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伝統と革新。こだわり派の時計好きが支持する「ゼニス」の魅力に迫る
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ロレックスやオメガのような有名メーカーの時計は一度は身に着けたい銘品ですが、できれば他の人とはちょっと違う、身に着けるだけでこだわりが伝わるような時計が欲しい。そんなあなたにはゼニスの時計がおすすめです。
ここでは、数あるスイスの時計メーカーのなかでも独自の地位を築き、150年以上にわたり世界中のこだわり系時計ファンから支持されているゼニスの歴史と最新ラインナップについて解説します。
ゼニスの基礎知識
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ゼニスとその歴史が築いてきた時計産業の新しいスタンダード
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1865年、ジョルジュ・ファーブル=ジャコ(1843-1917年)によって設立されたマニュファクチュール・ド・モントレ社を前身とするゼニス。同社は1900年に画期的なリューズ巻きの懐中型ムーブメントを開発し、以後も品質とコストパフォーマンスのバランスに優れたムーブメントを開発してきました。
特に先述のムーブメントを搭載した時計はエスペラント語で時計作りの「天頂」を意味する「ゼニス」と命名され、1903年にはパリ万国博覧会で金賞を受賞。1911年にはそのブランド名が社名にも採用され、ファブリック・デ・モントル・ゼニス社と改称されました。
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1940年代に入ると、ゼニスはスイス・ヌーシャテル天文台の精度コンテストに出品するために、今でも銘機として名高いCal.135を発表。1945年に開催された同コンテストで高精度の新記録を打ち立てます。
さらに、1948年にはゼニス初となる自動巻きムーブメントを発表。ゼニスの技術力は、この時代からすでに時計産業の本場・スイスでも屈指のレベルに達していたといえるでしょう。
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そして1969年に、ゼニスは同社の名を世界中に知らしめることになるムーブメント=3019PHC、つまりエル・プリメロを開発します。エル・プリメロは毎時36,000振動、1/10秒単位の計時が可能な世界最速の自動巻クロノグラフ・ムーブメントであり、現在でもゼニスが誇る旗艦ムーブメントとして同社の革新と進化を象徴する存在です。
1999年にLVMHグループへ参画したゼニスは、そのラインナップに洗練さとエレガンスをプラスし、より磨きをかけていきます。2003年には「オープン」を発表して大ヒットを記録。さらに2006年にはスポーツコレクションである「デファイ」を開発し、質実剛健なメカニズム主導という伝統から脱却したデザイン重視のアプローチでゼニスの新たな可能性を切り拓きました。
デファイ エル・プリメロ21
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最近では2017年のバーゼルワールドにて発表された大々的な改革が話題となりました。LVMHグループ時計部門の社長を率い、ウブロやタグ・ホイヤーといった名だたるブランドに革新をもたらしたジャン=クロード・ビバーがゼニスのCEOに就任(同年4月にはジュリアン・トルナールが新CEOに就任)。
ジャン=クロード・ビバーはゼニス製品のラインナップを「デファイ」「クロノマスター」「エリート」「パイロット」「スペシャル エディション」に再編成。同社の未来を担う新作=デファイ エル・プリメロ21を発表し、伝統にあぐらをかくことなく革新を続ける同社のアイデンティティを改めて見せつけました。
設立当初から完全自社生産を貫くゼニスのこだわり
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ゼニスは完全な自社一貫体制による内製によって、ムーブメントから最終の組み立てまで時計の製造にまつわる全工程を担う、時計業界でもとてもユニークなメーカーです。
1865年に弱冠22歳でゼニスの前身となる会社を設立したジョルジュ・ファーブル=ジャコは、この時点でムーブメントの部品からエナメルの文字盤、ケースの製作まで、時計製造にかかわるすべての職種を一同に集めることにこだわり、時計作りにおける史上初のマニュファクチュールを生み出しました。
150年以上にわたる歴史を通じて、ゼニスは常に高い精度と信頼性を誇る複雑時計の開発・製造において先駆的な役割を担ってきました。そして、マニュファクチュールに結集した時計製造にかかわるあらゆる専門技術を駆使し、数多くの画期的な製品を世に送り出してきたのです。
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ゼニスの製品とその歴史をもっとも特徴的に象徴するのは、創業以来ずっと継続してきた精度に対するこだわりです。卓越した技術者たちによるこだわりは、これまで取得してきた300件以上にのぼる特許となって同社の技術力を担保しています。
また、ゼニスは計時精度の分野においても卓越した存在で、受賞記録は2,300を超え枚挙に暇がありません。
ゼニスの時計からは、常に最高水準の製造技術に裏付けされたこだわりがにじみ出ていますし、その技術力は世界中の時計愛好家が認めるところです。そんな技術力の結晶ともいえるのが、1969年に開発されたキャリバー=エル・プリメロなのです。
ゼニスが誇る高精度ムーブメント=エル・プリメロ
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1969年に発表され、たちまちゼニスの名を一躍世界に轟かせたクロノグラフ・ムーブメント=エル・プリメロ。世界初の一体型自動巻クロノグラフというエポックメイキングなこのキャリバーは、毎時36,000回の振動数に相当する1/10秒単位の計時精度を実現した、当時の最新技術を結晶した逸品でもあります。そしてエル・プリメロは、誕生から間もなく50年を迎える現在でもゼニスを代表するムーブメントとして革新と改良を繰り返し、量産型の機械式キャリバーとして最高レベルの精度を維持しています。
ゼニスのこだわりに魅了された歴史上の人物や著名人
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古くは1966年から1977年までインドの首相を務めたインディラ・ネルーが、友人であるマハトマ・ガンジーにゼニスの時計を贈っていたり、近年では2012年の「レッドブル・ストラトス」ミッションにおける独占タイムキーパーとして、
成層圏から飛び出して大気圏に入り、そのままフリーフォールを行い地表に着陸したオーストラリア人=フェリックス・バウムガートナーの腕にゼニスの腕時計がまかれていたりと、ゼニスは創業以来、さまざまな歴史の一部として名を遺してきました。
卓越した技術力に裏打ちされた同社製品のこだわりに感銘を受けた著名人にもゼニスのファンは多く、ここ日本でもゼニスを身につける有名人は数多く確認されています。
プロサッカー選手として世界を股にかけて活躍する本田圭佑、2013年にゼニス・アンバサダーに就任する以前から愛好家として知られていた内海哲也、個性派俳優として存在感を発揮する山田孝之、そして嵐のリーダー・大野智など、
数多いる著名人、芸能人のなかでも確固たる自己を表現し続ける個性派から大きな支持を集めています。
ゼニスの定番シリーズと最新ラインナップ
デファイ
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2017年のバーゼルワールドでの発表を皮切りにゼニスのラインナップが刷新されました。そこで目玉となったのが「Defy(デファイ)」です。デファイもともと1960年代に同じスペルで読み方の違う「Defy(デフィー)」として人気を博したラインナップにインスピレーションの源泉があります。と同時に、エル・プリメロの最新バージョンであるエル・プリメロ9004を搭載し、1/100秒という高精度の計時を実現した最新鋭の技術の結晶でもあります。
デファイ エル・プリメロ21
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バーゼルの話題をかっさらったゼニスの新シリーズ=デファイのフラッグシップ・モデル。新世紀を表す「21」を商品名に冠し、ゼニスの伝統と革新を高次元でフュージョンさせた逸品です。1秒間に1周するクロノグラフ針、1/100秒の計時を実現した最新鋭のエル・プリメロ9004を搭載。同社の最新技術と洗練されたデザイン感覚を思う存分堪能してください。
クロノマスタ―
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150年以上の歴史のなかでクロノメーター関連の賞を2,300回以上受賞してきたゼニス。クロノマスタ―は、クロノメトリー(精密計時)の分野でスイスの、そして世界の時計産業をリードし続ける同社のDNAを色濃く継承するシリーズであり、1969 年に発表された世界初の一体型自動巻きクロノグラフ=エル・プリメロ クロノグラフから始まる同社のアイデンティティを体現するシリーズだといえるでしょう。
クロノマスタ― エル・プリメロ フル・オープン
伝統のエル・プリメロ ムーブメントの心臓部を見ることができるオープンデザインが特徴的なフル・オープンタイプのクロノマスタ―。高精度のムーブメントに裏打ちされたゼニスの技術力がその複雑な機構を眺めるだけでも体感できる、同社の面目躍如たる一本です。
エリート
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1994年に発表された超薄型自動巻ムーブメント=エリート。ゼニス初となるCADによる設計を採用し、耐久性に優れ、極めて精巧で信頼性の高いキャリバーの開発を実現しました。現行のエリートシリーズではエル・プリメロを採用し、薄い筐体に格式と洗練が同居した意匠が印象的なクラシック時計中心のラインを展開しています。
エリート クロノグラフ クラシック
自動巻の高振動エル・プリメロ 4069 キャリバーを採用。根強い人気のクロノグラフにエリートシリーズらしい品良くクラシカルなデザインが同居した、ゼニスならではの逸品に仕上がっています。ローズゴールドのケースにシルバーの文字盤という組み合わせもおしゃれですね。
パイロット
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視認性を最優先した武骨でダイナミックな印象を受ける文字盤に、質実剛健を体現するケース。世界に名だたるエル・プリメロの開発以前、軍用や航空時計のブランドとして名を馳せていたゼニスは、その卓越した技術力を駆使してパイロットウォッチの礎を築いたメーカーのひとつです。パイロットのラインナップは、そんなゼニスの歴史を受け継ぎつつ、現代の最新技術を掛け合わせて革新し続けています。
パイロット タイプ20 クロノグラフ トンアップ
20世紀半ばにイギリスで誕生したカフェ・レーサー・スピリットへのトリビュートを表現した、パイロットシリーズのなかでも特別な一本。エイジング加工を施したステンレススチール製のケースと、過度な装飾を排し視認性に特化した武骨なデザインの文字盤がヴィンテージ感を醸し出しています。
まとめ
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今回ご紹介したゼニスの時計はメジャーな人気を博しているとはいえませんが、時計産業の本場スイスで確固たる地位を築き、150年以上に渡って時計愛好家から支持されている重要なブランドです。「他の誰かとは違う一本」「ただユニークなだけでなく、王道かつ上質でありながら独自の存在感を放っている一本」を探している人には生涯の友となるポテンシャルを秘めた逸品の数々を、ぜひ手に取ってみてください。
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