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愛と情熱の石! 7月の誕生石「ルビー」ってどんな宝石?
7月の誕生石であるルビーは愛と情熱の石として、特に指導者の象徴とされてきました。そのため、ブレスレッドなど、ビジネスファッションのアクセントとして多くの方に愛用されています。今回はそんなルビーが一体どんな石なのか? 分かりやすくご紹介します。
7月の誕生石であるルビーは快活、や社交性など人間関係を良くするパワーストーンとして、主に経営者や事業家などに人気のパワーストーンです。また美しい赤色であることから、ファッションのアクセントとしても使われています。
今回はそんな強いエネルギーにあふれたルビーという宝石の魅力について詳しくご紹介していきます。
◉7月の誕生石「ルビー」ってどんな宝石?
7月の誕生石であるルビーは、サファイアやエメラルドと共に、宝石の中でもダイヤモンドに次ぐ高級宝石として位置づけられています。鉱物的にはルビーとサファイアはどちらも鋼玉(こうぎょく)と呼ばれ、同じ酸化アルミニウム(AI203)の結晶です。
本来の純粋なコランダムは無色透明ですが、結晶中の不純物イオンにより発色し、真紅になったのものだけをルビーと呼ばれ、特別に扱われているのです。
また、ルビーの硬度はダイヤモンドに次ぐ9であり、鉱物として大変硬く高貴な石です。それは宝石としてのカラット当たりの価格が、カラーストーンとして最高ランクであることにも裏付けられます。
◉ー1、7月の誕生石「ルビー」の名前の由来とは?
ルビーの語源はラテン語で「赤」を意味する「ルベウス」に由来します。また、サンスクリット語で「ラトラナジュ」と呼ばれ、これは「貴重な宝石の王」を意味します。
産地がアジア圏に限られ、1カラット以上の上質なルビーは非常に稀であることから、サイズが大きくなるにつれ価格も高騰します。
◉ー2、ルビーの歴史
ルビーの歴史は古く、古代から王や権力者の象徴として身につけられ、富と権力の象徴として扱われてきました。
ルビーと呼ばれたのは中世に入ってからであり、それまでは古代ギリシャでは「アンスラックス」と、またローマでは「カンブンクルス」と呼ばれていたのです。
近代になると、ルビーは商業用の宝石として富裕層を中心に親しまれるようなりました。そして1902年、フランス人のオーギュスト・ヴェルヌイユによって、商業用の宝石としては初の人工合成方法(ベルヌーイ法)が発表されたのです。
◉ー3、ルビーの赤さの秘密とは?
ルビーは本来無色透明なコランダムと呼ばれる酸化アルミニウム(AI203)の結晶ですが、結晶中わずか1%程度にクロムが含まれた場合、真紅に発色するルビーとなり、クロムが0.1%程度であれば、ピンクサファイアとなります。
コランダムに不純物(インクルージョン)の含まれないクラリティ(透明度)の高いものは珍しいうえに、この微妙なクロム含有率を有するものはさらに少なく、そもそも天然のカラーストーンで赤く発色するもの自体少ないため、極めて珍しい高価な価値の高い宝石として取引されています。
ルビーと認められる色合いは、鮮やかな赤から、わずかに紫がかった赤色までの範囲に限られます。クロムの含有量が多く蛍光に発色するものは、さらにその希少価値が高くなります。
◉ルビーの宝石言葉とは?
7月の誕生石であるルビーはその血液を思わせる真紅色から「愛」「熱情」「情熱」「純愛」「仁愛」「勇気」「仁徳」という宝石言葉を持っています。そのため、持つ人の身を守る魔除けとしても用いられます。またルビーは美しさと知恵を象徴する石として、聖書の中にも登場しています。
◉ルビーのパワーストーン的効果とは?
ルビーのパワーストーンとしての波動エネルギーは強く、赤色の可視光線外の赤外線としての範囲にまで及ぶと言われています。
ルビーの赤色は「情熱」や「愛情」を示しますが、それは自己破壊的なものでなく、あくまでも現実の範囲で地面に足のついたポジティブなものです。
身体面では松果体を刺激し、持つ人の免疫力を高め、保護する効果があるとされています。精神面ではエネルギーを補填して自信をもたせ、指導力を高めます。
情緒面では意志の力に作用して、あらゆることにポジティブに作用し、快活にして社交性を高め、人間関係を良くするとも言われています。まさに指導者にふさわしいパワーストーンと言えるでしょう。
◉ルビーの種類
ルビーの産地にはンド、マダガスカル、ロシア、スリランカ、カンボジア、ケニア、メキシコなどがありますが、産地によって色や透明度に特色があります。ここではそれぞれの特徴をご紹介しましょう。
◉ー1、色で分類する場合
・ピジョンブラッド
鳩の血の色を示すピジョンブラッドは、大理石の層で形成された、蛍光色を帯びた鮮やかな赤のグラデーションが妖艶に美しく輝く最高級のルビーに与えられる名称です。
その光の屈折と反射を得るためには、少なくとも1~2カラット以上が必要で希少でなため、実際にはなかなかお目にかかれない貴重なルビーです。
日本の鑑定書でピジョン・ブラッドと特定できるのは、ミャンマー(ビルマ)産のものだけに限られますが、海外の鑑定書の場合は、それに限りません。
・ビーフブラッド
牛の血の色を表すビーフブラッドは、ワインレッドのような深い色味の赤色が特徴で、クラリティ(透明度)はミャンマー産に比べてやや落ち、若干紫がかっています。
これは鉄の含有量が多い玄武岩あの層で形成されるためで、紫外線に蛍光する性質も弱いため、ミャンマー産のものに比べると価格も2分の1程度となりますが、非加熱の天然ルビーは貴重で高価であることに変わりありません。
・チェリーピンク
本来ルビーと鑑別されるクロムの含有率による赤の色域は決まっているため、スリランカ産ルビーでチェリーピンクとして流通するものは、ピンクサファイアやバイオレットサファイアとされることもあります。
サファイアも同じコランダム(酸化アルミニウム・AI203)であるため、美しい濃いピンクの発色とコランダム独特の輝きは十分に楽しめます。
◉ー2、産地によって分類する場合
・ミャンマー産
ミャンマー(ビルマ)のルビーは、大理石の層に山の地殻変動による地熱と圧力が加わることで、化学反応を引き起こし、大理石が変性して形成されます。
特にモゴックは世界でも屈指の高品質のルビーが採掘されることで知られています。これはピジョンブラッドという名称で流通しています。
・タイ産
タイ産のルビーは、玄武岩の層に山の地殻変動による地熱と圧力が加わることで、化学反応を引き起こし、玄武岩が変性して形成されます。
また玄武岩は大理石と比べて鉄の含有量が多くなるため、不透明で色合いも暗くなります。タイ産のルビーはビーフブラッドという名称で流通しています。
・スリランカ産
スリランカ産のコランダムは、玄武岩の層に山の地殻変動による地熱と圧力が加わることで、化学反応を引き起こし、玄武岩が変性して形成されます玄武岩は大理石と比べて鉄の含有量が多くなるため、不透明で色合いも暗くなります。
チェリーピンクの名称で流通していますが、本来ルビーと鑑別されるクロムの含有率による赤の色域は決まっているため、ピンクサファイアやバイオレットサファイアと鑑別されることもあります。
・ベトナム産
ベトナム産のコランダムは、大理石の層に山の地殻変動による地熱と圧力が加わることで、化学反応を引き起こし、大理石が変性して形成されます。
ルビー採掘としては比較的新しく、1980年代から始まり、その後ベトナム全土でコランダム系ルビーまたサファイアの採掘ができることが確認されました。本来ルビーと鑑別されるクロムの含有率による赤の色域は決まっているため、ピンクサファイアと鑑別されることもあります。
・マダガスカル産
マダガスカル産のルビー採掘は2000年代に始まり、鉱脈によってはクラリティ(透明度)の高いルビーも産出されていることから、今後の産出が期待されています。
また本来の品質は高いものの、かつて加熱処理したパパラチアサファイアに加熱処理の記載をしていなかった問題が表面化し、宝石業界で信用問題となったため、以降マダガスカル産ルビーの需要は低下している。
◉スタールビーとは?
ルビーとしてのクラリティ(透明度)は低くなるが、コランダムにシルクと呼ばれるルチル状の針結晶が入った原石をカボションカットに加工した場合、反射光がスター状に輝くものがあり、スタールビーという名称で流通している。
◉ルビー専門ジュエリーブランド
天然非加熱のルビーは流通が少ないだけに、専門の業者が扱っている場合があります。この場合、原石の状態で日本へ輸入し、研磨から仕上げまでを行う場合と、研磨されたルース(裸石)を日本で宝飾品としてジュエリーに仕立ててている場合があります。そういう意味では大手のルビー専門店だけでなく、ジュエリーデザインから加工販売までの過程を独自に行っている個人ブランドまで色々あります。
◉ー1、「Ne」
「Ne」はファッションの「オンワード樫山」が手掛ける、2016年夏にデビューしたジュエリー・ブランドです。ミャンマー産のルビー鉱山の中でも最高峰と言われるモゴック鉱山の所有権・採掘権を持つ現地法人と提携し、売上の一部がミャンマーの自然保護に活用される「Myanmar ethical ruby」プロジェクトとして、ミャンマー政府鉱山省にも認められています。
天然の非加熱ルビー自体が希少でもあるため、比較的カラットの小さいルビー、ピンクサファイア、またダイアモンドを中品に、廣瀬紋がジュエリーデザインを手掛けています。価格帯は5万円未満~50万円程です。
◉ー2、「Mori’s Ruby」
モリスルビーはミャンマー産の天然非加熱処理にこだわるルビー専門のジュエリー・ブランドです。モゴック鉱山のほか、ナムヤ鉱山のルビーを使用し、基本的に天然ルビーとオーナーの相性にこだわり、まずルース(裸石)のルビーを選んでから、婚約指輪や結婚指輪など用途によるデザインを選ぶオーダーメイド方式を取っています。
◉まとめ
近年は化学的に合成されたルビーも多く流通しているため、天然非加熱処理のものは1%ほどと言われます。また赤く発色する天然石自体が希少なため、過去にはミャンマーやスリランカから採れるレッドスピネル(尖晶石・MgAl2O4)と混同された歴史もあり、イギリス王室の大英帝国王冠を飾る「黒太子のルビー」として有名な宝石も、実際には140カラットのスピネルである事が判明しています。
様々な色味を持つコランダムの中でも、ごく限られた鮮やかな赤色に発色する石のみが鑑別で認められるルビー。流通名(ルビー)と鑑別名(サファイア)と名称が異なるケースも多い石ですが、それだけ人々を魅了する、限られた人のみ身に付けることのできる特別な宝石と言えるのではないでしょうか。
◉ビジネスシーンで活躍するルビーおすすめアイテム3選
●1:ルビーアクセントつきネクタイピン
鎌倉カフス工房 7月の誕生石 ルビーネクタイピン jt001-a-7
●2:ルビーカフス(カフリンクス)
タテオシアン(TATEOSSIAN) ルナシルバーカフス(ルビー) (カフスボタン/カフリンクス)
●3:ルビーストーンつき万年筆
モンブラン Boheme ブラック と Synthetic ルビー Stone, 格納式 万年筆【並行輸入品】
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