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時計を使い続けるための「オーバーホール」の料金相場や修理店を紹介
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腕時計を長年使うために、定期的なオーバーホールは避けて通れません。
決して安くない費用がかかることを考えるとどうしても億劫になってしまいがちですが、何年もオーバーホールを怠っていると結果的に費用が高くなったり、最悪の場合修復不可能になってしまいます。
ここでは、大事な腕時計を使い続けるためのオーバーホールについて、料金相場や頻度、おすすめの事業者を紹介します。
時計のオーバーホールとは?
オーバーホールでは「分解、洗浄、調整、組み立て」を行う
https://blog.crownandcaliber.com/watch-maintenance-101-part-3/
オーバーホールは、直訳すると「分解点検修理」。その意味のとおり、腕時計を分解して不備の点検や修理、掃除を行うことです。
自動車にもオイル交換や車検でのメンテナンスが必要であるのと同じく、機械式時計も定期的なメンテナンスが不可欠。パーツ同士の摩耗や酸化によってムーブメントのオイルが切れるため、放置していると腕時計の寿命が短くなってしまいます。
本格的なオーバーホールでは、まず中身のムーブメントを完全に分解します。その後、専用の薬品などを用いて洗浄し、パーツに付着した汚れを除去。ケースやブレスレットの強い汚れや錆びには、超音波洗浄を行うこともあります。
洗浄が終われば、分解したパーツを組み立てていきます。このとき、正確な量の注油も行われます。組み立て後、時刻の調整と磨きなどの仕上げを施してて完了というのがオーバーホールの主な流れです。歯車などのパーツに破損などがあった場合は、別途交換になります。
時計のオーバーホールの料金相場
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オーバーホールの料金は、時計のブランドやモデル、状態、依頼する店によって大きく異なります。
例えば時計修理店にオーバーホールを依頼する場合、一般的な国内メーカー腕時計であれば10,000円〜20,000円程度が相場、海外ブランドであれば2万円~5万円が相場となります。クロノグラフの場合、これらの相場にプラス1万円ぐらいかかるでしょう。
https://blog.crownandcaliber.com/eight-tips-to-selling-your-rolex/
ブランドの正規店に依頼する場合、ロレックスのエクスプローラーだと43,000円、コスモグラフデイトナだと60,000円となります。カルティエのアフターサービスも42,390円からと、時計修理店よりもやや割高です。
また、オーバーホールと言えば機械式時計のイメージが強いですが、クオーツ時計も長年使うのであればオーバーホールを行なうのがおすすめです。防水用のパッキンや針を動かす歯車が、長時間の使用とともに劣化していくためです。
ただし、機械式時計よりもクオーツ時計のほうがオーバーホールの料金は安く、国産時計であれば5,000円程度、海外ブランドでも10,000程が相場となります。
時計のオーバーホールの頻度
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一般的に、腕時計のオーバーホールは3年~5年に1回のペースで行うことが推奨されています。
3年なのか5年なのか、オーバーホールに出すタイミングは、時計の”時間のズレ”で判断しましょう。ムーブメントのオイルが切れると、時刻がズレるようになってきます。
ただし、ズレが生じないからといってオーバーホールをいつまでも先送りするのはNGです。パーツは使用とともに確実に消耗するので、例えば10年間放置すると、いざオーバーホールに出したときに部品交換など余計な費用がかかってしまいます。少なくとも5年に1回はオーバーホールに出しましょう。
腕時計のコンディションは保管方法などの影響が大きいので、湿気や磁気などに気をつければそれだけオーバーホールの頻度を減らすことができます。ちなみにクオーツ時計の場合は、機械式時計よりも長いスパンでも問題ない場合が多いです。
時計のオーバーホールをどこにお願いすべき?
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オーバーホールを依頼する先は、大きく分けて2つ。その腕時計の「メーカー」と、「時計修理店」です。
メーカー修理の場合、料金が高くなる分、安心感と信頼感があります。作業は熟練の職人が行い、交換するパーツも当然純正です。オーバーホール後の保証もしっかりしています。
時計修理店の場合は、料金が安いのがメリット。しっかりとした技術を持ったお店であれば、メーカーほどではないにしても充分な安心感があります。
ただし、品質の悪い業者が存在するのも事実で、安いからと行って安易に依頼するのは危険です。交換パーツをメーカーから取り寄せず安物で代用したり、不備が生じる可能性もゼロではないので、依頼するお店はしっかりと選びましょう。
オーバーホールを自分で行うのはリスク大!
精密ドライバーや腕時計の固定台など、必要な道具一式を揃えれば理論上はオーバーホールを自分で行うことは可能です。
ただし、本来腕時計の修理は「時計修理技能士資格」という国家資格があるほど専門的な知識が必要なもの。機械式時計の数百以上ものパーツには、ルーペでしか確認できない吹けば飛ぶような細かい部品がほとんどです。
これらのパーツを一つでも失くしたり、破損させた時点で自力での修復は不可能となります。そして、一度でも第三者が腕時計を分解すると、大抵のメーカーは修理を受け付けてくれません。それだけでなく、街の時計修理店でも修理を引き受けてもらえない可能性があります。
いくら費用を抑えたいからといって、これらのリスクを考えると、元時計職人でもない限り自力でのオーバーホールはやめたほうがいいでしょう。
おすすめの時計のオーバーホールの時計修理店8選
時計修理の千年堂
■概算費用:25,000~50,000円程度
千年堂は、日本最大級の時計修理とオーバーホール実績を掲げる専門店です。
料金や信頼性、安全性などにおいて非常にバランスの取れた優良店だと言えるでしょう。
梱包ひとつにしてみても、申込時に依頼すれば無料で専用BOXを手配してもれえるので、配送時に腕時計を傷つけることなくやり取りができます。
オーバーホール後も、汚れを拭き取るための柔らかい布やメンテナンスマニュアルが同梱されて送られてくるなど、一つひとつの気遣いが丁寧なのも人気の理由です。
ウォッチ・ホスピタル
■概算費用:18,000円〜35,000円程度
東京に4店舗を構える時計修理専門店のウォッチ・ホスピタル。
一級技能士を始めとする時計修理のプロに対応してもらえるため、安心してオーバーホールが依頼できます。
持ち込みと梱包で依頼することが可能で、持ち込みであれば一般的な機械式時計なら約3週間程度でオーバーホールが完了します。
コンプリート
■概算費用:18,000円〜50,000円程度
低価格ながら、本格的なオーバーホールが受けられることで有名なコンプリート。モデルにもよりますが、ロレックスやIWCの時計が正規よりも2割〜4割以上安い料金でオーバーホールできることもあります。
梱包時には専用のボックスが手配され、送料やキャンセル料がかからないのも親切です。
文字盤やケースに至るまで徹底的にメンテナンスするのがモットーで、作業するのも一級時計修理技能士のみというこだわりぶり。通常料金に上乗せすることで、約2週間でオーバーホールを済ませてもらうオプションもあります。
カナルクラブ
■概算費用:16,000円〜40,000円程度
創業40年以上の歴史を誇る老舗修理店のカナルクラブ。月間600本以上の修理を手がける実力派の専門店です。
オーバーホールを行う際に、利益重視ですぐに部品交換するのではなく、なるべくそのままのパーツを活用してくれるのが魅力的。一つひとつのパーツを大事にしながら、腕時計の将来を親身になって考えてくれることから支持を集めています。
ネオスタンダード
■概算費用:18,000円〜50,000円程度
ネオスタンダードは、日本全国に60店舗を構える大手の修理業者。それだけに、他にはない実績数とノウハウを保有しています。
対応も非常に迅速で、申し込みからすぐに梱包キットを配送してもらえます。人気の修理点は見積もりまでに待たされるケースも少なくないですが、店舗数や技師の人数が多いことからスムーズに作業を行ってもらえるのもメリットです。
シエン
■概算費用:20,000円〜35,000円程度
シエンは、クオーツ時計の電池交換から機械式時計のコンプリートメンテナンスまで幅広いメニューを設けている修理店です。
特に、スイスをはじめとする高級ブランドの時計修理を得意としているのが特徴。ロレックスやオメガ、パネライ、フランクミュラーといった一流ブランドの腕時計を安心して依頼できるのが魅力です。
納期は約3週間ほどで、見積り・梱包キット無料。日本全国からのオーバーホール依頼に対応してもらえます。
メーカーにオーバーホールを依頼するよりも約60%オフという価格の安さも魅力的。また、オーバーホール後も1年間の品質保証が付くため、信頼性も高いです。
タムタイム
■概算費用:20,000円〜40,000円程度
卓越した技術力と、良心的な価格設定で時計愛好家から厚く支持されているタムタイム。ロレックスやオメガなどの高級ブランドだけでなく、国産クオーツ時計のメンテナンスにも対応してもらえます。
豊富な経験に支えられたオーバーホールの技術で、劣化の著しい機械式時計を蘇らせてもらえるでしょう。
エバンス
■概算費用:要問い合わせ
エバンスは、ロレックスやパテック フィリップ、カルティエなど世界のブランドウォッチを扱う腕時計のセレクトショップ。1987年の創業以来、高級輸入時計を世界中から選りすぐり販売してきただけでなく、豊富な修理実績も誇っています。
時計ブランドを熟知した技術力で、最高の状態を保てるサポート体制がエバンスの魅力。点検から調整、万一の不具合の修理まで、熟練の時計師に対応してもらえます。
まとめ
https://www.jalbertjohnsonjewelers.com/services/watch-repair/
特に何を買うわけでもなく、数万円の費用がかかるオーバーホールは多くの人にとって手痛いものです。
しかし、その手間や出費があってこその腕時計。本来、世の中に一生使い続けられるアイテムというものはそう多くありません。
大事に使っていればそれだけオーバーホールの頻度は減らせます。そして、5年に1度でもしっかりとオーバーホールに出すことで、一生使い続けられることはもちろん、子供や孫の代まで腕時計を受け継ぐことができます。