ワコマリアは、2003年からスタートしました。森敦彦氏がデザイナーとして、石塚啓次氏がディレクターとして活動をしています。森敦彦氏も石塚啓次氏も元プロサッカー選手で、この業界では異色の経歴の持ち主です。ワコマリアという変わったブランド名は、ラテン語で「へんてこマリア」という意味があります。インスピレーション源は、音楽や映画、お酒などの楽しさと、サッカーの楽しさからもインスパイアされています。森敦彦氏は、Jリーグの全日空横浜サッカークラブ(後の横浜フリューゲルス)に入団して、ゴールキーパーとして活躍します。現役当時から、ロングヘアやドレッドヘアなどの個性的な風貌で目立っていました。ちなみに奥様は、レディース・キッズブランドHUG O WaRのデザイナーを務めている雅姫さんです。奥様の影響もあってか、現役引退後はファッションの世界へ脚を進めることになります。石塚啓次氏もはヴェルディ川崎(後の東京ヴェルディ)などでプロサッカー選手として活躍をした後に、サッカーとは全く違うファッションの世界へと足を踏み入れます。森敦彦氏と共にブランドを立ち上げてファッションの世界でも成功を収めることになりますが、ワコマリアは2011年に退職します。そして、バルセロナに移住して、コーディネーター会社を設立。さらに、バルセロナにうどん屋も開店して話題になります。ワコマリアの他にはない個性は、このような異色の経歴を持ったデザイナーだからこそ生み出せるのかもしれません。シンプルで尚且つワイルドな面を持ったデザインは、個性を求める日本人男性たちの心を掴んでいます。