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欧米らしい発想。「ドライビングシューズ」というコンセプトに迫る

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20年ほど前、先輩が住むシンガポールを訪ねた時の事です。空港に迎えに来たくれた彼が履いていたのがドライビングシューズでした。日に焼けた足が短パンから伸び、その足元にローファーのようでもあり、もっとリラックスした雰囲気を持ったスリッパのような靴を初めて見ました。素足で履くドライビングシューズはコールハーンのものでした。

ヨーロッパではけっこう一般的であること、運転するときにヒール部分のスレを気にしなくてイイこと、素足で履くため作りが求められること、素材使いでクラスを表現できること。などなど興味深い話を聞くことができました。

現在では、後述するTOD’Sがドライビングシューズの代名詞として認識されているようです。国境をまたぎ車でバカンスへ出かける際、長時間の運転を支える足元には必要な道具だと納得です。同じく車が欠かせないアメリカにおいても根付いた理由が理解できます。なんとも欧米らしい発想のシューズです。

われわれ日本人にとっても車は既に欠かせないものです。移動手段というだけでなく、暮らしを彩る側面も有しています。ならば快適で、ファッショナブルであることも必要です。週末湖畔へ出かけるとき、隣県の港町まで鮮魚を買い出しに行くとき、こうしたシューズを履いていけば思いがけない出会いが待っているかも知れません。

ドライビングシューズの特徴は、大きくふたつ

ヒールまで届く アウトソール

 

http://www.italiano.tokyo/archives/51292204.html

既にお気づきにように、最大の特徴は独特のソールにあります。用途は違いますが、アディダスのカントリーにようにヒールまで達しています。実際に履いて運転してみると分かりますが、右足の踵が落ち着き、スムーズなアクセルワークにつながります。

またドットパターンや、スリットを入れたラバーソールを採用することで、シューズの反りが良く素足で運転しているような、それでいながら適度な硬さがあるのでブレーキを操作するときも、思い通りのフィールを伝えることが出来ます。

 

http://www.italiano.tokyo/archives/51292204.html

ひとつだけ注意したいのは雨のドライブです。車内では問題ありませんが、そのまま外に出ると、ラバー以外の部分が濡れて、汚れてしまいます。車内専用という訳ではありませんが、状況を見ながらというポイントだけ押さえておきましょう。

軽快な印象は 素材使いにあり

https://www.hankyu-dept.co.jp/mens/blog/04/00263409/?catCode=501001&subCode=502004

もう一つは、素材使いです。素足履きすることを前提としているため、天然皮革を用い、主に1枚革で仕上げているものが多いと思います。ソールとの相性、運転のしやすさを考慮すればこうした選択は必然と言えるでしょう。

贅沢な素材を惜しげもなく使っているというのも、ニヤリとさせてくれます。これ見よがしで採用したのではなく、これも素足履きが前提という使いみちに沿ったもの。柔らかい素材、肌馴染みのいい素材使いも必然と言える選択なのでしょう。

https://repaircare.exblog.jp/12297843/

長いドライブの間、快適な状態を保つために作られた靴です。代表的なブランドと商品をお勧めしたいと思います。

ドライビングシューズ。猛烈プッシュのブランド

アメリカ代表 コールハーン

簡単に歴史をおさらいしてみましょう。創業は1928年、トラフトン・コールとエディ・ハーンによって「良い物だけを創る」というコンセプトを掲げ、イリノイ州のシカゴに設立されました。学生向けのペニーローファーなどを作る中堅メーカーとして着実なモノ作りを進めていきます。

その後レディースシューズにも進出、カラフルな色遣いが評判になります。このころドライビングシューズを発表、その履き心地の良さも大きな話題になり、コールハーンのマーケットは世界規模に広がります。日本はバブル期を迎え始めたころです。その洒脱なテイストは一気に広がりました。

 

http://www.italiano.tokyo/archives/51432795.html

クロコダイルの型押しですが、本物と見間違うほどの迫力があります。大人顔のコージャスな一足です。ソールパターンも独特です。アッパーレザーに負けないタフな文様を採用していますが、お互いのガチンコ状態のバランスで調和が取れています。

https://item.rakuten.co.jp/blumin/11341354/

こちらもコールハーンですが、ヒール部分はレザーでカバーしているだけなので、より室内履き、スリッパ感を思わせる一足です。上質なレザーを採用していますが、ステッチを効かせ、ビーフロールで仕上げて見せることで学生のような若々しい雰囲気が共存しています。だから大人しか似合わないのです。

コールハーンはその後ナイキに買収されると、ナイキエアを搭載したローファーを発表。スニーカーのような履き心地は驚異でした。現在は違うパートナーを得て、軽量化・快適性をアップデイトさせたゼログランドをリリースするほか、バッグ製造も手掛けるブランドとして進化し続けています。

http://www.italiano.tokyo/archives/51432795.html

 

モテおやじの定番なの? イタリア発 TOD’S(トッズ)

こちらもし少し歴史をさかのぼってみます。TOD’Sは1920年代にイタリアのデッラ・ヴァッレ家がシューズの製造をスタートさせたのが始まりで、徐々にビジネスを拡大し1979年には服飾部門も展開するブランドとしてイタリアファッション界に進出しています。

https://minkara.carview.co.jp/userid/929882/car/1104163/4569935/parts.aspx

1979年に底に130個以上のゴム突起をつけた「ゴンミーノ・モカシン」を発表します。これがドライビングシューズとしてヨーロッパで大ヒット商品となり、TOD’Sといえば、ドラシュー(ドライビングシューズ)と言われるようになります。

コールハーンがドラシューを発表したのも、ほぼ同時期でした。どちらかのリスペクトから世界規模で大きく広がったようです。TOD’S商品の特徴はイタリアらしいカラフルな色使いです。スエード使いもリラックス感を演出してくれるようです。

http://buyee.jp/item/yahoo/auction/c557008192

1997年には、バッグのラインをスタート。2001年、フェラーリとのコラボレーションで「トッズ・フォー・フェラーリ」を発表するなど、ブランディングを推し進め、2004年には日本上陸。表参道にブティックをオープンさせます。ドライビングシューズに限らず、革小物にシャレたアイテムが多く、男女問わずプレゼントにも利用されています。

https://item.rakuten.co.jp/auc-kiiroya-import/tod-m-k-55-902/

 

海が似合うUGG モカシンをドラシュー代わりに使う

http://versionkik.top/ramblebyziema/ugg-1003390/

UGGはオーストラリア発の人気ブランドですが、日本では冬に女性が防寒のために履くブーツとして定着した感があります。本来は海からあがったサーファーが、冷えたカラダ、足を保護するために作られたものなんですね。もちろんメンズサイズも用意されていて、スイムトランクスにパーカを被って、足元はUGGのファーブーツを履いても正解なのです。

そういった背景から海や潮風が似合うアイテムなので、モカシンタイプのUGGを海へドライブにドライビングシューズとして使えないかという提案です。見るとソールがヒールまで伸びていることや、シープスキンを使たた柔らかさもドラシューとして条件を備えています。

元気な年代にも似合うと思いますが、やや枯れた世代が短パンにUGG モカシンを合わせていたら脱帽ものです。大人ならではの茶目っ気で挑戦してください。

http://versionkik.top/ramblebyziema/ugg-1003390/

こちらのモデルはパンチングレザーで整えた正調ドライビングシューズです。落ち着いたオリーブといういカラーリングはUGG では珍しいかも知れませんね。真っ白な短パンに、タップリ目のサマーセーター。日中の陽焼けのほてりを冷ましに、ベランダで食事が出来る近くのレストランへ出かける、そのお供に選んでください。

https://www.nwccshop.top/products-363486.html

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ハイブランドから 贅沢なドラシューの紹介

GUCCI(グッチ)

https://item.rakuten.co.jp/bcfriends/8460/

キャンバス使いのドラシューは問答無用のGUCCIから。ロゴがここまでレイアウトされてもしつこく感じないのはドラシューというリラックス感が中和しているためでしょう。

SALVATORE FERRAGAMO(サルバトーレ・フェラガモ)

フェラガモの靴は、履き心地が異次元です。柔らかい質感のドラシューも上品ですが、適度な主張が気持ちい刺激になっています。

JOHN ROBB(ジョンロブ)

https://fashion.aucfan.com/yahoo/h159656723/

黄色い箱はジョンロブの象徴です。イギリスというようりジョンロブパリのニオイを感じさせる出来上がりです。飛行機内で履いてもリラックスできそうない一足です。

ブランドならではの主張があって楽しめるのが、ドライビングシューズというカテゴリィのようです。そして共通するのは、運転するという緊張感をやわらげるヌケ感、リラックス感と言った部分でしょうか。車を替えたら、ドラシューも似合うものと買い替える。そうした楽しみを持ちたくなりました。

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