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ヨーロッパでサングラスと言えば『ペルソール』、ドライブやバカンスの相棒として。
ペルソールというサングラスが世界的に注目さるようになったのは、スティーブ・マックイーン主演の映画『華麗なる賭け』でした。日本での公開は1968年、物語の展開だけでなくマックイーンの着こなす、すべてのアイテムは興味深く当時の若者はこぞって真似をしていたそうです。しかし、そうした賛辞は現代でも決して色あせるものではありません。
http://fuseishoyo-roku.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/40-8951.html
当時の映画作りにおいて、スタイリングを担当するスタッフがいたのか資料はみつかりませんが、プライベートでもペルソールや、スイングトップをさらりと着こなす姿が残っていることから、彼のファッションに対する高い意識を感じとることができます。
とかくレイバンと比較されることが多いのですが、違いというよりも共通点が多いことが分かりました。誕生、背景などをたどりながらイタリアメイドならではの『艶』を体得しましょう。
ペルソールの歴史
ペルソールの前身であるラッティ・オプティカル・インダストリーズ・ソサエティ(Ratti Optical Industries Society)社が1917年、トリノに設立されます。創業者はジュゼッペ・ラッティ、イタリア空軍やレーサーのゴーグルなどを製造していました。レイバンも、ほぼ同時期に創業、その後アメリカ軍へ製品を納めています。
機能性とデザインの結晶
1938年に社名を変更、現在のペルソールが誕生します。創業者はジュゼッペ・ラッティは優れたアイウェアの技術者だっただけでなくの写真家としても評価される芸術性も備えていたようです。ブランド名のPersol(ペルソール)とはイタリア語の「il sole」から派生しており、「太陽のため」を意味しています。そして『太陽光線を防ぐ』という想いが込められています。
ペルソールは創業者の意思を継ぐ、優れた技術を有したブランドです。世界で初めてサングラスに強化ガラスやUVカットレンズを採用したのもペルソールでした。また『フレキシブル・テンプル』(メフレクト・テンプル)という技術を開発(のちに特許取得)したのもペルソールです。これはテンプル(左右のつる部分)の途中に、柔軟性の高い樹脂を挟み込むことで、顔の幅に合わせて柔軟に曲がるため、最適なフィット感が得られると評判になりました。
デザインや機能性は時代とともに進化いていきますが、基本的な構造は1930年代にほぼ完成していたと言われえています。そしてペルソールのシンボルまたはデザインアイコンとも言える“シルバーアロー”、こちらも同時期に誕生しています。古代ローマ戦士の剣からインスパイアされたと伝えられています。
https://www.ponmeganeweb.com/product/5463
銀幕のスターに愛用され、引き継がれるペルソール
グレタ・ガルボ
https://www.pinterest.jp/pin/178173728980492204/?lp=true
ペルソールは、機能性やデザイン性が高い、オンオフを問わず幅広く使いやすいサングラスとして知られるようになんりました、様々な映画でも着用されていますが、プライベートで愛用する姿も公開されています。
マルチェロ・マストロヤンニ
http://www.spaghettimag.it/gentleman-marcello-mastroianni/
歴史あるブランドにふさわしく、往年スターにも愛用者が多く、グレタ・ガルボやマルチェロ・マストロヤンニの名が挙げられます。もちろんマックイーン。その流れは現代にも引き継がれ、ピアース・ブロスナン、ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、トム・クルーズ、ジュリア・ロバーツなどセレブリティの名前が続きます。
ダニエル・クレイグ
http://www.eiga-lover.com/eccube/html/products/detail/165
007シリーズはボンドファッションが毎回話題になりますが、『カジノロワイヤル』(2006年公開)では、ダニエル・クレイグ演じるジェームズ・ボンドのスタイルが、ブリオーニのスーツ、ジョンロブの靴、さらに『ペルソール』のアイウェアで、セクシーな着こなしを披露しています。
スティーブ・マックイーン
https://jivyivy.exblog.jp/18347222/
メタルフレームよりもクラシックなセルフレーム、レンズの色も薄めという印象が強いペルソールですが、かける人の個性を邪魔せず、潜む『大人の色気』を引き出してくれる頼もしい相棒です。中には携帯しやすいように二つ折り可能というギミックを備えたものまで。どれも魅力的で迷います。
垂涎。厳選アイテム紹介
ペルソール Persol 0PO0714 54 24/57 0PO0714
ペルソールのなかでもっとも有名なモデル714です。シェイプとしてはティアドロップタイプですが、威圧感のない、上品な仕上がりはさすがイタリアメイドというべきでしょう。レンズの色違い、フレームの仕様が異なるものなどバリエーションも楽しめます。
今の若い人は知らないかも知れないけど、スティーブ・マックイーンというとても格好いい俳優さんがいました。「華麗なる賭け」という作品の中で着用していますがプライベートでも愛用していたサングラスで、その復刻版です。
このブラウンレンズのものと、カスタムの青い色のレンズのものとが作品中で見られます。
青いレンズのはプライベートでも好んで着用していたようです。引用元:amazon
ペルソール Persol ブラックサングラス 偏光レンズ 0PO-2803-9558
デザインが大人しいので、使い勝手のいい1本だと思います。カジュアルよりもスーツ姿に似合うでしょう。ブリオーニとまで気張らず、お気に入りのグレースーツの胸元に忍ばせて。またはリゾートに連れ出すという選択肢もあり。
ペルソール Persol 0PO0649 54 95/32
モデル714よりも、クラシックな印象が強いデザインです。昨今のクラシックなヘアスタイルとの相性がよさそうなのでベージュのコットンスーツに合わせましょう。もちろんカジュアルでも大活躍です。
ペルソール Persol PO2445-S 1078/31
珍しいメタルフレームですが、アイコンはしっかり刻まれています。やはりセルフレームより凛々しい印象です。男性もいいのですが、これをかけた女性もイイ!
ペルソール Persol PO3191S 24/31
テンプルが細いタイプなので、シーンを問わず、年齢問わず、anything OK!という邪(よこしま)な1本です。オープンエアのレストランで夕陽を待ちながら、早めのディナー。西陽が邪魔な時は、これで遮ると彼女の笑顔が良く見えます。
つまり、ここにたどり着く
https://www.elegance.tokyo.jp/pe/po2953.html
サングラスって、傘に次いで忘れ物ランキングの上位なのかなと。そして意外にも衝動買いするものなのではないかと。さらに出張先や旅行先で、必要に迫られて買ってしまったり。手頃な値段のモノだからついつい忘れる、または落とすという事態になるようです。
https://www.elegance.tokyo.jp/persol/2953_95_2.jpg
無くすから、買わざるを得なくなるのであれば、本当にお気に入りのものを手に入れて大切にしましょう。ペルソール、大人には相応しいブランドだと思います。適度なアウトロー感もあるので男の輪郭をシャープに見せてくれます。上品な濃さのレンズはあなたの本音を適度に隠してくれます。忘れたら大変なことになりますよ。まわり道はやめにして、まっすぐ目を見て。