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AGA治療薬の副作用について詳しく解説!症状が出た場合の対処法は?

最近では、AGA治療をする方も増える一方で、薬の副作用についてよく分かっていない方も多いのではないでしょうか。AGA治療薬にはいくつか副作用なども考えられるので、知っておくとこの先何かあったと時にすぐに対処できます。この記事では、AGA治療薬の副作用や対処法などについて詳しくご紹介します。
目次
AGA治療薬で副作用が出る可能性があるの?
AGA治療薬は、クリニックで処方してもらうのですが、副作用などはあるのでしょうか?ここでは、AGA治療薬の副作用について見ていきましょう。
副作用が出る確率はわずかながらある
薄毛の治療に使われるAGA治療薬ですが、少なからず副作用は存在します。全ての方が副作用を起こす可能性は低いですが、治療薬との相性が合わない方や体質によっては副作用が出る場合もあるので覚えておきましょう。
ある調査では、90%の人が全く何も起きなかったと答えており、過剰に心配する必要はなさそうです。もちろん、心配な方はよく医師と相談し、治療を進めていくようにしましょう。
主な症状は頭皮トラブルや性欲減退など
AGA治療薬による副作用は、主に「頭皮トラブル」と「性欲減退」です。AGA治療は男性に多く、男性器が機能しにくくなるといった事が起こる可能性があります。性欲が減ってしまっても生活に支障を来すとは考えいにくいですが、心配な方は医師に相談すると良いでしょう。
一方、頭皮トラブルは少し厄介で、かゆみや頭痛、頭皮がかぶれるなどのトラブルを引き起こす可能性があります。かゆみや痛みを伴うともなれば、少なからず生活に支障が出るので、例えば他の薬を飲んだ時に頭痛などを起こした事があるという方は注意した方が良いです。
他にも、不安を感じるようになったり、呼吸困難になることもあるので、安易に治療を進めずに、副作用についてもしっかりと医師と相談することをおすすめします。
AGA治療薬別の主な副作用の症状
AGA治療薬には、プロペシア、ミノキシジル、ザガーロの3種類があります。この他にも治療薬はありますが、大抵のクリニックではこの3種類を取り扱っています。では、それぞれどのような副作用を起こす可能性があるのか、ここでは詳しく見ていきましょう。
プロペシア(フィナステリド・フィンペシア)の副作用
プロペシアによる副作用は主に、性的機能障害、男性不妊症と言われています。性欲低下、勃起不全、射精障害、オルガスム障害などの副作用の可能性があると報告されており、精子の質の低下なども懸念されています。その為、現在妊活中の方は要注意です。子供が出来にくくなる可能性が考えられます。他にも、頭皮トラブルや動悸を起こす可能性もあります。
ミノキシジルの副作用
ミノキシジルは、元々は高血圧の治療薬として使われていたのですが、多毛症の副作用が出ることからAGA治療薬として研究が進められてきました。外用薬と内服薬が存在しますが、日本では外用薬の処方しか行なっていません。副作用としては、ヘアサイクルによって抜け毛が生じるということです。
毛を増やしたいのに抜けてしまっては、精神的にもダメージを受ける可能性があるので、副作用についてもしっかりと理解しなければなりません。これを知らずに治療を進めていくと、「毛が抜けてしまった」と勘違いをしてしまうので気をつけましょう。内服薬に関しては、めまいや動悸、低血圧などの副作用があります。
ザガーロの副作用
ザガーロは、プロペシア同様の副作用が報告されています。性的機能障害、男性不妊症、肝臓機能障害、めまいなどの体調不良を引き起こす可能性があります。ザガーロはプロペシアよりも長期的に服用する必要があるため、副作用を起こす可能性もわずかに高いです。
AGA治療薬を服用して副作用が出た場合の対処法
では、AGA治療薬を服用して副作用が出た場合にはどのように対処したら良いでしょうか。ここでは、副作用が出てしまった時に取るべき行動についてご紹介します。
ただちにクリニックに相談する
治療薬を服用している間に、何かしらの違和感や副作用が現れた際には、すぐにクリニックに相談するようにしましょう。特に治療薬に詳しくない初心者の方は、自己判断で薬の治療を進めてしまうのは大変危険です。
もちろん、今まで何の問題もなく治療を進めてきたけれど、急に副作用が出た場合にもクリニックに相談する必要があります。
服用する量を少なくする
今服用している薬で副作用が出てしまった時には、その度合いにもよりますがまずは服用する量を減らすことから対処していくことになるでしょう。明らかにこのまま服用を続けると問題がある場合を除き、少量ずつ服用して様子を見ます。
量を減らした時にどのくらい副作用が現れるのかを経過観察しつつ、医師の指示に従って治療を進めていきましょう。ここで我慢をしてしまったり、副作用の申告漏れなどがあると後々自分が大変になるので、嘘はつかずに正直に副作用については報告するようにしてください。
他の治療薬に変える
今回が初めての副作用ということであれば、他の治療薬でAGA治療を進めていくことになります。別の薬に変えれば副作用が起きない可能性もあるので、その人に合う治療薬を見つけることも大切です。AGA治療は投薬を辞めてしまうと元に戻ってしまうので、自分に一番合う治療薬との出会いが鍵を握っていると言えます。
AGA治療薬で副作用を出さないための注意点
AGA治療薬で副作用を出さない方法はあるのでしょうか?ここでは、副作用を出さないための注意点についてご紹介します。
用法や用量を必ず守る
AGA治療薬を服用する場合は、必ず用法用量を守ってください。薄毛の治療は病気を治すのとは少し違うので、「このくらいなら大丈夫だろう」と安易な考えが出てしまうこともあるかもしれません。サプリメントを飲む感覚で服用をしている方も中にはいるのではないでしょうか。
AGA治療薬は、厚生労働省でも認められた立派な治療薬なので、用法用量を正しく守らないと副作用を起こす可能性があります。また、1回に服用する量が決められているるにも関わらず、飲み忘れてしまった時に1回で2回分の服用をするのも好ましくありません。
1回に1錠飲むはずが、飲み忘れた為に1回に2錠服用してしまうと副作用が起こる確率も上がります。それだけでなく、通常は何事もなく過ごせるはずが、体調不良を起こす可能性もあるので危険です。1回の摂取で多く服用してしまった場合、薬の濃度が上がってしまうので注意してください。
飲み忘れてしまった時には慌てずに、次の摂取時間まで待つようにしましょう。また、気が付いた時点で服用した場合は、次に摂取するまでの時間をしっかりと空ける事が大切です。
女性や妊娠中の人は服用してはいけない
AGA治療は女性の方でもできるのですが、プロペシアは女性に服用する事ができないので覚えておきましょう。プロペシアは、女性の脱毛症に対する有効性が認められていないため、女性に処方されることはありません。
妊娠中の女性に関しては、男性胎児の発育に悪影響を及ぼすとの報告もされており、とても危険です。プロペシアは、経皮吸収される可能性もある為、妊娠中の女性が触れるだけでも危険なのです。同様にお子様が触れるのも危険なので、AGA治療をされている方は、小さいお子様の手の届かない場所に保管をするようにしましょう。
個人輸入した治療薬は避ける
日本では、クリニックで処方箋をもらってから治療薬を処方してもらうのですが、実は海外を経由すれば処方箋なしでもAGA治療薬を手に入れることは可能です。
海外通販などでAGA治療薬を検索すればすぐに見つかるでしょう。しかし、海外を経由して手に入れた治療薬は、安全性が確証できません。さらに、治療薬に対する説明書きは全て英語表記の為、理解することも難しいでしょう。
何も分からずに使用し、副作用が生じた場合でも全てが自己責任になります。クリニックで処方してもらっている治療薬であれば、かかりつけ医に相談をする事ができますが、海外経由で手に入れた治療薬に関しては相談する先がないのです。
そこまでのリスクを追って海外製の治療薬を手に入れる必要はないでしょう。それから、海外製のAGA治療薬の中には、偽装された物もあります。全てがそうではありませんが、AGA治療薬だと思って服用していた薬がただの風邪薬だったというケースもあります。
手軽に入手できるという点では魅力を感じますが、トータルで考えた場合、リスクを伴う方が大きいので出来れば国内で認めている治療薬で安全に治療を進めたいものです。
最近では、オンライン診療などを行なっているクリニックも増えたので、通院する時間がない方はオンラインを活用するのもおすすめです。
AGA治療薬で副作用が出ても慌てずに対処しよう
AGA治療薬には少なからず副作用がありますが、必ずしも出るわけではなく、全ての人が副作用を起こすとは限りません。まずは正しい服用方法を守り、もし副作用が出てしまってもすぐに医師に相談をし、指示を仰ぐようにすれば大丈夫です。AGA治療を開始する時には、慌てずにしっかりと対処できるようにしておきましょう。