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実はシーズンレスで使える。「スエードローファー」でビビッドに。
スエードと聞くと、どうしても秋冬の素材というイメージが強いと思います。たしかにツイードやコーデュロイ、ニットなど起毛した素材とのマッチングは、この季節ならではの暖かさがあって安心できます。
しかし同じスエード素材でもオックスフォードタイプやブーツと、ローファーとでは少し印象が違ってきます。季節的に前者は秋冬が中心ですが、後者は春夏でも、使い方によよっては夏限定と言ってもいいタイプだってあります。
http://store.united-arrows.co.jp/shop/glr/blog/2014/08/201408-45311.html
さらに注目したいのはスエードローファーだけに許されたカラフルな色使い、自由な色使いというポイントです。各ブランドがリリースする名品の紹介だけでなく、今回はスエードローファーならでは、『色を楽しむ。』という点に注目しています。
カラフルと言えばTOD’S 定番の次はどの色がいい?
タイトルにある、シーズンレスということそしてカラフルというた楽しさを具現化しているのがTOD’S、もちろんドライビングシューズです。
20年前日本初上陸の際には、オープン3日間で400足以上が売れたと言います。その多くを占めていたのがTDO’Sの代名詞とも言うべきドライビングシューズでした。男女問わず、という事はジェンダーフリーなデザインと軽快な印象がありカジュアルなコーディネートをリンチな気分に格上げしてくれます。
この靴ならば、不断は選ばないようなビビッドな色でも大丈夫かもと思わせてくれます。事実それほど違和感なく取り入れることができるし、何といっても他の人とカブらないという優越感を味わうことだって出来るのです。
http://thehemponair.com/2017/08/24/tods-mygommino-driving-shoes/
しかし、イヤイヤ、それは女性だからでしょ、という方がいると思いますが、そんなことはなし。自由度の高いシーン、もちろんドライブも含まれますが、そうした装いのアクセントとして難なく使えるのです。そして女性ウケだってすこぶるイイのです。
学生の頃、赤や黄色のスニーカーを履いた経験があるのであれば、特に問題なしです。その延長戦だと思えばいいだけの事です。
季節を問わず出番が多い Guttiのホースビットローファー
http://high-brands.com/highbrand-product.php?id=81
初めは、こうした色味のローファーを秋冬を中心に履くのが定番のコーディネートでした。しかしローファーを素足履きすることが普通になってくると、固い質感の革素材よりもスエードの柔らかさ、快適さから登場回数が増えるようになってきました。人の肌との色のコントラスト、光の加減も素足で履くにはスエードのほうが馴染みがいいように感じます。
http://openers.jp/article/20185
パンツ丈が短くいなり、特に夏はアイスブルーのごとく色落ちしたデニムに麻のジャケットを合わせたコーディネートには、やや色落ちしたターコイズのビットラーファーが似合います。新品ではなく、少しくたびれた感があるほうが、適度なヌケ感が生まれるからでしょう。
ダークブラウンやブラックは秋冬が間違いなく似合います。春秋はベージュやターコイズがベストチョイスです。しかし、今年の夏は黒が注目されています。と言って紐系の靴を組み合わせては少し重く感じます。そこで登場するのが黒のスエードローファーです。新品ではなく、足に馴染んだ相棒のような1足で仕上げます。Guttitらしい送深さはシーズンレスで味わいたいですね。
陽気なカラフルローファーで夏を楽しむ デニムでも白パンでも
nano・universe スウェードローファー MADE IN ITALY
ナノユニバースが提案するスエードローファーですが、全部で11色あります。こちらは美しいターコイズブルー。作りはイタリアらしい、コバが薄くややロングノーズの色っぽい仕上がり。しかしこうした鮮やかな色でハズことで、大人の茶目っ気を感じさせてくれます。白デニムを無造作にロールアップして、ミラーのタンクトップの上によれよれのレーヨンシャツ。キューバ気分100%で。
https://wear.jp/item/3254732/
上は、取り入れやすいライトブラウン、それでももちろんいいのですが、もう少し色を落として下のようなサンドベージュに変えてみても素敵ですよ。ヌーディな感じがなんとも色っぽい。紐でアジャストするタイプのリラックスパンツ、色は生成りで。カラダの線にそった白T。気分はマイアミ・バイすのドン・ジョンソン。
https://wear.jp/item/3254732/
要チェック!実は名門ブランドも色で遊んでる。
Church’s(チャーチ) Pembrey
イギリス靴の名門チャーチが手掛けるローファーですが、こうした色調を纏っただけで身近な印象が生まれます。レッドというよりも、赤の強いブラウンだという解釈に立てば、コーディネートに悩む必要はありません。素足履きというものアリですが、マジメに履くというのも好感が持てます。ネイビー主体のアーガイルソックス、または補色のグリーン系。軍パンが見直されているらしいいので、さっそく合わせてみましょう。
Magnanni(マグナーニ)
情熱のスペイン靴マグナーニにしては、少々拍子抜けするほどあっさりとしたスエードローファーです。得意のオパンケ仕様もなし。しかし独特の色遣いはマグナーニの真骨頂と言えます。ブルースエードというよりはバイオレット、まさにすみれをしみ込ませたようなムラさえ見えます。茶系のスーツに合わせて、もちろん夜の街へ出かけます。
Paraboot (ローファー) ダックス
フランス靴らしい保守的なカラーリングが持ち味のパラブーツですが、最近はホワイトのシャンボードをリリースして話題になりました。革新を怖れないという一面のアピールでしょうか。同モデルのダークブラウンはとてもマジメな優等生、こちらはスポーツが得意な人気者といった役割でしょうか。こういう友達がいると困った時に頼りになるのです。
最後はローファーの定番 JMウェストンのスエードを堪能する。
http://openers.jp/gallery/954660/2
ローファーはほぼすべてのブランドでリリースしているので、何が名品だという順位作りは無意味です。それぞれの思い入れがあっていいし、ブランドに関係なく気に入ったローファーの手入れを惜しまないという人もいます。しかし多くの靴好きなら一度は体験したのがフランス靴の雄『JMウェストン』です。
定番の180シグニチャーというローファーがあまりにも有名ですが、こういうローファーもあります。赤とブラウンスエードが大人だけに許されたカギを持って手招きをしています。滑らかな肌、つんと反り上がった小さな鼻梁、履き口のパイピングはなんとも滑りが良さそうです。季節を問わず、溺れそうな一足。