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内臓脂肪の効果的な落とし方は?筋トレ・食事・有酸素運動を組み合わせて脂肪燃焼!
見た目は痩せているように見えても、実は内臓脂肪が外見からは想像できない程付いているという方は珍しくありません。筋トレなどでダイエットをしようと考えている方は、気にしがちな体脂肪と併せて、内臓脂肪を減らすことも視野に入れてみましょう。今回は、内臓脂肪を落とす効果的な方法などを紹介します。
目次
内臓脂肪とは?
内臓脂肪というのは、その名前の通り、お腹周辺の内臓に付いている体脂肪の事を指します。脂肪と言われるものには皮下脂肪と内臓脂肪の2種があり、皮下脂肪は皮膚と筋肉の間に付く脂肪であり、お尻や太ももと言った部位に付きやすいとされています。
これら2つが、ダイエットにおいてよく耳にする体脂肪と呼ばれています。皮下脂肪については、比較的短い期間の中で脂肪になりやすいとされていますが、その一方で落すこともしやすい脂肪であるという特徴もあります。
先に述べた通り、お腹周りに付く脂肪である為に、蓄積が続くとリンゴ体系と呼ばれる状態になりがちです。また、男性の方が女性に比べて内臓脂肪は付きやすいとされ、溜まり過ぎれば生活習慣病を引き起こす原因にもなります。
内臓脂肪が増える原因
内臓脂肪が増加する原因についてはいくつか考えられており、そのうちの1つが加齢です。特に男性は年齢が50歳以上になると、全身の脂肪のうち内腹部の脂肪がおよそ6割を超えるとされ、年を経るにつれて増加する傾向が見られています。
これについては基礎代謝が関係しているとされ、性別に関係なく人間の基礎代謝は減少していきます。今までと同じ量の食事を摂っている筈なのに、なぜか脂肪が増えて太ってきたという方は、加齢によって基礎代謝が減少した可能性が高いです。
食べすぎ、運動不足も原因とされています。食べ過ぎは必要を超えるカロリーを摂取し、使われないエネルギーは脂肪としてお腹周りの臓器に付きやすいのです。運動不足は分かりやすいかと思われますが、消費されないカロリーが食べ過ぎと同じ原理でお腹に溜まってしまうのです。
内臓脂肪は生活習慣病に⁈
内臓脂肪は蓄積が続くと生活習慣病を引き起こすとされています。内蔵周辺の脂肪というのは代謝能力が比較的高く、これが血液中の脂肪濃度を高めてしまう原因になると言われています。
これはインスリン抵抗症と呼ばれ、すい臓で作られるインスリンの働きを悪くし、血圧がどんどん向上していきます。脂質異常症や糖尿病、高血圧と言った有名な生活習慣病は、その結果として起こる可能性があるのです。
内臓脂肪は筋トレ・有酸素運動・食事を組み合わせて落とす
内臓脂肪がどんな脂肪なのかについて解説しました。ため込むと生活習慣病の原因になり得るなど、良い事も起こりません。そんな内臓脂肪は、筋トレに有酸素運動、食事の組み合わせで燃焼させていきましょう。
落とし方①基礎代謝を高める(筋トレ)
まず1つ目は、筋肉トレーニングです、筋肉を鍛えて何を狙うかと言えば、ずばり基礎代謝の向上です。体のどの部位の筋肉を鍛えても基礎代謝の向上は狙う事が出来、単純に言ってしまえば、何もしていない内に消費するエネルギー量を多くするという事です。
人間の筋肉というのは、ただ存在しているだけでエネルギーを消費します。その原理で行けば、筋肉が多ければ多い程、よりたくさんのエネルギーを消費してくれます。その為、脂肪燃焼を狙うのであれば、筋トレをすることでそれほどの運動をしなくとも痩せやすい体が作れるのです。
落とし方②体脂肪を燃焼させる(有酸素運動)
続いて2つ目の、有酸素運動です。こちらは名前からわかる通り、体に酸素を取り込みながら行う運動の事であり、比較的体にかかる負荷を軽くしてその分長時間行います。ジョギング、ウォーキングなどの運動は有名な有酸素運動に数えられています。
先に述べた通り、有酸素運動では負荷を軽めにする分、長時間運動を続けますので、体内にある脂肪をエネルギーとして使用して代謝を促進させます。但し、走ったりするのは筋肉も消耗していますので、筋トレをした後に行うと最も効果的に働いてくれます。
落とし方③食事の改善
そして3つ目の、食事の改善についてです。これも内臓脂肪を低下させるのに重要な方法であり、理想としては摂取する栄養のバランスが取れているものが望ましいです。ここでいう栄養とは、タンパク質、脂質、そして糖質の3つです。
目指すのは、タンパク質が多く、脂質が少なく、炭水化物は中くらいの食事です。摂取するカロリーが消費するカロリーを下回るアンダーカロリーを意識したいのですが、角に制限を加えては十分な栄養を摂れず健康を阻害してしまいかねませんので、注意が必要です。
内臓脂肪の効果的な落とし方【筋トレ】
この様に、筋肉トレーニングと有酸素運動、食生活のバランスを意識した改善という3つの柱によって、内臓脂肪燃焼という目標の達成に取り組んでいきます。まずは、効果的に内臓脂肪を落とせる筋肉トレーニングのメニューをご紹介します。
筋トレ①プランク
まず1つ目の筋トレメニューは、プランクになります。トレーニングマットなどを床に敷いてうつぶせの状態になり、そこから肘をついてつま先と一緒にバランスを取ります。お尻を上げずに体を真っすぐ直線の状態に保ち、肘が肩の真下に来るようにします。
つま先と肘で体を支えるポーズを1分間継続するのを目標にします。もし1分続けるのがつらい、厳しいという方は、30秒や15秒から始めても構いません。そこから少しずつキープできる時間を長くするようにチャレンジしてみましょう。
このプランクでは、主に体幹を鍛える事ができます。体幹を鍛えれば、自然と立ったり座ったりした時の姿勢も改善されます。肘で床を押すように意識し、腕のみに負担がかかるきつい状態にならないように気を付けます。
筋トレ②クランチ
2つ目のメニューは、クランチです。こちらでもマットを床に敷き、今度はあおむけの状態になります。膝を90度に曲げて両手を頭の後ろで組み、自分のへそをのぞき込むようなイメージで上体を起こし、腰が上がらないギリギリの位置まで上げていきます。
上げきったら、肩甲骨が床に付かないところまで戻していき、再び上体を起こす動作を繰り返します。1セットで20回行い、インターバルを挟みながら合計で3セットを目指しましょう。
有名なトレーニングであり、主に腹筋に負荷をかけられますので、ダイエット中の方のメニューにも取り入れられることが多いです。内臓脂肪を効率的に燃焼させるためには、腹筋を使っている事を意識しつつ、起こすときに状態をひねる動作を加えてみましょう。
筋トレ③デッドリフト
3つ目は、デッドリフトです。こちらでは器具を使用して取り組みます。バーベルバーの前、脛が少し触れる程度の位置に立ち、肩幅より少し広めにバーを握ります。背中は一直線のまま、息を吸いきって止め両膝を伸ばします。
両膝をバーが通過した辺りで上半身も起こしていき、膝が伸び切ったところで息を吐きながら最初の位置までゆっくりとした動作でもどしていきます。これを5回分繰り返して1セットとし、インターバルを挟んで4セットを目指します。
ここで重要なのは、持ち上げる際に背中を丸めず、正しいフォームを意識することです。背中を丸めては腰に無駄な負荷がかかってしまいます。腹筋にも刺激が入り、インナーマッスルである腹横筋や腹直筋に負荷をかけて周辺の内臓脂肪に効かせられます。
筋トレ④スクワット
4つ目はトレーニング器具を使用しないスクワットです。肩幅に足を広げた状態から背筋をしっかりと伸ばし、そのまま息を吸いつつ体を下げていきます。少しずつ上半身を前に倒しつつ、太ももが地面と平行になったところでストップします。
少しの間その状態でキープしたら、ゆっくりと膝を伸ばして状態も起こし、元の状態に戻していきます。完全に膝は伸ばしきらないようにしておき、再度体を落として合計10回から30回をワンセットに、合計3セットを目指して取り組みます。
ここでは、膝を曲げていくときに勢いに任せてしまわないようにしましょう。効果を半減させてしまわない為です。また、単に膝を曲げて落とすのではなく、お尻を後ろに下ろすという意識で取り組み、太ももが平行になるギリギリまでゆっくりとした動作を心がけてみましょう。
筋トレ⑤膝つき腕立て伏せ
膝付き腕立て伏せは、名前の通り膝をついて行う腕立て伏せです。トレーニングマット等の上に四つん這いの状態になり、そこから背筋周辺に力を入れる意識をしながら体をゆっくりと落としていきます。
体を落としていくときには、肘が外側に広がり過ぎないように注意しながら行います。限界まで落として胸を床に近づけたところで一旦停止し、スムーズに体を起こして元の状態に戻します。1セットを10回として繰り返し、合計3セットを目指します。
通常の腕立て伏せに膝をついて行いますので、負荷も比較的軽めです。まず1つ目の筋トレメニューとしても推奨できます。コツは一般の腕立て伏せと同様、肘が外に広がらないようにする事、正しいフォームと呼吸のリズムを覚える事です。
筋トレ⑥バックエクステンション
バックエクステンションは、主に背中にある脊柱起立筋を鍛えられるトレーニングです。トレーニングマットの上にうつぶせの状態で寝ころび、両手の指先は耳の横に添えて肘が横に伸びた状態を取ります。
そのまま両足と胸をゆっくりと持ち上げていき、背筋に刺激が来ている事を感じたらその姿勢のまま数秒停止、ゆっくりと元の状態に戻していきます。これを10回ワンセットで繰り返し行い、休憩をはさんで他メニューと同様3セット分取り組みます。
実際に取り組む際は、全身に力を入れ過ぎる事無く、なるべくリラックスした状態のまま行いましょう。足と上半身を上げていくとき、両方が同じ高さに来るようにすると脂肪を燃焼しやすくなりますので、ぜひ意識してください。
筋トレ⑦ドローイング
筋トレメニューの最後にお勧めする7点目は、ドローイングです。器具もマットも必要としないトレーニングで、背中を丸めず、背筋を伸ばした状態のままで大きく息を吸って、お腹にため込むようなイメージて吸い込んでいきます。
限界まで息を吸い切ったところでいったん止めて、ため込んだ空気をすべて外に出しきれるようにお腹を凹ませながら吐きだします。出来る限りまで出し切ったら、おなかをへこませた状態で30秒、息をしても良いのでキープし、その後また吸い込んで繰り返していきます。
これは、現状自分の体にある筋肉量に左右される事無くできるトレーニングです。主にお腹のインナーマッスル、腹横筋を鍛える事ができ、おなか周辺の脂肪である内臓脂肪の減少には非常に効果的と言えるでしょう。
内臓脂肪の効果的な落とし方【有酸素運動】
内臓脂肪燃焼に効果的な筋トレメニューをご紹介しました。器具を使用して高負荷をかけるものから、その場で出来る手軽なものまでメニューは様々ですので、ぜひ実践してみて下さい。続いて、有酸素運動のメニューの紹介に移ります。
有酸素運動①ジョギング
1つ目はジョギングになります。脂肪燃焼、及びダイエットの際の有酸素運動と言えば、まずジョギングが挙げられるでしょう。走り出す前に、全身を入念にストレッチして体をほぐしておき、ケガなどをしないような状態にしておきます。
いきなり走り出すのではなく、最初はウォーキングからゆっくりとスタートし、体が温まってきたら徐々にスピードを上げていきます。十分長距離を走れるようなペースで、途中でまたウォーキングからスタートしても構いませんので、合計20~30分を目指します。
特段始めるのに必要な技術も器具もありませんので、誰でも簡単にスタートできる有酸素運動になります。脂肪燃焼効果が期待できるとされ、ダイエットメニューにも取り入れている方が多く、また下半身の筋肉を使用するために基礎代謝向上も狙えます。
ポイントは、無理にペースを上げて速く走ろうとせず、一定のペースを保ってリズムの良い呼吸や背筋をしっかりと伸ばした姿勢を意識して維持することです。背筋を伸ばすと腹筋周辺に力が入りますから、内臓脂肪燃焼に効果的とされています。
有酸素運動②ウォーキング
続いては、ジョギングと同様に手軽に始められるウォーキングです。歩くときに頭が前後左右に揺れないように背筋から真っすぐの状態で固定し、あごは引いて目線を10メートル程度手前を見るように意識します。
肩に力を入れ過ぎたりはせず、腕は不自然にならないレベルで大きめに振って歩きます。呼吸を乱すことなく、また急がなくても良いので自分のペースで歩き続け、20分を目標にしてみましょう。
ランニングは少し体力に自信が無いので敬遠してしまう、というような方であっても、より簡単に始められるメニューです。流石に脂肪燃焼の効果こそ他に劣りますが、もちろん効果が無いわけではありませんし、血行やむくみ改善も期待できます。
ランニングと同じく、歩く際には猫背の状態にならないよう、背筋をしっかりと伸ばし頭がブレないように注意しましょう。歩いている際に多少腰をひねってみると、腹筋に刺激がかかって内臓脂肪減少に繋げられます。
有酸素運動③水中ウォーキング
3つ目は水中ウォーキングです。プールの中で胸を張ってまっすぐに立ち、腹部に力を入れて骨盤が少し前に来るような姿勢を意識します。頭は上からピアノ線で吊られているような感覚のまま、目線は進行方向へまっすぐ向けます。
歩く際には、肩が水中につくくらいに、歩幅を広くして歩きます。両手は通常のウォーキングとは異なり広めに広げて大きく歩きます。
水中での歩行は、当然ながら陸上歩行とは全く異なり、水の浮力が人間の体に働きます。この浮力が膝への負担を軽減してくれ、また一歩歩く分の消費カロリーも高くなりますので1回のメニューで効率よく内臓脂肪燃焼に効かせられます。
実際に歩く際には、正しい姿勢のまま維持するのを意識しましょう。最初は股関節を水に慣らすところから始め、慣れてきたらスピードを上げます。歩く際の歩幅によって消費エネルギーが変わりますから、一歩一歩で肩が水中についているかを確認しましょう。
有酸素運動④エアロバイク
エアロバイクも脂肪燃焼に効果が期待できます。まず最初は足を中心としてストレッチをしておき、エアロバイクにまたがったらゆっくりとスタートします。スローペースからスタートし、徐々にスピードを上げていきます。
頑張り過ぎない程度のスピードになったら、そのまま一定の速さをキープしおよそ30分から40分程度を目標に漕ぎ続けます。決めた時間漕ぎきったら、はじめと同じく漕ぐスピードは徐々に落としていき、終了となります。
ジョギング、ウォーキングとは異なり屋内で行うメニューですし、老若男女問わず誰でも取り組めるメニューです。また、水中ウォーキングと同様に膝部分にかかる負荷も比較的軽めになりますから、運動し始めの人などにも推奨できます。
覚えておいてほしいのは、誰でもできるからと言っていきなり乗るのではなく、必ずストレッチをしてから始める事です。初心者の方は無理をせずに軽めの負荷からスタートする事、息切れするほど消耗しない事などを心がけて下さい。
有酸素運動⑤ヨガ
ヨガは意外かもしれませんが、有酸素運動に数えられます。様々なポーズがあるヨガは、体の各所にある筋肉などを意識しながらポーズを取ったり、呼吸の仕方などにも注意しながら行う為、基礎代謝量増加に寄与させられます。
ポイントは色々とありますが、まず毎日少しずつでも良いので行うようにしましょう。時間よりもやった回数の方が重要であり、毎日30分はやるというよりも、その日一日の体調に合わせて無理なくできる範囲内でやる方が続けやすくもなります。
他の有酸素運動をしてから取り組むこともおすすめです。ヨガも有酸素運動であることには変わりありませんが、全体的に非常に軽い負荷をかけるものです。その為、ウォーキングや水中ウォーキングといった別の運動で負荷を補わせてあげます。
そして、実践する中では呼吸を常に意識しましょう。息をつめたままでやっては刺激がほぼ無い無酸素運動になってしまい、効果自体も非常に希薄になります。酸素を取り入れ、それによって脂肪燃焼をさせているという事を覚えて下さい。
有酸素運動⑥トランポリン
楽しくできる有酸素運動として、トランポリンがあります。まずトランポリン本体を用意して、足を拳1つほど開いて乗り、軽めにジャンプします。5分ほど続けて体を慣らしたら、ジャンプを大きくしたり、ツイストを加えるなどして体全体を使っていきます。
嬉しい事に、トランポリンは危惧をそろえる必要こそありますが、その分有酸素運動の中でも脂肪燃焼効果が高いと言われています。しかし、単にジャンプするだけではなく、お腹周りが動くような動き方をすると、より効率的になるでしょう。
ジャンプするときには思い切り体重をかけるというよりも、トランポリンが反発する瞬間に力を込めるようなイメージをします。様々な飛び方をアレンジして取り入れたり、曲を流しながらやるなど継続できるやり方は色々とあります。
有酸素運動⑦踏み台昇降
有酸素運動で最後に紹介するのは、踏み台昇降です。階段の前に背筋を伸ばした状態で立ち、右足から左足という順番で一段上ります。同じように右足から始めて左足を下ろすという動作を繰り返し、休憩をはさみながら何セットか取り組みます。
踏み台が1つだけあれば、どこでも誰でも取り組める有酸素運動である為、運動を始める際にもハードルはウォーキングなどと並んで低い部類に入ります。階段が無くとも、踏み台になるものさえ用意できるのなら何でも構いません。
やる事としては踏み台、階段を上り下りするだけという簡単なものですが、背筋を伸ばした正しい姿勢で一定の時間リズムを崩すことなく維持するのがポイントになります。筋肉も鍛えられますし、続けたらその分代謝もアップさせられるでしょう。
内臓脂肪の効果的な落とし方【食事改善】
筋肉トレーニングと有酸素運動という、体を動かす内臓脂肪対策をご紹介しました。そしてもう1つ、食事の改善を実践することも運動に並んで非常に効果的なものになります。いくつか改善の仕方がありますので、1つ1つ解説していきましょう。
食事改善①カロリーを抑える
まず第一に、摂取カロリーを抑える事から始めましょう。皮下脂肪などと同じく、内臓脂肪が増加してしまうのは日常生活などで消費されるエネルギーよりも、食事で摂取する摂取カロリーの方が多いからという要因があります。
これが原因であるという事が分かれば、今までの多く摂ってしまっていたカロリーを意図的に抑える事、そして筋トレや有酸素運動によって消費するエネルギー量を増やせば、それ以上内臓脂肪を増やさず、減少傾向に移行させられるのです。
但し、高いカロリーの食物を一切摂取してはいけないなどというような決まりはありません。カロリー量に気を遣いすぎて栄養が偏ってしまっては健康に影響しますので、後に解説するようにバランスのとれた食事も心掛けましょう。
食事改善②たんぱく質を多くとる
2つ目は、タンパク質を多めに摂取することです。脂質、炭水化物と並んで人間が生きていくうえで欠かす事の出来ない栄養源であるタンパク質は、体中に存在する筋肉を成長させたり、髪の毛などを作るなどの働きをしています。
筋肉トレーニングを頑張っていたとしても、食事の中で十分なたんぱく質を摂取できていなければ、せっかくトレーニングをした筋肉が成長や増加することも無く、目的である基礎代謝の向上が狙えなくなってしまいます。
ただ、もちろんタンパク質も量を気にせずたくさん摂取すればよい訳では無く、摂り過ぎれば脂肪に変わってしまいます。100g当たり鶏ささみなら23g、茹でた卵1個に月約13gのたんぱく質が含まれていますので、それらを参考にしてみましょう。
食事改善③食物繊維を多くとる
タンパク質に続いて、食物繊維も十分に摂取するように心がけましょう。野菜、海藻、きのこなどの食材に特に多く含まれている食物繊維は、カロリーが低くそれでいて腹持ちが良いため、食べ過ぎを防止する効果があります。
これだけならばカロリーの過剰摂取を防ぐだけですが、更に食物繊維には内臓脂肪の蓄積を抑える効果もあると言われていますので、ぜひ摂取してほしいのです。脂質、糖質を摂り過ぎた時にも体に吸収されるのを妨げ、中性脂肪化するのを防いでくれます。
食物繊維には不溶性と水溶性のものがありますが、特に水溶性の食物繊維は海藻や野菜類に多く含有されており、コレステロール量を減らす働きもあると言われていますので、積極的に食事に加える事をお勧めします。
食事改善④アルコールは控える
アルコールを摂取するのも控えるべきです。酒類のアルコールにもカロリーはありますが、これらは通常の食物のカロリーとは性質が異なっており、摂取すると胃からすぐに肝臓へと運ばれ、分解が行われて体に蓄えられず、運動をしてもこのカロリーを使う事はありません。
アルコールを摂取すると、食欲を高めて内臓脂肪が蓄積されるのを促進させるホルモンが分泌されます。また、肝臓で分解される際、飲んだ分だけ中性脂肪が合成されていく事も判明しており、脂肪燃焼を狙う上では大敵とさえ言えます。
加えて、先に述べた通りアルコールには食欲増進作用がありますので、沢山食べてしまえばさらに中性脂肪が増加してしまいます。こうした悪循環を防ぐためにも、お酒を飲むのは控えるべきという訳です。
食事改善⑤ゆっくりと食べる
実際に食事をする際には、ゆっくりと時間をかけて食べる事をお勧めします。これには満腹中枢と呼ばれる器官が関係しており、人間が食べ物を摂取すると血中のブドウ糖量が増え、血糖値が上昇、これに満腹中枢が反応し、体に満腹感を感じさせます。
血糖値の上昇をこの満腹中枢が感知するまでに、最低でも15分はかかると言われています。この時間よりも早く急いで食べていると、満福中枢から「お腹がいっぱいだ」というサインが出る前に、不要なほど多く食べてしまうのです。
そこで、食物繊維を含む食材を摂るのが推奨されています。飲み込むまでにしっかりと嚙まなければならないため、必然的に食事にかける時間が長くなります。最低でも15分以上の時間をかけて食べる事で、適切な満腹感を得られるのです。
食事改善⑥1日3回バランスの良い食事
摂取カロリーを抑えるところでも少し解説しましたが、1日3食、バランスのとれた食事をすることもとても大切です。1日3回、バランスが取れている理想的な食事を摂れれば、体温が適切に上がって基礎代謝が向上してくれます。
体内時計を整える効果もあると言われており、生活のリズム自体も改善されて結果的に内臓脂肪が貯まりにくい体にすることも可能です。但し、毎度同じ料理というような偏った品目を続ける、というのも良くありません。食物繊維や、タンパク質をしっかり摂れているかよく考えてみましょう。
例えば、和食においてはご飯+味噌汁におかずというのが基本的な構図になります。最初はインスタントに出来合いのおかずでそろえても一向にかまいませんので、慣れてきたら手作りの料理に挑戦してみて下さい。
食事改善⑦腹八分目
もう1つ、腹八分目の満腹度で抑えておくことも挙げられます。90歳、100歳と長寿の方というのは、肥満や生活習慣病に罹患していないという特徴がみられています。その秘訣には、腹八分目、粗食を心がけている事が少なくないようです。
十分目までの限界まで食べるのではなく、気分良く丁度良い満腹感を得られている所で食べ終わる事で、余分なカロリー摂取をせずに済んでいるのではないかと考えられています。また、粗食とは言っても、和食ベースに魚や野菜等の多品目をバランスよく摂ることが大切です。
内臓脂肪を減らすのにおすすめの食べ物は?
内臓脂肪減少に推奨できる食べ物は色々とありますが、例えば納豆が挙げられます。好き嫌いが分かれやすい食材ではありますが、胃を整えてくれる作用に加えて大豆のたんぱく質もしっかりと摂取でき、基礎代謝向上を狙えます。
いつでも飲むことができる緑茶もお勧めできます。体内の悪玉コレステロールを胆汁酸へ換えてくれるビタミンCやカテキンによる血中のコレステロール値減少作用が期待でき、ほとんどカロリーも無い為に摂取カロリーを気にする必要もありません。
もう1つ、わかめも非常に有用な食材です。わかめに代表される海藻類のネバネバとした成分は糖の吸収を抑える作用があり、加えて食事改善の中でも述べたように食物繊維が豊富にあるなど、うってつけの食べ物なのです。
NGな生活習慣は改めよう!
NG、つまり内臓脂肪を増やしやすくしてしまう生活習慣として、一番大きいのはストレスです。ストレスを抱え続けていると、コルチゾールと呼ばれるホルモンが分泌され、内臓脂肪増加につながってしまいます。
睡眠不足も良くありません。これは食欲を増進させるホルモンが分泌されやすくなり、それでいて不足したままでは基礎代謝も減少していってしまうなど良いことがありませんので、十分注意しましょう。
もう1つ、夜遅い食事も控えるべきです。食事をしてから3時間はエネルギー消費量が通常と比べて多くなりますが、夜遅いと後は寝るのみでエネルギーが使われません。これを踏まえ、就寝の3時間前には食事を終えておきましょう。
内蔵脂肪を減らして理想の体型や健康を手に入れよう
年齢を重ねていくと、内臓脂肪はどうしても蓄積されやすくなってしまいます。しかし、筋トレやちょっとした運動、食事改善で十分に対策を取ることは可能ですので、気になる方はぜひ実践してみて下さい。