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男の佇まいに「粋」を添える。トレーニョ1900(tollegno)のオーダースーツ
仕事は熟練・拡大の域に入ってきたし、私生活だって充実しているし、あとは自分自身の佇まいや、ひいては振る舞いに「粋」な感じを決して嫌味ないように添えたい・・・そのために、自分を引き立てるスーツをオーダーメードで作るべきだろうか?オーダースーツは初めてのトライアルだ・・・
そんな30〜40代のビジネスパーソンの皆さんにぴったりの、おすすめオーダー服地があります!
イタリアのトレーニョ1900の服地で仕立てられたスーツは、嫌味どころか好感を伴ってあなたの佇まいから振る舞い、人となりに「粋」なものを感じさせてくれます。
なぜトレーニョ1900のオーダー服地にそのようなチカラがあるのか?その裏付けをトレーニョ1900の歴史とともに解説しますので、初めてのオーダー服地選びの参考にしてくださいね。
目次
もっと「粋」な男になりたいと願う人に最適の「Tollegno1900」
30代以降の前向きなビジネスパーソンは、それなりに自分の仕事に対する自信や自負、そして具体的なスキルを持っています。それ自体で本来魅力的な男性であると言えるのですが、今の時代はその魅力を修飾する身だしなみや振る舞いがあってこそ、他の人にあなたの魅力が伝わっていくのです。
ビジネスパーソンにとってのスーツスタイルは、その最も重要なファクターだと言って差し支えないでしょう。では、どのようなスーツを選べばよいのでしょう?
ますは既製品よりもオーダーメードスーツに越したことはありません。自分の体型をよりよく引き立てるためには、既製品では限界があります。さらには、どのようなテイストで作るか。それはデザイン性もあるけれど、それ以上にどんな服地を選択するかということが決め手になります。
あなたの身だしなみに「粋」な空気感を漂わせることができれば、元々持っている仕事への深みをより際立たせ、ビジネスパーソンとしての品格と格好良さを添えてくれるに違いありません。そんなことができる服地こそ、西暦1900年に生まれた服地ブランド「トレーニョ1900」です。それでは、どのような服地ブランドなのかを紹介していきましょう!
トレーニョ1900(tollegno)とは一体どんな生地ブランドなのか?
トレーニョ1900は以前は「Lanificio di Tollegno」と名乗っていましたが、2018年からは「Tollegno 1900」で統一されています。Lanificho=織物工場であり、実際にトレーニョ社は服地の企画段階から紡績、染色、織りまでを一貫しておこなう、イタリアの紡績並びに毛織物製造業です。糸を製品として販売する、紡績メーカーとしても名が通っています。
アルプスの豊かな恵みである自然と水源を享受しつつ、服地の製造を120年間営々と続けている、正真正銘の老舗と呼べるメーカーです。クラシックを知り尽くし、トレンドも取り入れつつイタリアらしい繊細で美しい服地を生み出して、デザイナーズブランドやアパレルメーカー、そして世界中の名門テーラーやオーダーショップに服地を供給しています。
トレーニョ1900(tollegno)の世紀を超えるモノづくりの歴史
織元(おりもと=織物製造業者)トレーニョ1900は、母体であるロロピアーナ社(エルメネジルド・ゼニアとともに現代服地の最高峰と謳われるイタリアの服地メーカー)が、1900年にデザイナー向けの生地を提案するべく設立しました。
多くの服地製造業者が拠点を構える、イタリア北部の毛織物メッカ「ビエラ」にトレーニョも拠点を構えています。余談ですが、ビエラはワイン産地として有名なピエモンテ州の北東部にあります。京都西陣の西陣織と並び称される絹織物産地である桐生市と姉妹都市提携をしています。
創業後間もなくトレーニョ1900は、細番手の糸の紡績を得意とする織元として、卓越した技術と品質で頭角を現します。織物市場に極めて良質の糸を提供するようになり、織物の聖地ビエラの自然と水の恵みに後押しされて、素晴らしい生地を生み出す織元となります。
1985年からトレーニョ1900に再編の時が訪れました。絶えず変化する世界のファッション界の新たな要求に直面することが常態化し、生産体制を強化することを決め、実行します。
近代的な機械を投入するという設備投資をすることになるのです。また企業として、古い株主が新しい株主と手を取り合って、社内の構造改革に踏み切りました。
現在のトレーニョ1900は羊の牧畜から始まる服地の製品までの生産工程全体を通して、トレーサビリティ、つまり不具合の原因を追跡できる体制を取っているのです。彼らはそれを誇りとともに「Sheep to Shop Project」と名付けました。原料である羊から店に届くまで・・・なんと素晴らしい、織元の矜持が感じられる命名でしょう。
トレーニョ1900(tollegno)の生地・服地の特徴
1900の服地は、イタリア服地の持つ良さが凝縮された素晴らしい素材です。典型的な英国服地と比較すると、非常に分かりやすく対象の位置にあります。英国生地の重く質実剛健で武骨な良さに対して、軽くしなやかで艶や彩りも美しく、色目の選択肢も潤沢なのが特徴です。
それらは全て、技術を駆使した細番手の糸や織りと染めの工程への品質へのこだわりがなせる業です。繊細な服地はオーダースーツとして仕立て上がると、着る人のボディシルエットを際立たせる、得も言えぬ豊かで流麗なドレープ感を生み出します。
セクシーという言葉だけでは足りない、その嫌味なくて垢抜けた「男の色気」によって、「粋」な雰囲気が醸し出るのもトレーニョ1900の服地の素晴らしいところです。
トレーニョ1900(tollegno)の世間からの評判は?
トレーニョ1900はロロピアーナグループの企業であり、実力派でもあるにも関わらず、近いクラスのカノニコ やレダと比べて知名度が低いと言えます。
なぜならば、前述の通り本来はオーダーショップよりも既製品メーカーに向けた服地を生産する仕事から始まったからです。現在でこそオーダー用もたくさん生産はしていますが、それでもアパレルメーカーに向けた服地で伸ばした織元なのです。その辺りがエンドユーザーに知名度が低い要因でしょう。
トレーニョ1900の服地は一貫生産のこだわりが生む安定したクオリティと、トレンドが常に織り込まれたテキスタイルデザインに定評があります。だからこそジョルジオ・アルマーニやドルチェ&ガッバーナなどの多くのトップブランドがこぞって使用するのです。
英国人のスーツは「社会との接点」であり、控えめなエレガンスを求められますが、イタリア人にとってのスーツは「個性の発露」なので、おのずと色や柄の向かう方法に違いが出るのでしょう。良し悪しではなく好みの問題ですが、「粋」や「垢抜け」感を求める人には、イタリアらしいトレーニョ1900の服地は大変好評です。
トレーニョ1900(tollegno)のオーダースーツの価格相場はどのぐらい?
垢抜けた男の色気を醸す、トレーニョ1900の服地を使用してオーダースーツを作るためには、どれぐらいの予算を見ておけばよいのかをリサーチしましたので、参考にしてくださいね。
調べたところ、トレーニョ1900服地のオーダースーツは、おおむね税別58,000〜68,000円で作れる店がほとんどです。1着税別58,000円が2着同時購入のコンビ価格として、税別39,000円からになるオーダーショップ店(次項目で紹介)もありますので、クオリティは高くとも価格は充分にリーズナブルだと言えましょう。
トレーニョ1900(tollegno)のオーダースーツはどの店舗で仕立てるのがおすすめ?
トレーニョ1900の服地を使用したオーダースーツを仕立ててくれる、東京方面のおすすめショップを紹介しておきます。
グローバルスタイル 新宿南口店
「グローバルスタイル 新宿南口店」でトレーニョ1900のオーダースーツが作れます。このショップは新宿駅南口から徒歩1分で、渋谷区・代々木駅からのアクセスも便利です。
トレーニョ1900のスーツは1着税別58,000円からですが、2着同時購入だとコンビ価格として税別39,000円からになります。デザイン的にも豊富な型紙から選べるので、職場環境や立場、もちろん好みに照らしてスタイリングのアドバイスをしてもらえます。
オーダー初心者も愛用者にもおすすめできるグローバルスタイルは、東京には9店舗展開されています。その他のエリアは大阪・京都・名古屋・福岡です。
- 店舗名:グローバルスタイル 新宿南口店
- 住所:東京都渋谷区代々木2-9-2 久保ビルB1F
- 電話番号: 03-6276-2470
- 営業時間:平日/11:00~21:00 土日・祝日/11:00~20:00
- 公式HP
トレーニョ1900(tollegno)でオーダースーツを作るときのおすすめ生地はコレだ!
ここでは、トレーニョ1900のおすすめオーダー服地をコーディネート例とともに紹介します。
トレーニョおススメ生地1:3DWOOL FABRIC COLLECTION
TOLLEGNO1900(トレーニョ1900)の3DWOOLはその名の通り、3次元の立体的な動きを自在にするストレッチ性と復元性が与えられた服地です。ドライ感もあり、暑い季節でもさらっとして快適な着心地が得られます。
トレーニョ1900のお得意の鮮やかなブルーは、中途半端なトーンのネクタイよりもいっそビビッドに近いオレンジカラーなどを持ってくるとバランスが良く、嫌味なく「粋」な着こなしになります。
トレーニョおススメ生地2:CLASSICS FABRIC COLLECTION
CLASSICS はテーラードファッションの歴史を感じさせる英国調の伝統柄を、最新のテクノロジーで表現します。バーズアイ(鳥の目玉が並んでいるような柄)やシャークスキン(サメの肌のような少しザラつきがある表面感)やフランネル、サージ等のクラシカルな風合いを楽しめます。
クラシックなバーズアイのスーツに大胆なジョーメトリック(幾何学模様)のネクタイを合わせ、ただし色数を2系統(モノトーンとネイビー)に抑えていることで大人っぽい「粋」を演出できます。
トレーニョおススメ生地3:ICE LINEN FABRIC COLLECTION
ICE LINENは軽量のリネン(麻素材)を使用した、春から夏にかけて涼感を伴った快適な着心地を約束してくれる服地です。リネンの洒脱で優雅な趣きは、大人の「粋」な装いのお手本のようです。
オレンジカラーが鮮やかなリネンのヘリンボン(杉綾織り)の服地はそれ自体がお洒落ですが、さらにパッチポケット(貼りポケット)のダブルブレストという、軽さと重さを同居させるダブルエッジのデザインで作るのは、まさにオーダーならではのファッションの醍醐味です。
トレーニョおススメ生地4:LUXURY FABRIC COLLECTION
LUXURYという名の通り、カシミアやキャメル(ラクダ)、シルク(絹)などの最高級素材を贅を尽くして集めた、まさにラグジュアリーなコレクションです。
ベビーキャメルで仕立てたシンプルなテーラードジャケットに、シルクではなくウール素材のスキンベージュのネクタイなどを綺麗なブルーシャツと合わせると、品格と洒脱感の両方を表現できます。
まとめ
実力の割りには知名度が低い「ホンモノ」のオーダー服地、トレーニョ1900を紹介しました。たとえ名前がそれほど浸透していなくても、アルマーニやドルチェ&ガッバーナに常に素材を供給しているということ自体がクオリティと感性の大いなる証と言って過言ではないでしょう。
初めてオーダースーツに挑戦する人も、オーダーのベテランの人も、あなたの佇まいに「粋」をそえて洗練度を高めてくれるトレーニョ1900の服地でオーダースーツを作って、さらに一皮向けたステージに上がりませんせんか?
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