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インナードライ肌の原因とは?正しいスキンケア方法や生活習慣をご紹介!
私たちの肌は常に乾燥などの刺激を受けています。その結果、知らず知らずのうちにインナードライ肌を誘発している可能性があるのです。今回は、お肌がインナードライの状態になってしまうそもそもの原因をはじめ、どのようにスキンケアを施せば良いのか、正しいスキンケア方法をご紹介します。そして、インナードライ肌を改善するために実践して欲しい生活習慣のアドバイスまで、美肌ケアに関する情報を徹底解説していきます。
目次
インナードライ肌の特徴は?
私たちのお肌は、水分と油分が程よいバランスで保たれています。しかし、そのバランスが崩れてしまうとひとたびお肌の乾燥を招いてしまうなど、インナードライの状態となってしまうのです。
本来、乾燥による刺激を予防するために、皮脂分泌が行われ、また、角質層にはたっぷりの水分量が保たれている状態が理想のお肌だと言われています。
しかし、肌トラブルの発生によって、お肌の内側の水分が不足し、表面がベタついたような状態になるインナードライを引き起こしてしまうと言えるでしょう。自分のお肌がインナードライであるかどうかを知るには、洗顔後の肌状態がかさつきを見せているかで判断することもできます。
インナードライ肌の見分け方
ここではインナードライである方のお肌状態はいったいどのようになっているのか、インナードライであるかどうかの見分け方のポイントを以下に2点ご紹介します。
いったいどのような肌状態がインナードライと呼ばれるお肌であるかを詳しくみていきましょう。自分のお肌状態がインナードライ肌かどうかチェックしながら確認してみてください。
インナードライの見分け方①乾燥肌との違い
必要な水分量が不足した状態のお肌は乾燥肌でもあり、また、インナードライでもあります。では、乾燥肌とインナードライの違いは何なのでしょうか。
お肌に必要な水分量や皮脂量も少なく、お肌がかさついた状態は乾燥肌に区分され、自分のお肌に手を当てた時、ベタつき感がなく、皮脂がつかず、比較的サラサラとしたような状態となっています。
一方、インナードライは見た目にも手で触れてみても、明らかにお肌表面が皮脂でベタついていますが、角質層には十分な水分量がなく、乾燥している状態を指します。このように、インナードライと乾燥肌には同じ要素もありながらも、少し違いが見られることが分かるでしょう。
インナードライの見分け方②脂性肌との違い
脂性肌の方もインナードライの方も、両者とも皮脂量が多いお肌であるという共通した特徴があります。脂性肌は、固くゴワついた質感のお肌状態であることも多く、皮脂量が活発化していることでメイクのりが悪く、崩れやすい特徴があります。
インナードライの肌質は、肌の本質は乾燥しているため、ガサガサとした質感が特徴です。このように、お肌の見た目ももちろん、触れてみた時の感触が大きく異なるという点でインナードライと脂性肌を見分けることができます。
インナードライ肌の原因とは?
ここからは、お肌がかさつき、水分量の不足を起こしているインナードライの肌質になってしまう主な原因についてみていきます。
いったいどのような原因があるからこそインナードライの肌を引き起こしてしまっているのか、以下にその原因として考えられることを3点ご紹介します。自分のお肌状態に照らし合わせて確認してみましょう。
インナードライ肌の原因①バリア機能の低下
お肌には、皮膚内に細菌やホコリが侵入することを防ぐほか、天然保湿因子やセラミドが生成されることでお肌を最適な状態に、また、バリア機能を高めた肌状態を保つことができます。
しかし、お肌の細胞を活性化させ、新しい肌を作り上げるターンオーバーの乱れや、日常生活で浴びる紫外線によってお肌の乾燥を招くことでインナードライを招いてしまいます。
さらに、加齢によって新陳代謝が低下し、セラミドを十分に生成することが困難なために水分と皮脂量のバランスが崩れ、乾燥しやすいお肌となってしまうのです。
そして、誤ったスキンケアを施すことがお肌の乾燥につながってしまうと言えるでしょう。このようなお肌のバリア機能の低下が原因となり、インナードライを引き起こしてしまうことが分かっています。
インナードライ肌の原因②保湿不足
お肌は水分量と皮脂量がバランスよく保たれているからこそ、良い肌状態を保つことができます。しかし、お肌が乾燥することで、逆にお肌が過敏に反応し、刺激からお肌を守ろうと過剰な皮脂分泌を引き起こします。その結果、脂性肌を招いてしまうでしょう。
自分のお肌が脂性肌であると勘違いしたために、高い保湿効果のある成分を配合する乳液やクリーム等を使用しないスキンケアを施しているという方も少なくありません。
この誤った判断によって、お肌の内側から乾燥を招き、いくら化粧水でたっぷりと水分補給を行っても、保湿ケアを行わず放置したお肌の場合、与えた水分が蒸発し、そこに皮脂分泌が過剰に行われてしまうなど、お肌にとって悪循環を繰り返してしまうのです。
このように、本来、徹底した保湿ケアを施すことでインナードライ肌を予防することができますが、保湿不足が原因でお肌の本質から乾燥するインナードライを引き起こしてしまったと言えるでしょう。
インナードライ肌の原因③生活習慣の乱れ
お肌の乾燥は、私たちの生活習慣の乱れによっても過剰な皮脂分泌を起こしてしまい、結果的にインナードライ肌を作り上げてしまうと言われているのです。
そのため、毎日睡眠不足が続く、あるいは乱れた食生活を送っている、さらに見えないストレスによって知らず知らずのうちにホルモンバランスが崩れてしまうなど、生活習慣の乱れが原因だと考えられています。
さらに、皮脂分泌が活発化してしまうとよりインナードライ肌を誘発させてしまうことが分かっています。このようなことから、お肌に過剰な皮脂分泌を引き起こし、インナードライ肌を招く結果となることが分かります。
インナードライ肌を改善する正しいスキンケア方法
それではここからは、インナードライ肌に悩む方へ、お肌を美しく改善していくための正しいスキンケア方法を詳しくみていきます。
自分のお肌がインナードライな状態であると感じる方は、改めて自分が行っているスキンケア方法を見直すとともに、これからみていく正しい方法で適切にスキンケアを施していきましょう。
正しいスキンケア方法①洗顔
これまでベタついたお肌が気になるという理由から、1日に何回も洗顔を行っている方はいませんか?何度も洗顔を行えば、確かに洗顔直後のお肌はすっきりと爽快感溢れる状態だと言えます。
しかし、複数回の洗顔を行うことで、本来お肌にあるべき皮脂までクリアに洗い流してしまう分、簡単にインナードライを引き起こす、あるいは現状を悪化させてしまうことにつながります。
そのため、洗顔は1日朝晩の2回に留め、たっぷりの濃密泡で皮脂汚れを浮かし、洗い流すようやさしくソフトに洗顔を行っていきましょう。この時、ゴシゴシと刺激を与えるようなこすり方は、お肌に刺激を与え、より過剰な皮脂分泌を起こしてしまうため注意が必要です。
正しいスキンケア方法②化粧水の選び方
インナードライに悩む方こそ、正しくスキンケアを施すことが求められます。その際、スキンケアの基本とも言える化粧水は、お肌への浸透力をはじめ、どれほどの水分量を与えることができるか、また、どのようなテクスチャーであるかその使用感に着目して製品選びを行うようにしましょう。
この時、お肌の奥深くにまで化粧水成分が高浸透していくような製品がおすすめです。さらに、お肌にしっとりと馴染む中でもサラサラとしたテクスチャーの化粧水が使用しやすく、高い保湿効果を実感することができるでしょう。このようなポイントに着目して化粧水選びを行ってください。
正しいスキンケア方法③保湿
私たちのお肌は、適切に保湿ケアを行っているからこそ、インナードライを予防することができます。そのためには、過剰な皮脂分泌を引き起こすことのない、穏やかなお肌状態を保つことが必要です。
そのようなお肌へと導くには、たっぷりの水分量を与えた後、その水分が蒸発することを防ぐためにも必ず乳液やクリーム等を使用し、お肌に蓋をしていきましょう。
そうすると、お肌に浸透させた化粧水の蒸発を防ぐだけではなく、潤った状態を保つことができます。このように、正しくスキンケアを行い、お肌を高保湿させていきましょう。
正しいスキンケア方法④紫外線対策
私たちは普段何気に生活している中で、UV-AやUV-Bなどの紫外線を浴びています。これらの紫外線によってお肌に乾燥を引き起こす他、日焼けによる肌トラブルを引き起こすと言われています。
そのため、季節に関係なくしっかりと紫外線対策を行い、お肌に刺激を与えることのないよう、適切なスキンケアを施すことが大切です。
紫外線対策として、毎日日焼け止めを活用し、お肌を日焼けと乾燥から守っていくようにしましょう。日焼け止めは汗や皮脂で流れ落ちてしまい、その効果も薄れてしまうため、1日に何度か繰り返し塗り直しを行ってください。
インナードライ肌を引き起こさない生活習慣
ここからは、インナードライ肌になることを予防するために、私たちが日常生活の中で気をつけたい生活習慣を以下に5点ご紹介します。どれもすべて毎日の生活で行えることばかりです。
ひとつずつ習慣化することで、よりお肌を良い状態に保つことができます。どのような生活習慣を身に付けていけば良いか、それぞれ詳しくみていきましょう。
望ましい生活習慣①睡眠
私たちのお肌は常に新しい細胞が活性化することできれいなお肌へと導くターンオーバーが行われます。この時、身体から分泌される成長ホルモンが活発に働くことが求められます。
その成長ホルモンは、22時~深夜2時の間に分泌されると言われているため、その時間帯には深い眠りについていることが理想です。
良質な睡眠を得るためには、朝日を浴びて身体のリズムを整える他、飲酒が喫煙を避け、就寝前はリラックスした気持ちになれるよう、スマホなどを眺めることは避け、睡眠の質を向上させるような生活習慣に改善していきましょう。
そうすることで毎日深い眠りを得ることができ、お肌のターンオーバーを促進させていくことにつながります。睡眠はお肌ととても密接な関係にあるため、ぜひ規則正しい生活習慣を身に付けていきましょう。
望ましい生活習慣②入浴のお湯の温度
肌寒い日は特に、お風呂の湯温が高温になりがちなのは誰もが同じです。しかし、40℃を超えた温度下で入浴することで、本来お肌にあるべきセラミドが洗い流されてしまい、バリア機能の低下につながってしまいます。
その結果、インナードライを招く恐れがあるため、入浴の際は、40℃程度の湯温にとどめ、お肌をやさしく労わることが大切です。あまりに高温の湯温となることのないよう注意してください。
望ましい生活習慣③ビタミンB2・B6の摂取する
お肌を活性化させ、インナードライを予防するには、バランスの良い食生活に改善することが求められます。その際、卵や納豆などビタミンB2が含まれる食材を意識して摂取していくのがおすすめです。
さらに、レバー、肉類、バナナなどビタミンB6、さらに、大豆製品や牛肉、乳製品、レモン、ブロッコリー、イチゴなどのビタミンCを豊富に含む食材など、意識して摂取することで、高い美肌効果を実感することができるとともに、インナードライ肌の予防につながります。
望ましい生活習慣④適度な運動
健康体を維持することは、美肌効果を保つことにつながる必須条件でもあります。そのため、毎日30分は適度な運動を行うのがおすすめです。
特にランニングなどの有酸素運動は、血行促進作用をもたらしてくれるため、お肌のターンオーバーを促し、正常に行うよう新陳代謝を高めていくこともできます。
このような適度な運動こそ、お肌の乾燥やインナードライを予防する高い効果を実感できるため、ぜひ毎日の生活習慣に取り入れ、良いお肌状態を保っていきましょう。
望ましい生活習慣⑤こまめな水分補給
お肌をたっぷりと潤わせるには、身体の中への水分補給が決め手となります。お肌は化粧水をたっぷりつけることで水分保持を行っているわけではありません。身体の中から水分を補給することで艶やかで潤いのある、ハリ感を実感できるお肌を手に入れることができます。
そのため、1日1.5~2Lの水分を摂取し、健康体を維持するとともに、内側からお肌にハリを与えていくことが大切です。ぜひ毎日の生活の中でこまめな水分補給を欠かさずに行っていきましょう。
正しいスキンケアでインナードライ肌を改善しよう
意外にも自分のお肌がインナードライであるということに気付かないという方が多く、正しいスキンケア方法や生活習慣に着目すべきことがたくさんあることが分かりました。
乾燥やベタつきのあるお肌状態を繰り返しているという方は、もしかするとインナードライ肌を引き起こしている可能性があります。
そのような方は、ぜひこの記事でご紹介した正しいスキンケア方法やインナードライ肌を改善するための生活習慣など、様々な情報を参考に、自分のお肌を乾燥から守り、しっとりとしたクリアな質感のお肌を手に入れていきましょう。