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「セイコー」は高品質の代名詞 日本人によく似合う日本の時計を身に着ける

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セイコーは日本の腕時計のトップブランドの1つです。そんなセイコーが展開する時計と言えばシンプルで使いやすいうえに、機能性やクオリティが高いというイメージがあります。

ブランドで時計を選ぶ人も多い中、丈夫で長持ち、壊れにくくて使いやすい。そんな実直なイメージが強い国産の時計を選ぶということが、物事に対して機能性を重視する大人のクールな男性を連想させてくれるでしょう。

今日はそんなセイコーの時計をご紹介させていただきます。

セイコーの時計の解説

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日本の時計の歴史は海外メーカーに比べると短いです。国産の時計が作られ始めた頃は、デザインも技術も海外メーカーに大きく遅れを取っていましたが、今では高品質の代名詞と言われるまでに成長しました。

セイコーの腕時計の歴史

時刻制度の変更

1872年、日本はそれまで使っていた時刻制度を不定時法から定時法に変更しました。これが国産の時計産業に大きな影響をもたらすことになります。

不定時法とは室町時代から時刻を表すために用いられた手法で、夜明けから日暮れまでを1つの単位としています。昼夜を分けて考えるため、季節や場所によって1時間(刻)の長さが昼夜で異なることになります。

日本ではこの不定時法が300年近く続いていたので、それに対応した和時計が使われていたのですが、不定時法の廃止により、この和時計も無用の長物となりました。

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セイコー誕生からの歩み①戦前

時刻の変更から9年後の1881(明治14)年、服部金太郎は輸入時計の販売と時計修理を目的に服部時計店(現セイコーホールディングス)を創業します。

11年後の1892(明治25)年には、懐中時計に比べて製造が簡単な掛時計の製造を開始しました。

その3年後、1895(明治28)年には懐中時計の製造に着手。7年後の1899(明治32)年にはニッケルメッキを施すことで錆びにくくした目覚まし置時計を発売します。

このように、時刻制度の変更に商機を見出し順調に多くの人気時計を展開してきたセイコーですが、1937(昭和12)年の日中戦争、1939(昭和14)年の第二次世界大戦、1941(昭和16)年の太平洋戦争と、相次ぐ戦争により時計の生産は年を追って減少していきました。
そして終戦の年の1945(昭和20)年にはほぼ生産を中止した状態にまで追い込まれます。

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セイコー誕生からの歩み②戦後

しかしここで終わらなかったのがセイコーです。戦後、日本政府が民間の生産力の回復を最優先課題とし、軽工業の時計産業を優先的させたことに着目。生産を再開したセイコーにとって政府から品質向上の支援が続けられたことは、再建の大きな支えとなりました。

終戦19年後の1964(昭和39)年に開催された東京オリンピックではセイコーが公式計時を担当しています。

この東京オリンピックのために開発した卓上型水晶時計(クリスタルクロノメーター)とスポーツ競技用の電子記録システムであるプリンティングタイマー等の開発がセイコーグループ飛躍の基礎となりました。

その後もセイコーは次々に新しい技術を開発します。このように今日まで新しい時計を展開させ続けるセイコーは、低消費電力化、高精度化、多機能化を合言葉に日進月歩の進化を続けています。

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セイコーのアンティーク時計

セイコーと言えば、新技術を追い求め、常に日本の時計界をリードしてきたメーカーです。
そのため、時代ごとにランドマークとなり得るような時計を展開し続けています。

1960年代発売のシリーズ

1960年代と言えば、当時、世界最高峰の時計と言われた「初代グランドセイコー」の展開が真っ先に浮かびます。

1956年にセイコーが初めて独自で設計した時計であるマーベル、そして1959年にマーベルを更に進化させたクラウンの展開という流れを組んだ初代グランドセイコーの誕生により、セイコーは世界最高の精度基準(国際クロノメータ検査基準(B.O)優秀級規格)より一段と厳しいグランドセイコー規格を作りました。

その他には1963年、当時としては革新的であった独自の自動巻機構や防水構造、耐衝撃構造の搭載と言った技術や要素を盛り込むことで大ヒットとなった「セイコースポーツマチックファイブ」、1969年に大阪万博が開催された際に製作されたタイムカプセルに収納された「グランドセイコーVFA」などがあります。また同年に発売された世界初のクオーツ腕時計「セイコークオーツアストロン35SQ」は価格が45万円と当時の車と同等だったこともあり、大いに世間を騒がせました。

初代グランドセイコー

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1970年代発売のシリーズ

1970年代を代表する時計と言えば、1973年に発売されたFE方式液晶を搭載した世界初のデジタルクオーツと、1975年に発売された世界初のクロノグラフ搭載、デジタルクオーツ0634、1977年に発売されたアラームクロノグラフ付きデジタルクオーツA159が印象的です。
1970年代と言えばデジタルクォーツの多機能化が促進される中で、時計の多様化が進んだ時代でもありました。

その他には、1972年に発売された婦人用薄型時計である小型キャリバー03系や、1978年に発売された機械体の厚みが0.9ミリの最薄キャリバー9320も印象的です。