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メンズのシミはなぜできる?シミ予防策や化粧品の選び方について

シミを気にする男性
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年齢を重ねるとともに、徐々に気になってくるお肌の「シミ」。以前は「シミで悩んでいる」というと「女性特有のお悩み」というイメージがありました。

しかし、最近ではメンズの肌のお悩みトップ3に入るくらい「シミ」でお悩みの男性は増えています。

今や、「美容男子」「メンズ美容」など、男性がスキンケアに気を配るのが当たり前の時代。今まで無頓着だった男性も、意識的に鏡をよく見るようになったため、シミなどのトラブルに気が付きやすくなってきた…ということも原因だそうです。

シミは熟年世代からのお悩みのように思えますが、男性の場合、30代から目立ってくる人は少なくありません。ある日気が付いたら「急にシミが気になってきた!」という人が多いのです。

シミは、目に見える部分だけではなく、肌の奥でたくさんのシミ予備軍が自分たちの出番を待ち構えているもの。早めに対策をスタートしましょう!

とはいっても、最近はメンズ用のスキンケア用品が数多く販売されているため何を選んでいいのか迷ってしまいますよね。そこで、この記事では男性のシミの原因・シミを予防する方法・シミ対策製品の選び方などを紹介します。

シミにお悩みの男性は、ぜひ参考にしてくださいね。

メンズのシミの原因

女性だけではなく、男性にも多いお肌の「シミ」。男性の場合、早い人だと「シミ」は30代から目立ってきます。

 TVの肌特集で、「まだ若いし肌のトラブルなどない!」という男性の肌を、皮膚画像解析装置で撮影すると、見た目には何もなくても「隠れシミ」がたくさん潜んでいた……という映像を見たことがある人もいるのではないでしょうか。

そんなシミ予備軍は、気が付くと表面に出てきて「シミ」となり目立つようになります。

男性の場合は、シミの元であるメラニンの集合体「メラノソーム」の含有量が多いため、女性のシミよりも濃くみえるのが特徴だそうです。男性のシミの原因は何があるのでしょうか。

 紫外線による影響

男性も女性も、シミの大きな原因といわれているのが「紫外線」です。

10代〜20代の頃、日焼け止めなどの予防策をせずに、真夏の海やプールで遊んだり紫外線が強い時期に屋外でスポーツや仕事をしていたりなど、紫外線を浴び続けることでシミの原因になります。

 紫外線には2種類ありますが、特に直接シミの原因となるのは「全紫外線の約5%」しかないといわれる「UVB(紫外線B波)」紫外線です。

 B波は波長が長いために、肌の一番上にある表皮に届きやすく、強いダメージを与えます。

そして、肌の奥で、シミの元となる「メラノサイト細胞で生成されるメラニン色素」を大量に生成するのです。

通常、メラニン色素ができても、肌のターンオーバー(再生するサイクル)が正常に働いていれば、アカなどと一緒に排出されていきます。ところが、年を重ねて肌の新陳代謝が衰えてくると、上手に排出されず表皮に沈着してシミとなってしまうのです。

 もうひとつの「UVA(紫外線A波)」はB波よりは柔らかいのですが、「全紫外線の約95%」を占め、表皮の下の真皮に浸透しやすい紫外線。A波を日常的に浴び続けることでメラニン色素が生成され、シミの原因になるのです。

ホルモンバランスの変化

「ホルモンバランスが乱れる」というと、女性特有の症状のように思えますが、男性も加齢にともないホルモンバランスが乱れます。女性の場合は、生理が終わって閉経するとともにホルモンバランスが乱れますが、男性の場合はそのタイミングが分かりません。

 テストステロンという男性ホルモンの代表であるホルモンが、個人差はあるものの10〜20代にピークを迎えたあと徐々に減少します。そして、40代になると急激に減少するために加齢の症状が加速し、シミ・シワ・たるみなどを招くことになるのです。

ストレスと生活習慣

実は、「精神的ストレスが強いとシミやシワが増える」という、国内外の研究結果報告が数多くされています。仕事や家庭など毎日ストレスの多い環境で、精神的に負担の多い日々を過ごしていると、心だけではなく体にも悪影響を及ぼします。

  • ストレスを解消するために、飲酒・過食・夜更かしなど生活習慣が乱れることで、体や肌の老化が加速する。
  • ストレスで活性酸素が体内に発生するため、肌のバリア機能が低下。紫外線にメラノサイト細胞が刺激されやすくなり、メラニンが過剰に生成されてしまい、シミができやすくなる。
  • ストレスによりホルモンバランスが崩れ、肌のターンオーバーがうまく働かず、メラニンが排出されなくなりシミが定着してしまう。
  • ストレスで、血流をコントロールしている自律神経の働きが乱れ、冷えを引き起こし、肌の新陳代謝が衰えシミの原因になる。

など、ストレスはかなり肌に悪影響を及ぼすのです。

シェービング等による刺激

ある美容外科クリニックのドクターによると、男性からのスキンケアの相談で一番多いのが「肌のシミ」だそうです。コロナ禍によるオンライン会議の影響で、自分の肌をよく見る機会が増え「普段は気にしていなかったシミに気が付いた」という35歳以上の男性が多いとか。

また、シミのお悩みとともに、毎日の髭剃りによるカミソリ負けで悩んでいる人も多いそうなのです。毎日繰り返すシェービングは肌に負担をかけます。

特に、電気シェーバーをそのまま乾いた肌に使用するドライシェービングで、つい強めに肌にあててしまったり何度もこすったりすると、肌の角質層を削り取ってしまうことがあるのです。乾いた肌に過度の摩擦を繰り返すと、確実にシミの原因になってしまいます。

肌の乾燥

女性の場合は、多くの人が肌の乾燥がシワやシミを引き起こすことを知っているので、かなり洗顔後の保湿ケアに気を使います。

けれども男性の場合、洗顔後即に保湿化粧水で潤いを与えるようなことなく、そのままタオルでガシガシ拭いて終わり!という人も多いでしょう。

 また、肌がオイリーな人は洗浄力の強い洗顔料を使用することも多いので、必要以上に肌の脂を取ってしまい乾燥させてしまうケースも少なくありません。乾燥肌になると、ウイルスや菌などの外部の刺激から肌を守るバリア機能が正常に働かなくなります。

そして、本来であれば潤いのある角質層が乾燥して、隙間が開いてしまうのです。そうなると、ウイルスや菌のみならず紫外線が肌の内部に入り込みやすくなり、メラニンがどんどん増加してシミが増える原因となってしまいます。

 また、乾燥すると肌が硬くなってしまうためにターンオーバーの周期が乱れ、肌表面の角質が落ちにくくなりメラニンが蓄積され、シミが濃くなる原因になるのです。

 効果的なシミ予防法

前項で「メンズのシミの原因」となる代表的なものとして、紫外線・ホルモンバランスの変化・ストレスと生活習慣・シェービングなどによる刺激・肌の乾燥を挙げました。

肌のシミが気になっている人は、思い当たる原因が見つかりましたか?大人世代のシミの原因は、ひとつだけではなく2つ3つと重なっていることが多いものです。

 シミは表に出ているものだけではありません。今は目に見えなくても、表皮の下にはメラニンが累積して、シミになる一歩手前の状態になっている「シミ予備軍」が待ち構えています。これ以上シミが悪化しないようにするためにも、シミを予防する対策を始めましょう。

シミ対策は1つだけ行うのではなく、複数同時に行うとより有効です。毎日コツコツと積み重ねることで、シミ以外にも肌の元気や弾力なども取り戻すことが期待できるでしょう。

日焼け対策を行う

 

まずは、シミ対策の基本中の基本!日常的に「日焼け対策」をして紫外線を防ぎましょう。メンズの日焼け対策は、基本的に女性と同じです。多くの方は日焼け止めを使うでしょう。

日焼け止めのパッケージに「SPF」や「PA」の表示があるのはご存じでしょうか。前述したように、紫外線には「UVB(紫外線B波)」「UVA(紫外線A波)」の2種類がありますが、「SPF」は「UVB」を、「PA」は「UVA」の防止効果を示しています。

そして「SPF50+」と「PA++++」が国内最高値です。たとえば、休みの日に海や山など自然の日差しが強い中に外出する際には、「SPF」「PA」ともに数値が高いものを、日常の通勤などは「PA+」「SPF20+」程度の製品で大丈夫でしょう。

 また、日焼け止めには、ジェルタイプ・エッセンスタイプ・ミルクタイプ・オールインワンタイプがあるので、自分の好みに合った製品を選んでください。

スキンケアを日常的に行う

 

基本的に、毎日朝晩2回の洗顔を行なっている人が多いと思います。男性の場合、あまりスキンケアをこまめに行う人は少ないようですが、シミ対策のためには、毎日の洗顔とそのあとのケアを丁寧に行ってください。

 毎回の洗顔は丁寧に行いましょう。洗顔料を使用するとき、手のひらで上下にゴシゴシこするのはやめましょう。洗顔料を顔の上で泡立てるのはNGです。

まず、顔と手のひらを濡らしてから、手のひらの上でしっかりと洗顔料をホイップのように泡立ててから、その泡を顔の上に乗せて転がすように洗ってください。「泡だてネット」を使用すると、すぐにきれいな泡を立てることができます。

 シェービングによる肌荒れが気になる人は、泡で顔をこすらずに、上から押さえるようにしてください。そのあとは、ざっとすすぐのではなく「もう十分かな」と思ってからプラス数分、すすいでください。洗顔フォームが肌に残っていると肌荒れの原因になります。

 すすぎを十分におこなったあとは、タオルを顔にあててゴシゴシとこすらないように!

上質で吸水性に優れ肌触りが柔らかいタオルを使い、やさしく顔を軽く押さえるようにして水分を取ってください。

また、洗顔後には自分の肌質にあったスキンケアを行ってください。

普段はタオルで拭いたあとは何もしない……という人も、必ず自分の肌質にあったメンズ用のスキンケア用品でお手入れをしてください。

メンズ用のスキンケア用品の中には、くすみやシミ対策用の洗顔料・化粧水・美容液などラインで揃っているものもあります。一口にスキンケアといっても、その人の肌質や年齢によってぴったりの製品は異なるものです。シミ以外にも、乾燥が気になる・加齢が気になる・部分的に脂性が気になるなど、お悩みもそれぞれでしょう。

自分の肌タイプに合った製品の選び方は、あとの項で説明します。

また、定期的なスペシャルケアも欠かせません。メンズ用のシミ対策スキンケア用品のなかでも、スペシャルケアとして「美白パック」を使うこともおすすめです。シート状で美白成分が含まれているシートパックなら簡単に使えます。

ストレス対策や食生活に配慮する

シミ対策は、日焼け止めやスキンケアなど肌の外側からのアプローチだけではなく、体や気分など、内側からの働きかけも大切です。

 ストレス対策も肌の状況に関係します。ストレスの原因は、その人の環境や年齢によっても異なります。

ある調査によると、男性のストレスの大きな原因は、「仕事上の人間関係」が54%と一番多いそうです。また、仕事のハードさが48%、将来や老後の不安が32%など、仕事・収入・将来的な生活に関することが上位を占めています。

大人世代は、仕事を優先するあまり自分の体や肌の不調などは後回しにしてしまいがち。シミが気になる人は、ストレス対策を行うことも重要です。

人にもよりますが、一人でもできるスポーツをやってみる・好きな映画を観に行く・仕事が終わったら自宅で好きなものを食べて好きなドラマを見る・お風呂に浸かってぼ〜っとする時間を作るほか、小さいことでも気分転換になることを積極的にやってみましょう。

 また、食生活に配慮するのも大切です。シミはもちろんのこと、スキンケアやアンチエイジングのためには「食生活」を見直すことが重要です。

シミ対策は「肌」のことだけだと思って、特に食事にはなにも気を使っていない、好きな食べ物を食べたいだけ食べているという人は、肌だけではなく健康のためにも食生活を改善してください。

 また、抗酸化作用の高い栄養素も積極的にとるようにしましょう。シミ予防のためにはメラニン色素の生成を抑えながらも、発生してしまったメラニン色素を排出することが重要。まずは、メラニン色素の生成を抑制したりシミを薄くする効果が期待できる「ビタミンC」を毎日たっぷりとりましょう。

効率的にビタミンCをとれるのは、生の果物。キウイ・レモン・アセロラ・イチゴなどのフルーツを毎朝食べるといいでしょう。

さらに、そのビタミンCの働きをサポートするビタミンEも大切です。アボカド・オリーブオイル・大豆・かぼちゃ・アーモンドなどに多く含まれています。肌に滞っているメラニンを体外に排出させるためには、L-システインを。大豆や小麦に多く含まれています。

「毎食いちいち栄養素を気にするのは面倒」という人は、とにかく、果物・野菜(特に色の濃いブロッコリー・かぼちゃ・トマト・パプリカなど)・納豆などを積極的に食べるようにしましょう。

 反対に、老化を招きシミによくない食べものは極力避けるのがおすすめ。AGEという終末糖化産物はコラーゲン繊維を劣化させてシミ・シワ・タルミの原因になります。AGEを多く含む代表的なNGな食品は、ポテトチップス・唐揚げなどの揚げ物・こげめのあるステーキや焼き肉・ベーコンやソーセージなどの加工肉です。

 日常的にこれらの食べ物の比重が多い人は意識的に減らして、果物・野菜・魚中心の食生活に切り替えましょう。

なるべく肌に刺激を与えない

シミが気になる肌には、できるだけ日常的に「刺激を与えない」ように気を配りましょう。前項でも挙げたように、洗顔のときにガシガシ顔を擦ったり硬いタオルでゴシゴシと顔を拭いたりなど、余計な刺激は与えないようにしてください。

また、シェービングをするときも、強く肌にあて何度もこすらないように。肌に蒸しタオルを乗せてしばらく温めて、肌を柔らかくしてからシェービングをするのがおすすめです。

さらに、メンズのスキンケアに気を配っている人でも、意外と気にしている人が少ないのが肌に直接触れる「枕カバー」。

ゴワゴワしたり繊維の粗い素材のものでは寝ている間に肌に擦れて、余計な刺激を与えてしまいます。肌触りがよく肌に刺激を与えない天然繊維、シルクの枕カバーがおすすめ。摩擦を減らす滑らかな肌触り、優れた吸湿性など肌にいいだけではなく、触り心地がいいので上質な睡眠をもたらし、ストレスの軽減にもつながります。

 

メンズ向けシミ対策製品の選び方

メンズ向けのシミ対策になるスキンケア用品はいろいろなものがあるので、何を選んでいいのか迷ってしまうこともあります。そこで、選ぶ時のポイントを紹介しましょう。

シミに効果的な成分が含まれているか確認する

 

肌に直接つけるスキンケア用品を選ぶときには、シミに有効な成分が含まれているかどうか確認してください。

 「美白有効成分」が含まれているものがおすすめです。美白有効成分とは、「日焼けによるシミ・そばかすの防止」「メラニンの生成を抑えてシミ・そばかすの防止」などに有効性があると、厚生労働省に承認された成分です。 

▪︎ナイアシンアミド
ビタミンB3と呼ばれるビタミンB群の一種になります。シミの原因となるメラニンの生成を抑制する効果が認められている成分です。保湿・肌のバリア機能も高めてくれる働きもあります。

 ▪︎ビタミンC誘導体
肌にできてしまったメラニンを還元して、色を薄めてシミを防ぎます。高濃度だと肌に刺激を感じる人もいるので、敏感肌の人は刺激を抑えるナイアシンアミドも一緒に配合されている製品がおすすめです。

▪︎トラネキサム酸
メラニンを作り出すメラノサイトが活性するために必要な「プラスミン」の動きを抑制し、シミやそばかすを防ぎます。

 ▪︎カモミラET
カモミールの花から抽出した成分で、メラノサイトの活性化を抑制し、シミを防ぎます。

肌タイプにあった製品を選ぶ

「シミが気になる」というお悩みは同じでも、肌のタイプは人によって異なります。ほかの人が「これは効いた!」という製品でも、自分にも効くとは限りません。

 シミに有効な成分が配合されているスキンケア用品は、自分の肌タイプにあった製品を選ぶ必要があります。基本的に、メンズの肌のタイプは、水分量・皮脂量に応じて以下の4種類に分かれます。

 ▪︎乾燥肌:洗顔後にすぐ顔のつっぱりを感じる、肌の水分・皮脂量が少ないタイプ。肌のキメは細かいものの、目元や口元に細かいシワができやすい肌質です。シミのケアをするためにも、肌に水分を十分に補給できる化粧水、補給した水分を逃さないようにフタをする乳液など、保湿ケアを重点的にすることが大切です。

 ▪︎普通肌:洗顔後にすぐ顔がつっぱることはないものの、季節によっては乾燥を感じたり小鼻の周囲が脂っぽくなったりするタイプです。ニキビ・肌のカサつき・毛穴の黒ずみなど特に目立つトラブルはない人は、一般的な「普通肌用」スキンケアで問題ありませんが、シミ対策としては「効果的なシミ予防法」でご紹介した方法を日常的に取り入れてください。

 ▪︎混合肌:おでこと鼻の「Tゾーン」は脂ぎっているのに頬は乾燥しているなど、乾燥肌と脂性肌が混在しているタイプです。洗顔フォームは、Tゾーンなど脂分が多い部分は、泡で丁寧に洗い、頬など乾燥が気になる部分はやさしく洗ってください。化粧水で保湿したら、皮脂の多い部分は油分が少ない乳液で、乾燥の気になる部分は高保湿成分が配合された乳液を使うなど、分けてケアをしましょう。

 ▪︎脂性肌:皮脂量が多く、顔がてかりがちの肌タイプで、毛穴が詰まりニキビや吹き出物ができやすい傾向にあります。さっぱりと洗いあがる洗顔料を使用しましょう。洗顔後に何もつけない人がいますが、化粧水や乳液で保湿をしないと肌が乾燥を防ぐために皮脂をたくさん出すので逆効果です。さっぱりとしたテクスチャーの化粧水と乳液で保湿ケアをしてください。

 シミ対策だけに着目するのではなく、基本的に自分の肌タイプにあったスキンケアで肌を整えて、健康な状態にすることが大切です。

その他のシミ対策

30代くらいから気になる男性のシミ。一般的に男性のシミは女性のシミよりも「根が深く」、折れ曲がって重なった表皮細胞にメラノソームが溜まるために「色が濃い」のが特徴です。

大きなシミは顔の中でも目立ってしまうので、お悩みの人も少なくありません。

日常的に日焼け対策・スキンケア・生活習慣の改善などに気を付けるのは大前提としても、できれば「少しでも早くシミを目立たなくさせたい」と思う人もいるでしょう。濃いシミの存在が気になって、それ自体がストレスになってしまうことも。

 そんなときには、医療機関で治療を受ける・エステサロンでケアを受ける・メイクでシミの部分をカバーするなどの方法もあります。

 医療機関で治療を受ける

皮膚科・美容皮膚科・美容整形外科でシミを治療してもらう方法もあります。クリニックによって提供している治療方法は異なりますが、基本的には一般の皮膚科では保険適用でのシミ治療は行えません。

青あざの一種である「太田母斑」や「異所性蒙古斑」は、レーザー治療が医療保険内で認められていますが、病気と診断されたシミの症状以外(若いころ日焼けする日々を過ごしていて中年になってシミが気になってきたなど)は、自費診療になります。

 美容皮膚科・美容整形外科によっても治療方法は異なりますが、一般的には以下の治療方法が中心です。

 ▪︎日焼けなどの炎症後の色素沈着によるシミ
重度の日焼け・外傷・やけどなどの皮膚の炎症後に、その内部に色素が沈着したことによるシミ。メラニンを粉砕し排出するレーザー治療、ビタミンなどのイオン導入治療が中心ですが、場合によってはレチノール・トラネキサム酸・ハイドロキノンなどの薬を処方します。

 ▪︎老人性色素斑(日光性黒子)
若いころに海遊びやスポーツで強い日差しを受け続けたなど、今までに積み重なった紫外線のダメージが、加齢によって表に現れてきたシミ。大きく目立つシミをスポット的に取るレーザー治療や、外服薬・内服薬の処方を行います。

  ▪︎そばかす(雀卵斑)
おでこや鼻の周辺を中心に、広範囲で広がる細かい茶色の斑点です。フォトフェイシャルM22・ライムライト・BBL光治療などやレーザー治療、外用薬や内服薬の処方を組み合わせることが多いようです。

 医療機関を選ぶときのポイント

医療機関によっても、その人のシミの状態によっても、治療方法や使用する医療機器などは異なります。シミの施術を行なっている美容皮膚科・美容整形外科は多いので、選ぶときには以下の条件を比較して慎重に選びましょう。

▪︎シミの種類に応じた治療が可能か
ひとくちに「シミ」といってもいろいろな種類があります。形・大きさ・色の濃さ・部位などによっても原因が異なり、それぞれに合う治療方法があるのです。そのシミの種類に応じた、最適な治療方法を行っているところを選ぶ必要があります。

 ▪︎丁寧なカウンセリングを行っているか
いくつか候補となるクリニックを見つけたら、まずはカウンセリングを受けてみましょう。丁寧な説明をしてくれるか・こちらの話もきちんと聞いてくれるか・話しやすい医師か・治療のメリットとデメリットを両方説明してくれるか・契約を急がないかなど、医師の対応をみて、信頼できそうな医師のいる医療機関を選びましょう。

 ▪︎治療実績は多いか
医療機関のホームページで、シミ治療の実績を調べましょう。実際の治療の実績や症例写真などが多ければ、自分の症状と比較しやすくカウンセリングのときも質問しやすいでしょう。口コミなども調べて参考にしてみましょう。

 ▪︎料金体系がわかりやすいか
どのような治療に対していくらの治療になるのか、料金やプランが明確に表示されている医療機関を選びましょう。

▪︎治療後のアフターケアを行なっているか
シミの治療は、その後のアフターケアが重要です。治療終了後のケアや紫外線対策、家でのケア方法など、アフターケアの指導も行なっている医療機関を選びましょう。

 エステサロンでケアを受ける

エステサロンでもシミのケアを行なっています。医療機関で行える高出力のレーザー治療は、効果が期待できる分だけダウンタイムが必要です。

エステサロンで行うシミケアは、ピーリング・美容成分の浸透・マッサージなどが中心で、医療行為ではないためある程度の時間を要します。

けれどもその分、肌への負担が少なく医療機関の治療よりはリーズナブルなので、気軽に利用できるのが魅力でしょう。

 サロンによって、具体的なケアの方法や料金は異なるので、いろいろ調べて比較検討して選んでください。

メイクでシミをカバーする

医療機関やエステサロンに行くのは抵抗がある・小さいので手軽に隠せればいいなどの人に向いているのは、メイクでシミをカバーする方法です。

コンシーラーを使う


メイクといっても、女性のメイクのようにベースを作ってファンデーションを塗って……という本格的なメイクではありません。シミなど気になる部分をカバーしてくれる「コンシーラー」というアイテムを使います。

ファンデーションのように顔全体にのばすのではなく、シミが気になるところに部分的に使えるので、メイクが初めてで抵抗がある人でも手軽に利用できるのが魅力です。また形状も、スティックタイプなどコンパクトなので、持ち歩きにも便利。

 製品によって特徴は異なりますが、気になるシミの上にコンシーラーをちょっと塗って指先でポンポンと軽く周囲の肌と馴染ませます。

 メンズ用BBクリームを使う

 シミの部分だけではなく、ニキビ跡や毛穴の黒ずみなども気になるという場合は、メンズ用の「BBクリーム」もおすすめです。

「BBクリーム(ブレミッシュ・バーム)」とは、美容液・日焼け止め・化粧下地・薄づきファンデーションなどが1つになったアイテム。チューブ状になっているのですが、この1本を塗るだけで肌の色ムラを簡単にカバーでき、女性の間でも人気が高いアイテムです。

 洗顔後に化粧水・乳液でケアしたあと、美容液・日焼け止め・ファンデーションなどあれこれと重ね塗りをしなくて済み、パッとBBクリームを塗るだけででかけられるので手軽なのも魅力!

使い方は簡単で、少しずつ指先にとって顔全体に伸ばすだけ。初心者でも使えます。

BBクリームにはナチュラルな薄づきタイプ、しっかりカバーするタイプなどいろいろあり、色も種類が豊富なので、自分の肌色や悩みにあった製品を選びましょう。

 

まとめ

最近では、男性でもシミに悩む人は増えています。シミは肌の表面に出ているものだけではなく、肌の下で表面に出てくるのを待っている「シミ予備軍」がいるのも困りものです。

気になったら放置せずに、自分の肌質にあったメンズ用のスキンケア用品で早くケアをして予防・改善しましょう。

 また、今回ご紹介した日常でできる予防法や改善法も取り入れ、肌の外側と内側からケアしてください。

手応えを感じられるまでは、毎日丁寧にお手入れを続けることが大切!今のケアが、将来のあなたの肌の若々しさを保ちます。ぜひ継続してくださいね。

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