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コードバンの手入れやおすすめアイテムを紹介!男が持つべきコードバンの魅力に迫る
シューズや財布、バッグなど、メンズのアイテムには欠かせないレザー。その中でもおしゃれに目がない男性から注目されているのがコードバンレザーです。コードバンはその他のレザーとは一味違った風合いが魅力的。今ではさまざまなアイテムで使用されている人気の高いレザーです。
コードバンという名前は聞いたことがあるけど、どんなものなのかイマイチよく分からないという人も多いのではないでしょうか?
今回はコードバンについて、初心者にもわかりやすくご紹介していきます。
人気のコードバンについて徹底解説
コードバンとは?
引用元:http://keinenhenka.ko-co.jp/e243182.html
コードバンとは馬のお尻の部分(臀部)あたりの皮革を指します。コードバンは一頭からごくわずかな量しか採れないため、非常に希少価値の高いレザーです。
また、通常よく見られるサラブレッドやポニーなどの一般的な馬からコードバンは採れず、少数しか生産されていない農耕馬やその代用馬からのみ採取可能な価値の高いレザーなのです。
一般的なレザーは「床」と「銀面」の2層構造になっているのに対し、コードバンは「床」のみの単層構造になっているのが特徴。わかりやすく言うと、革の表と裏の間に硬質な部分が存在し、その部分がコードバンとなります。
その削り出しの作業は慎重に行わなければ、貴重なコードバンを傷つけてしまう恐れがあるため、熟練した職人技か必要になります。このことからも希少価値の高さをお分かりいただけるのではないでしょうか。
元々コードバンは、最大の特徴でもある強度の高さから、一般的にシューズやバッグ、財布など耐久性を求められるアイテムに使われることほとんどでした。
ですが最近ではコードバンの美しい光沢感や質感などに人気が集まり、小物などアイテムでも使用されることが増えたのもコードバンの人気がさらに加速した理由に一つと言えます。
コードバンの特徴
コードバンの特徴として、まず挙げたいのが強度の高さです。非常に丈夫な素材で、その強さは牛革の2倍から3倍と言われており「キングオブレザー」との名がつくほど。また汚れや傷にも強く、手入れを行なっていけば一生使い続けることができるという点がコードバンの魅力です。
コードバンといえば何と言っても独特の美しい光沢感が特徴ですね。使用し続けることで艶やかな光沢感を放つコードバンは「革のダイヤモンド」とも呼ばれる革の宝石。きめが細かくスルッとした手触りで滲みやすい質感も魅力的です。
コードバンのエイジング
コードバンと聞くと艶やかな光沢感のあるレザーをイメージするかと思います。ですが新品のコードバンにはマットな質感のものも存在します。
コードバンの中に染み込んだオイルが全体に行き渡っておらず、表面には細かい繊維の凹凸が残っていることでマッドな質感になっているのが新品の状態です。
この状態からどんどんと使い込むことで、コードバンの中のオイルと手の油分などによって表面がコーティングされ、また繊維の凹凸が取れるため、美しい光沢感と艶やかな質感へと変化していきます。
引用元:https://matome.naver.jp/odai/2146856889475246901
表面感だけでなく、そのもの自体の質感も変化していきます。初めは硬くハリがありますが使い続けていくことで革の質感がほぐれ、徐々に手に馴染むような使いやすい素材感へ育っていくのが特徴です。
コードバンを使用した製品には、初めから光沢感を出す加工を施したものも存在しますが、どちらにしても独特の光沢感や質感の変化をしっかりと楽しむことができます。
使用し始めて一年もすれば、自分だけのコードバンが育っているのではないでしょうか。この「育てる」という感覚を存分に楽しめるのがコードバンの魅力です。
コードバンの製造方法
希少な最高級レザーであるコードバンは一般的な革よりも非常に長い月日をかけて製造されているのが特徴。そのため製造には時間とお金がかかり、一般的なビジネスモデルとしては非常に非効率的と言えます。
また先にもお話ししましたが、コードバンは食用に使われる農耕馬からのみ取れる希少な部位の皮なので、それ自体を手に入れるのが大変困難なことなのです。
このことから現在ではコードバンの精製ができる会社は世界で2社しかありません。一つはアメリカの「ホーウィング社」。もう一つが日本の兵庫県にある「新喜皮革」です。世界に2つしかない製造会社のうちの一つが日本にあるというのは非常に誇らしいことですね。
厚さ約1mmのコードバン層を裏側から削り出したものがコードバンとなる皮。そこに付着した血肉を除去し、毛を脱毛。洗浄装置で二日間ほど洗浄した後、タンニン鞣しの前鞣しを行います。
次にタンニン鞣し剤が入ったピット槽と呼ばれる木製の樽に漬け込みます。この鞣し作業だけで一ヶ月の時間を要するのです。この鞣しという作業は、腐ってしまう「皮」を腐らない「革」になる大切な工程です。
引用元:http://keinenhenka.ko-co.jp/e243182.html
その後、空気にさらしながら10日間乾燥させます。そこからさらに布を被せ4ヶ月ほど寝かせるという工程を踏んでいくわけです。非常に長い月日がかかるというのも納得ですね。
この工程が非常に重要で、この寝かし期間があることでタンニンが皮によく馴染み、のちのエイジングにその実力を存分に発揮してくれることとなります。
最後に「グレージング」と呼ばれる磨きの仕上げを行います。機械を使ってガラスで表面を磨いていくのですが、繊細で確かな技術が求められる作業なので、職人さんの熟練した技が必要です。
コードバンが出来上がるまでにはさまざまな工程を踏み、長い月日と高い技術力で作り上げられていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
コードバンの歴史
引用元:http://www.british-made.jp/topics/cheaney/20160519006915
コードバンが生まれた歴史は、実はまだ不明なことが多いと言われています。
コードバンといえばヨーロッパが有名ですが、その起源には多くの説が存在します。その中でも有力な説だと言われているのが、スペインにあるコルドバ(Cordoba)の特産であった高級なめし山羊革にとてもよく似ていることからコードバンまたはコルドバ革と呼ばれるようになったというもの。
コードバンは耐久性や美しさ、質感などレザーの中でもトップクラス。当時でも非常に特別な素材だったため、王室などの結婚のお祝い品などに重宝されたと言われています。そのことによりヨーロッパ全土、世界各国へとその名が広がっていったということです。
まだまだ謎が多いミステリアスな部分を持つコードバンですが、高級品であることは間違いなく、現在でもイギリス王室ご用達のレザーアイテムにはコードバンが使用されていることが多いです。
コードバンの評価
コードバンは世界中の多くの人々から愛されているレザーです。コードバンの上品で高級感漂う雰囲気は、見る目が養われている大人たちから特に評価が高いといえます。
またコードバンの特徴であるエイジングを楽しめるという点が人気のポイント。こだわりのものを使い続け、そして育てていくという感覚を楽しめる大人の男性から非常に高い評価を得ています。
コードバンの頑丈で耐久性に優れているという点も高評価の理由です。
コードバンの価格帯
先ほどもお話ししたように、コードバンは非常に希少価値の高いもの。生産数が限られ、生産できる工場も限られていることから、年々生産量が減少しているのが現状です。
農耕馬やタンナーが減少し、途方も無い期間や手間暇をかけて作られるコードバンは、年々価格が高騰しています。その傾向は年々高まっており、今後も値段が高騰していくことが予想されます。
コードバンでもその程度はさまざまです。安価なものは10,000円程度で手に入りますが、粗悪なものも中には存在します。長く使えるしっかりとしたコードバンに製品を買うのであれば50,000円〜100,000円を目安にするのがおすすめです。
コードバンは、長く使ってエイジングを楽しむというのも魅力の一つです。せっかく買うのであれば上質なコードバン製品を選ぶべきだと言えます。
コードバンのおすすめアイテム
引用元:https://www.pinterest.jp/pin/24136547982626832/
コードバンの歴史や魅力をお話ししてきましたが、実際にどんなアイテムがあるのでしょうか。コードバンを使用したアイテムはどれも上質で長く使えるものばかり。
大人の男性にぜひ使って欲しいコードバンのおすすめアイテムを厳選してご紹介します。
コードバンのおすすめ①財布
■ユハク(YUHAKU) ラウンドファスナー 長財布
日本製のこちらの財布は、水染めと手染めで独創的な質感と色合いが魅力的です。経年変化がしっかりと感じられるこちらの素材は、使い続けることで透明感のある独特の雰囲気を楽しめます。
内側には耐久性の高い牛革し使用し、コードバンとの相性も抜群。収納力もしっかりとあるので実用的な財布です。
■ガンゾ(GANZO) コードバン二つ折り財布
日本初の最高級革製品ブランドとして、おしゃれな大人の男性を中心に人気が高いガンゾ。こちらの二つ折り財布は上質なコードバンを使用しています。
オーソドックスなデザインではありますが、だからこそこの上質な質感がしっかりと伝わる最高の一品です。内側は牛のヌメ革を使用し、色合いの違いがおしゃれな印象を与えます。
■フライングホース(FLYING HORSE) ナチュラルコードバン二つ折り財布
安価なコードバンに粗悪なものが存在する中で、フライングホースはリーズナブルなのに高品質なコードバンアイテムが手に入るブランドとして高い人気を誇っています。
こちらの二つ折り財布はナチュラルコードバンを使用。コードバンの持つ自然な風合いを生かすため、着色せずグレージング加工を施したものをナチュラルコードバンと呼びます。
他とは少し違ったコードバンの財布を探している人にはおすすめ。またコードバン初心者の人にも手が出やすい価格なのでおすすめです。
コードバンのおすすめ②シューズ
■オールデン(ALDEN) プレーントゥ ブルッチャー 990
コードバンのメンズシューズといえばオールデン。男性なら誰もが一度は憧れる革靴の一つで、その品質の良さは折り紙つきです。
オールデンを代表するバリーラストを使用しており、手入れをすることで一生吐き続けられる革靴として多くのファンを虜にしています。
こちらの990は、数あるオールデンのモデルの中でも一番の人気を誇るモデル。履き慣らしていくことで硬いレザーも程よく馴染み、履きシワが入ることでより自分だけの一足になってくれます。
■ショセ(chausser) ナチュラルコードバンレースアップシューズ
コードバン本来の風合いや色合いを自然に生かしたナチュラルコードバンは、優しい雰囲気を存在感が魅力的です。レースアップ仕様のこちらのシューズはカジュアルスタイリングにもぴったりな一足。
履き続けることで飴色に変化していくエイジングを楽しめるので、レザーフリークにはぜひおすすめしたいシューズです。
■ユケテン(YUKETEN) コードバンスリッポンシューズ
ホーウィン社のシェルコードバンを使用したユケテンのシューズは、スリッポンタイプで上質なカジュアル感を演出。たっぷりとオイルを染み込ませたコードバンは、しっとりとした滑らかな素材感が魅力的です。
コードバン独特の光沢感と、履き込むことで独特の風合いを楽しめる一足としておすすめです。
コードバンのおすすめ③ベルト
■KTルイストン(K.T.Lewiston) コードバンレイヤードベルト
上品な光沢感が程よい存在感を演出しているこちらのドレスベルトは、スーツスタイルにぴったりな一本。大人の男性であれば一本は持っておきたい定番のベルトとしておすすめです。
■ベルラベル(bell la bell) コードバンベルト
こちらのベルラネルのベルトもドレスベルトとしてスタンダードなデザイン。強めの光沢感が特徴で、フォーマルシーンなどでも大活躍すること間違いなしです。
同色の糸で打たれたステッチが程よいアクセントになっています。
コードバンのおすすめ④名刺入れ
■タバラット(TAVARAT) コードバン名刺入れ
水染めで仕上げられたこちらの名刺入れは、コードバン本来の事前なツヤ感や表面感が魅力的です。上品な印象と存在感が上手くマッチした雰囲気は、ビジネスシーンにぴったり。
街のある名刺入れは収納力が抜群。使い続けて自分だけの名刺入れに育てていくのが大人の楽しみ方です。
■セパージュ(Cépage) コードバン名刺入れ
こちらのコードバンはホーウィン社のものを使用。レザーが持つ本来の美しさを存分に感じられる質感はレザー好きにはたまらない逸品と言えます。
使い続けることで色合いに深みが増し、飴色のような柔らかく個性的な色合いに変化していくのが特徴です。
まとめ
引用元:https://www.pinterest.jp/pin/407083253809654619/
今回はキングオブレザー・コードバンについてご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
コードバンの魅力を知ることで、よりコードバンに対しての愛着が湧くというもの。ぜひ自分に合ったお気に入りのアイテムを見つけて、革を育てる感覚を味わってみてはいかがでしょうか。
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