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AGA治療は本当に効果があるの?早く治療した方が良い理由を徹底解説!【プロ監修】

最近では、20代や30代から薄毛に悩む人が増えており、若年層にとってもAGAは深刻な問題となってきています。そのため、AGA治療に興味のある方も多くなっています。しかし、その効果を調べてみると「おでこの広さは変わらず、効果はなかった」などの口コミも、多く見かけると思います。
AGA治療は、受ける前に断念してしまう方がたくさんいます。しかし、薄毛が気になり始めた時点で、なるべく早く治療を開始することをおすすめします。早ければ早いほど、薄毛が改善しやすく費用もおさえられます。
そこで今回は、AGA治療の効果と治療を早めに開始した方が良い理由を徹底解説していきたいと思います。AGA治療はどこで受けられるのか、どんな治療法があるのかも合わせてご紹介いたしますので、参考にしてください。
AGA治療は薄毛に効果とは?
薄毛は、AGA治療によって改善されると実証されています。ひと昔前までは「遺伝だから」「そういう家系だから」といって、諦めてしまう方が非常に多かったです。今では医療が発達して、治療で改善が望める時代になりました。
よく、自分の毛根はもう毛が生えてこないのではないかと思っている方がいらっしゃいますが、ヘアサイクルが終わらない限り毛は生えてきます。ただ、毛根から毛が生えにくくなっている状態が薄毛です。このヘアサイクルが終了する前に、治療を開始することが大切です。
AGA治療で得られる効果
AGA治療で得られる効果としては、
- 毛が太くなる
- 毛が伸びるのが早くなる
- 毛の量が増える(新しい毛が生えてくる)
などの頭髪の変化が見られます。髪の密度が高くなり毛量が増えると、若々しい印象を与えることができます。
AGA治療にかかる期間や費用は?
AGA治療を受けるか迷っている方の多くは、効果を実感するまでにどのくらいの期間や費用がかかるのか気になると思います。
AGA治療にかかる期間
AGA治療は、早い段階で効果を実感する方もいますが、満足のいく状態になるまで発毛するのに長い期間を必要とするケースもあります。主な治療法で、早い方だと3ヶ月ほどで効果が出始めて、一般的には半年経過した頃、見た目で効果を実感できる方が多くなっています。
治療を始めたからといって、すぐに薄毛が改善される訳ではありません。また、ある程度効果があらわれてきたからといって、途中で辞めてしまうと薄毛が進行する状態に戻ってしまいます。
AGA治療にかかる費用
AGA治療は、厚生労働省が承認していない方法や医薬品を使っているため、医療保険が適用されません。自由診療になるので、治療にかかる費用は全て自己負担になります。クリニックごとに、それぞれ治療費が設定されているので価格には差があります。
とりあえず現状維持がしたいという方は、脱毛抑制剤の投与が中心となりますから、1ヶ月の治療費は約3,000~7,000円ほどになるでしょう。毛髪を増やしたいという方は、脱毛抑制剤に加え発毛促進の薬も加わります。なので、1ヶ月の治療費は約15,000~40,000円前後はかかるでしょう。
AGA治療は早く始めた方がいい理由
AGA治療は、早く始めた方が良いと言われています。治療開始が遅くなればなるほど、効果の実感も遅くなり手遅れという事態になりかねません。早く始めた方が良い根拠を解説していきます。
毛根が生きている間に始めないと意味がない
AGA治療は、毛根の毛母細胞が生きていることが前提です。毛母細胞が死滅してしまっては、どんな治療も意味がなくなってしまいます。AGAとは、ヘアサイクル(毛一本一本の生えかわる周期)が短くなることで進行する症状のことです。そのため一生分のヘアサイクルが終わってしまうと、毛根は死滅し働きを失います。
目安として、脱毛部分に産毛すら生えていない場合は、毛母細胞が死滅している可能性が高くなります。機能を失ってしまった毛根には、育毛成分や発毛成分が作用することはありません。
加齢により細胞も老化してしまうから
歳をとると、誰でも体の機能は衰えてくるものなので、毛母細胞が髪を作る機能も衰えてきます。毛母細胞が老化してしまってからでは、AGA治療で毛根を活性化させようとしても思うようにいきません。
毛母細胞が老化して機能が低下してしまう前に、なるべく若いうちにAGA治療を開始することが大切なのです。
あなたは大丈夫?AGA・毛根セルフチェック診断
自分がAGAの可能性があるかどうかは、毛根の状態の変化を知ることで早めに気づくことができます。そのために重要なチェック項目などもあるので、日頃から注意して毛根を観察しておくようにしましょう。
こんな場合は注意!毛根の状態チェック
毛根が以下のような状態になっている方は、AGAの可能性があります。または、AGAになる前兆かもしれません。早めに対処できるように、日頃から毛根の状態をチェックしておきましょう。
- 【毛が細くて弱々しい】
生えてくる毛が細くて弱々しい場合は、髪の成長の過程で栄養が届いていない可能性があります。問題がなければ、毛根が太くてしっかりした毛が生えてくるはずです。 - 【毛根のふくらみがない】
毛根は、健康な状態だったら毛球という丸みを帯びたふくらみがあります。毛球の真ん中には毛母細胞があり、髪の毛を作る基盤になっています。もし、ふくらみがなかったら毛根に異常がある可能性があります。 - 【毛根の形が悪い】
毛根が尖っていたり、ギザギザやよじれが見られるなど形が悪い場合は、健康な状態とはいえません。 - 【毛根が白くてベタついている】
毛根が白くてベタついている場合は、皮脂が過剰に分泌されている可能性があります。皮脂が毛穴に詰まってしまうと、髪の毛の成長に支障をきたしてしまいます。
AGAセルフチェック
AGAのセルフチェックをする上で、重要な項目があります。
- 父、父方の祖父母の中に、薄毛の人がいる
- 母、母方の祖父母の中に、薄毛の人がいる
- 以前に比べ抜け毛が増えた
- 産毛のような細く短い毛が多くなり、昔に比べハリ(コシ)がなくなった
- 薄毛が徐々に進行している気がする
- 額の生え際から、髪の毛が後退した
- 頭頂部の髪の毛から薄くなった
- 同世代より髪が薄いと感じる
- 頭皮が脂っぽくベタついている
- 脂肪分の多い食事が多い
- タバコを吸う
当てはまる項目が多い方は、クリニックでカウンセリングを受診することをおすすめします。
AGA治療ができる場所は?
AGA治療を始めたいと思っても、どこで治療を受けたら良いのか分からない方も多いと思います。そこで、AGA治療はどんなところで行っているのかをまとめましたので、参考にしてみてください。
AGA専門のクリニック
AGA専門のクリニックでは、薄毛・抜け毛に悩んでいる患者さんだけの治療にあたっているので、その分専門性が高くなります。クリニックでは、患者さん一人一人の薄毛のパターンや症状、年齢などの症例や実績データを蓄積しています。
なので、様々な症状の患者さんに合った治療を提案してくれます。医師たちは、AGAに関することだけに集中して日々研究を重ねています。AGAに特化した知識が豊富な医師たちが揃っているので、何でも相談することができます。
美容皮膚科や美容外科など
美容皮膚科や美容外科クリニックでも、AGA治療を行っているクリニックが多くなってきています。全国的に展開しているクリニックのなかには、AGA専門のクリニックまで存在します。美容クリニックは女性の患者さんも多いので、気になる方は男性のみのAGA専門クリニックをおすすめします。
また、美容クリニックだと見た目の美しさや仕上がりまでこだわってくれます。施術や投薬に加えて、ヘアケアやメンタルケアを受けられるのも、美容クリニックならではのポイントです。待合室から、他の患者さんと顔を合わせないように工夫されているクリニックもあります。プライバシーが守られていると、安心して継続して通うことができます。
皮膚科
AGAは頭皮の症状なので、病院の中だと皮膚科での診療になります。皮膚科専門の医院も今ではポピュラーな存在になり、探してみると意外と近くにあるかもしれません。また、皮膚全般の疾患に対応できるため、アトピー性皮膚炎などの疾患を見つけて対処することもできます。
皮膚科は、皮膚全般の疾患を専門としているため守備範囲が広くなります。そのため、薄毛の治療に関しては知識や経験が蓄積されていないこともありえます。マニュアルに沿った治療が中心で、その人それぞれに合わせた治療は期待できないかもしれません。あくまで、現状維持が目的の方に適しているといえます。
一般的に皮膚科では、待合室はひとつしかなく他の疾患で来院した患者さんと顔を合わせることになります。AGAはデリケートな症状なので、人と顔を合わせることに抵抗がある方にとっては、デメリットかもしれません。
AGAの治療方法にはどんなものがある?
AGA治療には、どんな方法があるのか分からない方もいらっしゃると思います。現在行われているAGA治療は、主に3つに分けられます。それぞれ、どんな治療内容なのかを解説していきます。
投薬での治療方法
国内でAGA治療薬がはじめて承認されたのは、2005年のことです。それ以降、AGA治療薬の種類は年々増加しています。その中で自分の症状に合った薬を服用していくと、半年もすると発毛・増毛効果を実感できるでしょう。AGA治療は投薬による治療がメインで、主に2種類のタイプに分かれます。
【薄毛の進行を防ぐ薬】
薄毛の進行を防ぐ薬は、主に飲み薬になります。
例:ザガーロ、アルボブ、プロペシア等
【発毛を促す薬】
発毛を促す薬は、飲み薬や塗り薬があります。
例:ミノキシジル、ロゲイン、ミノタブ、アロビックス等
注入治療
日本では、2007年頃から実施されるようになったのが頭皮に育毛・発毛成分を直接注入する注入治療です。毛髪再生治療や、グロスファクター再生療法などとも呼ばれています。使用されている薬液には、毛根や頭皮にある細胞を再生させる成長因子(グロスファクター)といわれている成分が含まれています。
注入治療は主に、使われる薬剤の配合成分により2種類に分かれます。
【メソセラピー】
数種類の成長因子を含む、病院や製薬会社のオリジナル薬液を使用します。医療機関でのみ受けることができる毛髪再生医療です。飲み薬と組み合わせることによって、高い治療効果を実感することができます。半年ほどの施術で、12~80万円の費用がかかります。
【HARG療法】
150以上の成長因子と栄養分などを配合した、HARG専用の薬液を使用します。HARG療法は、日本毛髪再生研究会の病院で行われている治療法です。メソセラピーと比べると、費用も高く少し古い世代の治療といえるかもしれません。半年ほどの施術で、90~120万円の費用がかかります。
自毛植毛
薄毛が気になる頭頂部などに、自分の頭皮から採取した毛細胞(ドナー)を移植する方法です。後頭部・側頭部の髪の毛は、AGAの影響を受けにくいことが分かっています。前頭部の薄毛がかなり進行したとしても、後頭部・側頭部の髪の毛がそのまま生え続けているのはこのためです。
移植した毛細胞は、もとの性質のまま一生涯正常な成長サイクルを繰り返します。健康な髪の毛が、別の場所でそのまま生え続けるだけというシンプルな治療方法になります。ただし、植毛部以外のAGA進行は止めることはできません。植毛範囲によっては、費用もかなり高額になってきます。
AGA治療の注意点
AGA治療によっては、様々な副作用を引き起こす可能性があります。ですが、副作用が起きたからといって、すぐに治療を中止しなければならない訳ではありません。AGA治療に限らず、副作用はどんな薬にもあるものです。事前に確認しておくことで、迅速に対処することができるので把握しておきましょう。
副作用
以下の副作用があらわれたら、医師の指導に従ってください。
【AGA治療薬における、副作用の種類】
いずれも発現率は一割前後と、ごく稀になっています。持病や体質が関係するため、医師の診療のもと服用してください。
・頭痛が起こる
・性欲が減退する
・外用薬を塗った頭皮がかぶれる
・頭皮がかゆくなる
・呼吸困難に陥る
・不安に感じて情緒が乱れる
・じんましん・発疹
・めまい
【注入治療における、副作用の種類】
注入治療は、他の治療法に比べて副作用はほとんどありません。
【自毛植毛における、副作用の種類】
これらの症状は、数日経てば自然に治ります。おさまらない場合は、鎮痛薬を処方してもらえます。
・術後1~2日間、軽いつっぱり感を感じる
・術後1~2日間、にじむ程度の出血が見られる
・吐き気
・移植部位のかさぶたや赤み
AGAかも?と思ったら早めの治療を!
薄毛が気になりはじめたら、AGAの可能性があります。AGAの進行は、自己ケアや生活週間の改善で止められるものではありません。クリニックでAGA治療を受けることで、進行を止めたり発毛・増毛が期待できます。
自分の進行状況に合った治療法を見極め、なるべく早く治療を開始することが大切です。そして、継続して行うことで効果があらわれてくるものです。一刻も早くAGA治療を開始して、薄毛の悩みから解放されましょう。
なお、こちらの記事ではAGA治療の専門家より監修を頂いております。