男前を上げるなら、サイドゴアを手に入れる。ただしパンツ丈は要チェック。

男のブーツというと、ウェスタン・チャッカ・カントリー・ジョッパーなどなど様々な種類があるのですが、デザインの違いということだけでなく、それぞれの用途が違うのだという事に気付きます。

ウェスタンブーツは荒野を駆け馬を操るもの、チャッカブーツの由来はポロ競技にあり、カントリーブーツは狩りに行くとき、ジョッパーブーツは乗馬用。つまり道具なのですね。ではサイドゴアブーツの用途は、なんのための道具なのか?男前を上げるための道具だと思うのです。

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しかしこれを履いたから男前が即上がるという事ではありません。道具なのですから、その特徴やクセをつかみ体得しなければいけません。カラダの一部と言えるまで馴染む必要があります。雑誌などでは使い勝手のいいブーツだという紹介も多くありますが、実のところは心して立ち向かうべき相手なのかも知れません。

しかし苦労して手なずけた道具であれば、素晴らしい結果を生み出します。少々時間はかかるかもしれませんが、使いこせば確実に男前が一段いやそれ以上、上がっているはずです。

サイドゴアブーツとは?由来や歴史についての考察

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この画像のよに、靴のくるぶしの周辺に余裕を持たせるために『マチ』が施されたアンクル丈のブーツのことを指します。この『マチ』にゴム生地を縫い込み、フィット感を得れる構造になっています。『マチ』は英語でGore(=ゴア)、靴の左右に『マチ』のあるため、サイドゴアブーツと呼ばれます。

はじまりは、1830年代即位したばかりのヴィクトリア女王のためでした。脱ぎ履きが容易でフィット感が得やすいブーツが求められ、開発されました。しかし、この機能性を気に入ったのは、ドイツ出身で合理的思考の持ち主だった彼女の夫のアルバート公でした。彼は様々な場所でこのブーツを履き、特にイギリス議会登院時に使い始めると、多くの注目を集めるようになりました。

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長く王室など特権層の、ややフォーマルな靴として普及しますが、脱ぎ履きしやすく活動的、さらにスリムなフォルムも併せ持つこのブーツが、一般層の脚光を浴びるようになったのは、1960年代に入ってからです。音楽だけでなくファッションアイコンでもあったビートルズがJMウェストンのサイドゴアを履きアルバムジャケットを飾りました。

その後若者を虜にしたモッズカルチャーではスリムパンツの足元を支え、またローリングストーンズなど多くのロックミュージシャンに用いられると、より身近なアイテムとして広がっていきます。

パンツ丈との関係が大切です。あなたは、短め派 OR くしゅくしゅ派。

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古くは王室の、その後ビートルズやモッズムーブメントの男前を上げてきたサイドゴアブーツですが、注意すべき点がひとつあります。ショートブーツに共通することではあるのですが、パンツの裾がブーツの上部(履き口付近)にひっかるという点です。特にサイドゴアの場合、履き口後部(前後の場合もあり)に取りつけられた、これは脱ぎ履きをサポートする意匠ですが、リボンに引っ掛かります。

経験のある方はご理解いただける、また見かけたことがあるという方も多いとおもうのですが、この姿はなんとも情けない。せっかくのスーツ姿、また上半身はキマっているのに足元に目を向けるとだらしなく映ってしまいます。例えは悪いかもしれませんが、前ファスナーが開いているような。

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常に気を配るのはなかなか大変です。その対処方法がパンツ丈との関係性です。短め派とくしゅくしゅ派に大別しての検証です。どちらを支持するのか、好みや使いたいシーンで分かれると思いますが、このポイントを押さえておくだけで、先のような『情けない』状況は回避できるのはないかと思っています。

大人が実践しやすいコーディネートという観点で考えてみました。

シャープで、スッキリ 短め派の着こなし指南

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細身のデニムをブーツに被らないように、思いきってロールアップしています。パンツとブーツに一体感が生まれ、すっきりと纏まっています。足長効果もありです。革ジャンを着ているのでワイル感がありますが、ストライプのスクールジャケットなどに代えればモッズっぽいテイストが楽しめます。ストレートデニムにも応用できるので、この微妙なさじ加減を楽しみましょう。

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そのストレートシルエットのドレス版ともいえるコーディネートがこちら干場氏の提案です。デニムと違い思い切った丈とはいかず、ぎりぎりところで攻めています。しかしデニム同様にワイルドな印象が男前アップにつながっています。

そしてビートルズ。こちらの画像から彼らのワザを盗みましょう。シャープで、スッキリとした印象の『短め派』で、男前が上がります。

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セクシーと少年っぽさを合わせ持つ くしゅくしゅ派の着こなし指南

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この着こなしは、ストレッチが効いたスリムパンツに適した、セクシーかつ男くさい提案です。画像のようにタイツ並みに細いパンツを長めに着用しブーツに被るようにすることで(オーバーラップする)、裾の跳ね上げを押さえています。

エディスリマンが、かつてDiorで見せた着こなしを彷彿とさせます。不良で、ふてぶてしくて、ルーズだけど少年っぽさ残る『くしゅくしゅ派』。そういった着こなしに世の女性たちは弱いんだとか。男前が上がった証拠です

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しかし、そこまで思い切ったオーバーラップはちょっと、という事であれば、このようにスリムストレートのデニムを、やや長めに着用することでも、近い雰囲気は残すことができます。こちらの画像はウールコートを合わせることで、男くさい下半身と中和し全体的に上品な装いが完成しています。これなら難なく取り入れることも出来ます。

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番外編 低いブーツ丈のサイドゴアを合わせるという選択。

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これならパンツとの関係を気にしなくても済みそうです。上下ともクロケット&ジョーンズの商品なのですが、デザインの違いに気づくと思います。ブーツ丈の短い上のモデルなら、使い勝手が極めて良さそうです。昨今のす裾幅が狭く、丈の短いパンツとも相性も楽しめます。

スーツやドレスパンとのコーディネートが楽で、ブーツらしいエレガントさも備えています。デニムと合わせればワイルドというよりもシックに決まります。しかしなかなか目にする機会が少ないようなので、運良く遭遇したら、即!買いですね。決断の早さも、男前の基準ですから。

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名品たちのトゥデザインに注目 豊かな表情が楽しめます。

多くはプレーントゥを採用しているので、履きじわが出来るまでは表情が硬いという感想を聞きます。ここでは初めからデザインが施された名品を紹介します。

チャーチ ウイングチップサイドゴアブーツ

プラダグループの仲間入する以前から、こうしたイギリスらしいカントリーテイストがチャーチの魅力です。トゥにイングチップを施し、ヒール部分のブローグも特徴的です。特にアシンメトリーな構造が印象深い一足です。

トリッカーズ サイドゴアブーツ

トリッカーズそのもの、とてもらしい作りです。丈も少し長めに設定されているようで、外での作業に適した構造を持たせたのでしょう。頑丈な作り、それでいながら歴史を感じさせてくれる素朴な美しさ、そばに置いておきたい一足です。

サンダースミリタリーサイドゴアブーツ

軍用靴メーカーとしての誇りを感じさせる一足です。無骨な一文字、ストレートチップを採用しています。裾にボタンなどのアジャスタが付いた軍パンとのコーディネート、これ以上の相性は考えられません。少し手荒に取り扱っても大丈夫そうですね。

時間を楽しむ余裕も必要です。馴染むまで、何年かかるのか。

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サイドゴアブーツ、使い勝手が難しいという印象を与えてしまったかも知れませんが、男が憧れる道具であることに変わりありません。

眺めていると、車に例えるならばスポーツセダンに近いのかとなと思うようになりました。少し前のデザインなのですが、スピード感に溢れ根強い人気がある名車。無骨で、使いがってに戸惑うという意見も聞くけど街で見かけると妙に気になる存在。シフトもオートマチックではなく、あえてのマニュアル。

使いこなした者にしか味わえない満足感を覚えるのかも知れません。道具には使いこなしてこそ味わえる境地があります。使いこなした達成感があります。男前の評価がステップアップしてくのです。