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断然差がつく!スーツを長持ちさせる手入れと保管方法
スーツは手をかけると長持ちする
いくら良いスーツを買っても使用後に汚れたままシワだらけにしたままでは新品の安ものスーツに劣ってしまいます。
スーツは手入れをすることで寿命を延ばすことが出来ます。かといってクリーニングに頻繁に出せば良いというものではありません。クリーニングのし過ぎはスーツに負担をかけるので長期収納前の1回でも間に合います。
普段の手入れはブラッシングが中心
ブラッシングに使うブラシは天然素材が良く、その中でも馬毛が適しています。価格はピンキリですが、どれを選ぶかはお好みです。
スーツの汚れには汗染みのようなものもありますが外部からのチリやほこりも痛みの原因になります。このような汚れに対してブラッシングを行います。できれば着用後すぐにブラッシングすれば良いのですが忙しい場合は最低週1回でも良いです。
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ブラッシングはチリなどが溜まりやすい肩から
ブラッシングは上から下へ流れるようにかけていきます。この時、ラペルの裏側も忘れがちなので気を付けましょう。またポケットを使う方はポケット袋を引き出してごみを取りましょう。
ポケット口の縫い目も汚れが貯まりやすいのでブラシの角を使って汚れを払います。スラックスは汚れやすい裾を重点的にかけますが股の部分も忘れがちなので気を付けましょう。
最後はハンガーにかけて霧吹き
ブラッシング後は仕上げに霧吹きをしてから陰干ししておきます。ハンガーはスーツ購入時についてきた厚みのあるものを使いましょう。スラックスはピンチ付きの専用のものを使いますが裾の部分を挟んださかさま状態でつるします。
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頑固なシワにはつるした状態でスチームアイロンやスチームブラシ
この時は少し離した状態でかけますが、すぐシワが取れなくても陰干している間に取れますので無理にこすらないでください。
1日着たスーツは、できれば中2日は休ませてください。スーツ素材によく使われるウールは休ませることにより復元するからです。
※スチームアイロンといえば、やっぱりコレ!
スーツの長期保管に注意
スーツの長期保管時で心配なのは虫喰いとカビです。虫食いは樟脳などの利用で予防することが出来ますがカビは湿度の高い日本において永遠のテーマとも言えます。ただし少し手をかけるだけでもスーツの寿命はずっと長くなります。
ワンシーズンが終わったらスーツはクリーニングに出して綺麗な状態にしましょう。ただしクリーニングから返ってきてからも気を付けることはたくさんあります。
クリーニングから返ってきたスーツはビニール袋から外す
ホコリ除けなどの意味合いでクリーニングのビニール袋をそのままにしている方もいらっしゃるかもしれませんがビニール袋は通気性が悪いので、すぐに外しましょう。スーツの長期保管時には、このビニール袋ではなくスーツ購入時に付属してきた不織布のガーメントケースに入れてください。これを無くした場合は購入しましょう。
ただ、すぐクローゼットなどに収納してもいけません。
クリーニングから返ってきたスーツはビニール袋の影響もあって湿気がこもっています。湿気をとるためには数時間から半日ほど風通しの良い場所で陰干しする必要があります。
できれば晴れた日に窓を開けた状態で行えると非常に良いです。
陰干しは収納した後も月に1度行っていただきたいです。虫干しの意味合いもありますし(しかし日光にあててはいけません)カビが生えていないかなどチェックする意味合いもあります。
スーツのたたみ方を覚えると便利
室内ではスーツのジャケットを脱ぐ場合が多いかと思います。ハンガーにかけられれば理想的ですが飲食店などでは椅子に掛けるしかほかない場合もあります。
そんな時、守るべきは肩と表地です。理由として肩は崩れると普通のアイロンがけでは復元が難しいこと、表地はキズが付いた場合、交換が困難だからです。また、椅子の背もたれをハンガー代わりにしてかけてもよさそうなものですがシワや型崩れの原因になるので避けましょう。
スーツのたたみ方にはいくつかあります。
椅子に掛ける、あるいは場所がない場合
1. ジャケットの片側を裏返して形を整える。このとき肩もしっかり裏返す。
2. 裏返した方の肩に、もう片方の肩を入れて身頃を重ねる。
3. 襟とラペルを揃えて全体を綺麗に重ねる(このとき振ると良い)
4. 脇の縫い目で畳み背の中心と前身を揃えて縦4つの状態で折る。
椅子の背もたれにかける場合は自分がつぶしてしまわないように肩を椅子の外側に向けてかけましょう。また、場所がない場合はさらに二つ折りにして置きます。
更にすばやく畳む方法
1. 両肩に手を入れて背の部分を合わせます。
2. 肩パッドを意識しながら片方の肩をかぶせます。
3. あとは上記と同様です。
置き場所が比較的広い場合
1. ジャケットを自然な状態で平置きします。
2. 両袖を胸の位置に重なるようにたたみます。
3. 裾側を持ち上げて半分に畳みます。
縫製現場ではこのように畳む場合が多いです。
なぜなら裏地は傷がつきやすいからです。
それなら他のたたみ方も表を出した方が良いように感じられますが、出荷後時間がたってからだと表地では同じ生地が残っていない場合がほとんどなので、なるべく表地を優先して守るのです。
スーツケースに収める場合・1
旅行時にはスーツ用のガーメントケースを使うのが理想的ですが、スーツケースに収めて運ばなくていけない場合もあります。スーツケースの中では圧力がかかりますのでタオルやTシャツで詰め物をします。また丸めて収納することで折りジワを防ぎます。
1. ジャケットの片側を裏返して形を整える。このとき袖も裏返す。
2. もう片方の袖を裏返した袖のほうに入れる。同様に肩も入れて、身頃の半分がもう半分にしっかり重なるように整える。
3. 襟とラペルを揃えて全体を綺麗に重ねる(このとき振ると良い)
4. 脇の縫い目で畳み背の中心と前身を揃えて縦4つの状態で折る。
5. 肩の中に丸めたフェイスタオルを入れる。(Tシャツなどでも丁度良い)
6. 袖を重ねる。
7. ジャケットの幅に合わせてたたんだシャツを肩の上に重ねる。
8. シワを伸ばしつつ重ねる。
同様にトラウザーズをたたむ方法
1. トラウザーズ(ズボン)は折り目に沿って綺麗にたたむ。
2. シャツを3枚ほど広範囲に重ねる。
3. 3回か4回に分けて丸めていく。
スーツケースに収納する場合はタオルなどで包むと丸めたスーツがほどけにくくなります。また全体的にも中身に隙間ができないように詰めていただくとほどけにくくなります。
ただしあまりにもぎゅうぎゅう詰めにならないように気を付けましょう。
スーツケースに収める場合・2
こちらは空気がクッションとなるようにジッパー袋で封をする方法です。最終的には袋の中にきれいな状態で納める方法となります。
1. ジャケットを整えて平置きします。
2. 裾を持ち上げて裏返します。
3. 脇の線に沿って袖を重ねます。
4. トラウザーズを線に沿ってたたみ、さらに4つに折りたたみます。
5. 折りたたんだトラウザーズをジャケットの上部に置きます。
6. 肩をつぶさないように2つ折りにします。
7. 前身側に返し袋に収めます。
8. ジッパー袋に入れたら空気を入れて封をします。手で押してつぶれないか確認します。
宿泊先についたらスーツをすぐにハンガーにかけましょう。
また、シャワーで湯気を充満させた浴室にかけておく方法は有名ですがスーツは全体的に湿らすと型崩れの恐れがあるのでお勧めできません。特に肩のプレスは修復が難しいので、毎日のしわ取りの際も気をつけましょう。
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