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唯一無二の機能美を表現する「モーリス ラクロア」の魅力とは
周りとはひと味違う雰囲気を醸し出したいなら、モーリス ラクロアがおすすめです。
ムーブメントから自社で一貫製造するマニュファクチュールならではの自由度の高さがこのブランドの強み。他にはない革新的な機構で唯一無二の機能美を表現しています。
今回はスイスの名門ブランド、モーリス ラクロアの魅力について紹介します。
モーリス ラクロアの解説
https://www.pinterest.jp/pin/557742735087974489/
モーリス ラクロアとは?
1889年、スイスのチューリッヒでデスコ・フォン・シュルテス社が設立されたのがこのブランドの始まりです。高級時計販売に参入したのは1946年で、極東地域を中心に名を馳せます。
スイスのセイネレジェの時計工房にて本格的に高級腕時計の制作を開始したのが1961年。そして14年後の1975年、「モーリス ラクロア」名義で初となる時計が販売されました。
時計業界に長く関わってきたノウハウを生かし、ブランド設立からわずかな期間で販路を拡大。1983年にはヨーロッパ全域に、1989年には日本や香港などのアジア市場でモーリス ラクロアの名が知れ渡ることとなりました。
https://www.pinterest.jp/pin/190628996701682239/
時計開発の技術力も世界屈指のレベルで、ダブルレトログラードなどさまざまな複雑機構を備えた製品を展開。2002年頃には、スイスを代表するブランドの一つとしての地位を確立します。
モーリス ラクロアが大きく注目を集めたのが2006年のこと。初の自社製機械式ムーブメント「ML-106」を開発が世界的に話題を呼びました。
クロノグラフのムーブメントを自社開発できるブランドは、ロレックスやゼニスなど数えるほどしか存在しません。モーリス ラクロアは、自社の工房でクロノグラフムーブメント「ML-106」のデザインと開発に成功することで、マニュファクチュールブランドとしての実力を世界に示したのです。
「マスターピース・スクエアホイール」
2008年には機械式時計として初となる記憶機能を備えた「メモワール」を開発。2010年には画期的な四角いゼンマイを備えたモデル「マスターピース・スクエアホイール」を発表しました。
特徴・こだわり
https://www.maurice-lacroix.jp/KnowHowJp/MovementsJp.sls
革新的かつオリジナリティ溢れる時計開発がモーリス ラクロアの特徴。”成功とは終わりのない旅である”という哲学のもとに開発されるコレクションの数々は、独創的かつ熟練した専門技術で時計業界内からも高く評価されています。
一流と言われている高級腕時計ブランドでも、ムーブメントの製造に関しては外部の企業に発注するというケースは少なくありません。しかし、モーリス ラクロアでは熟練の時計師たちの手によってムーブメントを位置から製造しています。
秒針が漂うように時間を指し示すミステリアスセコンドや、スクエアホイールなどの独自の意匠は自社開発による技術力の賜物。機構だけでなくデザインも独創的で、「アイコン」や「レ・クラシック」「ポントス」などのレザーベルトにそなえられた”m”のプレートもその一つです。
モーリス ラクロアのコラボレーション
モーリス ラクロアは、業界の枠にとらわれない多彩なコラボレーションで注目を集めてきました。
ライフスタイル誌『Wallpaper』と2009年より行ってきた企画では、アリック・レヴィやパトリシア・ウルキオラといった世界的な建築家やデザイナーたちとコラボレーションを果たしました。
2017年末には、佐藤オオキ氏が率いるデザインオフィス「ネンド(nendo)」とコラボレーション。モーリス ラクロアの人気コレクションのひとつである「Pontos」のデザインをイメージした壁掛け時計が制作されました。
「nendo × Maurice Lacroix」の壁掛け時計
https://www.urdesignmag.com/lifestyle/2017/11/15/nendo-pontos-watch-maurice-lacroix/
また、2014年からの3年間、世界最高峰のサッカーチームFCバルセロナと公式パートナーシップを締結。文字盤にチームロゴが配されたモーリス ラクロアの腕時計は、サッカーファンの心までも掴みました。
愛用している有名人
https://monochrome-watches.com/maurice-lacroix-masterpiece-double-retrograde-hands-on-price/
手に届く価格帯のものからハイクラスなものまで幅広いラインナップを展開するモーリス ラクロアですが、意外にもテレビや映画で有名人が着用しているのを見る機会は少ないです。
以前、テレビドラマの『BOSS』にて玉山鉄二さんが「マスターピース ムーンフェイズ(Msterpiece Moon Phase)」というモデルを着用していました。
モデル名のとおりムーンフェイズを備えたこのモデルは、夜の闇に雪が降り積もるような幻想的な文字盤デザインが魅力。トリプルカレンダー仕様で、6時位置に向かうにつれて表示が大きくなる日付ディスクはまるで三日月のようです。
モーリス ラクロアの定番シリーズ紹介
AIKON(アイコン)
1990年代に絶大な人気を誇り、モーリス ラクロアのアイコン的時計として愛されていたカリプソ。2016年に発表された「アイコン」は、そのカリプソのスタイルを受け継ぐシリーズです。
伝統的でクラシックなオリジナルデザインにに、モダンな趣を加えているのが特徴。細部までこだわりを追求した高品質な仕上がりと、高精度ムーブメントによる高級感が魅力を放ちます。
アイコン クロノグラフ デザインハイライト
モーリス ラクロアが持つ上品なイメージとスポーティなクロノグラフのデザインを見事に融合させた1本。12時間積算計に30分積算計、スモールセコンドにデイトカレンダーとう充実した機能を備えています。
44mmのケースサイズにリューズとプッシュボタンも大ぶりながら、どこか落ち着いた印象を醸し出すのがこのモデルの凄みです。
インパクトのあるケースとエレガントなレザーブレスの調和も絶妙。
アイコン メンズ
洗練されたデザインで、シャツの袖下などにスタイリッシュに収まるモデル。フラットですっきりとしたサファイアクリスタル風防と、ミニマルなデザインが特徴です。
ダイアルに広がる水平のラインと、ベゼルに取り付けられた6つのアームはこのモデルの伝統。12時、3時、6時、9時のローマインデックスがクラシックな雰囲気を演出します。
42mmサイズという程よいサイズ感に加え、10m防水の実用性を備えているのも魅力です。
MASTERPIECE(マスターピース)
モーリス ラクロアのノウハウを余すことなく凝縮したシリーズ。都会的でエレガントなデザインで、他に類を見ない高級感を醸し出しています。
長年にわたってモーリス ラクロアが得意としてきたレトログラード表示をはじめ、卓越した複雑機構で機能美を表現。ブランドの原動力となっているコレクションです。
マスターピース ルー・カレ・セコンド
最新の加工技術を投入し、既存の概念を覆す表現方法を実現したモーリス ラクロア渾身の逸品。最大の特徴は、ムーブメントの歯車を文字盤上に露わにしている点です。
四角い歯車とクローバー形の丸い歯車という相反する形状のパーツが、精密に連動することで滑らかに回転。スモールセコンドの秒針の役割を果たします。
3時位置にはパワーリザーブインジケーターを搭載しています。ダイヤモンドポリッシュ仕上げにファセット加工を施した時分針や立体的なアプライドインデックスなど、独創的な意匠にばかり目が行きがちですが細かい造形も秀逸です。
マスターピース レトログラード カレンダー
端正なラウンドケースにさまざまな機構を搭載した贅沢な腕時計です。
時計の秒針がダイアル上を円ではなく、扇型のメモリを行き来するレトログラードはハイレベルな技術を必要とする複雑機構のひとつ。このモデルはダブルレトログラード仕様で、一度見たら忘れられないインパクトを放ちます。
多くの機能を盛り込んでいるにもかかわらず、余分な装飾的要素を排除することで洗練された機能美を構築。ポリッシュ仕上げとサテン仕上げを施したケースも美しい光沢を宿しています。
マスターピース ワールドタイマー
世界を股にかけるビジネスマンにピッタリの1本です。
文字盤外周に各国の都市を表記したワールドタイマー仕様で、世界中のタイムゾーンに対応しています。
6時位置のサブダイヤルには日付カレンダーを配置。さらに9時位置にはデイ&ナイト表示のダイヤルを備えているので、たとえばフライト中などにも昼夜の判別が可能です。
随所に光るゴールドとブルーのカラーや、文字盤のギョーシェ加工も高級感抜群。クロコ型押しのレザーブレスも実にエレガントです。
PONTOS(ポントス)
スイスの時計製造の伝統と、現代的な優れたデザインを見事に兼ね備えたシリーズです。
最高級の技術力を体現し、デザイン性を飽くことなく追求する中で生まれたミニマルな外観が世代問わず多くの人を魅了します。
ポントス クロノグラフ
丹念に磨き上げられたブルーの文字盤が独創性を発揮するクロノグラフモデルです。
ホワイトのサブダイヤルとシルバーのインデックス、赤色のクロノグラフ針など、巧みな色使いで調和を生み出しています。
多彩な機能に加え、100mという充分すぎる防水性能も魅力的。オンオフ問わず幅広いシーンで愛用できる1本です。
ポントス ジェンツ デイト
3針にデイト表示という必要最小限の機能に絞ったドレスライクな逸品です。
他モデルに多く見られるレザーブレスの”m”プレートもあえて排除することで、シンプルさを追求。それだけに、一つひとつの造形美が際立ちます。
ゴールドのベゼルとバーインデックス、時分針が大人の色気を演出します。
ポントス ステンレススチール ブラックダイアル
ステンレススチールのケースとブレスの一体感が魅力的な1本。ブラックの文字盤とシルバーの対比がモダンで洗練された表情です。
文字盤左下にはパワーリザーブインジケーターを設置。シンプルなデザインながらもしっかりと個性を演出します。
3時位置の日付カレンダー部分にも微妙な高低差が設けられており、細かいこだわりを感じさせます。
ビジネスからセミフォーマルまで使えるエレガントさを備えた、飽きの来ないデザインが魅力のモデルです。
まとめ
独自のデザインを備えながら、”腕時計らしさ”を逸脱しないのがモーリス ラクロアの魅力です。
シンプルなドレスウォッチはもちろん、クロノグラフのようなスポーティなモデルまでどこか上品な雰囲気なのもこのブランドならでは。
価格帯の幅が広く、どのモデルも妥協のない仕上がりになっているので、自分に合う1本と必ず出会えるブランドです。
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