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「仕事したくない」は甘えじゃない場合も…その原因と解決法を解説!
多くの方が、仕事をしたくないと思った事は一度と限らずあったでしょう。そう感じる事は決しておかしいものではありませんし、場合によっては甘えなどでは決してないケースすらあります。そこで本記事では、仕事をしたくないと思った時の原因や対処法などを解説します。
目次
仕事したくないと感じる人は意外に多い
今までに、仕事をしたくないと思わなかった人はおそらくほとんどいない事でしょう。実際にあるアンケートの中では、仕事に行きたくないと思った事があるという回答を実に全体の9割以上がしていたのです。
勿論社会人全員に対して行った調査ではありませんので、分からないところもあるとは思いますが、それでも社会人の大半が仕事に対していきたくないと思った経験があるという事が分かります。
その中には、仕事そのものを辞めてしまいたいと思っている方も少なからず存在しています。後述するやりがいの無さ、つまらなさなどが大きく影響しているようですが、理由に関しては人それぞれです。
仕事したくないと感じる原因とは
勿論理想としては、自分も仕事に行くのが楽しみになりたい、と思った事でしょう。しかし、現実はなかなかそうはいかないという事で悩んでいる方が多い訳ですが、なぜ仕事をしたくないと思ってしまうのでしょうか?
原因①仕事がつまらないと感じている
まず考えられるのは、仕事に対してつまらないと感じている事です。単純に仕事に楽しさを感じられず、毎日苦痛に思っている、ルーチンワークばかりで全く興味が湧くところがないといった理由を挙げる方は、非常に多いのです。
毎日同じことの繰り返し、というのがルーチンワークなわけですが、確かにオリジナリティを挟み込む余地はありませんし、そのくせミスをしてしまおうものなら叱責をされてしまうのですから、ストレスに感じてしまうのも無理はありません。
ある程度のやりがいというのも、仕事を続けていくためには必要な要素の1つです。それが全く感じられないとなると、モチベーションも一向に高まらないのです。
原因②上司や同僚との人間関係
続いては、上司や同僚といった職場における人間関係が原因であるというものです。仕事そのものに対してはモチベーションを感じられるけれど、人間関係が非常に辛いというのも、中々に多くある話です。
人間関係の悩みというのはとても問題になっていて、実際に社会人がストレスを感じる要因の中でも最も多いとすら言われているほどなのです。特に、パワハラなどをしてくるような上司の居る場だと、より大きなストレスになります。
その日次第で気分が変わったり、ネガティブに考えすぎている人、文句ばかり言っているような場に居ても、心地よさなど感じる事は無いでしょうし、ストレスになってしまっても致し方ありません。
原因③残業や業務の多さ
残業の多さ、業務の大変さといったものも、原因になり得ます。人にはキャパシティーというものが誰にでもありますから、それを超える様な量の業務を任されたりすると、当然ながら心身の両方に負担がかかってしまいます。
残業など当然ながら誰もしたくない事でしょうが、それを強いられてしまうのもやはりストレスになります。単純な業務量の多さに加えて、責任までのしかかってくると、更に仕事に対してのやる気を失ってしまう可能性があります。
原因④実際に体調が良くない
仕事をしたくないのは、実際に自信の体調がすぐれていないからなのかもしれません。勿論、体調が悪いのならば無理に仕事に出るべきではありませんが、軽めの風邪、元々体調を崩しやすいといった理由で、休むべきか迷う事もあります。
基本的には、仕事など自分の代わりに誰かが出来る事ですから、最優先すべきは自分の体です。しかし、真面目な人や他人を気遣える優しい人ほど、迷惑が掛かってしまうのを危惧して無理をしてしまいやすいと考えられます。
原因⑤プライベートで悩みがある
仕事ではなく、プライベートの方に悩みを抱えてしまっているという原因も考えられます。プライベートでの悩みは人それぞれで、恋人と別れてしまった、というマイナスなものから、子どもが生まれて嬉しいけれど、子育てが大変といった悩みもあります。
プライベートの悩みがあって、それで仕事に身が入らなくなってしまう、というのも実際に良くある話です。この場合には原因がはっきりとしていますから、仕事の方に特段問題が無いのであれば、プライベートの悩みの改善に注力すべきでしょう。
原因⑥仕事の将来性に不安を感じている
現状自分の受け持っている仕事の内容、その将来性などに、漠然とした不安を抱えている方も、おそらくは少なくありません。将来に対して期待が出来ないと、このまま仕事を続けていても将来性が無いからと、モチベーションも低下する一方です。
こういった不安を抱えているのなら、仕事内容や自分の待遇などを改善するよう要求してもいいかもしれませんが、それでも会社に属している以上限界はありますので、資産の運用等に目を向けた方が良い場合もあります。
原因⑦通勤がストレスになっている
通勤という行為そのものにストレスを抱えている、というケースもあります。朝の満員電車に乗るのが嫌で仕方がない、準備でバタバタしているとそれだけで疲れてしまうといったように、通勤をする事自体が悩みの元になっている人も居ます。
現在では時勢もあってリモートワークなどの働き方も普及していますから、もし通勤で外に出る事が苦痛であるというのならば、在宅で働ける方向を模索した方が良い可能性が高いです。
仕事したくないと感じる時の上手な対処法
誰もが抱えていた、もしくは現在進行形で抱えていてもおかしくはない、仕事をしたくないという不変の悩み。かといって、簡単に仕事を手放す事も出来ないというのがほとんどでしょうから、上手く対処していく事が大切になります。
仕事したくない時の対処法①原因を整理する
まず、なぜ仕事をしたくないのか、行きたくないのかという根本の理由を明確にするべく、整理をしましょう。人間の悩みは単純ではなく、複雑に絡み合っている事が多いです。頭の中で考えるのではなく、紙などに書き出して明確化する必要があります。
明確に自分の悩みを客観視したいのであれば、こういった具体的な書き出しをするのが非常に有効となります。文字として言語化する事で、どんな悩みを抱えているのかをはっきりと自覚でき、対処の一歩になります。
仕事したくない時の対処法②気分転換する
続いて、気持ちを変えるべく気分転換を積極的にやってみましょう。自分が好きな音楽を聴く、軽めにできる運動をする、趣味があるのなら時間を忘れる位に没頭するなど、とにかくプラスな気持ちになれるならどんなものでも構いません。
この時のポイントは、仕事とは全く関係のない事をする、仕事に関しては頭の中で一切考えないようにする事です。家に居たければ家に居てもいいですし、外に出たほうがスッキリしそうなら、したい事に取り組んでみましょう。
仕事したくない時の対処法③仕事終わりのご褒美
仕事に行きたくない、やりたくないという気持ちが強いのならば、自分に対してのご褒美を用意してみましょう。元来やりたくない事をやっているのですから、それくらい自分を甘やかしたって誰からも文句を言われる事はありません。
むしろ、社会人ともなれば自分で自分の機嫌を取る事が非常に大切になります。好きな食べ物を食べに行くでも何でも良いので、仕事が終わってからの楽しみ、休日の楽しみなどを設ければ、そちらに気持ちを向かわせていけます。
仕事したくない時の対処法④休暇を取る
仕事に出る事を体が明確に拒否しているという事は、これ以上同じ方向に進んでいると良くない事が起きるので、今は休んだ方が良い、という体からのサインでもあります。ならば、それに従って一度休暇を取ってみましょう。
一日であっても半日であってもいいので、とにかくすぐに休める時間を設けるのです。無理に仕事に行っても、おそらくそのままの状態ではまともなパフォーマンスにつながりませんので、とにかく自分の体をいたわる事を優先しましょう。仕事は必ず誰かがやってくれます。
仕事したくない時の対処法⑤楽しく仕事をしている人から学ぶ
身の回りに楽しそうに仕事をしている方がいるのであれば、その人から学んでみるというのも1つの手段です。現状で楽しく働いているという事は、その人がその仕事に対して高い適性を持っている事の証明でもあります。
そして、楽しく働けているという事は、専ら周りの方からも好意的に接してもらえている筈ですし、そう接してもらえるだけの人間性がある筈です。人となりを参考にしてみるのも、良いきっかけになるでしょう。
仕事したくない時の対処法⑥誰かに相談する
もし一人ではどうしても対処の仕方が分からない、となった時には、遠慮なく周りの誰かに頼って相談してみましょう。真面目な人ほど自分で抱え込んでしまいがちですが、完璧に何でも出来る人は居ません。
ある程度相談が出来そうな人に打ちあけてみれば、自分では思ってもみなかった視点からのアドバイスをしてもらえたり、環境を変える手助けをしてくれるかもしれませんから、積極的に人に頼り相談する事も覚えましょう。
仕事したくない時の対処法⑦自分の将来について考える
今の仕事をしたくないという事を考えるよりも、これからの自分は何をやっていきたいのか、という点を考えてみてください。あくまでも、自分がどうしたいのか、何がやりたいのかという主観的な考えのみに焦点を当てます。
自分の人生の中で、何かしたい事があるというのであれば、限られている時間の中で挑戦をしておいた方が、この世を離れる時にも大きすぎる後悔を残す事はありません。
仕事したくないと感じるのは甘えではなくうつ病の可能性も
よく、仕事をしたくないなどというのは甘えている、などと言われます。そうした側面もあるかもしれませんが、場合によってはうつ病などによって危険な状態に陥っている可能性もあります。
うつ病の見分け方とは
現代では聞く事も多くなったうつ病ですが、一般的には「朝早く目が覚めたり、眠れないなどの睡眠の変化」「食欲が減退していたり、食べてもおいしさを感じないなどの食欲の変化」など、身体的な面がまず挙げられます。
そして心の面においても「気分がずっと落ち込んだまま、何事に対しても興味を持てない」などといったような事があります。これらがあると、うつ病として診断される可能性がとても高いです。
業務の調整をするのも一つの方法
その上で、自分が受け持っている業務が苦手であるなど、原因がはっきりとしているようなケースであれば、その業務の内容や量などについて、上司や人事などに相談をして調整をしてもらう事も改善につながります。
出来る限り負担のない業務に替えてもらうために、現状どんなところがどう負担になっているかを、明確にしておき伝える必要があります。あらかじめ、自分の仕事が進まない理由などをまとめておくことをお勧めします。
本当に辛い時は転職も視野に入れよう
色々と現状をどうにか改善するための方法を試し、人も頼ってみたはいいけれど、それでも仕事に対しての気力が出てこないというのであれば、その仕事、職場自体が自分に合っていない可能性が高くなります。
となれば、そこに長い事いても自分の事を痛め続けてしまうだけでしょうから、転職をして新しい環境で心身ともに切り替えてみてください。
仕事したくないと感じる時のNG行動とは
仕事をしたくないがために、すべて放り出したくなってしまう気持ちになるのも分からないではありません。しかし、だからといって軽率にしてはならない事もあります。
NG行動①家に引きこもる
まず、仕事をしたくないからといって家に引きこもる事はNGです。行きたくない、やりたくないという気持ちが強くなると、仕事だけではなくすべてに対して気力がなくなってしまう事が考えられます。
しかも、家に引きこもる事は逆効果にもなると言われていて、適度に外出して外の空気に触れたり、他人との接触によってメンタルや健康にいい影響を及ぼすところがあります。その為、仕事に無理に行かなくても良いですが、ずっと家に留まるのは控えましょう。
NG行動②勢いだけで会社を辞めてしまう
続いて、勢いだけで会社を辞めてしまうのも避けましょう。今すぐに現状を改善したいからと辞めたくなる気持ちも分からないではありませんが、それでは自分の生活も危うくなります。転職先を見つけるか、そうでなくとも稼ぎ口程度は見つけておきましょう。
NG行動③無理に我慢する
勢いだけで職を辞するのも問題ですが、無理に我慢をし続けるのもいい事はありません。行きたくないけれど我慢をしなければ、人に迷惑が掛かってしまう、などと考えていると、自分自身をないがしろにしてしまっています。
度を越えて我慢をし続ければ、ストレスが祟って心身に多大な負荷をもたらします。我慢よりも、現状でストレスになっている点をどうにかして改善できないかと考え、自分の身を守り環境を良くする事に力を入れてみてください。
仕事したくないと感じたら原因をしっかり考えてみよう
誰であっても、仕事をしたくない、行きたくないと思う時はありますから、不自然なものではありません。ただし、改善する方法はいくつもあるわけですから、まずはその原因をしっかりと見つめ直し、それに適切に対処していきましょう。