎日ではなく週に1回軽い運動を行うだけでも効果的なので、まずは気軽にできるものから始めるのがおすすめです。また心身ともに疲れているときには、マッサージやエステに行くのも良いでしょう。
身体をほぐしてもらえるのはもちろん、ゆったりした時間を過ごすことでリラックスでき、安心感や癒しを感じることができます。
対処法②好きなことに没頭してみる
毎日忙しいとオンとオフの切り替えができず、ストレスをうまく発散できないという方もいるでしょう。リフレッシュして心の疲れを解消するには、仕事など周囲から一旦離れ、好きなことに没頭してみるのがおすすめです。
ストレスの元から離れて好きなことに集中することで仕事や人間関係のことを考えない時間ができますし、好きなことをして楽しいと感じることで前向きになれます。没頭できるような趣味を見つけたり、休日に気になる場所に出かけてみたりして、疲れた心を癒しましょう。
対処法③ひとりになる時間
ひとりになる時間を作り、ゆっくり過ごすことも効果的な対処法です。特に人間関係がうまくいかずに悩んでいる場合や周囲に気を遣いすぎている場合、周囲の言葉や目に敏感になったり振り回されやすくなっており、無意識のうちに自分の気持ちや欲を抑え込んでいます。
このような状態が続くとストレスになり心が疲れる原因となるので、ひとりの時間を作って周囲との距離を一時的に置き、心を落ち着かせると良いでしょう。
また忙しくて自分の時間がないと、心身が疲れやすくなります。ひとりになる時間を作って、時には自分のために使ったり自分を甘やかすのもおすすめです。
対処法④バランスの良い食事を摂る
心の疲れには、食事も重要なポイントです。心が疲れると食欲がなくなる方もいますが、食事を摂らないと余計に疲れてしまいます。とは言っても、好きなものばかり食べるのではなく、栄養バランスの良い食事を摂ることが疲れの解消には大切です。
基本5大栄養素と言われるたんぱく質、脂質、炭水化物、ミネラル、ビタミンをバランス良く摂るように意識しましょう。ビタミンB1が不足すると、糖質をエネルギーに変換する働きが弱くなり、疲労しやすくなります。
ビタミンB1は豚肉に豊富に含まれているので、脂質の少ない豚ヒレやモモを積極的に摂取するのがおすすめです。玄米や枝豆、豆腐にも含まれているので、毎日の食事にうまく取り入れていきましょう。
またビタミンC不足も疲労の原因になりやすいので、野菜や果物も意識的に摂る事が大切です。さらに、レバーや卵、にんじん、ほうれん草などに多く含まれるビタミンAは目の疲労に、ナッツ類や植物油、魚介類、緑色野菜などに多く含まれるビタミンEは血行改善に効果的です。
対処法⑤睡眠
心が疲れている時は、身体も疲れている可能性があります。そんな時には、しっかり睡眠を取って休息を取ることが効果的な対処法です。睡眠は身体を休める効果があるのはもちろん、心もすっきりさせてくれます。
理想的な睡眠時間は7~8時間と言われています。寝る前はテレビやスマホを見るのはやめ、夜12時前には布団やベッドに入るのがおすすめです。
心が疲れていると寝つきが悪くなる方が多いですが、部屋を薄暗くしておく、入浴時は40度前後のお湯にゆっくり浸かる、寝る前にアロマを焚く、寝る前に温かい飲み物を飲むなど、眠りにつきやすい環境を作ると良いでしょう。
心が疲れた時におすすめの本や映画
心が疲れた時には、本を読んだり映画を見ることで心が癒されたり、不安や悩みを解消するヒントがもらえることがあります。ここでは、心が疲れた時におすすめの本や映画をご紹介します。
心が疲れた時におすすめの本「心の休ませ方」
「心の休ませ方」は、心理学者・カウンセラーである加藤諦三氏による著書です。なぜ心を病んでしまうのか、病んでしまった時にはどうしたら良いのかについて解説している本なので、疲れてしまった心をどう癒したらよいのかわからないという方におすすめの一冊です。
真面目に頑張っても報われない、と悩む現代人のためのメンタルヘルス本で、「人生には頑張る時と休む時がある」「休むことも生きること」「傷つく必要のない言葉で傷つくな」など、疲れた心を休ませて生きるエネルギーを取り戻し、幸せに生きるためのアドバイスをくれます。
心が疲れた時におすすめの映画「潜水服は蝶の夢を見る」
「潜水服は蝶の夢を見る」は人生の美しさを教えてくれる、疲れた心におすすめのフランス映画で、ファッション誌ELLEフランスの編集長、ジャン=ドミニック・ボービーの回顧録をもとにした作品です。
華やかな人生を送っていた主人公が脳梗塞を患い、昏睡状態から目覚めると全身麻痺になってしまうという壮絶な人間ドラマです。
困難にぶつかりながらも屈せず、唯一動かせる左眼のまばたきを使って意思疎通し、1冊の本を書き上げます。懸命に生き自己表現を続ける主人公の姿や愛する家族との絆を美しい映像と共に映した作品は、見るものに励ましや勇気、癒しを与えてくれます。
心が疲れた時は原因を考えて対処していこう
今回は、心が疲れた時のサインや原因、対処法をご紹介しました。心の疲れは目に見えず、自分でも気づきにくいものですが、放っておくと大きな負担になり悪化してしまう可能性もあります。
心の疲れには原因があり、疲れると何かしらのサインが症状として現れます。心が疲れたと感じたら、その原因を考えて早めに対処していきましょう。