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シャンプーに使用期限はある?未開封と開封後の使用期限と保管方法を解説!
食品などでは、賞味期限や消費期限が記載されているのをよく目にします。これを基準に、いつまでもつのかが分かりますが、消耗品であるシャンプーには、果たして使用期限は存在するのでしょうか?未開封と開封後では違うのか、保管の仕方など、今回はシャンプーの使用期限について解説します。
シャンプーに使用期限はある?
毎日の入浴で欠かすことなく使用するシャンプー。化粧品では使用期限が明確に記載されていますが、シャンプーにはあるのでしょうか?期限があるのであれば、切れている状態のシャンプーは使いたくはないでしょう。
使用期限の記載は義務ではない
まず結論から申しますと、シャンプーへの使用期限の記載は、必ずしなければならない義務というわけではありません。成分表などが記載される裏面や底面などを見てみても、おそらくそれらしい記載は見つけられないでしょう。
というのも、薬事法という法律によって、3年以上の使用に耐えらえるものについては、使用期限を記載する義務が免除されているのです。3年という長期間使用し続けられるのなら、10年、20年経過しても問題が無いだろうと考えられているからとされています。
これを見るに、使用期限や消費期限などが明記されていないシャンプーというのは、未開封のままであれば何年でも持つ、と考えることもできます。
使用期限のあるシャンプーもある
ですが、全てのシャンプーに記載が無いわけではなく、中には使用期限が明記されている製品もあります。使っている材料が材質変化を起こすことがある場合には、メーカーが独自にガイドラインを設けて、使用期限を定めています。
特に、天然の素材を豊富に使用しているものであったり、防腐剤、保存料を使用しない無添加で肌や髪に優しい性質のシャンプー、オーガニックシャンプーなどの場合には、期限が定められています。
通常のシャンプーよりも期限は短めで、独自に設定されている場合、使用期限は1年以下のものが多くを占めています。
シャンプーは腐ることがあるの?
食品の場合は分かりやすいですが、あまりにも賞味期限を過ぎてしまっていたり、保存状態が悪いと、腐ってしまう場合があります。食べ物ならまだ分かるものの、シャンプーが腐るというのはあり得る事なのでしょうか?
シャンプーが腐る理由
これも結論から言いますと、シャンプーは実際に腐ることがあります。その理由として最も大きいのが、防腐剤や合成料を使用していないタイプのシャンプーであるからです。一般的なシャンプーには、腐ることが無いように保存料が添加されています。
敏感肌や乾燥肌の方にとっては、シリコンなどと並んで刺激になりやすい為に、オーガニック、ノンシリコンを謳っているシャンプーの場合にはこれらが添加されていないことが多いです。その場合、防腐がなされていないわけですので、どんどん劣化していってしまうのです。
合成料によって、開封した後も1年以上は劣化したりせず、何の問題もなく使用し続けられますが、使用期限が定められているシャンプーが1年以下のものが多いのは、長くは持たないからです。その為、体に優しいタイプのシャンプーを使い続ける場合、使い切らないのなら短いスパンでの交換が必要です。
腐ってしまったシャンプーの特徴
実際にシャンプーが腐った状態だと、未開封であっても、開封した際におかしなにおいがしたり、通常のシャンプーだとドロッとした乳化した状態ではなく、水分と洗浄成分が分離して水気が上に浮いてくるような状態になります。
こうなると、正常にシャンプーとして機能しなくなっている可能性が高い為、使用は避けるべきです。また、詰め替え用シャンプーだと、ボトル側にお湯などが残ったままで入れた時や、雑菌が湧いている状態で入れると、これも腐るリスクがあります。
もう1つ、旅行先などで入れ替えをして使ったシャンプーなども、一定以上使わずに放置していると、先述した使用不可な状態になりかねません。浴室などの湿度が高い場所に置かれるシャンプーボトルは、雑菌が非常に湧きやすいのです。
シャンプーの使用期限の目安は?
使用期限があっても無くても、一度腐ってしまうと使用に耐えられない状態になります。特にオーガニック系やノンシリコンタイプなど、無添加のシャンプーの場合にはより注意が必要です。続いて、未開封や開封後などでの使用期限の目安を解説します。
未開封のシャンプーの使用期限
まずは、まだ使っていない未開封状態のシャンプーについてですが、大抵の場合には約3年程度が使用期限になっていると言われています。特に期限が明記されていない製品であるのなら、この期間中は品質の劣化を気にすることなく使えると言って良いでしょう。
ですが、詰め替え用の場合には少し注意が必要です。同一のボトルに詰め替えて使う際、先に解説したようにボトル内にお湯が入っていたり、雑菌があるといくらシャンプー側に瀕死の問題が無くとも台無しになりかねません。実際に詰め替える前にボトル内を洗浄しておくことをお勧めします。
開封後のシャンプーの使用期限
続いて、開封した後のシャンプーの場合には、開けた後だと当然空気に触れることになり、成分の変化が起こりやすくなります。その為、平均して半年、長くても1年程度が使用期限になるとされています。
シャンプーを開封した後は、専ら浴室という高温多湿、雑菌の繁殖しやすい場所に置かれることになりますので、保存環境としては良いとは言えません。その為、最初から使用期限のあるなしにかかわらず、早めに使い切った方が無難です。
オーガニックシャンプーの使用期限
おそらく最も使用期限が気になるのが、オーガニック系のシャンプーでしょう。こちらの場合には使用期限が明記されているものが多い為、目安としてはパッケージに記載されている期限が最も信用できます。大抵は1年以下のものばかりですので、これもやはり早めに使い切るべきです。
一般的なシャンプーであれば、少しでも長く持つように防腐剤の類が使われていますが、負担の軽減という観点からこれらはオーガニック系にはほぼ使われません。未開封であったとしても、1年半から長くても2年程度が限度です。
試供品のシャンプーの使用期限
ヘアケア用品に興味のある方の場合には、試供品のシャンプーは知らないうちにたくさん溜まっていってしまうでしょう。手軽に持ち運ぶことができるため、旅行に持っていく時等には便利ですが、これも通常のシャンプーと同じく、使用期限があります。
一般的なものと同じで、未開封の状態であれば3年前後、開封後は半年から1年程度が期限になります。ただし、試供品の類は空気に触れてからの劣化の進行が比較的早いとされていますので、あくまでも期限は目安として受け取り、可能な限り早めに使い切ってください。
開封後のシャンプーの正しい保管方法は?
この様に、開封前、開封後に限らず、シャンプーには使用期限があることが分かりました。ご紹介したのはあくまでも目安であり、出来るだけ長持ちさせたいのであれば保管の仕方に気を付ける必要があります。最後に、開封した後のシャンプーの正しい保管方法を解説しましょう。
開封後のシャンプーの保管方法
開封した後のシャンプーは、浴室に保管しない方が良いです。その理由は、高温で多湿になる浴室は菌の繁殖が促進されるため、置きっぱなしにするのは推奨されません。少し手間かもしれませんが、使わない時には洗面所や脱衣所に移動させましょう。
そして、使用するときに使用する分だけをプッシュして手に取る事で、ある程度劣化の進行を遅らせられます。ただし、未開封の期限の中でも触れた通り、同じボトル詰め替える際には雑菌の影響を無視できませんので、洗浄をしてから詰め替え、浴室の外に置く事を勧めます。
使用期限切れになったシャンプーの活用法
残念ながら使用期限を切ってしまったシャンプーも、すぐに捨てなければならないとは限りません。期限が切れているとしても、汗や皮脂汚れを落とす作用は期待できますので、洗濯物を回す際に洗剤代わりに使ったり、濡らしたタオルに少量付けて鏡を拭き、曇り止めとして使っても良いでしょう。
これ以上使わないとしても、排水溝にそのまま流し捨てるのはやめてください。捨てるのが決まっているのなら、空の牛乳パックなどに新聞紙を敷き、シャンプーを入れましょう。封をしっかり閉じてから、燃えるゴミ扱いで出せます。
シャンプーは使用期限内に使い切ろう
毎日使うシャンプーですから、使用期限を切ったものをそのまま使ってしまっては、ヘアケアや頭皮ケアの効果を発揮するどころか、逆にダメージにもなりかねません。使用期限には十分に気を配り、保管方法も参考にしてみてください。