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スーツのサイズ直しはどこまで可能?ジャケット・パンツの調整可能範囲を解説

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スーツのサイズ直しはどこまで可能かご存じでしょうか。スーツを購入したときよりも太ってしまった、もしくは痩せたなどの場合、スーツのサイズを調整したいと思うこともあるでしょう。サイズ直しを検討する際に知っておきたい、ジャケットやパンツの調整可能範囲はどこまでなのかを解説していきます。

スーツのサイズ直しが必要な場合とは

主に体重の増減による体型の変化で、スーツのサイズ直しが必要になるでしょう。ジャケットに関しては体重が4~5kgの変化ならサイズを直さなくても大丈夫です。10kgほど体重の増減がある場合は肩回りのサイズが合わなかったり、着用したときの見栄えが悪かったりするためサイズ直しを行った方が良いです。

基本的にはスラックスのウエスト部分が一番多いサイズ直しと言えます。体重の増減によって変化が出やすいお腹まわりやお尻は、多少の変化であればベルトで調整できるかもしれませんが、4~5kgほどの変化だとサイズ直しを行ったほうが良いでしょう。

サイズが合わない状態でスーツを着用していると、スーツの劣化を早めてしまう原因になるのはもちろん、見栄えも悪いです。違和感のあるまま着用するのではなく、サイズ直しを検討しましょう。またスポーツ選手やスポーツを趣味とする方にとっては筋肉の増減などでもスーツのサイズ直しを必要とします。

筋肉の増減の方が体重の増減よりも、ジャケットやパンツの直しが必要となります。肩回りやヒップ、太ももなどが窮屈になり、スーツの着心地が悪くなったり動きづらかったりするため、生地を傷める前に直しに出しましょう。

スーツのサイズ直しはどこまで可能?【ジャケット】

ジャケットのサイズ直しはどこまで可能なのでしょうか。サイズを大きくする、という面に関してはなかなか難しいですが細かい調整は加納です。お気に入りのスーツだからサイズを合わせたい、買い直すのはもったいないという方は参考にしてみましょう。

袖丈

袖丈は詰めることが可能です。何センチでも可能なのですが、あまり詰めすぎると袖口の幅が広くなってしまいバランスがよくありません。そのため袖丈を長くするということは難しく、詰められるという認識で覚えておくと良いでしょう。

袖丈の適切な長さは手首のくるぶしがちょうど隠れるくらいです。短すぎると幼い印象で、長すぎるとスーツに着られている感が出てしまいます。

着丈

ジャケットの襟から裾までの長さを着丈と表します。着丈の長さの調整も可能ですが、あまりにも調整してしまうとポケットとのバランスが悪くなってしまいます。だいたい2cmくらいならバランスが崩れず、調整できると考えておきましょう。

肩幅

肩幅の直しは可能ですが難易度が高いため、スーツ量販店などでは行っていないことが多いです。スーツのサイズ直しやリフォームを専門とする店舗であればできるでしょう。

肩幅は体がひと回り痩せたり太ったりしたときや、筋トレによって肩幅が広くなったときなどにサイズ直しを行いましょう。肩幅が合っていないと着心地が悪いだけでなく、他のサイズが合っていない部位よりも見栄えの悪さが目立ちます。

既製品のスーツを購入して体型に合わなかったと感じるのが脇です。脇のサイズ直しはできないことはありませんが、大幅に直すためジャケットのシルエットが崩れてしまいます

金額も高額になってしまうのなら、オーダースーツを注文するのもひとつの手段です。自分の体型に合わせて作ることができるので、着心地抜群でサイズもぴったり合うでしょう。

スーツのサイズ直しはどこまで可能?【パンツ】

次はパンツのサイズ直しについて説明します。ジャケットは多少の体型の変化であれば直す必要はありませんが、パンツはそうもいきません。お腹周りや裾などサイズが合わなくなったと感じたらサイズ直しを行いましょう。

裾上げ

裾上げのサイズ直しは比較的どのようなお店でも対応しています。裾が短すぎると全体のバランスが悪く、長すぎるとだらしない印象になってしまうため、合っていないと感じたら直すようにしましょう。パンツの裾上げはシングル仕上げとダブル仕上げの2パターンがあります。

シングル仕上げは裾を折り返さずに長さを調整するタイプです。一般的なパンツの裾上げはシングルと考えて良いでしょう。すっきりとしたシルエットでスマートに仕上がります。ダブル仕上げは裾を折り返し長さを調整するタイプで、クラシカルな印象が特徴的です。

ウエスト

ウエストは一番サイズ直しを検討する部分です。もちろんサイズ直しは可能です。ただウエストのサイズを小さくするのと大きくするのでは多少異なる部分があります。サイズを小さくする場合、1サイズ下げる程度が基本と覚えておきましょう。1サイズはだいたい3~4cm小さくするイメージです。

後ろの真ん中部分でウエストを詰めていくため、1サイズ以上下げるとなると後ろの左右のポケットが近くなりすぎてしまいます。後ろから見たときのバランスが悪くなるので、1サイズ以上は3方詰めという方法でサイズ直しを行います。

後ろの真ん中部分と、両脇部分も一緒に詰める方法です。この方法ならだいたい6cmまで詰めることが可能です。これ以上になるとヒップラインやポケットなどの修正も必要となってきます。

ウエストのサイズを大きくする場合、基本的には2~3cmの調整が目安です。ただ縫製の仕様で1cmすら大きくできない場合もあるため、スーツの作りによってはウエスト直しができないということも覚えておきましょう。自分の手のひらが入るくらいのスペースが適正サイズです。

ヒップ

ヒップのサイズ直しも可能です。ただ大きくするのは難しいため、スーツを選ぶ際はヒップを基本にサイズを選び、ウエストを修正していくと良いです。特に筋肉質なスポーツ選手の場合は、ヒップを中心にパンツを選ぶのがおすすめです。

ヒップは3~4cmであれば小さくできます。ただポケットの位置は変えられないので、あまりにも見栄えが悪くなるのであれば買い替えた方が良いでしょう。

太もも

太もものサイズ直しも行えます。太ももは小さいと動きづらく、ゆとりがありすぎるとダボっとしただらしない着こなしになってしまいます。目安としてはパンツを履き、立った状態で太もも裏の生地をつまんでみましょう。

軽くつまめる程度生地に余裕があれば大丈夫です。太もものサイズ調整はパンツ全体の印象も左右するので、裾丈のバランスを見ながら調整するのがおすすめです。

スーツのサイズ直しにかかる料金と期間の目安

ではサイズ直しにはどのくらいの金額と期間を必要とするのでしょうか。ある程度の目安が分かっていればサイズ直しをお願いしやすく、使いたいときに間に合わなかったというトラブルを防げます。金額は店舗によって異なるため、予め確認しておくと良いでしょう。

ジャケットのサイズ直しの場合

袖丈 2,750円~
着丈 4,500円~
5,500円~

ジャケットのサイズ直しの料金目安です。あくまでも目安なので、サイズ直しをお願いする前に見積もりを出してもらうと良いでしょう。パンツよりもジャケットの方が少し高くなる印象です。

またデザインによっても金額が異なってくるはずです。だいたい納期は1週間~と考えておきましょう。早いところでは5日程度で完了する店舗もあります。金額と納期はお願いする店舗にしっかりと確認してからサイズ直しをお願いしましょう。

パンツのサイズ直しの場合

裾上げ 1,000円~
ウエスト・ヒップ 2,000円~
太もも 3,000円~

裾上げやウエストなどは修正する方が多い箇所なので、比較的リーズナブルな価格でサイズ直しが可能です。太ももはバランスを見ながら行うため多少他の箇所よりもお金がかかるでしょう。納期はジャケットと変わらず5~7日程度です。

サイズ直しの箇所が少なければ早く納品されるかもしれませんが、直しの箇所が多ければ納品日も遅くなるでしょう。こちらもジャケット同様に、お願いする店舗を予め確認してから直しを行ってください。

体型が変化したらスーツのサイズ直しをしよう

スーツ直しがどこまで可能なのかについて説明しました。体重の増減や筋肉の増減によってスーツのサイズが合わないと感じたらサイズ直しに出しましょう。買い直すよりも安く済むのはもちろん、お気に入りのスーツであれば長く着用できます。

サイズが合わない状態でスーツを着続けると、スーツの劣化が進み、買い替えないといけなくなります。お気に入りのスーツなら早めにサイズ直しを行うことが大切です。体型が変化した、サイズが合わないと感じたらお近くのお店でサイズ直しを行いましょう。金額や納期は予め最初に確認してください。

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