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夏シーズン到来!ドイツ発、200年以上の歴史を誇る「ビルケンシュトック」のサンダルで出かけよう

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ドイツ発。神器×3メルセデス・BMW・ビルケンシュトック。この3つに共通するもの、それはいい意味で足回りの「硬さ」だと思っています。メルセデスもBMWもスポーティな疾走感を支えてくれるのは、堅牢なシャーシとタフなサスペンション。

ビルケンシュトックも同様で、計算された構造と厳選したインソール。はじめは取扱いに苦心するかもしれませんが、しだいに馴染んでいきます。すると離せない・・・。

そんなビルケンの深さについて探ってみました。

ビルケンシュトックにはもの作りの哲学が息づいている。

https://carview.yahoo.co.jp/article/rival/20140930-00000180-autocone/

メルセデスもBMWも、いわば高級車の代名詞と言っても過言ではありません。しかし高級であるには、相当の理由があることも事実です。ドイツの場合、速度制限のないアウトバーンを安全に走行することを求められると言います。しかも早く走れなければいけません。

そのために必要なことは何か?基本設計がなんども繰り返され、その計算が正しいかさらに実証が費やされます。適切な素材が選ばれ、さらにさらに・・・。デザインも大切な要素です。走りがよく、さらに安全に走行できる。やや無骨になる事は否めませんが、それもまた個性に変えてみせるのもドイツならではのデザイン力が生かされています。

https://job-gear.net/mopyokohama/interview_d.htm?L=BCSDetail&ID=A60413688449&BU=4805020&from=top&val99=1

ですから新しいモデルが発表されると賛否が分かれますが、しだいに馴染み、愛着さえ感じさせるのもドイツらしい構造を生かしたデザインの力なのでしょう。そして高額な価格にも納得がいくという訳です。

http://eurocarfans.jp/?p=27108

ビルケンシュトックのサンダル初めて雑誌で見たとき、まずその価格にびっくりしました。約2万円だったと記憶していますが、サンダルと言えばビーチサンダルか玄関先に置く『つっかけ』という認識しかありませんでしたから、機能性など考えたこともありませんでした。

しかし実際に手にし、足入れしてみるとそれまで経験したことのないバランスを味わうことになります。スニーカーとも違う、もちろんこれまでのサンダルとはまったく違う。例えようのないもの、ビルケンシュトックというカテゴリィとしか形容できないものでした。

興味のままに開発の経緯や構造などを探ると、なるほどと納得するばかりです。高いと感じた価格にも『慣れ』てきます。そして、はじめはアウトだと感じたデザインでさえ、使い方しだいかもと思えるようになりました。木靴=サボに似たつま先も捉え方では『可愛い』のだと。

http://ec.benexy.com/

じわじわ浸透してくるビルケンシュトックの魅力は、靴という機能をドイツ的に解釈した成果ではなかったかと感じています。そこにはヨーロッパの頭脳とも言うべきドイツの、もの作りへの哲学と歴史がありました。

ビルケンシュトックの歴史 インソールの開発、そして医療という観点の構築

http://www.timelessclothing.jp/fs/cocochiya/zurich

ビルケンシュトック、実はサンダルメーカーもシューズメーカーでもありませんでした。日本ではじめて認識されるサンダル作りの歴史は僅か30年ほど。1774年創始者ヨハン・アダム・ビルケンシュトックが「臣王の靴職人」として国王の認可を受けた、とい記録が残っています。教会の公文書に見られるビルケンシュトック家のもっとも古い記録だそうです。

https://www.birkenstock.com/jp/history/about-us-history.html

では創業から200年以上作り続け、研究を重ねてきたものは何か。それはビルケンシュトックの心臓部とも言うべき『インソール=中敷き』でした。1896年シューマイスターである、コンラッド・ビルケンシュトックがフランクフルトに2軒の靴専門店をオープンし、初めて柔軟性のあるフットベッド(インソール)の製造および販売を始める、という記録がオフィシャルサイトで紹介されています。

その後さまざまな研鑽を重ね、歩きやすく、足を守るには医療的な見解が必要だということに至ります。医療分野でも世界を牽引するドイツならではの捉え方だと思えます。

https://www.birkenstock.com/jp/history/about-us-history.html

その後、ビルケンシュトックにとって第一次世界大戦が大きな契機になります。コンラッドは、整形外科医であった息子とともに、負傷兵のためのリハビリシューズを作ります。そして治療する看護婦が足の痛みに悩まされていることに注目しました。

その解決のために作成した中敷きが、現在も販売されている中敷き「ブルーフットベッド」の原形になります。事業としても安定し始めたビルケンシュトックは、自社のもの作り精神を広めるため講習会を開催したり、専門書「Fussorthopadie System Birkenstock」を発行。この本は、足の整形外科学に関するベストセラーとなり、製造を支えるには確固たる哲学が必要だとうことが浸透していきます。

http://store.united-arrows.co.jp/shop/jc/goods.html?gid=20231212&utm_medium=PLA&utm_source=Google

そして1963年柔軟で深みのあるフットベッドが取り付けられた医療用サンダル、“Madrid”が販売されます。コンフォートシューズ分野の基礎をが生まれたのです。

ビルケンシュトックの特徴 持続可能な商品作りに欠かせない素材選び

http://www.highlifewebshop.com/SHOP/060901.html

製造業にあって環境保全は切れない項目です。とくにもの作りの先進であるドイツの企業にあっては他国、
他企業の模範となる使命さえあると言えます。ビルケンシュトックが標ぼうするのはサスティナビリティ=持続性に根差した製造業ということ。
それも商品作りだけでなく、商品の梱包や流通などにも企業の姿勢を明らかにするという姿勢です。
商品作りにおいては交換可能な天然素材を使うことでサスティナビリティを実践しています。項目ごとに整理してみました。

持続供給可能な原材料天然のコルクだけを使う。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AB%E3%82%AF

足入れしてみるとわかりますが、独特の弾力を生み出す最も重要な原材料のひとつが天然素材であり持続的に供給可能な産物のコルク材です。コルクは、高い弾力性と優れたクッション性、さらに断熱性もあり遮音性も兼ね備えています。

ビルケンシュトックの要であるインソールに厚く敷かれ独特のカーブを施します。それは体重を支えながら、しだいに足のかたちに沿って沈みこみます。すると自身の足にあった唯一無比の一足に仕上がっていくのです。コルク材の良しあしがビルケンシュトックの快適な居住性を担保するといっても過言ではありません。

また、コルクは採取したあとも再生される特性があります。原木を伐採せずその後再生した樹皮から、再びコルクを採ることができるためサスティナブルで理想的な材料なのです。

水溶性接着剤を使用することで環境保全につながる。

それまで普通だった化学性接着剤から水溶性接着剤を世界で初めて使用しました。環境の保全、排出物の管理という観点、さらに工場で従事するスタッフの健康面を配慮する取組です。さらに近年では、溶剤を含む接着剤の割合を大幅に減らすことに成功したという報告がありました。

自然から頂戴する液状ゴムは接着性にも優れている。

https://www.birkenstock.com/jp/sustainability/

液状のゴム材、天然ラテックスはフットベッドを製造する際、自然の結合剤としての重要な役割を果たします。コルクと同様、天然ラテックスも自然が供給してくれる再生可能な資源です。

映像などで見たことがあるように、樹皮に切り込みを入れ白い樹液を溜めていきます。ゴムノキは25年間毎日80gのラテックスを作り続けてくれます。この天然素材は、合成ラテックスよりもエネルギーバランスが良く、フロン等の汚染物質も含みません。天然ラテックスは、伸縮性や通気性に優れた、とても有益な自然の産物なのです。

再生可能な織物繊維 ジュートが呼吸する。

https://oroshi.b-smile.jp/products/detail.php?product_id=1473

オリジナルフットベッドを構成するラテックス混合のコルク製の芯を安定させてくれるのがジュートの役割です。編んだジュートの層を2枚をはさむことで、一番上の層(ライナー)と一番下の層(アウトソール)が定着します。また高い湿度調整力があり、汗が外気の湿気を吐き出し、快適な履き心地を得ることができます。
ジュートも再生可能な資源です。一年生植物で、湿度の高い熱帯地方に多く生息しています。採取されてから4ヶ月で、15~20cmほどの茂みを作りだす生命力にあふれた植物です。

定番アイテム紹介

ビルケンシュトック サンダル マドリッド

ビルケンシュトックの大定番!全モデルの出発点とも言えるマスターピースです。普段使いから、ソックスでアレンジしてお出かけまで汎用性広し。

ビルケンシュトック サンダル アリゾナ

これもサンダルの大定番。ビルケンシュトックといえば、とも言える最右翼モデルです。

ビルケンシュトック クロッグ ボストン

つま先をオーバーラップしたタイプなので、季節を問わず利用可能です。デニムからチノパンまで対応可能。ボリュームがあるのでロールアップして軽やかに。

ビルケンシュトック サンダル マヤリ

指をひっかけるタイプも様々なタイプがあります。これもそのひとつです。もちろん素足で楽しみましょう。

ビルケンシュトック カジュアルシューズ ロンドン

サンダルのほかにもシューズタイプも展開しています。アウトアド風のアイテムとの相性よろしいので短パンに合わせるというのも○!

欧米人が考える居住性 ビルケンシュトックとの共通点

http://gotrip.jp/2015/04/17834/

ドイツ車をはじめ欧州車で多く感じるのはシートの座り心地でしょうか。長時間のドライブでも快適な運転をサポートしてくれます。そしてドアの開け閉めで感じる気密性。「ボムっ」という独特の音とともに室内の居住性が確保されます。

https://www.jalana-web.com/GOODSDETAIL-443

ビルケンシュトックにも同じような印象があります。似たような商品では味わことができないビルケンシュトックならではの居住性。そこにはドイツらしい哲学があるのだと納得するしかありません。