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パワーストーンとしても大人気! 11月の誕生石「トパーズ」ってどんな宝石?

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11月の誕生石である「トパーズ」はカラーバリエーションが多く、それほど高価ではないことから「自分にピッタリのパワーストーンを見つけたいという人におすすめの宝石です。

今回はそんな身近な宝石である「トパーズ」の魅力をご紹介します。

 

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11月の誕生石であるトパーズは「黄色がかった冴えない宝石」というイメージが強いと思います。しかし、実は驚くほど多くの色味を持ち、色合いによっては1000倍もの価格差が生じる、品によって価格差・評価の差が激しい宝石なのです。

 

レッドや、シェリーカラーと呼ばれる希少な色合いだと、サファイヤ・ルビーと同じ位、もしくはそれ以上の評価を得ることもあります。

 

ここではそんなトパーズの特徴・魅力・パワーストーン効果などをご紹介させて頂きます。

◉11月の誕生石「トパーズ」ってどんな宝石?

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トパーズは、トルマリンやガーネットのようにカラーバリエーションに富んだ宝石です。日本では「黄玉」という名が付けられ「黄色っぽい宝石」として有名ですが、他にもレッド、ピンク、オレンジ、ブルー、透明などのトパーズが存在します。

 

宝石の硬さを示す硬度(最高をダイヤモンドの硬度10とする)は8であり、ルビーやサファイアに次いで硬い宝石です。また、透明度の高いトパーズを研磨すればダイヤモンドにも引けを取らない輝きを放ちます。

 

ポルトガル王家の王冠に輝く1,680カラットもある巨大なブラガンザの石は、ダイヤだと思われていましたが、実はトパーズだったという話があるほどです。

 

また硬いと言いつつも、ダイヤと同じように「劈開性」という、一方方向に割れやすい性質があるため慎重な取り扱いが必要となります。

 

主な産地としては、ミャンマー・ブラジル・パキスタン・エジプト・モザンビーク、ナイジェリア、ロシアなどが挙げられます。

 

ー1、トパーズの名前の由来とは?

 

トパーズの名前の語源には様々な説が存在します。サンスクリットで「火」をあらわす「タパス(TAPAS」』であるとする説や、インドにおいて「火の石」と呼ばれていたためこのような名が付いたとする説もあります。

 

また、紅海に浮かぶ島のトパゾス島(現ゼバーゲット島)を語源とする説もあります。この島では古代エジプト王朝時代からトパーズの採掘が行われていました。

しかし、霧が深く、トパーズを探し求めるのが大変という意味で「探し求める」という意味の言葉「トパゾス」に由来しているのだと言われています。どの説が正しいのかは未だ分かっていません。

 

ー2、トパーズの歴史

トパーズは古代エジプトの時代から「太陽の石」として、人々に愛されてきました。太陽神ラーの輝かしい光が宝石の色を作り出し、身を守ってくれると考えられていたのです。

 

ギリシア人とローマ人もその輝かしい光は、ジュピターに関係があると考えていました。古代ギリシャでは「力の石」と呼ばれ、力を与えてくれる石だと信じられていたようです。

 

古代ローマにおいては男性達が指輪として好んで身に着け、指輪の数で紳士の位を競い、古代ギリシャの哲学者アリストテレスも、すべての指にあふれるほどの指輪をはめていたと言われています。古代ローマではトパーズは男を上げるオシャレアイテムでもあったようです。

 

また、ヨーロッパのルネサンス期(1300年代から1600年代までの期間)には、魔術から身を守ってくれたり、怒りを払拭してくれる石としても重宝されていたようです。

 

インドでは今もなお、心臓の上にトパーズを着用すると長寿、美しさ、そして知性が保証されると多くの人が信じています。

 

「お守り」「邪気よけ」としてのトパーズは、光を蓄えて放出する蛍光性を持ち、暗闇の中でも光り易いという性質と関係が深いようです。

 

トパーズの宝石言葉とは?

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トパーズは「友情」「潔白」「希望」「誠実」「繁栄」と言った宝石言葉を持ちます。どれも前向きな言葉です。

トパーズは「探し求める」という意味のトパゾスが語源になったと言う説がある位ですから、自分を最善の方向に導いてくれる、希望をもたらしてくれるという意味で「希望」「友情」「繁栄」といった宝石言葉に繋がったと言われています。

 

また、トパーズの暗闇でも輝く特性から、邪気を払う「潔白」「誠実」という宝石言葉に繋がったとされています。

 

トパーズの輝きそのものを楽しむのも素敵ですが、こうした古代からの人々との関わりの中で生まれた、宝石言葉に思いを馳せるのもまたロマンチックではないでしょうか。

 

トパーズのパワーストーン的効果とは?

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トパーズには、次のようにさまざまなパワーストーンとしての効果があるとされています。こういったパワーを自分のものにする、という意味でぜひ参考にしてみてください。

 

また、これはその効果が現代医学で証明されている訳ではありませんが、6、11、15カラットは避けた方がよく、3カラット以上になると、効果を発揮し易いといわれています。

 

ペンダントとして胸に下げれば、名誉・幸福・内なる平和・をもたらし、指輪にすれば昇給や金銭的な成功をもたらすのだそうです。

 

・心の平穏をもたらす

古来より邪気払いとなり、持ち主をあらゆる災難から守ってくれるとされてきたトパーズ。外界からの憎悪や妬みといったマイナスエネルギーから身を守るのは勿論、自分自身を乱す怒り・妬み・憎しみなどの感情を鎮める効果もあるとされています。こうした効果から、枕元に置いて寝ると悪夢や夢遊病を止め、熟睡に貢献するとも言われています。

 

・良縁をもたらす

仕事・恋愛・友情など、持ち主にとって必要なものと出会わせてくれる宝石とされています。社交性をアップさせたい、対人関係に悩んでいるという方はトパーズの力を借りてみても良いかも知れません。

 

・洞察力・直感力を高める

物事を見極めて、曖昧な点を明らかにしてはじめて、本当に欲しい物が見えてくることだってありますよね。『何を見るべきなのか分かってくる』と言ったサポートをしてくれる宝石とされています。試験や研究の際に力強い助っ人となってくれそうですね。

 

▪ヒーリング効果

内臓疾患、循環器系の疾患に効果的とされてきました。トパーズの放つ電荷は緊張した細胞を癒し、想像的なインスピレーションをもたらしてくれると、アーティスト、クリエイティブな仕事をしている方には一押しと言われます。ネガティブな感情を取り除き、その延長として不眠や鬱にも効果を発揮するとされています。引きこもりがちになったとき、憂鬱な時に役立ててみたいものです。

 

トパーズの種類

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トパーズには2種類あり、含まれる成分によって、OH(水酸基)タイプとFタイプ(フッ素)に分類されます。OHタイプに分類されるのは「インペリアルトパーズ」と呼ばれる橙や黄と言った色のトパーズや、ピンク系統色のトパーズが多いです。

 

それ以外の無色やグリーン、ブルー(照射処理)などはF(フッ素)タイプに振り分けられています。鉱物的にはこうした含有成分で種類が分かれていますが、色によってもまた違った分類がされています。

 

ー1、レッドトパーズ

高価な宝石に多いクロム着色によって、赤く輝きます。トパーズの中でも最も希少で、高い評価を得るカラーです。ルビーのような濃い赤色になる程に評価を増します。

 

ー2、インペリアルトパーズ

ブラジルのミナス・ジェライス州が主な産地で、黄色・褐色系のトパーズの総称としてインペリアルトパーズと呼ばれています。

 

この中でも高い評価を得るのは、木樽で熟成された極上シェリー酒のような、渋みがあって少しオレンジ色がかった黄色の色合いが特徴の「シェリーカラー」に属するトパーズです。

 

トパーズの中で最高の評価を得ます。レモン色のようなイエローカラーのインペリアルトパーズは、やや迫力に欠けることから、シェリーカラーのものと比べると評価は下がります。供給量の多いブルートパーズを1つ星とするとイエロートパーズは2つ星位のランク程度です。

 

ー3、ピンクトパーズ

ブラジル産の「インペリアルトパーズ』を加熱処理して得る宝石がほとんどで「ピンクダイヤモンド」に近い可憐な印象の輝きを楽しめます。

 

褐色の強いトパーズに加熱すると、ピンクの色が鮮やかに出て、逆に薄い褐色であれば、淡いピンクに。棒状の結晶構造で見つかる事が多く、ロングタイプの厚みのあるルースに加工されるケースがほとんどで、ラウンド型のルースを見つけるのは困難です。

 

天然のものとしては、ピンクに紫が混じったような色合いが特徴のパキスタン産のピンクトパーズがありますが、現在ではなかなか手に入りません。

 

ー4、ブルートパーズ

ブルートパーズは天然で市場に出回ることはほぼありません。なぜなら、天然だとあまりに淡く「アクアマリンの代用品になれば良い」程度の色合いのものしかないためです。

 

また、天然物よりも、人工的に色が整えられたブルートパーズの方が良い値で取引されているのも事実です。放射線によって色調の整えられた「トリートメントブルートパーズ」が現在では主流となっています。

 

さらに、ブルートパーズの中でも次の5種類に分類されています。

 

・スカイブルートパーズ:トリートメントを加えたトパーズ

・スイスブルートパーズ:最も薄いブルー

・ロンドンブルートパーズ:もっとも濃い紺色に近いブルー

・天然の淡い色合いのトパーズ:トリートメントトパーズの加工石

・ロシアンブルートパーズ:天然色で濃い青色を彩る稀少性の高い

 

ー5、シャンペントパーズ

カラーレスに近い彩りから、ライトブラウンの彩りを持っている薄茶色系のトパーズに与えられる名称です。トリートメントトパーズも多いなか、この色調は天然でしか見られないものです。トパーズの中では主流なカラーだからこそ、大粒100カラット以上も狙いやすくなっています。

 

ー6、ホワイトトパーズ(カラーレストパーズ)

カラーレス=無色のトパーズに与えられる名前です。透明度の高いホワイトトパーズであれば、ダイヤモンドに負けないくらいの輝きを発揮します。

 

ー7、イエロートパーズ

先にご紹介したインペリアルトパーズに分類されますが、赤色のオーバートーンが見られず、レモン色に近いインペリアルトパーズは価値の違いから区分され、「イエロートパーズ」と呼ばれます。

 

◉−8、ブラウントパーズ 

シャンパントパーズよりも色調が濃く、中でも、コニャックのようなオレンジがかったものは非常に希少で稀な色合いとされています。メキシコ産の「ゲレロトパーズ」は、オレンジ色が入るコニャックブラウンの彩りで、とても希少な色合いです。

 

ー9、グリーントパーズ

ブルートパーズと同じ放射線処理で色相を変化させている宝石で、純粋な緑色ではありません。よく見ると青色が混じっているのが分かります。安価で彩りと輝きの良い大きな宝石が手に入ることから高い人気を誇ります。

  

◉−10、ミスティックトパーズ

一粒に「緑色」と「赤紫色」が見られ、妖艶で魅惑的な輝きをもつトパーズです。見た目はまるでステンドグラスのようです。

 

トリートメント技術の粋を結集し、放射線処理でなく、チタニウム照射技術により「天然トパーズ」の色調を改変したものです。アメリカの学術研究機関で開発された新しいトリートメント技術で、本来の姿はブルートパーズと同じ為、鑑別書には「天然トパーズ」と記載されます。

 

世界最大のトパーズとは?

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イエロー色をした、アメリカン・ゴールデン・トパーズ (The American Golden Topaz)が、世界最大級のトパーズです。

 

現在は172面にファセットカットされていて、重さは 22,892.5 カラット (4.5785 kg)にもなります。ブラジルのミナス・ジェライス でとれたもので 、11.8 kg の原石から2年以上かけてカットされたというから驚きです。

 

1988年に、スミソニアン協会に寄贈され、現在はワシントンの国立自然史博物館 に展示されています。

 

日本でも採れるトパーズ

宝石の産地と聞くと、アフリカなどの海外が思い浮かぶと思います。確かにダイヤモンドは日本の地質学上、日本で採れることはありません。しかし、トパーズは日本でも採れます。

岐阜県恵那郡、苗木地方の他、滋賀県大津市、田上山などがトパーズの産出地として有名です。トパーズの結晶サイズは1~センチどまりが大半という中、例えば田上山・中津川では、10~20センチ級のサイズのトパーズが出ています。

 

戦前までは、日本は世界でも類を見ない優秀な産出地として世界に知られていたのです。ニューヨークにある自然博物館には、1463カラット(約300g)のトパーズが日本産として展示されていています。現在でも日本各地から微量ながら産出されているようです。

 

まとめ

いかがでしたか?

今回はパワーストーンとしても人気の高いトパーズの魅力をご紹介させて頂きました。硬度が8と高く、透明度の良いトパーズはダイヤと見間違える程に輝きます。ですが、ダイヤと比べるとずっとお手頃と、特にピンクトパーズは女性の間で人気です。大粒を手に入れやすいというのも嬉しいポイントでしょう。

 

カラーバリエーション豊富なので、自分色のトパーズがきっと見つかることでしょう。古来から『力の石』として信じられている、パワーストーン効果にも期待したいところです。