記事更新日:
芸術的センスをデザインに落とし込んだ「コルムの時計」の魅力とは
https://www.pinterest.jp/pin/811210951601901718/
ありきたりな実用時計のデザインに飽きたなら、コルムの時計がおすすめです。
ケースの造形や文字盤の装飾など、他にはない独自のセンスを発揮するのがコルムというブランド。思わず目を引くデザインで、センスの高さをアピールできること間違いなしです。
ここでは、スイスの実力派ブランド「コルム」の時計の魅力を紹介します。
コルムの解説
コルムとは?
https://www.pinterest.jp/pin/737253401469377032/
コルムは、スイス発祥の時計メーカーです。時計製造の聖地ラ・ショー・ド・フォンにてガストン・リースという時計職人が1924年に工房をオープン。1995年、その甥にあたるルネ・バンワルトが事業に加わりコルムが誕生しました。
ブランド名の「コルム(CORUM)」は、ラテン語の「QUORUM」がルーツ。QUORUMとは、会議などで賛同を得るために必要な最低人数のことを指します。また、ブランドを象徴する上を向いた鍵のロゴには、「KEY TO PERFECT TIME(完璧な時間の鍵)」という意味が込められています。
■コインウォッチ
https://www.pinterest.jp/pin/300122762662222411/
コルムは創業当初から革新的なデザインセンスと独自の技術で、スイスの時計産業を牽引。ブランドのフラッグシップモデルでもある初代「アドミラルズカップ」は、1960年に誕生しました。
1964年には、本物の20ドル金貨を2つに割り、その中に超薄型ムーブメントを収めた「コインウォッチ」を発表。さらに、1966年には世界で初めて文字盤にインデックスのない「ノーマーカー・ダイヤル」を発表するなど、前例のない革新的な名機を次々と生み出してきました。
特徴・こだわり
https://www.pinterest.jp/pin/394627986091777770/
独創的な装飾や職人技を感じさせる時計作りがコルムの特徴。1970年代には、本物の鳥の羽を文字盤に使用した「フェザーウォッチ」や、英国の高級車のラジエター・グリルをそのまま腕時計の文字盤に仕立てた「ロールス・ロイス」など、芸術的な腕時計で注目を集めました。
宝石細工や彫り物などを得意とし、ユニークで革新的な発想を具現化するコルムの時計は、他には決して真似できない製品だと言えるでしょう。
2000年以降もその独創性は衰えることを知らず、11mmという拡大鏡にもなるほどぶ厚いサファイヤクリスタル風防を採用した「バブル」や、世界で初めて象嵌装飾を施した「クラシック バニタス」など、多くの名作を輩出しています。
愛用している有名人
■アドミラルズカップ
https://www.pinterest.jp/pin/773211829748051578/
芸術的センスを感じさせるコルムは、国内外問わず才能あふれる多くのセレブが愛用しています。
俳優のジョニー・デップさんは、「バブル プライベティア ブラックダイヤベゼル」を着用。世界で250本のみの限定モデルで、スカルが描かれたブラック文字盤が特徴です。ベゼルに配置された120粒のダイヤモンドがいかにもハリウッドの大物らしい仕様。
フットボールのトップアスリート、クリスティアーノ・ロナウド選手は、「アドミラルズカップ」のローズゴールドケースモデルを愛用。ベゼルやインデックス、ラグにまでダイヤモンドが配置された1本です。
日本では、フレンチシェフの植木将仁さんやお笑い芸人の徳井義実さんが「アドミラルズカップ」を愛用しています。また、「アドミラルズカップ」はアスリートからの人気も高く、プロゴルファーの藤田寛之さんやサッカーの清武弘嗣選手、メジャーリーガーの田中将大選手も愛用者です。
コルムの時計の評価
https://www.pinterest.jp/pin/541628292670557620/
コルムは、スイスで実績のある時計メーカーなので時計愛好家からの評価も高いです。
独自のデザインが強みなので、装飾的な時計が好きな人がコルムを愛用する傾向があります。
また、「ブランド」としてよりも「作品」自体のファンになる人が多いのもコルムの特徴。いかにコルムの時計が独創的なのかがうかがえます。
コルムの定番シリーズ紹介
アドミラルズカップ
アドミラルズカップは、コルムのフラッグシップシリーズです。
イギリスで1957年にスタートした外洋航海ヨットレースがシリーズ名の由来で、1960年の初代モデルは当時としては希少な防水型のスクエア型時計でした。
その後、1983年にデザインを一新。インデックスに国際海洋信号旗を描き、12角形ベゼルを備えた「カンガルー」と呼ばれる独創的なデザインとなりました。そのデザインをベースにしつつ、幾度かのアップデートを重ねながら、コルムを象徴するシリーズとして人気を博しています。
アドミラルズカップ 277.933.06.0373 ブルー
30分積算計など3つのサブダイヤルと日付カレンダーを備えたモデル。アドミラルズカップの象徴でもあるインデックスの「1」は、日本の国際海洋信号旗が掲げられています。
立体的な文字盤の造形も実に独創的で、デザイン面はもちろん視認のしやすさなども考え抜かれています。
文字盤を強調するため3ピース構造が採用されており、あえて裏蓋を小さくしてバランスが図られているのが特徴です。ベゼルもケースに合わせた3面構造仕上げで、ねじ込み式リューズによって防水性も保たれています。
アドミラルズカップ リープセコンド48
横並びの2つ目サブダイヤルが特徴的な1本です。文字盤からベゼル、ケースに至るまであらゆる部分にヨットのナットを彷彿とさせる12角形デザインを採用しています。
立体的なサファイアクリスタルガラスの風防には、両面に無反射コーティングを施すことで優れた透過性と視認性を確保。本来加工が難しいサファイアクリスタルですが、高度な職人技術がうかがえます。
スポーティな針の形状や、アクティブに使えるラバーストラップにも注目です。無骨なケースバックには、アドミラルズカップのモチーフが施されています。
アドミラルズカップ Ref.039.430.20/V791
1983年に登場した伝説のカンガルーデザインを踏襲したクオーツモデルです。
見た目はシンプルになりながらも、12角形の独創的なケースデザインは健在。おなじみの国際海洋信号旗によるインデックスも存在感抜群で、「1」を担う日本のマークは1時、10時、11時、12時の4つものインデックスに施されています。
丁寧に磨き上げられたケースも秀逸です。ヘアライン仕上げと鏡面仕上げを使い分けることで、エッジの効いた美しい立体感を表現。ケースバックには、このシリーズの原点でもあるヨットが描かれています。
バブル
バブルは、2000年に誕生した比較的新しいシリーズ。当時CEOを努めていた、元GUCCIのサヴァリン・ワンダーマン氏指揮のもと開発されました。
11mmの厚さをもつサファイヤクリスタル風防を採用することにより、名前のとおり「バブル(泡)」のようなドーム状のフォルムを実現。海の水圧に耐える深海潜水用の時計にインスピレーションを受けてデザインされています。
視覚の歪みを利用した、拡大鏡のような文字盤は実に独創的。時間と手間をかけてた、革新的な時計シリーズです。
バブル スケルトン 47mmブルー
精巧なムーブメントがそのまま文字盤のデザインになった高級感抜群の1本です。
ブルーのカラーリングを基調としながら、シルバーやゴールドの輝きがラグジュアリーな雰囲気に磨きをかけます。さらに、時分針やインデックスなど随所に配されたホワイトカラーが絶妙なアクセント。目の覚めるような美しさを放ちます。
丸みを帯びたドーム状のサファイアクリスタル風防に合わせ、リューズの形状もドーム状で統一しているあたりにこだわりを感じます。
バブル オートマティック 082.150.20
2005年に発表されたスケルトン仕様の逸品です。
黒と白のモノトーンベースのデザインで、独創的ながら落ち着いた佇まいなのが魅力的。テンプや歯車など、ワンポイントでゴールドをあしらっているので、押し付けがましくない高級感を携えています。
ドーム状のバブル型風防のため、見る角度によってまったく異なる表情を見せるのも魅力の一つです。
バブル Dice
ひと目見ただけで絶大な印象を残す、サイコロデザインのバブルウォッチです。
カジノのテーブルのようなグリーンの下地に、光沢感のある2つの赤いサイコロが躍動的に描かれています。
多くのゲームで”縁起が良い”とされる「6」の数字をテーマにしているのがユニークな点。6時位置だけでなく、3時位置にも「6」の数字を。さらに、サイコロの目もすべて「6」となっています。
ゴールデンブリッジ
世界的に有名な独立時計師ヴィンセント・カラブレーゼ氏によって生み出されたドレスウォッチシリーズです。
初登場は1980年で、手彫り装飾された美しいムーブメントを鑑賞できる透明のサファイアクリスタルケースが話題を呼びました。20005年にはコルム創立50周年を記念し、再びヴィンセント・カラブレーゼ氏とタッグを組んでデザインを一新。オリジナルのデザインを踏襲しながら、リューズを6時位置に配置し、防水性が高められました。
そして2011年には、ムーブメントに独自の垂直ローターを備えることで、初の自動巻き化に成功しました。
ゴールデンブリッジ 113.150.59
モデル名のとおり、文字盤上にゴールドの橋が架けられてかのような芸術的な1本です。
アール・デコを思わせる小ぶりなトノーカーベックスのケースに、リューズを下側に配置することでスマートな印象となっています。
ケースをわずかに湾曲させることで、手首にフィットするよう計算されているのも素晴らしい点。クロコ型押しのレザーストラップも時計の雰囲気とマッチします。
ロムルス
ロムルスは、ローマ帝国の皇帝の名を冠した装飾性の高いシリーズです。
1966年に最初の1本が作られ、世界で初めて文字盤ではなくベゼルにインデックスを刻んだモデルとして注目を浴びました。
現在ではベゼルに刻印をするデザインを施すブランドも増えてきましたが、その原点となった名作シリーズです。
ロムルス 50.503.56V-48
シャンパンゴールドに統一されたケースと文字盤がラグジュアリーな逸品です。
ベゼルにローマインデックスを刻印しているため、文字盤は非常にシンプル。2針とブランドロゴ、モデル名のみが配されたミニマルなデザインで、気品溢れる仕上がりとなっています。
まとめ
https://www.pinterest.jp/pin/628885535439446683/
ひと目見ただけで記憶に突き刺さるような、インパクトのあるデザインがコルムの魅力です。
独創的ながら奇抜すぎず、ジャケットの袖口からさり気なく洒落感を演出できます。
装飾的な時計が好きな人にとって間違いのないブランドだと言えるでしょう。