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革靴の雨予防方法を解説!正しいお手入れ方法を詳しく解説!
突然の雨に当たり、革靴が濡れてしまったことに焦った経験がある方もいるのではないでしょうか。革靴を履く時は、雨対策をしっかりしておくことがポイントとなってきます。せっかくのお気に入りの革靴をダメにしないようにするためにも、正しい予防方法やお手入れが必要です。この記事では、革靴の雨予防方法、正しいお手入れ方法を詳しく解説していくので、参考にしてみてください!
目次
革靴が雨に濡れるとどんなダメージがある?
革靴は水に弱い性質があり、濡れたまま放置しておくと様々なトラブルが生じてしまいます。防水対策がされている革靴も販売されていますが、雨の日に履いた場合はしっかりとお手入れをする必要があるでしょう。
革靴が雨に濡れると、シミができたり、表面がデコボコになってしまいます。また、雨に濡れると革は柔らかくなってしまうため、型崩れを起こしやすいです。これはシューキーパを使用して乾燥させていないことで型崩れが起こってしまいます。
一番発生しやすいのは、ひび割れです。雨に濡れたままの状態で置いておくとアッパー部分にひび割れが生じてしまいます。特に屈折する部分にひび割れができてしまうので、見た目も格好悪くなっしまいますし、履きづらくなってしまうのです。さらに、塩吹きやカビといった症状も出てきます。
事前対策が大事!革靴の雨予防方法
雨の日に革靴を履く場合は、事前対策が大事になってきます。大切な革靴を長持ちさせるためにも、革靴の雨予防方法を知っておきましょう。
防水スプレーを使う
雨予防として一番使われているのは防水スプレーでの対策です。吹きかけるだけですが、吹きかける前に靴の汚れを払ってからつけることが大切です。それだけでは効果が不十分で吹きかけた後はしっかり乾燥させてから使用するようにしてください。
ギリギリに行ったら乾かす時間がないということにもなりかねませんので、時間に余裕を持って行動することが必要となってきます。
乳化性のクリームでお手入れする
革靴の雨予防対策として、乳化性のクリームでお手入れすることがポイントです。革は放置しておくことで乾燥してしまいます。
そのため、人間の肌と同じように保湿することが大切になってきます。全ての革靴に対応しているクリームというのはないので、目立たないところにつけて、問題ないかどうか試してみてください。
革靴が雨で濡れたときの対処法
革靴を履いてお出かけしたけれど、雨に降られてしまったという場合もあるでしょう。雨に濡れてしまってもう履けなくなってしまっては困ります。革靴が雨で濡れた時の対処法をご紹介していきます。
手順①表面の水滴を拭き取る
革靴が雨で濡れた時は、表面の水滴を拭き取るようにしてください。水分が残っているとシミの原因になってしまいます。泥はねもしているのであれば、一緒にきれいにしておきましょう。
乾いた布を使用して丁寧にふき取るようにしてください。ゴシゴシこするのは革を傷つけてしまう可能性が高いのでNGです。押さえるように優しく拭き取るのがコツです。
手順②しっかり乾燥させる
濡れたまま放置しないようにするためにも、しっかり乾燥させることが大切です。新聞紙やキッチンペーパーなど吸収しやすいものを靴の中に入れて水分を取っていきましょう。直射日光が当たらない場所を探し、靴を乾燥させていきます。
この時、風通しの良い日陰を選んで乾燥させるのが最適です。また、このまま置いておくと靴底までしっかり乾かないという場合もあるため、つま先部分を少し浮かせて立てかけておくことで、靴底まで完全に乾かすことができるようになります。
中敷きが入っていれば外して別々に乾かすようにしましょう。靴紐の場合は、濡れ方が酷いようなら中敷き同様外して別に乾かすことです。
吸収しやすいようにするために入れておいた新聞紙やキッチンペーパーは入れたまま放置しておくと、カビが発生する原因となってしまいます。完全に乾くまでこまめに入れ替えすることが大切です。
手順③最後にクリームを塗る
最後にクリームを塗って終了となります。革靴には油分が含まれていますが、雨で流れてしまい乾燥してしまいます。油分は革靴には必要不可欠な成分で、失われることで革が硬くなってしまい、履きづらくなるのです。
また、さまざまなトラブルも起こりやすいので、乾燥を防ぐためにもクリームを塗ることがポイントとなってきます。マッサージをするようにすり込んでいくことで、再び革に柔らかさを取り戻すことができるでしょう。
NG!やってはいけない革靴の乾かし方
革靴は乾かせばどのような方法でもOKだと考えている方も多いかもしれません。しかし、やってはいけない革靴の乾かし方もあるのです。方法によっては傷めてしまう可能性があります。今までの革靴の乾かし方が合っているかどうかチェックしてみてください。
ドライヤーの温風で乾燥させる
革靴の濡れ具合によっては、乾きにくさを感じることもあるのではないでしょうか。手っ取り早く済ませるためにドライヤーを使用して乾かせば楽だと考えてしまいがちですが、ドライヤーの温風で乾燥させることで革が縮んでしまい、型崩れを起こしてしまいます。
ドライヤーで乾かした後はごわつきを感じ、履き心地も良くないため、避けた方が良い方法だと言えるでしょう。
直射日光を当てて乾燥させる
早く乾かすためにドライヤーと同様に直射日光を当てて素早く乾燥させようと思っている方もいるかもしれません。
しかし、革靴は熱に弱い性質であり、さらに紫外線により細かい傷ができてしまうといったデメリットが生じます。そのため、乾燥させる時には直射日光の当たらない風通しの良い日陰を選んで乾かすようにしましょう。
革靴に雨染みができてしまったら?
革靴が雨に濡れてしまい、雨染みができてしまった時にどう対処したら良いのかわからないという方も多いでしょう。まだ履けるのに履けない状態になってしまったらもったいないです。
もし雨染みができてしまったとしても、しっかり対処法があるので安心です。自宅でできる落とし方や、自宅で落ちない場合はどうしたら良いのかを詳しく見ていきましょう。
自宅でできる落とし方
雨染みができてしまったら、まず自宅でできる落とし方を試してみてください。濡れタオルを軽く絞り、染みになっている境界線部分をぼかすように水分を含ませていきます。この時、ゴシゴシこすらずに表面を押さえるようにして滲ませていきます。
シミになっている輪郭部分がぼやけてわからなくなります。その後、直射日光の当たらない風通しの良い場所を選んで陰干しするようにしてください。雨染みの部分だけに水分を含ませて乾かしていくので、全体がビショビショになっているのとは違うため、早く乾かすことができます。
1~2時間程度陰干しをしてから、乾いたかどうか確認してみてください。この工程だけで目立たなくなるはずです。まだシミが目立つようなら、水分を含ませて陰干しするという手順を繰り返し行っていきましょう。
落ちない時はプロに依頼
自宅でできる落とし方を試してみても、きれいに落とすことができなくてやっぱり目立ってしまうといったこともあるでしょう。どうしても落ちない時はプロに依頼することをおすすめします。
靴修理店にクリーニングの依頼を出して、落ちないトラブルはきれいにしてもらってください。プロに依頼することで、大切にしていた革靴にシミができたりトラブルが生じても安心できます。
革靴のクリーニングの料金はメニューによって異なりますが、汚れ落としで2,000~3,000円程度、撥水加工が500円程度となっています。革靴に除菌や消臭を施したい場合には、通常のコースに料金が含まれていることがほとんどです。
汚れがひどかったりニオイが気になる場合は、オプションサービスをつけることできれいに落とすことができるでしょう。近くにお店があれば直接来店することができますが、近くにないといった場合もあります。
もし近くになくても、自宅まで取りに来てくれるサービスもあるのでおすすめです。きれいにしてほしい革靴が多数あるのなら、このようなサービスを利用すると便利です。
革靴は雨に濡れる前にしっかり対策をしよう!
革靴は雨に濡れてしまうと、型崩れや雨染み、ひび割れなどさまざまなトラブルが起きてしまいます。革靴は雨に濡れると厄介なので、事前に予防対策を行っていく必要があります。もし雨に濡れてしまった時は、しっかり乾燥させ、最後にクリームを塗ることが大切です。
また、早く乾かしたいからと言って、ドライヤーや直射日光を当てるのは革靴を傷めてしまう危険性があり避けるようにしてください。
雨染みができた時はまず自宅でできる落とし方を試してみて、どうしても落ちない場合はプロに依頼することをおすすめします。革靴は雨に濡れる前にしっかり対策をしましょう!