責任感がない人の心理や特徴は？責任感が欠如する原因や改善方法を解説！

自分の身の回りに、責任感がない、と感じる方は居るでしょうか?そういった人が職場などに一人でもいると、周りを困らせる事も多いですから、こちらとしては堪ったものではありません。本記事では、責任感がない人の心理、特徴やその改善方法などについて解説していきます。

責任感がない！無責任な人の心理

大人になれば、自由を手に入れられる反面、それ相応に責任も持たなければなりませんが、その責任感を持てていない人というのは周りを困らせ、男女ともに実に8割以上が困った経験があるというほどです。

 

責任感がない人の心理①評価を落としたくない

まず1つ目は、自分自身の評価を落としたくないから、という心理があります。周りからの評価を落としたくないのであれば、尚の事責任感を持って事に当たらなければならないのでは、と思われるでしょう。

ですが、自分が責任を持って行動するという事は、成功すれば自分の手柄として回りから認知される代わりに、失敗した場合には自分が責任を持って対処しなければならない、という事でもあります。

責任感がない人というのは、何か行動をする中で失敗をし、それによって自分の評価が落ちる事を恐れていますので、自分から責任を取るような立場になろうとは思わないのです。

責任感がない人の心理②気分屋

2つ目は、気分屋である事です。気分屋な一面のある人というのは、その日その時の気分次第でコロコロと態度を変える傾向があります。昨日は原因は分からないけれど不機嫌そうだったのに、今日は何かあったのかとても機嫌が良い、といったケースもあります。

気分屋であるという事は、日々の自分の発言、行動について一貫性がまるで感じられず、昨日言っていたことと今日言っていたことが全くの真逆になっている、という例も多々あります。周りから見れば、もっと自分の言動に責任を持ってほしい、と思う事でしょう。

責任感がない人の心理③めんどくさがりや

責任感の無い人は、面倒臭がりな面も共通しがちです。自分が最優先で実行するべき事があったとしても、やる気が起きないなどといった自分勝手な理由で後回しにし、やるとしても適当に片付ける傾向が見られます。細かく行うべき作業も大雑把になりがちで、その分ミスも多くなります。

加えて、こうした人に仕事を頼むとなると、期限や納期があるのにそれを守らずに平気で超過する可能性が高いです。面倒な事はもちろん誰も率先してやろうとは思いませんが、後回しにしたところで結局はやらなければならないものなのに、適当にやってしまうのです。

責任感がない人の心理④他人任せ

責任感を持ち合わせていない人には「どうせ誰かがやるだろう」といった他人任せ、他力本願な傾向もあると言われています。先に挙げた面倒臭がりなこともこちらに関係しており、自分から積極的に行動する事自体稀で、他の人がやればよいと考えています。

また、1つ目の評価を落としたくないから、というのもこの他人任せに影響している可能性が考えられます。周りがやっているのなら自分は関わらなくても良いだろうと思い、皆で一丸となって乗り越えるべき事も、少しでも楽をしようとしているのです。

責任感がない人の心理⑤仕事の経験が浅いことへの甘え

責任感の希薄な人というのは、社会人として、仕事の経験が少なく、経験の浅さからくる甘えであるケースも多いとされています。1つの仕事を長く続けた経験が無いために、本来身につくはずだった責任能力が形成されていないのです。

何か問題が生じたとしても、自分は経験が浅く知らない事ばかりなのだから悪くない、といったように、経験の浅さに甘えた言い訳をしてきます。

責任感がない人の性格の特徴

心理としては、自分本位で他人に任せている事が多く、それは責任を取りたくないからという事が分かりました。一方で共通した特徴もいくつか見受けられますので、改善をする上でも押さえておきましょう。

責任感がない人の特徴①ミスを人のせいにする

まず、ミスが起こった時にはすぐに人の所為にします。自分に非がある事が客観的に見て明らかなのに、それを頑なに認めようとせずに、身の回りの誰かにその責任を押し付けようとします。こんな人が周りに一人でも居たら、堪ったものではないでしょう。

非があったと分かればそれを素直に認める事も、大人としての強さの1つではありますが、それが出来ないのは、自分を守りたいからという心理があります。周りから叱責を受けたり、評価を下げられるといった事をされたくないために、人に責任を押し付けるという訳です。

責任感がない人の特徴②自分を正当化する

2つ目に、自分自身の事を正当化するという特徴があります。これも他人にミスの責任を押し付けるという特徴と同じように、叱られたりして精神的に傷つく事を何とかして避けようとし、責任転嫁して自分は悪くないと正当化をしているのです。

こうした人というのは、自分が何か非のある事をしたのは根っこの部分では分かっているけれど、それを素直に認め反省する事が出来ず、失敗を繰り返さないようにという努力もしないままです。

責任感がない人の特徴③根気がない

責任感がないと、根気が無いという印象も受けます。事前にしっかりとした綿密な計画を用意し、それに則って行動するという入念な準備、目標の達成に向かってこつこつと努力を重ねるといった、ある程度の根気を要する作業を一向にしようとしないのです。

勿論、根性さえあれば良いというような事を言っている訳ではありません。ですが、困難を乗り越えるためにはそれ相応の努力と、それを為し遂げるだけの根気はある程度必要です。それが無いために、困難に当たるとすぐに諦めてしまうのです。

責任感がない人の特徴④嘘をついて言い訳ばかり

すでに何度か解説しているように、責任感が感じられない人というのは、常に周りからの評価を気にしています。責任が無い時点ですでに信用されなさそうなものですが、自分の評判が悪くなりそうになると、なんとしてもそれを回避するべく、嘘や言い訳に走ります。

また、ミスや間違いがあった時、誤った自分を認める事が出来ないために、平気で事実を捻じ曲げるような嘘をつくこともあります。自分にとって不都合なことに関しては、周りに悪影響を及ぼしてまでも嘘を通そうとするのは、決して褒められたことではありません。

責任感がない人の特徴⑤途中で逃げ出す

嫌な事や、困難な事があった時、途中で投げ出してしまう事も多々あります。責任感をしっかりと持っている人であれば、困難に当たった時にもどうすれば乗り越える事が出来るのか、という事を前向きに考えているものです。

ですが、責任能力の欠如している人は、乗り越えるという選択肢よりも何よりも先に、どうすれば困難を回避できるか、逃げられるかを考えます。逃げたくなる事は誰でもあるものですが、毎度逃げていてばかりでは碌な人間になりはしないでしょう。

責任感が欠如する原因

心理、特徴それぞれを解説してきました。人にミスの原因を押し付けようとしたり、他人任せにしてばかりと良いところが全く見られませんが、なぜそこまで責任を負えない人間になってしまったのかについては、いくつかの原因が考えられます。

原因①楽観的

1つ目は、楽観的な性格をしている事です。責任感のあまり感じられない人というのは、実は楽観的でポジティブ、前向きな印象を受ける性格をしている事も少なくは無いのです。前向きなだけであれば、当人としてもストレスは少ないですし、一見良さそうな人にも見えます。

ですが、これが悪い方向に働くと、後先考えずに無計画に行動し、後の事は後で考えればよい、といった考えをしています。もし仕事などで失敗をしても、今回はたまたま上手くいかなかっただけ、という風に捉え、失敗から反省し学ぶというプロセスが踏まれないのです。

原因②責任をとりたくない

2つ目は、やはり責任を取りたくないというものです。自分から積極的に動けば、失敗した時などに責任を取るのも自分という事になります。その責任を負うのを回避するために、毎度逃げの手を打っているという人には、責任感は感じられません。

叱責されたくない、謝罪をしたくない、失敗をしたくないなど、責任を持ちながら成功を得るというメリットよりも、失敗をした時に負うリスクを回避する方が優先事項なのです。

原因③自己中心的

やはりというべきか、自己中心的な性格をしているケースがよく見られます。これまでの心理や特徴などからもその片鱗がうかがえますが、責任から逃れたい、楽をしたいというのは、間違いなく自分の意見を優先した結果の考えです。

自分の評価、つまりどう他人に見られているのかにこだわっているのも、非を受け入れる事が出来ないのも、同じく自分が中心の考えです。大抵保身の事ばかり考えていますから、これでは幼稚な子供と精神が同じと言われても文句は言えないでしょう。

原因④他人からよく見られたい

他人からの評価を気にして、出来る限りよく見られたいと思っているのも、根本的な原因に数えられます。これは、心理の中にあった評価を落としたくないであるとか、特徴の中のミスを人の所為にしているといった行動も、基は人の目を気にしているからと言えます。

または、ミスや失敗によって周りからの評価を下げられるのを避けるために、面倒事を避けて通る癖が付いている可能性もあります。この時点で、周りからはあまり良い印象を持たれていないでしょうから、本末転倒です。

原因⑤大きな失敗をする

過去に大きな失敗をした事があるのも、原因になっているかもしれません。今現在責任感を持っていない人も、もともとは人並みか、またはそれ以上に責任感を持ち、難しい立場にいた経験があるケースもあります。

ですが、過去にそうした行動から大きな失敗を経験し、自分の中で大きなトラウマとなっている人は、同じ失敗や過ちを繰り返さないようにと、自分を守るために責任逃れをするようになってしまいます。

責任感がない人の改善方法

責任を持つ事が出来ない原因まで解説してきました。基になっている原因が分かったのであれば、それらに対する対処法を実践するまでです。自分でも無責任な事を自覚しているのならば、ぜひ改善方法を実践してほしいものです。

改善方法①仕事での評価を与える

まず1つは、仕事で評価を与える事です。心理、特徴において、自分の評価を下げたくないがために行動を起こさず、責任を持たないという一面がある事が分かりましたから、仕事でしっかりと評価を与えれば、改善に向かえるでしょう。

いきなり難しい仕事を請け負うのではなく、比較的短期間で達成できる作業を実践するのをお勧めします。どんなものであろうとしっかりと評価がされれば、本人にとっての自信につながります。

改善方法②期待しない

2つ目は、責任を持てなさそうな相手に対しては、期待を寄せない事です。仕事をしていると、人に成果などを期待してしまう事もありますが、それを責任能力のない相手にしても裏切られる未来しか待っていませんから、最初から期待をしなければ良いのです。

改善方法③仕事を任せる

3つ目に、仕事を与えましょう。先に述べたように、ここで与える仕事は、短い時間で達成が可能な物で構いません。そこで少しでも達成感を感じられれば、本人もそれを繰り返し味わう事で自分に対する自信になり、少しずつ難しい事も出来るようになっていけるでしょう。

改善方法④スキルアップして自信をつける

何にしても、最後までやり遂げられるだけの能力が備わっていなければ、途中で投げ出したりもしてしまいますし、ましてや新しい事へのチャレンジなど積極的にはしないでしょう。そこで、まず自信を付けさせることから始めるのです。

仕事において求められているスキルを、資格の取得という形で見につける、自己啓発本を読んで考え方を変えるなど、アプローチの仕方は自分に合ったものにするべきです。

改善方法⑤自分の特徴を把握する

もう1つ、自分自身の特徴を客観的に把握する事も大切です。評価が落ちてしまう事を何よりも恐れているのなら、まず現状の自分がどう見られているのかを客観的に把握するべきです。その為には、周りの人にどう見られているか、勇気を出して聞いてみましょう。

そして、そうした周りの人からの意見を、しっかりと聞き入れて自分の中でかみ砕き、受け入れてください。他人からの意見やアドバイスを受け入れるのも、成長するための非常に効果的な対策になります。

どうしても改善しないときの対処法は？

こうした改善方法を試しても、どうしても改善しない場合もあるでしょう。その場合、まず重要な仕事は任せないようにしましょう。おそらく良い成果は上げないでしょうから、最初から任せなければ良いだけの話です。

改善方法の中にあった、期待しないというのも対処法の1つです。特に本人の言う約束などは大抵果たされることはありませんから、無計画さなどが改善されない場合、期待をせずに待っていれば後から嫌な思いをする事もなくなります。

責任感がない人でも対処すれば責任が生まれる！

責任が持てていない、と言われている人には、様々な原因や心理があります。それでも、改善方法などを試す事で、すぐにとはいきませんが徐々に責任の持てる人になる事も可能ですから、上手く付き合っていきましょう。

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