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ピークドラペルとは?ふさわしい着用シーン&おしゃれな着こなしをご紹介!

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ピークドラペルをご存じでしょうか。尖った形が特徴的なジャケットの襟で、ラペルの形が違うだけで顔の印象も変わってきます。今回はピークドラペルについてやふさわしい着用シーン、おしゃれな着こなしなどを紹介していきます。スーツに対する理解を深めて、着こなしを楽しみましょう。

ピークドラペルとは?

ジャケットの襟部分をラペルと呼ぶのはご存じでしょう。「尖った」を意味する「ピークド」のついたこちらのラペルは、そのまま襟が尖っている形のものを指します。鋭い剣先をイメージさせる下襟は、剣襟(けんえり)と称されることもあります。

尖ったラペルは顔まわりに華やかさを演出し優雅な雰囲気を醸し出すことから、タキシードやモーニングコートなどフォーマルウェアに使われていたデザインです。しかし近年テーラードジャケットやスーツなどに使われ始め、カジュアルなスーツスタイルでもピークドラペルのコーディネートを楽しめるようになりました。

ピークドラペルを着た時の印象

襟が強調されるデザインのため、華やかな印象になります。シンプルなスーツスタイルでもピークドラペルなだけで、おしゃれさや個性的な雰囲気を演出できるのが特徴的です。

ラペルの幅によっても印象は変わり、細いタイプのものはスタイリッシュさやモード系の印象を与えることができるでしょう。幅の広いタイプは豪華な印象になるため結婚式やパーティなどでの着用がおすすめです。一般的なサイズの幅は比較的どのような場面でも対応できるでしょう。

ピーク襟はダブルスーツの標準的な仕様

そもそもピークドラペルはダブルスーツの標準的な仕様です。古い職人さんや洋服屋ではダブルスーツ自体を「剣もの」と呼ぶこともあるようです。今でこそさまざまなジャケットに取り入れられていますが、業界内ではそれくらい標準的に使われています。

スーツの襟(ラペル)の主な種類

基本的にラペルの種類はノッチドラペルとピークドラペルの2種類で、それぞれが通常のラペルとセミラペルに分けられます。種類によってデザインが変わり着たときの印象にも変化があるため、スーツ好きの方はこだわりたいポイントです。ラペルの幅でも印象は変わりますが、ここでは主な種類をご紹介します。

スーツの襟①ノッチドラペル

こちらは定番のデザインと考えていただいて良いでしょう。V字型の刻みという意味で、ほとんどのシングルスーツがこの形を採用しています。ゴージラインというラペルとカラーを縫い合わせている箇所がまっすぐになっています。どのようなシーンでも活用できる万能型です。

スーツの襟②セミノッチドラペル

ベースはノッチドラペルで、下襟が上向きにデザインされているため、上襟との間の角度が狭いのが特徴的です。この形から由来し、別名「魚の口」「フィッシュマウス」と呼ばれることもあります。

やや渋い雰囲気を醸し出すことができ、男らしさが増すでしょう。ノッチドラペル同様にさまざまなシーンで活用できます。

スーツの襟③ピークドラペル

先ほども紹介したピークドラペルは先の尖った形が特徴的なラペルです。先端が上向きになっており、鋭い剣のようなデザインとなっています。顔まわりを華やかに印象付けるため、フォーマルな場面にぴったりです。フォーマルスーツはもちろん、ダブルスーツの定番ラペルとして親しまれています。

スーツの襟④セミピークドラペル

ピークドラペルよりも下襟がやや水平の角度にデザインされているため、鋭さが軽減しやわらかな優しい印象を与えます。個性的なラペルながらもフォーマルシーンやビジネスシーンと、どちらでも使用できます。おしゃれで大人っぽさも演出できるでしょう。

ピークドラペルのおしゃれ着用シーン着こなし術

さまざまなシーンで活用できるからこそ、着こなし方は自由自在です。大人な印象が強いデザインのため、おしゃれに着こなしてワンランク上の男を目指しましょう。着用シーン別で着こなし術を説明するので、ぜひ参考にしてみてください。

ピークドラペル着用シーン①礼服として

フォーマルシーンには持ってこいなデザインです。そもそもフォーマルスーツの多くにピークドラペルは採用されています。それだけ華やかな場にぴったりのデザインということです。

結婚式やパーティ用に1着持っているととても便利です。カジュアルなパーティの場合はピークドラペルのデザインにチェック柄や明るい色のジャケットを選んでも良いでしょう。ピークドラペルに色物や柄物は相性が良いです。より華やかさが増しておしゃれに演出できます。

ただ弔事の際はシングルスーツのピークドラペルは着用しないようにしましょう。ダブルスーツのピークドラペルは標準的な仕様のため構いません。黒色のスーツを着ていけば良いというわけではないので、しっかりと配慮して着用しましょう。

ピークドラペル着用シーン②カジュアルに

フォーマルな印象が強いデザインのためカジュアルシーンで着用する場合は生地や色味に注目しましょう。礼服感が強まる黒色やネイビー、チャコールで光沢感のある素材は避けた方が良いです。またラペルのサイズ感も小さめにデザインされているのを選びましょう。

ラペルの主張が強いのでカジュアルに着こなすには、幅が広すぎたり剣先が肩まで突き出ていたりするものはおすすめしません。起毛素材のタイプはカジュアルシーンに活用できます。また英国式ジャケットの定番でもあるラペルのため、ブリティッシュスタイルに仕上げるのがおすすめです。

特にトラッド柄は大人で上品なコーディネートを作れます。タートルネックの上にトラッド柄のジャケットを羽織り、スラックスを合わせたり、よりカジュアルにコーディネートしたい場合はジーンズと合わせると良いでしょう。

もしくは起毛素材でブラウンや暗めのジャケットにトラッド柄のパンツを合わせるのも、大人カジュアルに仕上がります。オフの日やカジュアルなパーティなど着用シーンに合わせておしゃれを楽しみましょう。

ピークドラペル着用シーン③ツリーピーススーツ

シングルやダブルよりもおしゃれな雰囲気で結婚式やパーティなどで着用されているスリーピーススーツですが、ピークドラペルだとさらに華やかな印象が強くなります。華やかさがプラスされるだけでなく、大人の威厳や重厚感を感じさせます。

おしゃれを楽しむ年配の方や役職のある方などが着用している印象があり、そこには高級感もプラスされます。そのため大人っぽさや男らしさ、落ち着いた魅力を醸し出したい方にはおすすめです。グレーやネイビーといった暗めの色でも襟が特徴的のため落ち着きのある印象になります。

ブラウンのスリーピーススーツだとエレガントさがあり英国紳士風の着こなしができるでしょう。スリーピーススーツにピークドラペルというだけで十分華やかなので、柄物を取り入れるときは色味を穏やかにしたりシャツやネクタイの主張は抑えたりとバランスを取るのがポイントです。

ビジネスシーンでのピークトラペルの着こなし

本来フォーマルシーンでの着用が一般的のため、ビジネスシーンにおいてはあまりおすすめできません。着用すること自体、マナーとして問題はないのですが「襟が目立ちすぎる」「パーティ感が強い」と相手によってはあまり良い印象を与えない可能性もあります。

オフィスカジュアルな職場なら良いですが、大事な商談や会議、堅い職場などでの着用は避けた方が無難でしょう。ビジネスでも着用できる落ち着いた色味のピークドラペルも増えつつありますが、自身の職場環境や顧客などに配慮し、着用を考えてください。

ビジネスの勝負時に使いたい着こなし

日本において、まだビジネスには不向きとされているデザインですが、勝負時に使いたい着こなしもあります。まさに英国紳士と言えるようなネイビーのピークドラペルスーツにシンプルな白シャツとネクタイを合わせてみましょう。

シンプルにコーディネートしているため、ピークドラペルの華やかさが自信に満ちた人柄を演出し力強さを感じます。オフィスカジュアルな職場ならネイビーのストライプ柄でも良いでしょう。その分シャツやネクタイはオーソドックスなものをチョイスしてください。

スーツのサイズ感が自分の体に合っていたり、キュッと引き締まったウエストや着丈の長さがしっかりしていたりすれば、仕事のできる紳士的な雰囲気を醸し出せます。力強さや自信などをスーツが後押ししてくれるデザインです。

ピークドラペルでおしゃれを楽しもう!

ピークドラペルについてや着用シーン、着こなし術を紹介しました。欧米ではビジネスでの着用も寛大ですが、日本においてはまだフォーマルシーンでの着用が一般的です。

ただビジネスでも着用できるデザインが増えているため、これからはピークドラペルを着用することが増えるかもしれません。さまざまなシーンに合った着こなし術でおしゃれを楽しみましょう。

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