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ロイヤルワラントとは?憧れの英国王室御用達ブランドをご紹介!

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王室御用達を意味するロイヤルワラントは、王室に認められた一流の品質と歴史から憧れる方も多いものですが、中には詳しいことはわからない、どんなブランドがあるのか知りたいという方もいるのではないでしょうか。今回は英国のロイヤルワラントの基本知識から憧れブランドまでご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてください。

ロイヤルワラントとは?

ロイヤルワラントは王室御用達のことで、イギリスをはじめオーストリアやデンマーク、モナコなどの国の王室に認められることで商品やサービスを提供できるブランドや会社に授けられる称号を指します。

ロイヤルワラントの中で最も知名度が高いのがイギリスのもので、英国王室に認定されたブランドはロイヤルアームスという名誉ある紋章を掲げることが許されます。

英国の象徴としての存在感があるかどうか、自信をもって英国品質を世界に示せるものかどうかが選出基準となり、現在はファッションのみならず食品や薬局、スーパーマーケットを含めた800以上が認定されています。

また一度認定されれば永続するものではなく、5年ごとに再審査されるため、その結果次第ではロイヤルワラントを失う可能性もあるという厳しいものです。このように厳正な審査を経て認定されたロイヤルワラントは、一流の品質を誇る憧れのブランドと言えるでしょう。

王室御用達の歴史

王室御用達の歴史は1155年、ヘンリー2世の時代にまでさかのぼり、ヘンリー2世がお気に入りの狩猟用のアイテムを提供していたThe Weavers’ CompanyにRoyal Charterという公式勅書を与えたことが始まりです。1840年にはロイヤルワラントホルダーズ協会が発足しています。

英国の現在のロイヤルワラント認定者

ロイヤルワラントは王室の誰でも認定できるわけではなく、直系の王位継承者のみが認定できる権限を持っています。

現在の英国のロイヤルワラントを認定できるのは、現イギリス女王のエリザベス女王、その夫であるエディンバラ公フィリップ、2人の息子であるウェールズ大公チャールズ皇太子の3名のみです。将来的には、ケンブリッジ公ウィリアムも認定者の中に加わると言われています。

ロイヤルワラント英国王室御用達ブランド【ファッション編】

では、憧れのロイヤルワラント英国王室御用達ブランドを見ていきましょう。まずは、ファッションブランドをご紹介します。12世紀のロイヤルワラントの始まりもファッションであり、現在も英国らしい気品ある一流ブランドが認定されています。

英国王室御用達ブランド①BURBERRY(バーバリー)

バーバリーは1856年にトーマス・バーバリーによって創立されたイギリスを代表するブランドで、現在も幅広い世代から人気を集めています。

タイロッケンコートやトレンチコートはバーバリーの代名詞的アイテムであり、ファッション性だけではなく機能性も高いアイテムを多く展開しているのが特徴です。

中でも防水性と耐久性に優れたギャバジン素材のコートはイギリス軍に採用され、終戦後は市民の間にも人気が広まりました。バーバリーは1919年にジョージ5世から初のロイヤルワラント認定を受け、1995年にエリザベス女王、1989年にはチャールズ皇太子と、3名から称号が与えられています。

 

英国王室御用達ブランド②DAKS(ダックス)

ダックスは1894年創業のトータルアパレルブランドで、世界初のテーラード機械化によるシンプソンスーツや、世界初のベルトレススラックスであるダックストップなどが有名です。

さらにスラックスの既成概念を破ったさまざまな素材や色のスラックスは創業者とビジネスパートナーの名前からとってDAKSと名付けられ、ブランド名の始まりとなりました。

1956年にエジンバラ公、1962年にエリザベス女王、1982年にはチャールズ皇太子と3つのロイヤルワラントを授与されており、3つの紋章を掲げられるブランドはダックスを含めて17ブランドのみです。

 

英国王室御用達ブランド③TURNBULL&ASSER(ターンブル&アッサー)

1885年頃、レジナルドターンブルとアーネストアッサーの2人のシャツ職人の手で創業されたターンブル&アッサーは、鮮やかな色柄のシャツを普及させたビスポークの高級シャツブランドです。創業初期から上流階級用のアイテムを提供することで成功をおさめ、1904年に初めて王室からの注文を受けています。

ロイヤルワラントはチャールズ皇太子から認定を受けており、息子のウィリアム王子とヘンリー王子も子供の頃から愛用するなど、王室から厚い信頼を得ているブランドです。

顧客には王室だけではなく、チャーチルやレーガン、ジョージ・ブッシュといった各国の首脳やチャップリン、アル・パチーノ、ショーン・ペンなどの映画界のスターが名を連ね、映画「007」では主人公であるジェームス・ボンドの愛用品として登場しています。

 

英国王室御用達ブランド④Barbour(バブアー)

1870年創業のバブアーは日本でも定番のアウトドアブランドであり、エリザベス女王・エジンバラ陛下・チャールズ皇太子と、現在の認定者3人全員からロイヤルワラントを受けています。

ハンティングやフィッシング、乗馬といった上流階級のアウトドア・ライフスタイルを体現したアイテムを展開し、中でも生地に油を含ませ防水性を高めたオイルドクロスのアウターで有名です。

防水性に優れた服は大戦中のイギリス軍に採用され、1960年にはスティーブマックイーンがライダースジャケットを着用したことで大ヒットしました。

品質の高差に加えカスタマーサービスの実力も人気で、どんなにボロボロのジャケットも実費のみで修理してくれるというのも、愛用するファンが多い理由と言えるでしょう。

 

英国王室御用達ブランド⑤HUNTER(ハンター)

ハンターは1856年にゴム製ブーツメーカーとして創業し、洗練されたファッション性と優れた機能性を両立したレインブーツが高い人気を誇るブランドです。

ケイトモス、ニコールリッチー、アンジェリーナジョリーなどのファッショニスタにも愛用者が多く、限定モデルや人気ブランドとのコラボを展開するなど、レインブーツをおしゃれアイテムに格上げしたブランドと言えるでしょう。ロイヤルワラントはエリザベス女王とエディンバラ公から認定されています。

継ぎ目がないため防水性が高く、足首はフィットさせ、ふくらはぎは余裕を持たせることで脱げにくく疲れにくいよう設計されているのが、ハンターのレインブーツの特徴です。

 

英国王室御用達ブランド⑥Tricker’s(トリッカーズ)

老舗シューズブランドのトリッカーズは1829年にイギリスのノーサンプトンで創業しました。チャールズ皇太子から英国御用達の称号を授かっているトップメーカーであり、靴作りを極めた職人の手によって作られる堅牢で優れた耐久性のシューズが特徴です。

グッドイヤー・ウェルト製法で作られるシューズは耐久性に加え耐水性や歩行性能にも優れ、ブランド別注やダブルネームのアイテムも展開しています。トリッカーズはカントリーブーツの人気が特に高く、認定者である皇太子にも愛用されています。

 

ロイヤルワラント英国王室御用達ブランド【小物編】

次は英国の王室御用達に認定された、小物のブランドを見ていきましょう。レザー小物やストール、香水、ステーショナリーなど、日常的に使うアイテムを取り扱う一流ブランドをぜひチェックしてみてください。

英国王室御用達ブランド⑦ETTINGER(エッティンガー)

エッティンガーは1934年にロンドンにて設立されたレザーブランドで、1996年に創業からわずか30年あまりという異例の早さでプリンス・オブ・ウエールズよりロイヤルワラントの称号を授与されています。

2007年には王室カラーであるロイヤルパープルという色の使用を許可され、日本では1999年から本格的に商品展開しています。

牛革をナチュラルタンニンでなめしたブライドルレザーの中でも、厳選された最高品質のレザーのみを使用しているのが特徴であり、熟練職人によって作られたアイテムは時が経っても色褪せない上品かつ優雅な雰囲気が漂います。

経年変化による味わいや長年愛用できる品質とデザイン性の高さが人気のポイントで、スーツのポケットに入れてもかさばらない薄い財布や、黄色い裏地を使用したツートンのコンビネーション財布などが有名です。商品にはロイヤルワラントが大きくしっかりと刻印されています。

 

 

英国王室御用達ブランド⑧JOHNSTONS(ジョンストンズ)

ジョンストンズは1797年に創業したスコットランド最古の生地メーカーで、高級生地の製造だけではなく、時代を越えて色褪せない美しさを持つニットやストールなどの製品も高い人気を誇ります。

スコットランドで唯一、原毛の状態から完成品まで自社工場で一貫生産を行っているメーカーであり、長い歴史に基づく経験と伝統は現在も受け継がれています。

ロイヤルワラントはプリンス・オブ・ウェールズ殿下よりエステートツイードの製造者として授与されています。メイド・イン・スコットランドのものづくりにこだわっているのが特徴で、カシミア100%の上質なストールは幅広い層から高い支持を得ています。

 

英国王室御用達ブランド⑨PENHALIGON’S(ペンハリガン)

フレングランスブランドのペンハリガンは1870年にロンドンで創設され、創業当時からのクリエイティブかつ画期的な香水づくりというポリシーを現在まで守り続けています。

創設者であるウィリアム・ペンハリガンがデザインしたイギリス製の透明ガラスにボウタイをあしらったボトルデザインが特徴的で、希少な香料を使用した上質なフレグランスは今も多くの男女に愛されています。

初めて発表された香水は1872年のハマンブーケで、手絞りのベルガモットや希少かつ高価なジャスミンを使用し、トルコ風呂の蒸気と硫黄の香りをイメージしたという非常に個性的な香りです。1956年にエディンバラ公、1988年にウェールズ公と2つのロイヤルワラントを持っています。

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英国王室御用達ブランド⑩Smythson(スマイソン)

スマイソンは創業130年の歴史を誇る、老舗のラグジュアリーレザーグッズ・ステーショナリーブランドです。もともとは銀時計をメインに取り扱うギフトショップとして1887年に創業しましたが、その後ハンドバッグや財布などのレザーグッズ、ステーショナリーを展開します。

定番であるステーショナリーの中でも、1908年に発表されたポケットサイズのパナマノートが有名です。スマイソンのノートやダイアリーに使用される紙はフェザーウェイトペーパーと呼ばれ、薄い作りと羽根のような軽さが特徴です。

1964年にエリザベス女王、1980年にチャールズ皇太子、2002年にエディンバラ公と3つのロイヤルワラント認定を受け、エリザベス王太后からも認定された過去もあり、4つのロイヤルワラントを得た世界8社のうちの1社です。

最高のクオリティを誇るステーショナリーや革小物は洗練されたデザインで、持っているだけで格が上がるでしょう。

 

 

英国王室御用達ブランド⑪Aynsley(エインズレイ)

18世紀から続く長い伝統を持つ陶磁器メーカーのエインズレイは、優れた技術力と高い品質、華やかで可憐なデザインで王室から長い間愛されています。

1896年にはヴィクトリア女王在位60年記念として女王の肖像画を描いたプレートとカップ・ソーサーを作って英国王室への深い敬愛と忠誠心を示し、その後女王が個人で使うテーブルウェアの注文を受けたり、ロゴに王室の王冠を使用することを認められるなど、高い名声を得ていきます。

1947年にエリザベス女王とフィリップ王子の結婚式の晩餐会用ディナーセット、1981年にチャールズ皇太子とダイアナ元妃ご成婚、直近の2010年にはウィリアム王子とケイト・ミドルトンさん婚約など王室にまつわるコレクションを製作し、日本でも話題となりました。

 

ロイヤルワラント英国王室御用達ブランド【食品編】

ロイヤルワラントはアパレルや小物のみならず食品のカテゴリーでも多く認定されています。ここでは、英国王室御用達に選ばれたイギリスを象徴する紅茶やチョコレートのブランドをご紹介します。王室御用達の食品は自分用としてはもちろんですが、贈り物としても喜ばれるでしょう。

英国王室御用達ブランド⑫Fortnum & Mason(フォートナム・アンド・メイソン)

フォートナム・アンド・メイソンは、日本でも人気のある紅茶ブランドです。高品質な紅茶は王室にも愛され、近年ではエリザベス女王即位60周年を記念してリニューアルしたティーサロンに、女王自らが訪れています。創業は1707年と300年以上の歴史を持ち、英国の食文化に大きな影響を与えてきました。

伝統を感じつつもモダンな雰囲気の店内は英国らしさが漂い、オリジナルブランドの商品に加え、世界から選りすぐった品が並べられています。長い歴史で培った茶葉を見定める目、そしてティー・ブレンダーの優れた感性で、どの品も英国王室御用達の最高のクオリティを持つものばかりです。

 

英国王室御用達ブランド⑬Twinings(トワイニング)

トワイニングもイギリスを代表する紅茶ブランドで、日本でも高い知名度を誇っています。日本では身近なところでも目にすることが多いブランドですが、実は300年以上の歴史をもつ格式高い老舗ブランドで、ロンドンのストランド通りに出店した世界初の紅茶店は現在も営業されています。

1837年には、ヴィクトリア女王から紅茶として初めてロイヤルワラントの栄誉を授かり、イギリスを代表する紅茶ブランドとして確固たる地位を築いてきました。

100種類に及ぶブレンド紅茶を世界中に輸出しており、世界有数の紅茶ブランドと言えるでしょう。トワイニングで最も人気なのがアールグレイで、高品質な茶葉と伝統の秘伝レシピによるブレンドが魅力です。

 

英国王室御用達ブランド⑭Charbonnel et Walker(シャルボネ エ ウォーカー)

1875年に創業されたシャルボネ エ ウォーカーは長く英国王室に愛され、ダイアナ元妃からの注文も受けたというチョコレートブランドです。遊び心ありながら高級感も漂うパッケージには王室の紋章が描かれ、そのデザイン性も高い人気を誇るポイントです。

英国の国旗であるユニオンジャックを模したものやハート形、英国らしさ溢れるトップハットデザインのものなど、見ているだけでも楽しいチョコレートが揃っています。

 

ロイヤルワラント英国王室御用達ブランド【自動車編】

実は自動車でも、ロイヤルワラントを授与されたブランドが存在します。イギリスはモータースポーツ発祥の地と言われ、自動車の歴史にゆかりのある国です。車が好きな方は、イギリスが世界に誇る自動車ブランドもチェックしてみてはいかがでしょうか。

英国王室御用達ブランド⑮LAND ROVER(ランドローバー )

ランドローバーは高級四輪駆動モデルを得意とする自動車ブランドで、1951年にロイヤルワラントの称号を得て以来、途切れることなく保持しています。

ブランド名は、当時のローバー社が1948年にオフロードに特化したモデルを開発し、その名をランドローバーとしたことに由来します。ランドローバーの優れたオフロード性能は高く評価され、イギリス軍用車にも採用されています。

代表的な車種であるレンジローバーは高いオフロード性能に加えオンロードでも優れた走行性能を発揮できるのが特徴で、高級車と同等の快適性を兼ね備えている点が高く評価され、一流の車種として海外にも広く認知されています。

レンジローバー以外にも、コンパクトSUVのフリーランダーや洗練されたデザイン性が魅力のイヴォークなど、多くの魅力的なモデルをリリースしています。

 

ロイヤルワラントでいつもと違った気分に

今回はロイヤルワラントの基礎知識から、英国王室御用達に認定されたブランドをご紹介しました。王室から称号を授与されたブランドは、長い歴史や高い品質、優れた技術力やデザイン性を誇る一流ばかりです。

ぜひロイヤルワラントの名誉を得たブランドのアイテムを手に入れて、いつもとは違った気分を味わってみてはいかがでしょうか。

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