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全て投げ出して逃げたいと思う原因や心理は?辛い時の対処法をご紹介!
不安が尽きず、いっそこのまますべてを投げ出して逃げてしまいたい、と感じる時もあるでしょう。責任を背負わされたり、重大な選択を迫られたりしたときには、そんな気持ちになってしまう事もあります。本記事では、全部投げ出して逃げたくなる心理や、対処法などをご紹介します。
目次
全て投げ出して逃げたいと思う心理とは
自分を取り巻いている環境の中で、どうしても上手く事を運ぶ事が出来ず「いっそこのまま全部投げ出して逃げたい」と思った事はありませんか?駄目だとは分かっていても、逃げてしまいたいと思うのは決して自分だけの話ではありません。
心理①何もかもがうまくいかない
1つ目の心理は、何をしても上手くいかないと感じている事です。目の前にある壁を1つ乗り越えても、まだすぐに次の壁にぶつかってしまったり、仕事でもプライベートでも上手くいかない事が続くと、自分の不幸を呪いたくなるでしょう。
運に見放されてしまっているのでは、と思うと、どうしてもプラスに考える余裕が生まれなくなります。そうした時の原因は単に間が悪かっただけだったりするものですが、当人としては現実逃避したくなる気持ちになるのです。
心理②不安やプレッシャーが大きい
2つ目は、不安なプレッシャーを大きく感じている事です。例えば責任が重くのしかかるような仕事を任されたりすれば、誰であっても不安や責任感からくるプレッシャーというものを感じます。
忙しくなると休養を取る事も難しくなるので、肉体的、精神的両方で疲弊してしまいます。こうした状況は決して良いと言えるものではなく、辛い現状から逃げ出したくなるのも無理はありません。
単に責任のある仕事を任されている状況であるだけで、現状まだ悪い事などは起きていなくとも、この先上手くできるのかという不安や立場によるプレッシャーで、全部投げ出したくなる心理になるのです。
心理③楽になりたい
3つ目は、とにかく楽になりたいという心理です。不安や心配な事ばかり頭に浮かんでいると、当然当人にとってはそれが心的ストレスになります。その為、全部投げ出せば楽になれるのではと考えつくことだってある筈です。
気が付くと何か考え事をしているような状況が続くと、全てから解放されたい気持ちになるのは不思議な話ではありません。現状から抜け出したいと考えるのは、ごく普通の事なのです。
そうして逃げ出せれば楽なのはわかっているものの、大人になって仕事を任されていたりすると、逃げたくとも逃げられないと考えがちです。視野が狭くなってしまっているので、自分には選択肢がないのではと考えついてしまう訳です。
全て投げ出して逃げたいと思う原因は何?
やはりすべてを投げ出したいと思う時には、相応の重責やプレッシャー、そして不安がのしかかっているケースが多く、気を楽にしたいがために現実逃避をしたがるのです。続いては、具体的な投げ出したくなる原因について解説しましょう。
原因①仕事での大きな失敗
1つ目は、仕事で大きな失敗をしてしまった時です。仕事というのは、一人だけで行っているものではありません。自分の居る社内はもちろんの事、会社外の多くの人と関わる事で、初めて仕事が形成できています。
そんな中、ミスをしてしまえば当然ながら周りへの影響が出ることになるので、自分が情けなく思えたり、周りからマイナスな評価で見られてしまわないか、といった不安に駆られるのは誰であっても同じです。
ミスによって「また失敗してしまったら…」といった心理から、仕事に行くことそのものが怖くなってしまいます。この立ち直らないままで仕事に行くというのは、逃げたくなる状態としてよくあるケースです。
原因②恋愛がうまくいかない
2つ目は、恋愛が上手くいかない状態の時です。うまくいっていない、というのは様々な状況が考えられますが、例えば付き合っている相手と別れたいのに、中々話が切り出せずにいる、という状態はありがちな話です。
その他にも、不倫や二股といった嫌なトラブルに巻き込まれていたり、好きでもない相手からの執着を受け続けていたり、片思いをし続けているけれどどうにも進展がない、といった状況も考えられます。
恋愛で相手との関係が好調であれば、幸せを感じられるのは間違いないでしょう。しかし、逆に嫌な状況が続いていると、そうした色恋の関係が嫌になるほどにストレスがかかるわけです。
原因③人間関係がうまくいかない
3つ目に挙げられるのは、人間関係が上手くいっていない事です。社会ではこの人間関係というのが多くの人の頭を悩ませており、実際に仕事などで最もストレスを感じたり、悩みの種になっているのは人間関係であるという事例もあるほどです。
人間関係といっても、様々な場所で様々な人と関わるのが人間です。職場で苦手な上司などがいて会うのが面倒、というケースは典型的な例ですし、家族間のトラブルや友人と仲良くできていない、といった場面もあるでしょう。
2つ目に挙げた、恋愛がうまく運べていないというのも、広義で言えば人間関係に該当します。人と接する時には気を遣う事も多いですが、あまり気を遣いすぎていると自分が嫌な気持ちを抱え続ける事にもなります。
原因④挫折した
挫折を経験した時にも、全部投げ出して逃げたくなる衝動に駆られると言われています。仕事、もしくは学業でも言える事ですが、何かしらの目標に向かって必死に今まで取り組んできたのに、結果が報われるものではなかった時、人は挫折というものを味わいます。
挫折をした経験というのは、一概に悪いものとは言えません。努力をし、その結果が望むものではなかったとしても、一度挫折を味わってからまた前を向く事が出来れば、人として成長できるからです。
しかし、その挫折1つで目の前が真っ暗になってしまうほど精神的に追い詰められると、中々立ち直るのは難しいです。結果として、そんな嫌な現実をすべて放り出したくなるのです。
原因⑤結婚を迫られている
もう1つ、結婚を迫られている時も原因の1つに数えられます。一見すると、結婚を考えてくれるような相手が居る時点で幸せと思うかもしれません。ただしそれは、結婚願望が今ある方に限った話であり、仕事を優先したい場合にはプラスになる話になるとは限らないのです。
結婚というものは、自分にとっても相手にとっても人生を左右する重大なイベントになります。相手の事は好きだけれど、今のままで結婚して良いのか、タイミングは今でよいのかなどと色々な事を考えて、返事が出せないままというのも、当人にとっては逃げたい状況なのです。
すべて投げ出して逃げたいと思った時の対処法
この様に、様々な状況や環境で、色々と投げ出したくなってしまう事があるのです。誰でも直面する状況であるために、自分がもしすべて投げ出したくなった時の対処法をご紹介します。
逃げたい時の対処法①原因をはっきりさせる
対処法の1つ目は、原因をはっきりさせることです。何もかも嫌になって、もう自分は何もしたくない、全て投げ出したいと思った時には、そう思わされるきっかけは何なのか、苦しめられている原因は何なのかを明確にするところから始めましょう。
原因が解明出来たら、その原因を解決するためにはどんな事をするべきなのかが考えられるようになります。自分ではどうしようも出来ないのではないかと悲観する前に、まずは原因が何かを考え、解決策を立てられないかを考えてみるのです。
逃げたい時の対処法②周囲に相談する
2つ目は、周りの人への相談をする事です。逃げ出したいと思っている時は、基本的に気分が沈んでいて、何もかもをマイナスに考えてしまいます。マイナスな思考回路というのは視野が狭く、いろんな可能性というものを見落としてしまうのです。
自分の抱えている悩みというのは、1つ1つ紐解いていくとそこまで考え込む様なものではないかもしれません。ただし、メンタルが弱っている故に抱え込んでしまっている事もあるので、周りに相談してみると自分には出せないアドバイスや助言から、前を向く事が出来ます。
逃げたい時の対処法③仕事の休みを取る
3つ目は、仕事の休暇を取得する事です。逃げ出したい原因が仕事の多忙さや責任の大きさなどであった場合には、原因は明白です。忙しいばかりでは精神的、肉体的疲労が絶えず、そのまま仕事に出てもストレスは蓄積する一方です。
仕事が原因ならば、一度長期的な休みを取得して、自分がやりたい事だけをできる時間を確保してみましょう。十分に心と体をリフレッシュできますし、休んでいるうちに今後の自分の行動の仕方なども考えられるでしょう。
逃げたい時の対処法④趣味を楽しむ
趣味を思い切り楽しむことも、対処法の1つです。マイナスな感情を自分の心の中から切り離す、というのも大切な事であり、ネガティブな感情を打ち消すのは、ポジティブではなく没頭であると言われています。
嫌な事や自分に責任がある事というのは、どうしても頭に残り続けるものですが、考えすぎていい方向に向かうとは考えにくいです。その為、自分の好きな趣味に没頭し、そうしたネガティブな感情を忘れられるような時間を作れば、今後の気分転換の方法の1つにできます。
逃げたい時の対処法⑤旅行でリフレッシュする
もう1つ、旅行をしてリフレッシュするというのも手段になります。毎日の生活の中では、やる事も何もかもルーティン化、固定化していきます。いつも通っている道、いつも使っているお店と、慣れた場所にずっといても気持ちを晴らす事は難しいのです
逃げ出したい気持ちをどうにかしたいのならば、今まで行った事の無い場所への旅行が効果的なのです。見慣れない風景ばかりの場所に行くことで、所謂「非現実」という感覚を得られ、気持ちをリセットできるでしょう。
逃げたいと感じた時に思い出したい名言
名言というと、どんな言葉が思い浮かぶでしょうか?短い言葉なのに、不思議と背中を押してくれるような力強い意味がこもっているものばかりで、だからこそ名言と言われている訳ですが、逃げたくなった時に思い出してほしい言葉があります。
名言①斎藤茂太の言葉
まずは斎藤茂太氏の言葉「苦労から抜け出したいなら、肩の力を抜くことを覚えなさい。」という名言です。歌人である斎藤茂吉の長男であり、精神科医である斎藤茂太氏は「心の名医」とも呼ばれていました。
真面目な人というのは大抵美徳とされ褒められますが、そういった人ほど自分を押し殺し、精神的に追い込まれやすいものです。自分は今責務を背負いすぎていないかなど、今一度見直して必要のない荷を下ろせば、これまでと大きく違う楽さを感じられるかもしれません。
名言②松下幸之助の言葉
つづいては、パナソニックの創始者、松下幸之助氏の「山は西からも東からでも登れる。自分が方向を変えれば、新しい道はいくらでも開ける。」です。自分ではどうしようもない手づまりな状況なのでは、と感じた時に思い浮かべてほしい言葉です。
どれだけ辛い事であっても、自分の捉え方次第でそのまま辛い事にも、乗り越えて強くなれるチャンスにもできます。
名言③ゲーテの言葉
もう1つは、ドイツの小説家、詩人、政治家とさまざまな立場になったヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの「自分自身を信じてみるだけでいい。きっと、生きる道が見えてくる。」です。
小説家から政治家まで、幅広い世界で活躍していたゲーテの残した言葉であるだけあって非常に説得力のあるものになっており、逃げだしたいと考える自分を嫌に思うのではなく、受け入れる事で自分にしかない道が見えてくるかもしれません。
逃げたいと感じる辛い時に読む本のおすすめ3選
格言や名言というのは、どんな時代であっても人を勇気づけてくれるものばかりですし、遺した人たちも相応の経験をしたからこそ言葉にできたのでしょう。最後に、逃げたいと感じた時にお勧めの書籍を3冊ご紹介します。
おすすめの本①『人生の9割は逃げていい。』
まず1冊目は「人生の9割は逃げていい。」です。教育される中で、逃げる事=悪い事、してはいけない事というイメージを植え付けられてしまっていますが、実際にはたくさん逃げても良いと教えてくれるのです。
自分に合っていない事、適していない事に時間や労力を費やすのではなく、たくさん逃げても良いので、その先に自分が一番良いと思える人生が待っているのです。
おすすめの本②『しんどい心にさようなら 生きやすくなる55の考え方』
2冊目は「しんどい心にさようなら 生きやすくなる55の考え方」です。生きづらくて投げ出したくて、消えてしまいたいという考えに至る人は、自分が嫌いになっており、周りも受け入れてくれないのではと思い込む節があり、そんな考えを変えてくれる本です。
おすすめの本③『逃げ出したくなったら読む本』
最後の3冊目は「逃げ出したくなったら読む本」です。タイトル通り今まさに逃げたいと思っている方にお勧めでき、仕事でも人間関係でも、あらゆるなにかから逃げたいと思った時、逃げる事も立派な選択肢の1つであると示してくれています。
逃げたいと感じたら無理せずに対処していこう
誰であっても、責任を感じた時や何か上手くいっていなかった時、逃げたいと思う事はあります。それは間違った考えではなく、逃げる事も選択肢の1つであるとしたうえで、何が自分が一番やりたいのかを考えて無理せず対処していきましょう。