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フランス発のスマートなミリタリーウォッチ「ベル&ロス」の魅力とは
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ベル&ロスは、ミリタリーウォッチの新境地を開拓した時計ブランド。精巧ながらフランスのエスプリが効いたデザインで、多くのセレブや時計愛好家が着用しています。
没個性的な腕時計と異なり、ひと目で分かる時計デザインはこのブランドならでは。ここでは、高性能でお洒落なミリタリーウォッチを手がけるブランド「ベル&ロス」について紹介します。
ベル&ロスの解説
ベル&ロスとは?
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ベル&ロスは、1992年に創業されたフランス発祥の時計ブランドです。創業者はカルロス・A・ロシロとブルーノ・ベラミッシュで、現在もカルロス・A・ロシロがCEOを、ブルーノ・ベラミッシュが全ての製品を統括するクリエイティブディレクターを務めています。
創設者の2人は高校時代から親友で、お互いに時計のコレクションを収集することが趣味でした。その後は別々の道を歩み、カルロスは投資銀行へ就職し、ブルーノは工業デザインの分野で活躍します。1990年に2人は再会し、時計に対する情熱からベル&ロスを立ち上げました。
ベル&ロスの2人は、時計の中でもミリタリーウォッチが持つデザインや機能性に惹かれていました。特に憧れを抱いていたのが、この分野の実力派ブランドである「ジン」です。カルロスとブルーノは、そのノウハウを学ぶためにジンの本社があるドイツまで訪問しました。
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ジンの創業者は2人を気に入り、共同で腕時計を製造することを決めます。新興ブランドのベル&ロスと名門ブランドのジンというこの異例のコラボレーションが大ヒットを記録。設立当初から、ベル&ロスは世界的に注目されるブランドとなりました。
多くのミリタリーウォッチを製造してきたベル&ロスですが、飛躍のきっかけとなったのが2005年に発表された「BR01」です。1970年代の航空機内コックピットで使用される計器のようなスクエア型ケースで、大きな話題となりました。
BRシリーズはその後ベル&ロスを象徴する腕時計として定番化。その後も、VINTAGEなどの人気作を次々と展開し、人気ブランドとしての地位を確立しています。
特徴・こだわり
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ベル&ロスは、「視認性」「機能性」「信頼性」「高精度」という4つの基本原理を掲げる時計メーカー。見た目の美しさだけでなく、プロのパイロットなども使用できるようなスペックを追求しています。
独創的なデザインが多いベル&ロスですが、インデックスの大きさや針の長さなど、視認しやすいよう考慮されているのが特徴。さらに、グローブを着用したままでも操作できるようリューズの形状にも工夫が凝らされています。
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デザイン面でのこだわりは、時計業界でも随一です。スクエア型ケースの腕時計は決して珍しくはないものの、ミリタリーウォッチでのスクエアフェイスは非常にレア。前例がない独自のデザインにもかかわらず、単なる流行で終わらなかったのは、細部までこだわったベル&ロスの時計製造のなせる業だと言えるでしょう。
スクエア型だけでなく、ラウンドケースのコレクションも魅力的。ブランド創業時から製造されているヴィンテージシリーズも、ヒットを続けています。先鋭的なものからクラシックなものまで、幅広いラインナップを揃えているのがベル&ロスの強みです。
愛用している有名人
■BR-01 ヘリテージ
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ベル&ロスは独自のデザインを誇るブランドだけあって、多くの有名人が愛用しています。
俳優の江口洋介さんは、ブラックカーボンケースの「BR-01」クロノグラフを愛用。木村拓哉さんは、ヴィンテージ感がお洒落な「BR-01」ヘリテージを着用しています。
その他にも、三代目J Soul Brothersの山下健二郎さんが「BR01-92」オートマティックを着用。スポーツ界では、田中将大さんが「BR01-94」クロノグラフを愛用しています。
ベル&ロスの時計の評価
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ベル&ロスは本社はフランスながら、時計製造はスイスで行われています。2002年には、多くの名門ブランドが製造拠点を置く聖地ラ・ショー・ド・フォンに工場を設立しました。
そのため、製造技術については時計愛好家も認めるほどのクオリティを実現しています。世間的にも、ファッション時計ブランドとしてではなく、本格的な時計ブランドとして認知されていると言えるでしょう。
また、製造はスイスメイドですが、デザインにはフレンチスタイルを取り入れているため、他のスイスブランドと上手く差別化が図られているのも素晴らしい点です。
ベル&ロスの定番シリーズ紹介
BR
ベル&ロスがヒットするきっかけとなった、フラッグシップシリーズです。
ミリタリーウォッチのデザインに敬意を払いながら、他にはないスクエアフェイスが特徴。ミリタリー特有の”カッコよさ”に加え、どこか”可愛らしさ”も漂わせる独創的なラインナップが並びます。
ステンレススティールモデルからダイバーズモデルまで仕様はさまざまですが、どのモデルもひと目で「ベル&ロスの時計」とわかるデザインが魅力です。
BR01-92 ヘリテージ
ブラックのスクエア型ケースが特徴の王道モデルです。素材はブラック仕上げのステンレススティールを採用。シンプルな作りに見えて、意外にも100m防水という優れた性能を備えています。
インデックスや針の先端、ブランドロゴなどにヴィンテージカラーを使用しているのも非常にアイコニック。ミリタリーテイストにもかかわらず、アラビアインデックスのポップな字体がユニークです。
ケースの4角に配置されたビスも男心をくすぐります。また、ライトブラウン色のレザーストラップも人気で、BRのロゴと白色のステッチがこのブランドならではです。
BR03-92 スティール
磨き上げられたシルバーのステンレススティールを採用したBR-03。メタリックな使用でガラッと雰囲気が変わります。
迫力のあるケースデザインにもかかわらず、薄く作られているので腕にフィットしやすいのが隠れた魅力。さり気なく日付カレンダーも搭載しています。
サファイアクリスタルの風防には無反射コーティングが施されているため、視認性も抜群。実用性に優れたラバーストラップが、シルバーのケースとのギャップを演出します。
BR03-92 ダイバー
BRシリーズにダイバーズ機能を搭載することに成功した2017年登場のモデルです。
おなじみのスクエア型ケースに、ダイバーズウォッチに必要不可欠な逆回転防止ベゼルを搭載。これにより、潜水中の時間計測が可能となります。また、防水性を高めるためのねじ込み式も採用されており、ロック機能も備えています。
防水性は驚きの300m。プロユースのダイバーズウォッチと同等の性能を実現しています。デザインも独特で、ロレックスのサブマリーナを思わせるような丸形のインデックスにも遊び心を感じさせます。
BR03-92 ヘリテージ
人気のヘリテージモデルに、デイトカレンダーを追加したモデルです。
ケース素材も従来のステンレススティールではなくセラミックを採用しており、軽さと耐久性を両立させているのが特徴。針やインデックスのカラーリングも微妙に変えています。
スイス製の本格的な自動巻ムーブメントを搭載。薄型ケースやクラシックなレザーストラップも健在です。
ヴィンテージ
ヴィンテージは、ベル&ロスが初めて手がけたオリジナルモデル。創業以降ジンとの共同製作に甘んじてきたベル&ロスが、ようやく独り立ちできた記念すべき作品でもあります。
そんな伝統的なモデルを受け継ぐこのシリーズは、王道のミリタリーウォッチデザインが特徴。BRシリーズのようなスクエア型ではなく、ラウンドケースを採用しています。
ヴィンテージ BRV1-92
シンプルながらも細かいディティールにこだわったモデルです。
特に注目したいのが、サファイアクリスタルの風防。近年の時計の多くはフラットな風防に作っていますが、このモデルではドーム型風防に仕上げられています。
ドーム型風防は、ヴィンテージウォッチや20世紀半ばのパイロットウォッチなどによく見られた仕様。当時はまだサファイアクリスタルは存在せず、耐久性の低いプラスチック風防が主流でしたが、割れにくくするためにドーム型に作られていました。
サファイアクリスタルは硬度が高いぶん加工が困難で、形状を変えるには高い技術力を要します。このモデルでは、中央はフラットなままで縁のみ丸くすることでドーム型形状を再現。まさに”ヴィンテージ”の名に恥じないこだわりです。
ヴィンテージ RBRV123-ST-HER-SRB
逆回転防止ベゼルを備えた、ダイバーズ仕様のヴィンテージウォッチです。
文字盤、ベゼル、ストラップをブラックにすることでシックな印象。スーツスタイルに合わせてもサマになるような、落ち着いた雰囲気が魅力です。
ヴィンテージ BRV2-94
2つ目のサブダイヤルを配置したクロノグラフモデルです。
タキメーターやプッシュボタンなどを備えた定番のクロノグラフデザインですが、文字盤の色使いでヴィンテージ感を表現。どこか懐かしさを感じさせる雰囲気を放ちます。
味わい深いレザーストラップも素晴らしい点。裏蓋はシースルー仕様で、機械式ムーブメントを鑑賞することが可能です。
ヴィンテージ BRV123-BL-GMT-SRB
定番のヴィンテージモデルにGMT機能を搭載させた1本です。
ステンレススティールのラウンドケースに、24までの数字を配置。オレンジの先端が特徴的なGMT秒針が、海外滞在中でも別都市の時間帯を指し示します。
右下部分には日付カレンダーも配置しており、シンプルな見た目に相反して多彩な機能を搭載していることがうかがえます。
まとめ
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ベル&ロスを代表する「BR」シリーズは、見る人が見れば一発でその価値がわかります。また、初めて見る人もその独創的なデザインに目を奪われることでしょう。
「ヴィンテージ」シリーズは、幅広いシーンで着用できるのが魅力。時代が変わっても焦ることのない魅力を備えています。
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