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スーツのトレンドは変わる?スーツの歴史を詳しく解説!
服装選びでは多くの人が流行りに沿ったデザインや色のファッションを楽しんでいます。では、スーツの場合はどうでしょうか。もちろんスーツにも流行りがあるので、まずはスーツの種類やデザインを把握し、トレンドを抑えてスーツをおしゃれに着こなしてください。こちらの記事ではスーツの歴史や着こなしディティールをまとめました。
スーツの種類とデザイン
スーツの流行りや着こなし方を学ぶには、もっとも目に付きやすいジャケットの種類やデザインを把握する必要があります。それぞれの種類・デザインによって利用するシーンも異なるため、TPOに合わせたものを選びましょう。
スーツのデザイン①ダブル
フォーマルな場に利用することが多いのがダブルのスーツです。見た目に重厚感があるため、会社役員や教師など、特に年配の方が着用することが多く、威厳あるポジションにいる人が着るイメージもあります。
ボタン2つが横並びになり、縦には2列、もしくは3列になったジャケットで、ボタンの数が全部で4個か6個になります。軍服や乗馬用コートなどの防寒着が元になっているため、隙間風を防ぐデザインになっているのです。
着用シーンや立場、デザイン、コーディネートによっては今でも充分着こなすことができますが、5年以上前のデザインでは少し流行りからは外れてしまうので注意してください。
スーツのデザイン②シングル
シングルは現在着用シーンがもっとも多く、ビジネスからフォーマルな場面、ちょっとしたドレスコードの場やカジュアルスタイルなど無難に着こなすことができる定番のスーツです。
ダブルに対してボタンが縦並びの1列で、縦に2個の2つボタンスーツ、3個の3つボタンスーツ、段返し3つボタンスーツの3種類があります。
背が低い、短い丈が好みの場合には1つボタンもアリですが、フォーマルのイメージが強いので、着用シーンに気をつけましょう。2つボタンはVゾーンが広めにデザインされているので、日本人の体型にも合うようになっています。
スーツのデザイン③ツーピース
ジャケットとパンツ(スラックス)が同素材・同色柄でセットになったものをツーピーススーツと呼びます。
一般的なスーツといえばツーピースで、ビジネスシーンやカジュアルコーデで着るスーツのほとんどがこちらの種類になっています。
スーツのデザイン④スリーピース
ベストがプラスされ、ツーピース同様にジャケットとパンツ(スラックス)すべてが同素材・同色柄でセットになったものがスリーピース、または三つ揃えスーツと呼ばれています。
ビジネスよりもフォーマル感が強いですが、ジャケットを脱いだときには若干カジュアル感もあるのでパーティーの二次会などにもおすすめです。着こなし方によって適応シーンやイメージが異なります。
スーツの流行りの変遷と歴史
スーツは時代の変化と共に流行りも変わっていきました。スーツの流行りの変換と歴史を見てみましょう。歴史を知ることでどの時代にどのような着こなしが流行り、現在のファッション性との違いや時代遅れにならない着こなし方を回避できます。
もともとスーツが定番化したのが1920~80年代、ストレートなデザインがメインでした。30年代後期にはスタイリッシュなスタイルが、40年代には逆三角形のシルエットになるよう肩パッドに厚みができ、50年代にはシンプルかつ落ち着いた着こなしへと変化します。
60年代には現在にも通じるモッズスタイルなどが、70年代にはスリムな部分とワイドな部分でメリハリをつけるようなシルエットになります。
90年代は80年代のスタイルを残したゆったりシルエットに移行し、その後2000年代の中頃までルーズスタイルが継続します。中盤頃にはルーズから一転、タイトスタイルに変わり、2010年後半にはクラシックになっていきます。
最近のスーツのトレンド
最近のスーツのトレンドは英国紳士のようなクラシックスタイルに注目が集まっています。丈が長めのジャケットにウエスト位置は高め、肩パッドにより威厳ある着こなし方がトレンドにあります。
ビジネスシーンではクラシカルな雰囲気ですが、プライベートではカジュアルさを取り入れた着こなしも増えています。あえてフォーマルな催しで色合い幅の多いカジュアルスーツを着るのも最近の流行りでしょう。
スーツの流行りの抑え方
スーツの流行りを抑えるためには様々な着こなし方をチェックするようにしてください。
ファッション雑誌を参考に、そのまま真似するよりも、モデルの着こなしを参考にしながら流行りを抑えつつ自分に似合う着こなし方を探してください。まずはスーツの流行りの抑え方をチェックしてみましょう。
スーツのトレンドの着こなし①シルエットに注意
トレンドを抑えるポイントは、流行りのスタイルのシルエットに注意してください。現在はタイトでクラシカルな雰囲気が流行りなので、あまりルーズなサイズより身体にフィットしたものを選びましょう。
オーバーサイズでは野暮ったく、古臭い印象を受けます。特に既製品を購入する際は必ずパンツ(スラックス)を試着して、幅や長さをチェック、長さは靴の甲部分に当たる程度がベストです。
スーツのトレンドの着こなし②色や柄をチェック
色や柄にも流行りがあり、ビジネスシーンで単調になりがちな色合いでもトレンドを抑えることでおしゃれに着こなせます。
仕事ではシックなグレーやネイビーを選び、カジュアルではベージュやブラウンなど柔らかいイメージの暖色系がおすすめです。
クラシカルな印象のチェック柄、グレンチェックやウィンドウペンチェックは大振りなほどおしゃれな雰囲気を醸し出し、無難な柄なしやストライプもあれば重宝します。二次会などでおしゃれさをアピールするならシャドーストライプもおすすめです。
スーツのトレンドの着こなし③シャツや小物にもこだわる
スーツは普段の服装よりも小物で流行りを取り入れることが少ないものの、シャツやネクタイ、ピンなど小物系にもこだわりましょう。タイトなスタイルが流行りなので、もちろんシャツもそれに合わせてスタイリッシュなものを選ぶようにください。
首周りは指2本ほど入る余裕があり、肩幅はあまりダボつかないようにします。袖部分は1~1.5cm程度、若干シャツ袖がのぞくぐらいがおすすめです。
ジャケットから見えるネクタイは生地や柄も色々ありますが、素材としてはシルクがベスト、着用シーンを選びにくく使いやすい素材なので、1本あると良いでしょう。
季節に合わせるなら冬期はウール、夏季はリネンが見た目にも良く、色はビジネスやフォーマルなどTPOに適したカラーを取り入れます。
仕事のスーツではやはりネイビーやブルーがおすすめ、パーティーなどではレッドやイエローなど、色の濃淡によって印象も異なります。ネクタイの長さはベルトぐらい、靴は黒や茶系のラウンドトゥが今の流行りです。
スーツのトレンドの着こなし④サイズ感が大事
シルエットのところでも記述しましたが、近年の流行りはスマート感にあるため、サイズ感が重要になります。
ジャケットやシャツはできるだけ肩周りがゆるくなく、シャツの場合は肩部分に縫い目が肩からズレないサイズをチョイスしてください。また、裾や袖の長さはだらしなくならないように、しっかりと試着しておきましょう。
スーツは既製品を購入することが多いですが、上手く着こなすためには自分の身体に合ったオーダーメイドで仕立てるのもおすすめです。
スーツのおしゃれな着こなしディテール
特にオーダーメイドスーツでこだわる部分でもあるディティールにも注目してください。種類やサイズ、色・柄などで選ぶだけでなく、細かい箇所であるディティールによっても着こなしが変わってきます。
まずはスーツのディテールを知ろう
ディティールが違うだけで好みやイメージが大きく変わってくるので、トレンドを抑えつつおしゃれに着こなすときにはぜひ注目してスーツを選んでください。
【襟】
ジャケットの襟は上襟のカラーと下襟のラペルに分かれ、カラーとラペルが合わさる箇所がゴージラインになります。スーツを着こなしたときに影響が大きい部分なので、ビジネスやフォーマル、カジュアルなどシーン別に使い分けるのも良いでしょう。
ゴージラインが下方向にあり、カラーとラペルの端がV字になったものは『ノッチドラペル』と呼ばれています。シングルスーツなどビジネスやリクルートスーツで多く利用されているので、よく見かけるものとなっています。
ゴージラインの先端が上に上がり、ラペルの端が大きく尖ったものが『ピークドラペル』で、タキシードなどのフォーマルスーツに使われています。また、ラペル部のステッチの有無やステッチ幅の違いによっても印象が変わります。
【ベント】
ベントは切り込みの場所によって名称が異なります。タキシードなどのフォーマルスーツに多い、ベントのない『ノーベント』、両端に切り込みがあり動きやすさが特徴の『サイドベンツ』、中央に切り込みがありスマートな印象の『センターベント』があります。
センターベントの上がフック状になったものは『フックベント』と呼び、こちらはよりクラシカルなイメージがあります。
【ポケット】
一般的な形のポケットは蓋ありで蓋が真っすぐ横になったのが『フラップポケット』で、蓋が後ろ下がりに斜めになっているタイプが『スラントポケット』、シャープな英国風スタイルにおすすめです。
別の布で縫い付けた、蓋のないものが『パッチポケット』、同じように別布ポケットで蓋ありを『パッチ&フラップポケット』と呼び、どちらもカジュアル感が強めとなっています。
ポケットが2つ並んだタイプは『チェンジポケット』で、上の小さいポケットはもともと小銭用でしたが、今では飾りとして付けられることがほとんどです。
【裏地】
裏地はあまりひと目につかない場所だからこそ、おしゃれな人ほどこだわりを持っていますが、型崩れしにくい、保温効果など機能性で良い面もあります。
ジャケット裏面全てに裏地があるタイプを『フルライニング・総裏』、主に夏以外の季節に対応しています。
背中部分に裏地がないものが『ハーフライニング・背抜き』であり、基本的には夏用ですが、今はオールシーズン対応のタイプも少なくありません。
こだわりたいスーツのディテール
流行りを取り入れるならディティールにもこだわりが必要です。スマートスタイルのスーツはラペルが狭い傾向にありますが、近年はクラシカルなイメージが強いワイドラペルがトレンドです。
また、ゴージラインはシャープ感を出すために高めになっているのが良いでしょう。ジャケットだけでなくパンツにもこだわり、今は腰回りのヒダ、タックがあり若干ゆったり目で上品なシルエットになるタック入りが流行っています。
スーツの歴史とトレンドを参考に選ぼう!
ビジネスやカジュアル、フォーマル場で必要となるスーツも、種類やデザイン、小物系、ディティールにこだわることで現在の流行りが見えてきます。歴史を学び、トレンドを参考にすればおしゃれに着こなすことができるでしょう。
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