気になる質屋の利息を分かりやすく解説！有名５社を徹底比較

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質屋は品物を預けてお金を借りることができる場所というのは、なんとなくわかるけれど、実際に融資を受ける際に発生する質屋の利息に関しては不明な点が多いのが現状です。

そこで、今回は全国的に有名な質屋5社の利息を比較しながら、一般的な利息の支払いのタイミングや相場などを踏まえて、わかりやすく質屋の利息を解説していきます。

 

「質屋」特有のお金を借りる方法「質入れ」とは？

鎌倉時代に始まったとされる「質屋」独自の「質入れ」は、品物を預けて担保とし、お金を借り入れることができるシステムです。

「質入れ」は「質預かり」とも呼ばれていて、冠婚葬祭などの急な金銭の工面をする場合や事業資金の調達などに多く利用されています。

返済期日までに借入金（元金）と賃料とも呼ばれる利子を支払うことで、担保として預けていた品物を取り戻すことができ、さらに期限内に月当質料を支払うことで保管期間を延長することができます。

また、期日までに元金と賃料の支払いをしない場合には、品物は質屋の所有となりますが支払いの返済義務が不要になります。

 

質入れの「利息」はだいたいどれくらいかかる？

質入れの利息は消費者金融のローンやカードローンに比べて、高金利なのが特徴の一つです。

消費者金融における融資において、最大利息は年間約15%〜20%ですが、質屋の最大金利は約109.8%、一般的な月額金利は3％〜8%と比較的高い利息を支払う必要があります。

 

利用する前に知っておきたい質屋の利息の計算方法とは？

質屋の利息にも利息制限法、法定利率(法廷金利)は適用されるの？

質屋の利息は、民法の利息制限法によって、上限の利率「法廷利率」が定められています。

• 上限利率：年利 109.5% (閏年のみ109.8%)  / 月利 9%

また、それぞれの質屋で法廷利率に準じて設定されている利息は、融資額が大きいほど低金利になるのが一般的です。

 

質屋の利息の計算方法

一般的に、質屋の利息は日払いの利息が設定されていないため、返済日までの期間（預かり期間）の月単位の利息を支払う必要があります。

「（元金×月利）× 返済日までの期間（●ヶ月） ＝ 利息」が質屋の利息の基本的な計算方法です。

 

【 質屋の利息 シミュレーション 】

• 借入日：1月20日
• 融資金額：100,000円
• 返済期限日：4月20日（3ヶ月）
• 利息：5%（月利）

[ 1ヶ月の利息 ]  元金（100,000円）× 月利（5%）＝ 5,000円
[ 3ヶ月の利息 ]  1ヶ月の利息×3ヶ月分＝ 15,000円

[ 最終支払い金額 ] 元金（100,000円）×3ヶ月分の利息（15,000円）＝115,000円

 

質屋の利息にも消費税はかかるの？

質屋の利息は非課税の対象となるため、消費税はかかりません。

消費税は、財貨やサービスの流れを通して消費に負担を求める税です。したがって、消費税の課税の対象になじまない資金の流れに関する取引などは非課税とされています。

1. 預貯金や貸付金の利子

引用：国税庁

 

有名５社の質屋の利息相場

大黒屋		須賀質店		東京ぶらんど		高山質店	質セキネ
融資金額	利率 (月利)	融資金額	利率 (月利)	融資金額	利率 (月利)	利率 (月利)	利率 (月利)
1000万円以上	0.95%	100万円以上	1.2%	100万円以上	3%	2％～8％	3％～8％
100万〜1000万円	1.25%	30万〜100万円	1.5％	20万〜100万円	4％
10万〜100万円	1.5%	10万〜30万円	1.8％	10万〜20万円	5％
10万円未満	要確認	10万円未満	2.3％	3万〜10万円	7％

全国的に有名な質屋5社の利息を比較しても分かる通り、一般的な質屋の利息相場と言われる「3％〜8％」で「質入れ」による融資を行なっている店舗が主流なことがわかります。

また、「質入れ」の低金利で有名な「大黒屋」の利息は圧倒的に低く、次いで東京都内に3店舗を展開する「須賀質店」の利息が低さが目立ちます。

 

質屋に預けたモノを諦める「質屋の預かり期限(質流れ)」について

質入れの場合の利息を支払うタイミングは

質入れで担保に入れた品物の権利を質屋に譲渡しないようにするには、借金した元金と利息の支払いの必要があります。

質屋ごとに設定された利息は、毎月の支払いの必要はなく、質入の際に定められた預かり期限までに元金と利息を支払うことで、担保に入れた品物を手元に戻すことができます。

前払いで利息を支払う銀行やカードローンの融資とは異なり、後払いで利息を支払うことができるのも質入れの特徴の一つです。

 

質屋の預かり期限(質流れ)とは

質入れで品物を担保にお金を借り入れた際には、担保の預かり期限＝返済期限が設定されています。

質屋の一般的な預かり期限は3ヶ月で、この期限までに担保の品物の代金（元金）と利息の支払いがない場合に、品物の所有者の権利が自動的に質屋に移行することを「質流れ」と言い、質流れした品物はこの預かり期限を境に手元に戻すことができなくなります。

 

質屋では利息だけを支払うことで返済期限が延長できるって本当？

融資の返済期限の延長ができるのも質屋の「質入れ」の特徴の一つです。

質入れの返済期限内に「賃料」とも呼ばれる「利息」のみを延長期間分支払いすることで、質預かりの期限を延長することができます。

 

 

すでに質屋に物を預けている場合でも、追加で融資を受けることはできるの？

既に品物を担保にお金を借り入れていて、品物の査定金額よりも低い元金で融資を受けている場合、もしくは品物の価格が上昇した場合などには、それまで借り入れていた期間の利息を支払い一度生産をした上で、再度品物の査定を受け、追加の融資を受けることは可能です。

また、品物を質入れしていて、別の品物を担保に追加で融資を受けることも可能ですが、質屋によっては個人の貸付限度額がある場合もあるので、個別に質屋に確認が必要です。

 

質屋で質入れできる(預けられる)もの

	大黒屋	須賀質店	東京ぶらんど	高山質店	質セキネ
地金 (金・プラチナなど)	〇	〇	〇	〇	〇
貴金属 (ネックレス・指輪など)	〇	〇	〇	〇	〇
ブランド品 (バッグ・洋服など)	〇	〇	〇	〇	〇
時計 (ロレックス・オメガなど)	〇	〇	〇	〇	〇
楽器 (ギター・サックスなど)	〇	–	–	〇	〇
電化製品 (パソコン・スマートフォンなど)	〇	–	–	〇	〇
商品券 (デパート商品券・旅行券など)	〇	–	–	〇	–
スポーツ用品 (ゴルフ用品など)	〇	–	–	〇	–
呉服 (着物・振袖など)	–	–	–	〇	–
その他	記念金貨、万年筆など	ブランド財布、小物など	洋服、陶器など	洋服、玩具、絵画など	洋服、毛皮、陶器、万年質など

一般的な「質入れ」対象品には、金やプラチナ、貴金属、ブランド品のバッグや時計などが主流です。

「大黒屋」などの大手の質屋においては、取扱品目の幅が広く、スマートフォンなどの電化製品や万年質に至るまで対象としています。

質屋によって取扱品目の種類が異なり、得意とするアイテムにおいては高額査定される場合があるため、事前に各店舗の取扱品目を事前に確認しておくことをおすすめします。

 

質屋で断られるものもあるの？

一般的にはノーブランドのアイテムや鑑定書のない貴金属は、価値がつきにくいために質入れの対象外になりやすく、偽物やコピー品は確実に対象外です。

また、高級な松の盆栽、ヴィンテージ物の高級ワインなど植物や食品は質屋営業法により「質入れ」の対象外に位置付けされています。

 

質屋で出質(預けていたものが戻ってくる)のときに品物がすり替えられることもあるって本当？

「品物がすり替えられる」というようなことは、今までに聞いたことがありませんが、もしも心配なようであれば、信用性の高い全国展開している大手の質屋や、全国質屋組合連合会などに加盟している店舗などを利用し、トラブルを回避する方が良いでしょう。

 

利息が低いおすすめの質屋

 

まとめ

「質入れ」を検討する際に、質屋を選ぶポイントの一つとなるのが「利息」です。

査定金額ばかりに目が行きがちな質屋の「質入れ」ですが、質屋ごとに設定されている利息や期限などが異なるので、店舗の利率を確認しましょう。

ぜひ、今回ご紹介した質屋の利息のシステムなどを念頭におき上手に活用すれば、質屋の質入れは急なお金の工面が必要な時にはとても役に立つ手段の一つです。

 

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