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リネンスーツの特徴とは?清涼感のあるリネンスーツの着こなし方をご紹介!
天然素材を使用したスーツの中でも、最近人気が高くなってきている「リネンスーツ」。今回は、そんなリネンスーツの特徴やメリット・デメリットについて、さらにはおしゃれな着こなし方法についてご紹介していきますので、これからスーツの新調を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
リネンとは
リネン素材のスーツを持っている方でも、実はリネンについてあまり知らないという方が多くいます。では、そもそもこの”リネン”とはどんな素材なのかについて見ていきましょう。
リネンは麻の種類
リネンは植物繊維の中の一種である「麻」に分類される素材で、その中の亜麻にあたります。亜麻の産地としては、フランス北部やベルギーなどのヨーロッパが現在の主流となっています。
リネン(亜麻)は、肌触りがよく光沢感が控えめな上品な素材として知られています。気温が上昇してくる春夏のシーズンはもちろんのこと、重ね着次第で秋や冬のコーデも楽しむことができます。
リネンスーツの素材の特徴・メリット
今とても人気が高まっているリネンスーツの素材には、いくつかの際立った特徴やメリットがあります。では、特に注目されている4つの特徴・メリットについて見ていきましょう。
特徴・メリット①吸水性・発散性がある
リネンスーツは吸水性と発散性に優れており、夏場のような気温と湿度の高いシーズンにも心地よく着用することができます。湿気の多い日や汗をかいた時にも湿気がこもりにくく、一日中快適に過ごすことができるのです。
特徴・メリット②耐久性がある
リネンの素材を使ったスーツはかなり耐久性があり丈夫です。洗濯にも強く、汚れも落ちやすいという特徴を持っていることでも知られています。もちろんきちんと手入れをしていく必要はありますが、丁寧に着用していけばかなり長く着ることができるスーツです。
特徴・メリット③風通しが良く清涼感がある
リネンの素材は先にも述べたように耐久性があるため、粗目に織って生地を形成することが可能であり、それゆえに風通しがよく通気性のあるスーツを作ることができるようになっています。
リネンスーツは、見た目にも涼しげで清涼感のあるデザインとなるため、夏場にこのリネン素材のスーツを好んで着用する方は非常に多くいますが、実は保温性にも優れた素材のため、秋冬の着用もおすすめです。
特徴・メリット④カビや雑菌の繁殖を防ぐ
リネン素材の繊維には抗菌性があるため、カビや雑菌の繁殖を抑えることができます。そのためずっと清潔な状態でスーツを保管することが可能となっており、他の素材のものよりも長持ちしやすい素材であると言えます。
リネンスーツの素材の特徴・デメリット
非常にメリットの多いリネン素材のスーツですが、実際にはいくつかのデメリットも存在しています。ではここからは、特に覚えておきたいリネンスーツの2つのデメリットについても見ていきましょう。
特徴・デメリット①シワになりやすい
リネンスーツのデメリットの一つは、シワになりやすいという点です。リネン素材自体に伸縮性がほとんどないため、特に肘や膝などの、曲げ伸ばしを何度もするような部分はシワになりやすいということがよく言われます。この理由でリネンスーツを敬遠される方も少なくないようです。
このデメリットをなくすために、リネンに他の素材を組み合わせて伸縮性を持たせる方法も取られています。例えばウールやポリウレタンを組み合わせることで、リネンの良さを活かしつつシワになりにくいスーツを作ることも可能です。
特徴・デメリット②虫食いされやすい
リネン素材は植物性のたんぱく質でできているため、虫食いされやすいというデメリットもあります。せっかく買ったスーツが、虫に食われて穴が開いてしまうのはとても悲惨なことです。
虫食いを防ぐには、風通しの良い場所に保管することや防虫剤の使用が必要となります。また長期保管する際には特に皮脂や汚れ等をしっかり落として、虫が寄ってこないようにしておくことも大切です。
リネンスーツの着こなし方
リネンスーツは、特に春夏シーズンに活躍してくれるアイテムです。リネンスーツを手に入れたいけど、実際にどのような着こなし方があるのかわからないという方もいるでしょう。ここでは、春夏シーズンのリネンスーツやリネンジャケットの、上手な着こなしのポイントについて見ていきましょう。
春のリネンスーツの着こなし方
リネンスーツの春の着こなしのポイントとしては、比較的濃いめのスーツを着用するのがおすすめです。例えば、グレーのスーツとブルー系のネクタイを合わせて、シンプルで爽やかな雰囲気を演出することができます。
また、ブラック系のリネンスーツを着用して、さらにコンパクトにまとめるのもおすすめですし紺のリネンスーツにホワイトシャツで同系色で無地のネクタイを合わせるのも、爽やかでおしゃれなコーデになるでしょう。
夏のリネンスーツの着こなし方
夏はノーネクタイスタイルが基本となりますが、リネンスーツの場合はそれ自体がクラシックな雰囲気を持っているため、あまりカジュアルになり過ぎることなく着こなすことができます。基本的に夏場は、清潔感のある明るめのカラーのスーツを選択するのがおすすめです。
ライトグレーのスーツに濃いめのシャツを選んでしっかりとまとめることもできますし、ベージュ系のスーツにホワイトシャツで、周囲に涼しげで爽やかな印象を与えるコーデにまとめることもできるでしょう。
夏場でも、もう少しきっちり感が欲しいという場合には、ネクタイを締めるのもありでしょう。ニットタイや麻混のネクタイも、涼しげな印象を与えてくれるのでおすすめです。またその逆に、ネクタイがいらないのであれば、ワイシャツの代わりにポロシャツを合わせるのも良いでしょう。
春のリネンジャケットの着こなし方
リネンのジャケットも非常に人気のアイテムで、カジュアルに着こなすこともできれば、しっかりとビジネスシーンに合う形でコーデすることも可能です。春先の着こなしとしては、リネンの素材の風合いをしっかりと出してくれるデザインやカラーのものがおすすめです。
あるいは、柄の入ったジャケットと白のパンツを着用したり、柄の無いのジャケットであれば柄の入ったパンツと組み合わせるなど工夫してコーデにメリハリをつけていくこともできます。
夏のリネンジャケットの着こなし方
夏のリネンジャケットの着こなしでは、やはり周囲に爽やかな印象を与えるコーデを意識するのがベストでしょう。淡いブルー系のジャケットやネイビーのジャケットが、夏場に合わせやすいカラーとなります。
ジャケットの中には、白系のワイシャツやポロシャツを着ることができますし、さらにカジュアルに着こなしたい時は、クルーネックやVネックの白系のシャツと組み合わせることもできます。いずれにしても、白とのコンビネーションでいかに涼し気に見せることができるかが、夏の着こなしのポイントとなります。
リネンスーツのお手入れの仕方
リネンスーツは、どのようにお手入れしていけばよいのかわからないと感じる方も少なくありません。シワになりやすい特徴を持っており、リネンスーツは少し扱いにくいスーツだと思っている方はかなり多くいるようです。
できるだけシワができないようにお手入れをしていくことが必要ですが、これにはいくつか注意しておきたい点があります。まず自身で行う洗濯時についてですが、他の衣類と絡んでしまうとそれだけでシワになってしまうため、それを防ぐために洗濯ネットにたたんで入れて洗濯するのが良いでしょう。
洗濯機で脱水をする時間を短くすることで、リネンスーツやジャケットにシワができる可能性を少しでも減らすことができます。洗濯後に干す際には、しっかりと形を整えた状態で、日陰でハンガーを使って干すことをおすすめします。
またどうしても出来てしまったシワを伸ばすには、アイロンがけを行うのも有効な手段です。リネンが乾いた状態になっているのであれば、霧吹きなどを利用してし練らせた後にアイロンがけを行うことができます。あまり強くやり過ぎるのではなく、適度に伸ばしていきましょう。
春夏に活躍するリネンスーツを上手に着こなそう
他のスーツとはデザインや素材の面で一線を画す、おしゃれで人気のアイテム「リネンスーツ」。着用するメリットもあれば、デメリットについても考えざるを得ない素材ではありますが、その特徴をしっかりと理解して、上手に手入れしコーデしていくことで他のスーツには無いその魅力を引き出すことができます。
春夏はもちろんのこと秋冬においても活躍してくれる、このリネンスーツの魅力を活かしつつ、上手に着こなすことで、おしゃれの面でも他と差をつけていきましょう。