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健康的な不良おやじは「エスパドリーユ」を履いて南国に出かけよう
エスパドリーユとは、底にジュート(麻)を使用した、キャンバス地のスリッポンタイプのスニーカーライクな靴のことで、『エスパ』世代によっては『エスパド』と略されています。
バスク地方(スペインとフランスの国境、バスクシャツも有名)が起源だといわれ、現在も製造国は地中海地方が多いようです。注目されるようになったのは1970年代、サンローラン発表したがウェッジソールのサンダルでした。この時デザイン及び製造に参加したのがスペインの製造会社であるカスタニール(Castañer)社でした。
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きわめて単純な作り・構造はーロッパ全域にルーツがあるとされ、かのローマ帝国時代の貴族が履いていた、バスク地方では農民や港で働く作業員が使った、など諸説混在しています。
エスパドリーユとはフランス語で、その呼び方が広がりましたが、カタルーニャ語ではアスパルデーニャ、スペイン語ではアルパルガタ、バスク語ではエスパルティナと呼ばれています。地中海地方にはロープなどを作るために用いられる丈夫でしなやかなエスパルトいう繊維がありますが、これが語源だという説が有力のようです。
潮風の似合うリゾート感、太陽が似合う陽気な靴です。男性に浸透したのはアメリカで放送されたテレビドラマ『マイアミ・バイス』がヒットした影響です。ドン・ジョンソン演じる主人公が白いアルマーニのスーツに、エスパドリーユを合わせて話題になりました。1980年のことです。
現在では素材にバリエーションがあり、またシャネルなどが手掛ける高級ラインまで存在します。どのような商品を選ぶかは自由ですが、気軽に、気を遣わずに履くというのが似合うと思います。気分を大切にして履きたい、そうした時間を一緒に過ごしたい一足ではないかと思っています。
そうした思い入れを短いストーリーにしてみました。