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ビジネスファッションアクセサリーとしても人気! 10月の誕生石「トルマリン」ってどんな石?
10月の誕生石であるトルマリンはカラーバリエーションの多さと、健康石としてのイメージからパワーストーンとして人気です。
ブレスレッドなど、ビジネスファッションのアクセントとして多くの方に愛用されています。
今回はそんなトルマリンが一体どんな石なのか? 分かりやすくご紹介します。
ビジネスファッションのアクセサリーとして宝石を取り入れている方をよく見かけませんか? 宝石はそれぞれが違った意味を持っています。そのため「自分の信念や願望、志などを身につけてモチベーションを保つ」という意味で取り入れている方が多いようです。また、色鮮やかなパワーストーンを 取り入れることで、シンプルなスーツのアクセントとなって見栄えも良くなります。
今回は10月の誕生石である「トルマリン」をビジネスファッションに取り入れるにあたり、「トルマリン」が持つ意味や、魅力、秘められたパワー、健康効果などをご紹介します。
◉10月の誕生石「トルマリン」ってどんな石?
トルマリンはケイ酸塩鉱物の一種であり、日本では装飾品というより、どちらかと言えば遠赤外線を発する健康石というイメージで浸透しています。
もちろん、美しさゆえ、宝石として愛され続けてきた歴史も持っています。トルマリンは宝石の中でも特にカラーバリエーションに富んでおり、色合いによって価値が異なります。バリエーションの多さから別名「カメレオン石」と呼ばれているほどです。
トルマリンというと、『市場に出回っている比較的お手頃な宝石』というイメージが強いようですが、実はそうでもありません。色のバリエーションによっては、ダイヤ、サファイア、ルビー、エメラルドなどの宝石の価値と同等か、それ以上の評価が与えられるトルマリンも存在します。
主な産地は、ブラジル、アフリカ各地(スリランカ、タンザニアケニア、マダガスカルなど)、アメリカです。
◉ー1、トルマリンの名前の由来
「トルマリン」という名前は、スリランカのシンカラ族の言葉で、ジルコンとトルマリンが混合した石(混合宝石)を意味する「TURMALI」に由来しています。熱すると電気を発生するため、日本での和名は「電気石」となっています。
◉ー2、トルマリンの歴史
トルマリンは1500年代にスペインで最初に発見された宝石で、1800年代後半にティファニーの宝石鑑定士、ジョージ・F・クンツによってトルマリンの存在が広く知られるようになったと言われています。
色の種類は100にもおよぶとされており、それが原因で最初に発見されてから1800年代になるまで、エメラルドや他の宝石と混同され続けてきた歴史があります。トルマリンの名前の由来が「混合宝石」なのはそれが故です。
また、トルマリンが『電気石』であるという事は、1880年フランスの物理学者、ピエール・キューリー兄弟によって1880年に発見されました。
その後、トルマリンの研究が、ロシア、ブラジル、日本などで長年に渡り続けられてきました。しかし、複雑な結晶構造を持っていることや発生する電気が不安定なこともあり、100年以上に渡って工業・医療現場に役立てることはできませんでした。トルマリンを使用した製品が開発されるようになったのはごく最近のことです。
近年になってトルマリンを使ったアクセサリーや健康器具が注目されたのはそういった背景があります。
◉トルマリンの宝石言葉とは?
トルマリンは「無邪気」「潔白」「寛大」「忍耐」「友情」といった宝石言葉を持っています。熱を加えたり、摩擦くわえると電気を帯びて、ホコリなどを吸い寄せる特有の性質が「友情」「愛情」を呼び寄せるとして、宝石言葉にも反映されています。
また、ピンクトルマリンは「忍耐」という宝石言葉を持っており、これは忍耐をもって試練を乗り越えた時に、愛の歓喜が訪れるという意味が反映されています。「無邪気」や「寛大」という宝石言葉は、宝石の中でも特にカラーバリエーションが多いことに由来しています。
◉トルマリンのパワーストーン的効果とは?
トルマリンは宝石の中でも特に多いカラーバリエーションを持っています。
しかし、どの色のトルマリンも共通して「水分に触れる」「熱を加える」「摩擦を与える」「太陽光に与える」など、外からの刺激を受けると、石の中で電気が発生し、マイナスイオンが発生します。
同時に、空気中の埃などを寄せ集める性質を持ちます。こうした特性から『吸引・調和・浄化・癒し』といった効果を持つパワーストーンとして知られています。
また、色によってもさまざまなパワーが存在します。ここでは、主な色別に、パワーストーンとしてトルマリンが持つ効果についてご紹介しましょう。ビジネスファッションに取り入れようと考えている方はぜひ、ご自身の持つ信念や目標、志と照らし合わせながら見てください。
黒:免疫力・金運・人気運アップ、電磁波防止、イオンバランスの調整・邪気払い・個性の発揮
レッド:熱意、情熱、生命歓喜、性エネルギーのアップ
ピンク:ロマンチックな恋を引き寄せる・友情を深める・チームワークを良くする
グリーン:神経系統に溜まった厄を排出、内面の浄化
ブルー:冷静な判断力、心を落ち着ける
ウォーターメロン(表面はグリーンなのに、中がレッド・ピンクになっているトルマリン):持ち主の肉体的・精神的な、あらゆるアンバランスの解消、人間関係のバランス・調和をもたらす
◉健康器具としても注目されるトルマリン
装飾品としてだけではなく、パソコンや携帯の電磁波を軽減してくれるなど、今トルマリンの持つ健康効果に注目が集まっています。トルマリンが健康器具によく使われるのは一体なぜなのでしょうか?
それは「マイナスイオン」「微弱電流」「電磁波防止」「遠赤外線」などが発生しているためです。トルマリンが健康アイテムとして人気の理由を探りましょう。
◉ー1、マイナスイオン発生
トルマリンの結晶の両端には、プラス極とマイナス極が存在しています。そのため、外から何らかの刺激を受けると、石のなかで電気が発生します。その電気がプラスの電荷とマイナスの電荷と呼ばれるものに分解されて、空気中に放出されるのです。
この放出された電荷によって空気中の水分が分解され、遊離したOH-イオンと水分が結合し、H3O2-(ヒドルキシルイオン)、すなわちマイナスイオンが生成します。
日常的な空間に存在するマイナスイオン量は、1立法センチメートルあたり100~200個程度と言われていますが、トルマリンに手で揉み込む程度の刺激を与えることで、1立法センチメートルあたり数1000個ものマイナスイオンを発生させる効果があるとされています。
◉ー2、微弱電流
トルマリンは大気中のマイナスイオンを吸着し、次々とマイナス電極に送り続け、静電気を発生し続けます。いわば天然の発電機と言えます。
トルマリンから発生する静電気の電流はおよそ0.06ミリアンペアで人体に流れている生体電流と同じと言われています。
人間も微弱ながら電流を持っており、この電流が乱れてしまうと、自律神経に影響を与え、身体の不調を引き起こします。そのため、その乱れを補助するための健康アイテムとして、トルマリンに注目が集まっているのです。
◉ー3、遠赤外線
「遠赤外線の効果で身体がぽかぽか」など雑誌や書籍、テレビなどでよく言われているように、遠赤外線は温かさに関係しています。
実はトルマリンからも、4~14ミクロンほど遠赤外線が発生しているのです。他の鉱物の赤外線放射率が60~70%のところ、トルマリンでは、92.72%という高数値を出しているという報告もあります。
1981年にアメリカ航空宇宙局(NASA)が行った研究成果の発表では「太陽光のうち、波長8~14ミクロンの波長の遠赤外線が人体に有効に作用し、生物の生存に欠かせないものである」と報告されています。
人体に良い影響を与える波長と、トルマリンの波長が合致するため、遠赤外線による健康効果が謳われているようです。
※様々なトルマリンの効果をご紹介させて頂きましたが、どれも現代科学で100%明らかにされたものではありません。参考として掲載させていただきます。
◉トルマリンの種類 と分類
トルマリンは鉱物学的に見れば、含まれる成分の違いによって、ウバイト、エルバイト、ショール、ドラバイト、ビュールゲライト、リディコタイト(族)等に分けられます。
しかし、一般的にはカラーバリエーションによって分類されています。ここでは鉱物学的ではなく一般的なカラーバリエーションと分類をご紹介します。
◉ー1、グリーントルマリン
(画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=w0j_X9JdD7c)
黄色系から緑色系のトルマリンです。グリーントルマリンの仲間には、ブルートルマリン、色の濃いミントトルマリン、黄色みの強いライムトルマリンなどがあり、総称してグリーントルマリンと言われています。黒ずみのない、深いグリーンになるほど、産出量が少なく、希少価値が高くなります。
◉ー2、イエロートルマリン
(画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=QxGDfcuB0fI)
黄金色を帯びたイエローから、パステルカラーのような淡いイエローのトルマリンです。グリーン系統のものもあります。テリがあり、透明度の強いイエローほど希少価値が高くなります。
◉ー3、クロムトルマリン
(画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=-b2J-1xmqp8)
エメラルドと同じように、結晶中のクロム成分が影響して緑色になったトルマリンは、クロムトルマリンと呼ばれます。
鉄が影響して緑色に発色する、優しい色合いのグリーントルマリンとは一味違う、鮮やかな緑色が特徴的です。このクロムトルマリンの中には、光源の違いでカラーチェンジするものもあります。
◉ー4、パライバトルマリン
(画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=SeyoIku57BU)
1989年にブラジルのパライバ州で発見されたトルマリンです。テリを伴った、ターコイズブルーからグリーンブルーまでの色彩が特徴的です。ナイジェリア産のものにはグリーンが混じる傾向があるようです。
パライバトルマリンの最大の魅力は蛍光塗料を塗ったような、甘い蜜を溶かしたかのようなテリにあります。ネオン色と表現されることもあります。
パライバトルマリンは小粒で発見されるケースが多く、1カラット以上となると、ダイヤ以上の値で取引されている希少価値の高いトルマリンです。
また、同じパライバトルマリンに分類されても、色の濃淡から30~40倍の価格差が出ることもあります。それほど、こってりとしたネオン色のトルマリンは希少なのです。
◉ー5、ピンクトルマリン
(画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=E0ccDp77M4o)
可憐で優しい雰囲気のパステルピンクや、紫がかったピンク、赤味の強いピンク~ブラウンがかったピンクなど色相に幅があるのが特徴的なトルマリンです。
ピンクトルマリンの中でも、赤味が強いものは「ルべライト」と呼ばれています。特に「ホットピンク」と呼ばれる、淡いピンクの評価がたかく、ブラウンが入ったものは価値が下がる傾向にあります。
◉ー6、インディゴライトトルマリン(ブルートルマリン)
(画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=RqLNEZkuYcg)
ブルーサファイアで高く評価される『コーンフラワーブルー』に近い色合いのものは、ブルートルマリンの中でもさらに『インディゴライトブルートルマリン』として区別されています。
グリーン系統とブルー系統に大きく分けられますが、ブルーサファイアに近い色合いほど、価値が高くなります。
◉ー7、ドラバイトトルマリン(褐色トルマリン)
グリーン系から黄色系の間の濃い色の石に茶色系の色が入ったトルマリンです。トルマリンの中でも極めて産出量の多くなる色合いです。
マグネシウムを多く含むことが色の原因とされています。なかなか綺麗な色が出ず、宝石に使用できるレベルのものは稀と言われています。黒ずんだ色味であるほど、価値が下がります。
◉ー8、ショールトルマリン
(画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=HuZepxg3mz0)
トルマリンの中で最も産出量の多いのがブラックトルマリンです。宝石として使用されるケースは稀で、パワーストーンとして人気です。
◉ー9、アクロアイトトルマリン(無色トルマリン)
語源はギリシア語のachro(無色)に由来します。天然で採掘されることは少なく、ピンクトルマリンに加熱をして作られたものがほとんどです。
◉ー10、バイカラートルマリン
(画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=P-H-yj3FXmk)
1つの石に2色が混在するトルマリンをバイカラートルマリンと呼びます。色の種類によらず、緑と赤、緑と無色など、2色含んでいればバイカラートルマリンと呼ばれます。
3色以上となると「パーティーカラートルマリン」と呼ばれることもあります。バイカラートルマリンの中でも、緑のふちの中に赤色が融合しているトルマリンは、その見た目から「ウォーターメロントルマリン」と呼ばれます。
◉世界最大のトルマリン
トルマリンの中でも最上級の評価を得ており、世界最大のカットされたパライバトルマリンは、191.87カラットです。カナダの宝飾店「カウフマン ドゥスイス/KAUFMANN de SUISSE」 が発表した、ネックレスのトップに使用されています。
数カラット程度では特に注目されることはありませんが、191.87カラットほどの大粒となるとかなり希少です。パライバトルマリン単体のお値段にして、2500万ドル~1億2500万ドルになると推定されています。ちなみに、このトルマリンが発表される以前の世界最大のトルマリンの大きさは51.77カラットでした。
◉まとめ
いかがでしたでしょうか。「安い中級石」と思われがちなトルマリンですが、実はとても奥深く、中には「パライバトルマリン」のようにダイヤよりも希少価値の高いものもあります。
カラーバリエーションが多いことから、パワーストーンとしてさまざまな効果があるのも魅了的です。もし、ビジネスファッションにトルマリンのブレスレッドなどを取り入れる際には自分の信念や願望、志などで選ぶだけではなく、例えば「今週は金運を上げたいからブラックトルマリン」「今日は冷静な判断が求められる会議だからブルートルマリン」「今日は少し体調が悪いからグリーントルマリン」など、その日の気分、欲しいパワーに応じて使い分けてみるのも良いのではないでしょうか。