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知る人ぞ知るブランド「IWC」は、本物の時計を身に着けたい30代男性におすすめ!
ロレックスやオメガと並び、スイスを代表する高級腕時計として知られるIWC(アイ・ダブリュー・シー)。「質実剛健」と評されるこのブランドは、アメリカ人の手によって誕生したというところからすでに、他のスイス腕時計ブランドとは一線を画する存在となっています。
スイスの伝統技術とアメリカの革新的技術を融合した、独自の時計づくりを150年以上も継承してきたIWC。今回は、そんな「本物を知る」大人の男性にこそオススメしたい、IWCの腕時計について解説していきます。
IWCの解説
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IWCとは?
今から140年ほど前の1868年、スイスのシャフハウゼン州で時計技師をしていたフロレンタイン・アリオスト・ジョーンズは、アメリカ市場向けに懐中時計の製造・販売をおこなうインターナショナル・ウォッチ・カンパニー(IWC)を設立します。
1885年には、シャフハウゼンの工房で時・分をデジタルで表示する、パルウェーバー・システムを搭載した世界初のポケットウォッチを開発。1899年には女性用の懐中時計に採用される小型のムーブメントCal.64を搭載したIWC初の腕時計を製造します。
1915年には、IWC初の腕時計用ムーブメントCal.75とCal.76の開発。1931年にはトノー型Cal.87を搭載したレクタンギュラー型(スクエア型、四角形)時計の製造と、意欲的な腕時計を開発・製造し、1936年には航空機のパイロット向けに「スペシャル・パイロット・ウォッチ」を発表します。
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続けて1939年には、現在もIWCの主要モデルとして知られる「ポルトギーゼ」が誕生しています。1940年代には第2次世界大戦による英国軍の需要を受け、数々のパイロット・ウォッチを開発。現在まで続くIWCのパイロット・ウォッチの基礎を作り上げます。
第2次世界対戦後には超高精度ムーブメントCal.89の設計や、IWC初にして独自の自動巻き機構を搭載したCal.85の開発などで、技術面で大きく飛躍。1960年にはIWC初のダイバーズ専用ウォッチ「アクアタイマー」「ヨットクラブ・オートマティック」を発表します。他にも「ダ・ヴィンチ」や「インヂュニア」など、1960年~1970年代は現在まで続くIWCの主要モデルが次々と誕生した年代です。
2000年代になると、IWCはフランスのジュエリー・時計・ファッションブランドなどさまざまな運営元会社を傘下に置くリシュモン・グループに加わります。2000年代~2010年代のIWCは、1970年代までに誕生した主要モデルをリニューアル・モデルチェンジするなど、技術革新の伝統をあらためて印象づけることとなります。
IWC インヂュニア
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特徴・こだわり
IWCの腕時計の特徴は、デザインと機能性の両立にあります。
IWCの腕時計は、時刻を示すアイテムとしてだけでなく、世界中の男性の腕元を優雅に飾るジュエリーピースとしても理想的なアイテムです。正確性や耐久性が求められるムーブメントにも、IWCの伝統的なエングレービング(凸版)技術が施されています。
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装飾的な研磨やエングレービングの目的は、第一に見た目の美しさを追求するために施されるものですが、ガルバニック(メッキ加工)コーティングは部品の機能性を高めるためのもの。両者をIWC自社製ムーブメントに施すことで、部品の耐久性を強化するだけでなく、美しい色合いをももたらすのです。
さらに、IWCの独自技術には「スケルトン加工」があります。これは、プレート、ブリッジなどパーツの余分な素材を切り抜くことで、ムーブメントを組み上げたときにさまざまなパーツが相互に作用して動く様子がはっきりと見えるようになります。
極小なパーツの余分な素材を切り抜くという作業は、途方もない複雑な作業を可能とする職人の技術力、集中力がなければ実現しません。時計のオーナーの目に触れない部分にも入念な装飾を施すIWCの時計は、高級時計のなかで、デザインも機能性もはるかに高いレベルに位置しているのです。
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