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コードバンの手入れやおすすめアイテムを紹介!男が持つべきコードバンの魅力に迫る

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コードバンの製造方法

希少な最高級レザーであるコードバンは一般的な革よりも非常に長い月日をかけて製造されているのが特徴。そのため製造には時間とお金がかかり、一般的なビジネスモデルとしては非常に非効率的と言えます。

また先にもお話ししましたが、コードバンは食用に使われる農耕馬からのみ取れる希少な部位の皮なので、それ自体を手に入れるのが大変困難なことなのです。

このことから現在ではコードバンの精製ができる会社は世界で2社しかありません。一つはアメリカの「ホーウィング社」。もう一つが日本の兵庫県にある「新喜皮革」です。世界に2つしかない製造会社のうちの一つが日本にあるというのは非常に誇らしいことですね。

厚さ約1mmのコードバン層を裏側から削り出したものがコードバンとなる皮。そこに付着した血肉を除去し、毛を脱毛。洗浄装置で二日間ほど洗浄した後、タンニン鞣しの前鞣しを行います。

次にタンニン鞣し剤が入ったピット槽と呼ばれる木製の樽に漬け込みます。この鞣し作業だけで一ヶ月の時間を要するのです。この鞣しという作業は、腐ってしまう「皮」を腐らない「革」になる大切な工程です。

引用元:http://keinenhenka.ko-co.jp/e243182.html

その後、空気にさらしながら10日間乾燥させます。そこからさらに布を被せ4ヶ月ほど寝かせるという工程を踏んでいくわけです。非常に長い月日がかかるというのも納得ですね。

この工程が非常に重要で、この寝かし期間があることでタンニンが皮によく馴染み、のちのエイジングにその実力を存分に発揮してくれることとなります。

最後に「グレージング」と呼ばれる磨きの仕上げを行います。機械を使ってガラスで表面を磨いていくのですが、繊細で確かな技術が求められる作業なので、職人さんの熟練した技が必要です。

コードバンが出来上がるまでにはさまざまな工程を踏み、長い月日と高い技術力で作り上げられていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。

コードバンの歴史

引用元:http://www.british-made.jp/topics/cheaney/20160519006915

コードバンが生まれた歴史は、実はまだ不明なことが多いと言われています。

コードバンといえばヨーロッパが有名ですが、その起源には多くの説が存在します。その中でも有力な説だと言われているのが、スペインにあるコルドバ(Cordoba)の特産であった高級なめし山羊革にとてもよく似ていることからコードバンまたはコルドバ革と呼ばれるようになったというもの。

コードバンは耐久性や美しさ、質感などレザーの中でもトップクラス。当時でも非常に特別な素材だったため、王室などの結婚のお祝い品などに重宝されたと言われています。そのことによりヨーロッパ全土、世界各国へとその名が広がっていったということです。

まだまだ謎が多いミステリアスな部分を持つコードバンですが、高級品であることは間違いなく、現在でもイギリス王室ご用達のレザーアイテムにはコードバンが使用されていることが多いです。

コードバンの評価

コードバンは世界中の多くの人々から愛されているレザーです。コードバンの上品で高級感漂う雰囲気は、見る目が養われている大人たちから特に評価が高いといえます。

またコードバンの特徴であるエイジングを楽しめるという点が人気のポイント。こだわりのものを使い続け、そして育てていくという感覚を楽しめる大人の男性から非常に高い評価を得ています。

コードバンの頑丈で耐久性に優れているという点も高評価の理由です。

コードバンの価格帯

先ほどもお話ししたように、コードバンは非常に希少価値の高いもの。生産数が限られ、生産できる工場も限られていることから、年々生産量が減少しているのが現状です。

農耕馬やタンナーが減少し、途方も無い期間や手間暇をかけて作られるコードバンは、年々価格が高騰しています。その傾向は年々高まっており、今後も値段が高騰していくことが予想されます。

コードバンでもその程度はさまざまです。安価なものは10,000円程度で手に入りますが、粗悪なものも中には存在します。長く使えるしっかりとしたコードバンに製品を買うのであれば50,000円〜100,000円を目安にするのがおすすめです。

コードバンは、長く使ってエイジングを楽しむというのも魅力の一つです。せっかく買うのであれば上質なコードバン製品を選ぶべきだと言えます。