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クロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】の革靴でスタンダードの美学を磨け。
初めて英国靴を試したいというであればクロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】がもっとも相応しいと言っても過言ではありません。美しいフォルム、滑らかな革質、そして適度な重量。さらに湿気を含んだロンドンの空気にもメゲない堅牢さ。男の足元を守ってくれる頼もしい味方なのです。
初心者向け、2足目さらに3足目としても揃えたくなるクロケット&ジョーンズならではの魅力、スタンダードの美学を身につけてください。
クロケット&ジョーンズ。英国籍 質実剛健 真面目一筋。
https://www.queenclassico.com/fs/qrcweb/6265br
堅苦しいタイトルですが、知れば知るほどにこのブランドの引力に引き込まれます。決して抗えない、魅力をお伝えしていきます。
クロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】。『本格的 英国靴 紳士』と入力して検索すると、必ずといっていいほど上位に表示されるブランドです。しかし、印象はとてもスタンダードな面構え。デザイン、素材、価格どれをとっても抜きん出た要素が少ないためかも知れません。(※別注品やハイプライスクラスを除きますが・・・)
特に価格で比べると、抜群のコストパフォーマンスという訳でもなく、二の足を踏むほどの高価でもありません。そうなのです、総じて納得できる商品、頼りがいがある存在だとも言えるのです。
http://studiocbr.net/?pid=123187692
クロケット&ジョーンズの愛好者は以下のように言います。
履きこむほどに足に馴染み、靴を脱ぐときの『シュポッ!』という音を聞くと疲れが開放されるようだ。まめに磨くことで真面目に輝き、手入れのよさが人格まで映しこむと評判が上がる。オリーブトゥとかエッグプラントトゥと形容される上品で丸いつま先は、主張しすぎず女性ウケもよろしい。
『男の装いにはルールがある。』『時に、引き算が必要だ。』こうした先人・粋人たちの格言が思い出されます。奢らぬこと、目立たぬこと。シンプルになることを目指したのではなく、たどり着いたらシンプルだと。
このブランドの根底には、英国紳士のスピリッツが潜んでいます。寡黙に、そしてしっかりとあなたの足元を支えてくれるはずです。
歴史探訪:ノーザンプトン生まれ、育ちの良さが生み出す奥深さ
http://asahitoyuhi.blogspot.jp/2016/09/blog-post_11.html
創業は1879年、クロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】は英国靴の聖地ノーザンプトンで誕生しました。以来100年以上、足を守るという靴本来の機能を追及しながら機能美といういう域まで高めました。
熟練した職人たちの技術を誠実に継承し、そして時代の流れを呼吸しながら歩んできた成果だと言えるでしょう。さらに新しい製法や機械の導入にも前向きに対応してきました。靴作りに対する哲学は変えず、 時代と柔軟に向き合う姿勢が優れたメーカーとしての地位を誇っていると言えます。
http://bottone.jp/blog/bottone-ceo/11406.html
さらに思うのは、王国というイギリスならではお国柄、大英帝国として海外諸国の文化や慣習を取り込んできた歴史です。階級という生活慣習がノーザンプトンを英国靴の聖地に押し上げ、クロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】を育ててきたのです。
その特徴:最も多くの木型の種類を有する靴メーカー
http://pinghe.cocolog-nifty.com/blog/cat50212021/index.html
その理由は大きく二つあります。後述しますが日本からの熱い要望も忘れてはいけません。
ひとつはイギリス最高峰ハンドメイドのビスポーク靴店の靴を高級既製靴ブランドとして製品化させたことです。上得意の顧客からの細かい注文に応じてきたビスポーク靴店に、満足していただける製品を納めるには試行錯誤が繰り返されます。
木型を削りだし、さらに微妙な修正を重ねます。そして見合う素材を選び、また素材に併せた木型を整えていきます。評判が評判を呼び、数社へ商品を納めることに成功しました。
その成果物として、多くの木型が残りました。
もうひとつは商品提供です。
提供先は映画や有名メゾンのショーやコレクションです。映画ではダニエル・クレイブ扮するジェームズボンド『007シリーズ』で使われています。トムフォードのシャープなスーツをさらに引き締めるのはクロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】だったのです。
また有名メゾンのファッションショーやルックブックでもクロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】を見つけることが出来ます。さまざまなシーンで採用されることで木型も増えていったのです。
http://kashi-kari.jp/lab/wp-admin/post.php?post=11527&action=edit
この実績を聞きつけて、世界中のセレクトショップが別注品のリクエストを送ってくるようになりました。下の画像のように、日本のショップからも多くのオーダーが寄せられています。
新しい観点、若い視点、国ならでは個性が交錯することで新しい木型が生まれ、素材選びが広がります。
クロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】は現在も進化と挑戦を続けています。
https://griffin.cx/news/crockett-and-jones/170509-cj-beams.html
クロケット&ジョーンズのアイテム紹介
デザイン的には頑なに紳士靴の基本を守っています。その潔さが信頼につながり多くの顧客がクロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】のオーナーになることを望んでいます。
前章で書いたようにクロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】は多くの木型を持つため、バリエーション豊かな商品作りに生かすことができました。すべての商品を紹介するのは、とても無理。代表選手をご覧ください。
ローファー RICHMOND 2 リッチモンド
定番ローファのリッチモンド。製法はグッドイアーウェルト。普段使いに相応しくソールはラバーを採用しています。紹介する商品はネイビーなのですが、黒では重いかなという夏の装いに『軽さ』を与えてくれます。革質も程よいシュリンク感があり、足元を華やかに見せてくれます。
オードリー3 AUDLEY3 ストレートチップ
祖父や父親、身近な大人が履いていた靴。そんな印象があります。懐かしいようであり、自分もこういう靴が似合う年齢にになったのかという自負さえ感じることが出来るのではありませんか。なるほど黒の革靴というのは父性の象徴のような存在なのかも知れませんね。これが似合う父親、家族を守る逞しさを感じます。
ワンピース・プレーントゥ アレックス ブラックカーフ
これは 「007 スペクター」でダニエルクレイブが着用した同様モデルです。ヨーロピアティストに傾倒したフォルムに仕上がっています。ホールカット、つまり 上質な一枚革を切れ目無く贅沢に使用することで上品さをプラス。 装飾を一切取り除く事で、匂いたつような男の色気が重なります。
コードヴァン フルブローグ ダイナイトソール ダークブラウン
カントリーテイストの強いデザイン、ダブルソールしかもダイナイト。そしてホーウィン社のリアルコードヴァンを採用するという贅沢ですがとても実用的な一品です。太畝コーデュロイのパンツ、ひじ当てのついたツイードジャケットは父のお下がり。そんな休日が楽しめそうです。もちろんビジネスでも大活躍です。
Uチップ ブラック コードバン
U チップはストレートチップやプレーントゥに比べカジュアルな印象があります。JMウェンストンのゴルフやパラブーツのシャンボートが有名です。しかしクロケット&ジョーンズの息がかかると、ぐっとシックな印象が加わります。太めのパンツから見え隠れするUチップのつま先を弄ぶ。大人しか味わえない余裕なのです。
先ずはローファを手に入れる。
http://pinghe.cocolog-nifty.com/blog/cat50212021/index.html
英国靴といえば本格的な紐靴(たとえばストレートチップとか)を思い浮かべる方が多いと思います。クロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】のコレクションの中でも主流は紐靴(キャップトゥもいいけど)と言ってもいいでしょう。ですが、初めてであれば是非ローファをお試しいただきたいのです。
先ずは、ためし履きでも構いません。『魅了』されると確信しています。そしてどちらにするべきか深い迷宮に落ちていくのです。
ローファはカジュアルな、または学生のイメージが強いのでこの価格帯ではもったいない、そう思う方も多いでしょう。しかし大人だからこそ履ける、似合うローファがあることに納得いただけると思うのです。
ローファはアメリカに渡り広く普及しましたが、ルーツはイギリス。しかも王室に献上されるなど由緒ある、紳士にお似合いのデザインなのです。
デニムやチノはもちろんcoolです。グレーのパンツには鉄板です。コットンスーツにも軽快な足元が映えます。短パンに素足というやんちゃな装いにも。
ローファと過ごした季節を終えるころには、クロケット&ジョーンズ【Crockett&Jones】の扱いも手馴れてきます。次は内羽式か外羽根式にしようか、ゆっくり迷って決めましょう。
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