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退職の上手な切り出し方は?いつ・どこで・どう伝えるか徹底解説!
仕事を辞めるときは、会社に前もって伝えなければなりませんが、どのタイミングでどのように伝えたら良いのでしょうか。この記事では、退職の上手な切り出し方や、どのように伝えたら良いのかを詳しくご紹介します。これから仕事を辞めようとしている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
退職を切り出すタイミングとは
仕事を辞めたいなと考えた時に、今日決めて「明日には仕事を辞めます」というのは常識的に考えて良い印象ではありません。仕事を辞めるとなると、会社の方ではその穴埋めをしなければならなかったり、仕事内容の引き継ぎなどを行う必要があります。
仕事の引き継ぎや穴埋めに関しては、新しい人を迎え入れることが多いのですが、すぐに人材が見つかるとも限りません。また、人材を確保したとしても、抜けてしまう方の仕事量をこなせるようにならなければ、穴埋めが出来たとは言えないでしょう。
こうしたことを考慮すると、仕事を辞める時は最低でも1ヶ月前に職場に伝えておく必要があります。辞める時期にもよって異なり、引き継ぎが繁忙時期の場合、通常の倍くらいの時間がかかることもあります。
退職の上手な切り出し方のポイント
では、実際に退職をする際にはどのように切り出したら良いのでしょうか。ここでは、退職の上手な切り出し方をご紹介するので、上手く言い出せずに悩んでいる方は参考にしてください。
ポイント①上司にアポを取る
会社を辞めるとなると、人事担当の方や上司の方に伝える必要があります。しかし、仕事中に「今ちょっといいですか」や、すれ違った時に声をかけると言うのはおすすめしません。
なぜなら、相手も仕事をしている最中なので、いきなり仕事を辞めることを告げるのは常識としても考えられないからです。ですから、落ち着いてきちんと伝えるためにも、前もってアポを取っておくことが大切です。
仕事が終わった後や休憩の時間などに、「少しお話ししたいことがあるので時間を空けておいてください」というような旨を伝えておくことで、話を聞いてもらえる環境を整えることができます。
ここで注意なのですが、上司にアポを取る際は「時間の確保」が最優先となるため、この時点で「退職」のワードを出すのは控えてください。
ポイント②静かな場所を選ぶ
退職することを伝える際には、周りが静かな場所を選ぶようにしましょう。例えば、会社で使用していない会議室などがあれば、その部屋を確保し、退職のことを打ち明けるのが良いです。
食事に誘った方が良いなと考える方もいるかもしれませんが、これから辞めることを伝えるので、これは相手にとっても残念なお知らせとなり、その場で楽しく会話ができるとは限りません。
普段からよく食事に行く間柄で、相談事もよく乗ってもらい、違う仕事をしたいと旨も前々から伝えていると言う上司であれば、これに限りませんが、基本的には周りの静かな場所を選ぶことです。もし外で場所を確保するのであれば、なるべく静かな喫茶店がおすすめです。
ポイント③退職の意思を伝える
仕事を辞めると決意したのであれば、きちんとした意思表示は大切です。まず初めの一言として、「お時間をいただきありがとうございます。この度、一身上の都合により、退職したくお時間をいただきました」など、最初に結論から伝えてしまうのがポイントです。
ここで「辞める」と言うことをきちんと伝えることで円満に退職ができます。例えば、ここで「退職しようか悩んでいる」「退職したいと思っている」など、曖昧な伝え方をしてしまうと、「まだ辞める決意はしていない」と捉えら得てしまい、会社に残ることへの説得をされる可能性があります。
ですから、せっかくお時間も確保していただいているので、この際にはっきりと退職することを伝えておきましょう。
ポイント④退職の理由を伝える
退職することを伝えて終わりではありません。可能な限り、なぜ退職してしまうのかをその理由を伝えることで納得してもらえる可能性が高いです。中には、退職する理由について追求してくる上司もいることでしょう。
理由を聞いた上で、辞めることを止めに入る上司もいるかもしれません。退職のことを上司に告げる時には、理由まで伝えることも想定しておかなければなりません。
退職の理由としては、「他の仕事をやりたい」「自分には今の仕事が向いていない」「県外へ引っ越しをする」など様々です。中には次のことはまだ考えていないけど、とにかく今の仕事はすぐにでも辞めたいという方は、たとえ嘘でもきちんとした辞める理由を探しておくことです。
相手が納得のいく理由でなければ、辞めることへの同意を得られない可能性もあるので、退職をする際には次への道があるということをきちんと伝えるようにすると良いでしょう。
退職の切り出し方の注意点
続いて、退職の切り出し方の注意点についてご紹介します。いくつか注意すべき点があるので、これから退職のことを上司に伝える方は、こちらの注意点もしっかりと押さえておきましょう。
注意点①メールはNG
退職のことを伝える時に、直接会わずにメールで済ませてしまうのは避けてください。一般常識で考えても、退職することは直接上司の方に伝えるべきだとされているため、メールで済ませてしまうと「この人は常識がなっていない」と見られてしまいます。
最近ではLINEが普及し、仕事に関する「ホウレンソウ」は全てSNS上で済ませていることもあり、メールで全てを解決できると考える方もいます。しかし、SNSは便利な仕事ツールで会って個人の報告をするために使用するためのものではありません。
また、メールの場合こちらの一方的な伝え方となってしまうため、相手が納得した上で同意をするかどうか分かりません。円満に退職が出来るものもできなくなってしまうので、メールではなく直接会って退職することを伝えるようにしましょう。
もちろん、電話で使えるのも辞めてください。電話ならお互いに会話ができるため、問題ないと考える方もいますが、退職とはとても大事なことなので、面と向かって話をした方が良いです。
注意点②雑談の延長で話さない
上司と話をする時間を確保した時に、雑談をしてからその延長で退職をすることを告げるというやり方もあまりおすすめしません。切り出し方のポイントでもお伝えした通り、始めに辞めることの意思表示をする必要があります。
でないと、相手は何のために時間を作って会話をしているのか分からなくなってしまうからです。雑談の延長で話をしてしまうと、上司としても受け入れ難いこともあります。
楽しい雑談はまたの機会にし、退職することを伝える決意をしたのであれば、その内容一択に絞り、話をするようにしましょう。退職のことを告げる際は、あまり長い時間話をするものではありません。このことを覚えておくと、余計な会話はせずに簡潔に終わらせることができます。
注意点③転職先は言わない
退職のことを告げる際に、次にどこへ転職をするのかは言わない方が良いでしょう。もし次転職する場所が、今の会社のライバル社であった場合、今いる会社にとってはあまり良い気持ちにはならないものです。
あまりないことでありますが、よくない噂を流されてしまう可能性があったり、今後お互いの人間関係にヒビが入ってしまうことも考えられます。たとえ、県外の会社に就職することになったとしても、転職先のことは言わない方が無難です。
これは、自信を守ることにもつながります。辞めてしまった後は、「あの人は次あそこに就職したらしいよ」など、元の会社で噂されてしまう可能性があるので、こうした展開を防ぐためにも、必要以上に情報を与えないことです。
今まで仲が良かった同僚であっても同じです。これまで一緒に仕事をしてきた仲ですが、会社を辞めてしまえば赤の他人となり、連絡を取ることもなくなるでしょう。「どこに転職するの?」と聞かれることもありますが、ここは堪えて転職先を伝えないようにしてください。
注意点④切り出す際の言葉にも注意
上司との会話に慣れていない方は、どのように会話を切り出したら良いのか分からない方もいるでしょう。もちろん、余計な会話をする必要はありませんが、最低でも時間を取らせてしまったことへの感謝の気持ちと、突然のお話になってしまったことへの謝罪は一言ずつ言えると良いです。
また、上司に時間を作っていただく際には、「相談」ではなく「お話がある」というように伝えてください。「相談がある」と伝えてしまうと、解決策の会話になる可能性があるからです。
これは、仕事を辞める話のつもりが、いつの間にか会社に残るための解決策を話すという流れになってしまう可能性があります。そうならないためにも、切り出す際の言葉にも注意してください。
退職を切り出して認められた後にすべきこと
では、退職を切り出して認められた後にすべきこととはなんでしょう。会社を辞める時には、上司に伝えて終わりではありません。その後にもやならければならないことがあるので、ここでは退職までにすべきことをご紹介します。
退職届を作成
上司に退職することを伝えた後は、退職届を記入しましょう。前もって上司には退職することを伝えており、そのことに関しても了承済みであれば、スムーズに作成することができます。
しかし、まだ上司に辞めることを伝えていないのに退職届を作成し、辞めることを伝えると同時に提出してしまうと悪い印象しか残らないので注意しましょう。
あくまで、退職することを認められてから次へのステップとして退職届は作成することです。実際の作成方法に関しては、手書きかパソコンなどで作成するのが望ましいです。
引継ぎをする
退職届の提出が済んだら、抜けた後でも他の人への負担にならないように引き継ぎをしておくことも大切です。誰がどのように仕事量をこなしてくれるのか、担当してくれるのかなどもきちんと引き継ぎをしてください。
もし、新人社員を入れるのであれば、自分がしてきたこと全てを託してから会社を辞めるようにしましょう。また、取引先との関係性を壊さないためにも、社内のみではなく社外での引き継ぎも忘れてはいけません。
挨拶回りに行くのに加え、次は誰が担当してくれるのかなどもきちんと伝えておくことで、取引先との関係も拗れることなく引き継ぎを終えることができます。
この引き継ぎをきちんと行わなかった場合、辞めた後でも連絡が来て色々聞かれることもあるため、しっかりと引き継ぎをしてください。
お世話になった方への挨拶
上司だけでなく、お世話になった方へは直接辞めることを伝えておきましょう。それと同時に、お世話になったことへの感謝のあいさつも忘れてはいけません。
会社の社長や部長、同期の方などこれまでに共に仕事をしてきた方へもしっかりと挨拶を済ませておくと、スムーズに会社を辞めることができます。
「これまで大変お世話になりました。今後は、私の分まで頑張ってください」など、きちんと引き継ぎをした上で挨拶をするのが望ましいです。
同僚・家族への退職の切り出し方はどうする?
実際に同僚や家族へはどのように切り出したら良いのでしょうか。「親しき仲にも礼儀あり」という言葉があるように、親しい間柄でもきちんと辞めることを伝えなければなりません。ここでは、身内や同僚への切り出し方についてご紹介します。
同僚への退職の切り出し方
同僚へ辞めることを伝える時は、きちんと辞めることが決まってからにしてください。これが、まだ上司に伝わっていない段階で先に同僚に辞める意思を伝えてしまうと、変に噂が広まってしまう可能性があります。
その際に、上司の耳にみこの噂が入り込んでしまう可能性があります。そうなると、いざ上司に退職することを伝える時に「噂が回っている」と言われてしまったり、辞めることを認めてもらえない可能性もあるので注意してください。
同僚へ切り出すときは、上司に辞めることを認めてもらい、退職届を出したタイミングで伝えるのがベストです。もちろん、転職先のことに関しては教えてはいけません。
妻や家族への退職の切り出し方
妻や家族に対しては、なるべく早い段階で打ち明けたほうが良いです。これは、家族の今後の生活スタイルが変わってしまう可能性があります。今までの生活スタイルはもちろん、お給料の面でもどのくらい変わってしまうのかもしっかりと話し合う必要があります。
特に小さなお子様がいる家庭では、仕事を変えるとなると時間帯にどのくらいのずれが生じるのか、保険証などの切り替えのタイミングなども考えなければなりません。
現在通院している場合、保険証の切り替えに時間がかかり一時的に自費での診察となるケースもあるため、その辺もしっかりと考えてから辞めるタイミングを決めるのが良いでしょう。
退職を切り出すことができない場合は退職代行サービスへ
どうしても自分では退職について切り出すことができないと悩んでいる方は、退職代行サービスの利用を検討しましょう。「会社が嫌で行きたくない」「上司と会話するのが苦手」と言う方でも、円満に退職できようにサポートしてくれるサービスがあります。
退職サービスは、年中無休でメールやSNSなどでも申し込みを受け付けていることが多いので、会話が苦手な方はぜひ活用してください。いきなり仕事に行かなくなるではなく、こうしたサービスを利用することで、トラブルを抱えることなく退職できるのでおすすめです。
仕事を辞める時は上手に切り出して円満に退職しよう
仕事を辞める際には、きちんと段階を踏み、上司に認めてもらってから行動をするようにしてください。円満に対処するには切り出し方が重要となるため、この記事を参考に、スムーズに退職しましょう。