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【メンズの冬コート選び完全ガイド】雪の季節を快適に過ごすためのコート選びのポイント

コートを着た男性
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冬のメンズファッションにおいて、「コート」は重要なアイテムです。

寒い季節に着るコートは、雪・雨・寒風などから身を守り、暖かく過ごせる機能性が必須です。けれども、どんなに防寒性能が優れていてもコートはファッションアイテムなので、デザイン・シルエット・カラーなどのおしゃれ要素も無視できません。

 真冬のスタイリングを引き立ててくれるメンズのコートは、多彩な種類があるため何を基準に選んでいいのか迷ってしまいますよね。 

そこで、寒い季節にメンズコートに求める機能・スタイル別の特徴や選び方・着ていくシーンに合ったコート・メンテナンス方法などをご紹介しましょう。「おしゃれなコートで真冬のコーディネートをキメたい!」という人はぜひ参考にしてください。

 

雪に強いメンズコートの必須機能

雪の風景

雪・みぞれ・霜などで「濡れる」ことが増える冬。そんな季節は、それを想定した素材や工夫が施されているコートを選ぶことが大切です。

まずチェックしたいのは防水機能・保温性の高さ・寒さを防ぐディテールの工夫など。ポイントをご紹介しましょう。

防水性能と素材選び

メンズのコートを選ぶときに注目したいのは素材です。コートはアウター・トップス・ボトムと比較すると一番面積が大きいアイテム。そして、一番外側に着るアイテムなので、素材選びが重要なのです。

 寒い冬に着るコートの素材は、雪やみぞれなどで濡れることを考慮し、防水素材を使用したものや撥水加工が施されたものを選びましょう。

▪︎ゴアテックス

「防水素材」の代表といえば「ゴアテックス」です。ゴアテックスは、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社が製造販売する素材の商標名で、高い防水耐久性・透湿性・防風性を兼ね備えているため、いろいろなブランドがアウター・シューズ・アウトドアウェアなどに使用しています。

「ゴアテックスメンブレン」と呼ばれる、無数の小さな穴が空いた0.01mmほどの薄いフィルムを撥水性の高い表地や肌触りのいい裏地でサンドイッチしたような構造が特徴です。 そのため、外側が雪や雨に濡れても内側に浸透させずに弾き返しつつ、体温で発生する熱気や湿気は外に逃がすという優れた働きをします。

 また、耐久撥水(DWR)加工を施したゴアテックスの製品は耐久性も高く経年劣化しにくいのもメリットです。ゴアテックスのメンズコートというとアウトドア仕様のダウンコートやジャケットを思い浮かべる人は多いと思いますが、タウンユースにできるマウンテンパーカーやビジネスシーンにぴったりなステンカラーコートなどもあります。 

▪︎ドライテック

ドライテックは、日本のアウトドア総合メーカーモンベルが独自開発した素材です。一般的に防水性を高めると透湿性は低下するのですが、それを解消し、雨や雪などの水分は防ぎながらも汗の蒸発をスムーズに促します。生地表面には撥水加工も施しています。

モンベルでは、ドライテック素材を用いた高品質なダウンのハーフコートなどを展開しています。 

▪︎パーテックスアンリミテッド

イギリスのメーカーが開発した耐水性・防風性・透湿性のある素材。耐水圧10,000mm、透湿性7,000g/㎡の性能を実現し、「軽くてしなやか」を実現した、ファッションシーン用に開発された高感度・高品質のナイロン素材です。

ビジネススーツにぴったりなステンカラーコートや、タウンにもオフィスにも着ていけるシェルコートほか、さまざまなデザインのコートで使用されています。

 ▪︎ブリザテック

東レコーテックス株式会社が独自のポリマー技術を用いて開発した素材です。ポリウレタン湿式微多孔コーティング素材で高い耐水性・透湿性・低結露性を持つ、高機能防水透湿素材で、撥水性もあるので生地の汚れも予防してくれます。

濡れても蒸れにくいために、レインコートやビジネスシーン向きのステンカラーコートによく使われています。

保温性能を高める素材

寒い冬に着るメンズのコートは、「保温性」も求められます。断熱素材を用いた保温性の高いコートや、防風性能のあるコートなら暖かく過ごせるでしょう。

▪︎ソーラーコア

 

NASAが宇宙服に使う素材「エアロゲル」を世界初でアパレルウェアに応用したOROSが、そのエアロゲルをわずか2mmの薄さにしてウェアの断熱材「ソーラーコア」としました。ソーラーコアを使用したアウターは保温性に優れ、地球でもっとも寒い南極大陸の探検隊員が、−34℃の環境下で着用し「少し暑いくらいだ」と絶賛したそうです。

 この素材を使用したパーカー付きのコートジャケットなどは、保温性・防寒性を保ちながらも着膨れすることないスマートなシルエットで着こなせるアイテムとして人気があります。

 ▪︎エックスシェルター

ワークマンが日本赤十字看護大学附属災害救護研究所と協力し開発した、「着る断熱材」とも呼ばれる「エックスシェルター」。

断熱シート素材と超保温中綿素材の機能を持つエックスシェルターを使用した冬のアウターは、従来の防寒服に比べて軽量で保温性に優れていると評判です。 

防風性能のあるコート

 冬のコートは、冷たい風から体を守ってくれる「防風性能」があることも大切。最近では防風効果のある「防風パデットコート」も注目されています。

パデットとは、「中綿」を使用しているもの(表面にステッチを入れない)のこと。ダウンと比べお手入れも簡単で保温性も抜群です。たとえば、ユニクロのメンズパデットコートは、裏面のラミネーションによる防風機能を持たせています。さらに暖かい中綿を使っているので着たときに軽く、包み込まれるような着心地です。

 もちろん、普通のダウンコートやインナーに取り外し可能な中綿キルティングライナー付きのコートも、保温性だけではなく防風性もあります。

実用的な機能とディテール

冬のメンズコートは暖かい素材を使用しているだけではなく、細かいディティールに保温・防風・防寒などの工夫を凝らしていることが大切です。

▪︎フード付き

 フードを装備したコートの総称を「フーテッドコート」と呼びます。雨・雪・寒風のときにかぶることで、顔・耳・首周りに受ける寒さの影響を軽減してくれます。フードは、コートと同素材のものだけではなく、内側にファー・ムートン・ボアを配してより保温性を高めたタイプもあります。

 暑い時はボタンやファスナーなどで取り外すことができるタイプだとさらに便利です。

▪︎ポケットの位置

 コートを試着したときに、本体のポケットの位置の高さを確認しましょう。冬場は、寒いときにポケットに手を入れるので、ポケットの位置が高過ぎでも低過ぎでも不便です。ポケットのうち生地にボアなどを使用しているものだと、手を入れたときにより暖かくて快適です。

また、ポケットはフラップポケット(蓋付きのポケット)になっているか、斜めポケットになっていると、雨や雪が入り込んで内部が濡れるのを避けられます。

雪の日のコートスタイル別の特徴と選び方

冬用コートを着た2人の男性

冬用のメンズコートには、昔からある定番・王道のコートから個性的なコートまで、さまざまなデザインやタイプのコートがあります。基本的な冬のメンズコートの種類と選び方をご紹介しましょう。

ダウンコート

メンズ・レディースともに冬の防寒コートの定番といえば「ダウンコート」です。ダウンコートは、ダウンジャケットよりも丈が長い分だけ、防寒性に優れています。

 アクティブでスポーティーなイメージの強いショート丈のダウンジャケットと比較すると、ロングコートはエレガントな雰囲気。大き過ぎるサイズを選ぶと、身体とコートの間にすき間ができてしまい、保温性が下がるので注意してください。

 【ダウンコートの選び方】

 ▪︎ダウンの中身をチェック
ダウンコートを選ぶ際には、「中身」に注目しましょう。タグに表示されている「ダウン◯◯%・フェザー◯◯%」をチェックしてください。

 軽くて保温性が高いダウン(ガチョウ・雁・アヒルなど)と弾力性と通気性が高いフェザーを混ぜて作っているのですが、暖かさ優先ならダウンが多め、汗をかきやすい人のビジネスシーン使用ならダウンが低めのものを選びましょう。

 ▪︎羽毛の体積をチェック
タウンで暖かさと着心地の両方を求めるなら「ダウン80%・フェザー20%」を目安にするのがおすすめです。また羽毛の体積を表す数字「フィルパワー」にも注目。一般的にはフィルパワーが600以上で良質、700以上が超高品質とされています。

 ▪︎構造をチェック
フロント部分のファスナー・ボタン部分から冷風が入りにくいように、ウィンドストッパーとなる生地が縫い付けてる・袖口はベルクロで締められるなど、風の侵入を防ぐ工夫がしてるデザインがおすすめ。

モッズコート

モッズコートは、50年代〜60年代後半にかけてアメリカ陸軍に採用された野戦用パーカーがベースになったコートです。「モッズ」とは、1950年代後半〜60年代にかけて若者の間で流行した音楽やファッションを基盤としたカルチャーで、「モッズコート」という呼び方は日本のファッション業界が独自に作ったものといわれています。

モッズコートは、基本的にはカーキ色のフード付きパーカーコートを指します。近年はミリタリーテイストのファッションが定番的に人気があるために、さまざまなブランドがモッズコートのバリエーションを展開しています。

【モッズコートの選び方】

 ひとくちにモッズコートといってもデザインはいろいろあります。

ゆったりめのシルエットにパーカー部分にファーをあしらい、ミリタリーっぽいエポーレット(肩章)があしらわれているようなデザインならカジュアルコーディネートに。細身シルエットでシンプルに仕上げ、フードなしのスタンドカラーのものならスーツ姿やきれいめカジュアルにぴったりです。

 内側にキルティングやウールなどの着脱式ライナー付きの製品なら、暖かさを調節できて便利です。

マウンテンパーカー

マウンテンパーカーは、気温の変化が激しく天気が変わりやすい山で着ることを目的に作られたアイテムです。

基本的には、フード付きで、襟元が高いボリュームネック・袖口にマジックテープが付いている・ダブルジッパーになっているなど、冷気が入り込みにくくなっている機能性が高いデザインになっています。素材もゴアテックスをはじめ、防水性・防風性・透湿性に優れたアウトドア使用の高機能素材を用いているのが特徴です。

 【マウンテンパーカーの選び方】

登山やアウトドアシーンで着用するつもりなら、機能性が高い素材を使用したもので、万が一山で迷っても見つかりやすいように明るい色合いのものを選ぶのがおすすめ。タウンユースにしたい場合は、黒・茶系・カーキなどシックでシンプルめのデザインのほうがいいでしょう。

チェスターコート

チェスターコートの正式名称は「チェスター・フィールドコート」で、19世紀に初めて着用したチェスター・フィールド伯爵の名前に由来しているという説もあります。

テーラードジャケットを思わせる、平たい上衿と下衿がついていて、シルエットは細身、サイドにポケットがあるだけのシンプルなデザインで、丈は膝丈くらいまであるコートです。主に、ウールやカシミヤなどの素材を用いていて、上品できちんとした印象を与えてくれるので、フォーマルやビジネスシーンにもぴったりです。

【チェスターコートの選び方】

チェスターコートは細身なので、試着して自分の体型に合ったサイズのものを選ぶ必要があります。ぴったりすぎると中にアウターを着込んだときに腕や肩周りが窮屈で動きがとれません。

また、カジュアルシーンで着るなら少しオーバーサイズでもいいのですが、ビジネスやフォーマルシーンで着るならスーツの上に着用してぴったりくらいの細めのサイズのほうが「きちんと感」がでます。

ステンカラーコート

ステンカラーコートとは、「襟腰」と呼ばれる立て襟がついたコートのことです。正面から見ると小さな襟だけなので、非常にシンプル。バルマカーンコートと呼ばれることもあります。

そして、ステンカラーコートは「比翼仕立て」になっているのも特徴です。比翼仕立てとは、前ボタンをすべて閉めたとき一番上のボタン以外が隠れるように、前立て部分が二重になっているデザインのことで、非常にきちんとした印象になります。 

【ステンカラーコートの選び方】

 ステンカラーコートは、トレンドに左右されないので長く着用できます。カジュアルシーンで着る場合は、オーバーサイズでもいいのですがビジネスシーンでスーツの上に着用する場合は大き過ぎないジャストサイズがおすすめです。

トレンチコート

メンズでもレディースでも「トレンチコート」は定番中の定番コートです。

トレンチコートは、第一次世界大戦時にイギリス軍が採用していた軍服をルーツとしたデザインが特徴。フロントはダブルボタンで、エポーレット(肩章)・ラグランスリーブ・ガンフラップ(前ボタンを上まで留めた合わせ部分を覆う「風よけ」)・ベルト部分の付けられたDカン・アンブレラヨーク(肩から背中にかけて二重構造になったフラップ・寒風や雨風の侵入を防ぐアームベルトほか、さまざまな機能的装飾が施されています。

 スーツの上に着てもよし、パーカーの上に着てフードを出しカジュアルダウンしてもよし、コーディネートの幅が広がるアイテムです。

【トレンチコートの選び方】

 トレンチコートは、ショート丈・ミドル丈・ロング丈の3種類があります。ショート丈はジャケット感覚で着ることができ、カジュアルスタイルに羽織るだけでコーディネートがキマります。

ミディアムやロングは、きれいめのセットアップやフォーマルスーツに羽織ると上品で大人の雰囲気に。どんなイメージで着るのか決めて長さを選びましょう。

 定番のオーソドックスなトレンチコートは基本的にはしっかりとした厚手のコットンギャバジン素材で作られているものが多いのですが、厚手のウール素材でゆったりしたシルエットのものだとモードっぽい雰囲気を出せます。

寒い季節にも着られるように、キルティングやウールなどの素材で取り外し可能なライナー付きになっているものがおすすめです。

ベンチコート

ベンチコートとは、野球やサッカーなど屋外で行われるスポーツを観戦する際に着用する、ロング丈のコートのこと。もともとは控えの選手やマネージャーがベンチにいるときに着用していたために、ベンチコート・ベンチウォーマーと呼ばれるようになりました。

 一見、見た目はダウンコートに見えますが、屋外に長時間いても耐えられるように、ベンチコートのほうがより高い防寒性を持っています。防風性のある素材、下半身まで覆うロング丈、首元はスタンドタイプのハイネックになっていたりなど、寒さ対策に対する工夫が凝らされているのが特徴です。

 ベンチコートは、ダウンタイプとボアタイプの2種類があります。ダウンタイプはロングサイズでも軽く、保温性も高く、ボアタイプはややダウンよりは暖かさは劣りますが、リーズナブルなのが魅力です。

 【ベンチコートの選び方】

 ベンチコートはふくらはぎ丈・膝上丈・腰丈など丈に種類があります。かなりスポーツテイストが強いデザインから、ボア付きでタウンカジュアルテイストが強いデザインまであるので、着用場面を考えて選びましょう。

シーン別おすすめコート

雪の中を通勤する男性

メンズのコートは、ウェアの中でも面積が一番目立つ大きいアイテムです。基本的には冬に着るものなので「暖かさ」「快適さ」「軽さ」など、寒さを防いでくれて着心地がいいことが大切。けれども、「そのコートを着ていくシーンに合ったデザイン・素材・カラー」であることも重要なのです。

着用シーンはいろいろありますが、大きく「ビジネスシーンなどオンスタイル」と「休日のカジュアルシーンなどのオフスタイル」に分けて考えましょう。

通勤用コート

ビジネスシーンでは、スーツの上に着用するため、トレンド性やデザイン性よりも「スーツとの相性」を意識することが大切です。スーツに合う通勤用のコートは、以下のポイントをおさえて選びましょう。 

▪︎色・柄はシンプルに
ビジネスシーンで着用するコートは、ビジネススーツに合わせやすいように、黒・ネイビー・濃いめのグレー・ベージュなど、オーソドックスな定番カラーを選びましょう。もちろん、柄ではなくて「無地」がおすすめです。

 ▪︎コートの種類はきれいめなものを
ビジネスシーンに合うコートのデザインとしては、ステンカラーコート・バルマカーンコート・チェスターコートがおすすめ。デザインがシンプルなので、きちんとした印象を与えることができます。

 トレンチコートでも大袈裟な装飾はなく、上質な素材でかなりシンプルなデザインのもの、ダウンコートならスタンドカラーでシンプルなデザインの黒や濃いグレーならビジネススーツの上に着用してもいいでしょう。

  ▪︎コートの着丈は長めがおすすめ
基本的にはお尻より下くらいのミディアム丈、ロング丈のほうがおすすめです。

ショート丈ではスーツのジャケットの裾が出てしまい、中途半端な印象を与えてしまうかもしれません。

 ▪︎サイズはゆとりがあるものを
ぴったりしたサイズよりも少しゆとりがあるサイズのほうがいいでしょう。また着たときに腕や肩を回しても窮屈ではないか確認してください。

 コートのシルエットのトレンドは年ごとに変化します。たとえば、近年はゆったりとしたビッグシルエットがトレンドになっていますが、ビジネスシーンではビックシルエットはおすすめできません。動きやすい程度に余裕のあるシルエットながらも、スマートに見えるシルエットのものを選びましょう。

カジュアル用コート

休日のカジュアルシーンでは、ビジネスシーンよりも好きなデザイン・素材・カラーのコートを自由に選べます。基本的には、防寒対策を考えた暖かいものであれば自分の好みでコーディネートを楽しめばいいでしょう。けれども、休日とはいえどもやはり「着ていく場所」は考えたいものです。

 ▪︎着ていく場所に合った雰囲気のコートを
たとえば、見るからにキャンプやアウトドア仕様のハードな雰囲気の防寒コートを、おしゃれなレストランに着ていくのはちょっと不似合いです。

休日のカジュアルスタイルでも、レストラン・おしゃれなカフェ・美術館・ショッピングなどに行くときには、チェスターコート・バルマカーンコート・ステンカラーコート・トレンチコートなどがおすすめ。

休日用なら、トレンドカラーや遊びがあるデザインを取り入れたものでもいいでしょう。 また、アウトドアやスポーツ観戦などなら、ダウンコート・マウンテンパーカー・ベンチコートなど防寒素材を使用した高機能なコートが似合います。 

 ▪︎色やデザインは着回しができるものがおすすめ
メンズのコートの場合、極端にデザインで遊んだコートは多くなく基本的にオーソドックスなものが多いようです。コートは上質な素材で高機能なものほど高価になります。あまり、遊びが強いデザインでは「翌年はもう着れない」ということも。

 デザインは基本的なデザインのコートのほうが着回しが聞いて便利です。「それだけではつまらないな」と思う場合は、色や柄で遊びを取り入れるのもいいでしょう。

 ビジネスシーンでは、黒やグレーなどのベーシックカラーのコートを着ているなら、オフスタイルでは思い切ってビビットカラーのコートを着るのもおすすめです。

メンテナンスと長持ちのコツ

コートをクリーニングに出す男性

コートは安い買い物ではないので、お気に入りを見つけたら長持ちさせたいですよね。長持ちさせるためには、メンテナンスや日頃のケアが重要です。コートの日常的なケア方法やクリーニングのポイントをご紹介しましょう。

日常のケア方法

冬はほかのアイテムよりも毎日着るコート。高価なアイテムなので、毎年買い替えをするのも大変なので長く愛用したいものです。

 コートのお手入れというと「クリーニングに出せばいいだけ」と思いがちですが、まずは毎日のお手入れが大切なのです。コートの素材やデザインに関係なく、以下のようなケアをしてください。

▪︎外出先から帰宅したら、いきなりクローゼットの中に仕舞い込むのではなく、まずは洋服用のブラシで生地に付着したほこり・小さなゴミ・花粉などを優しく落としましょう。ブラシを使用することで汚れやほこりを定着させず、繊維を整えることもできます。

 ▪︎雨や雪でコートが濡れてしまったら、吸水性の高い柔らかいタオルで全体の水分を優しく取りましょう。肩先・フード・裾などの部分もお忘れなく。すぐにクローゼットの中に片付けずに、直射日光が当たらない風通しのいい場所にかけて乾燥させましょう。

 ▪︎コートをハンガーにかけるときは、クリーニングに付いてくるような細い針金のハンガーはNGです。特にウールやカシミアなどのコートは型崩れしてしまいます。肩の部分が崩れないように、厚みがあるコートのサイズに合ったハンガーを使用しましょう。コートを購入したときにハンガーが付いてきたらそれを使ってください。

 ▪︎コートは「臭い」が付きやすいものです。シュッと吹きかけるだけの消臭・除菌効果のあるスプレーをかけておくといいでしょう。

 ▪︎コートのお尻部分などシワが気になるときは、コートをハンガーに吊るしたまま、スチームアイロンでお手入れするのもおすすめ。水蒸気を当てると臭いが気にならなくなり、シワ取りや弾力性の回復などの効果も期待できます。

クリーニングのポイント

コートは、ぱっと見た目は汚れていないようでも内側は汗を吸収していますし、袖ぐりや首周りなどは直接肌があたるので、皮脂で汚れているものです。

暖かくなってきて、「もうコートは着ないかも」と思ったら必ずクリーニングに出しましょう。シミなど気になる部分は事前に伝えてください。

そして、肝心なのはクリーニングから戻ってきてからの保管方法です。コートをクリーニングから引き取るときは、ハンガーにかけられビニールのカバーを付けた状態で戻ってきます。

ついそのままクローゼットにしまいがちですが、それはNG。

あくまでも自宅に持って帰る間に汚れないように一時的にかけるカバーなので、長期保管用ではありません。ビニールカバーは通気性が悪いので、そのままにしておくとカビの原因になります。

すぐにビニールから出して、太めのコート用ハンガーにかけて、埃がつかないように保管用専用のカバーにかけ直してからしまうのがおすすめです。

まとめ

コートを着て微笑んでいる男性

冬のメンズコートは暖かさや着心地のよさなど、機能面の高さはもちろんのこと、羽織るだけでキメてくれる自分に合う一着を見つけたいものです。今回ご紹介した記事を参考にして、ぴったりのコートに出会ってくださいね。